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紅葉狩りに出掛けよう!色づく木々が更年期障害の症状を改善する

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「ふた葉三葉 散りて日暮るる 紅葉かな」紅葉を題にした与謝蕪村の一句です。

木々の色づきが秋の訪れを感じさせる季節には、紅葉狩りに出かけるのも良いものですね。「紅葉を見に行こう!」と想像するだけで、心がリラックスする感じがしませんか?

紅葉の森林浴!紅葉狩りで男性も女性も更年期障害が緩和できる

実は、紅葉狩りには森林浴の効果はもちろんのこと、赤や黄色に染まった木々の葉がもたらすカラーセラピーの効果もあるのです。紅葉狩りは森林浴ならぬ「紅葉浴」といっても良いかもしれません。

そして、紅葉狩りを楽しむことには更年期障害を緩和する優れた効果があります。更年期障害というと女性だけの症状と考えられがちですが、男性の更年期障害にも同様の効果がありますので、男性にも知っていただきたいと思います。

では、紅葉狩りで得られる更年期障害を改善する方法をご紹介していきましょう。

自律神経を安定させるフィトンチッドの効果

紅葉狩りに行くと、色付いた葉や木々の幹から、柔らかな香りを感じることがあると思います。

この香りは「フィトンチッド」といって、元々は木の幹や葉から放出される化学物質で、木の幹や葉を病原菌や害虫から守る働きをしています。いわば、天然の抗菌剤、防虫剤といえる働きがあります。

フィトンチッドは、「森の香り」とも呼べるもので、人がこの香りを嗅ぐと心が落ち着き、気分がリフレッシュする効果があります。確かに、爽やかな気持ちになる気がしますね。

実際にフィトンチッドには次のような成分が含まれており、更年期障害の緩和にも効果が高いと考えられます。

  • α-ピネン 心を落ち着かせる鎮静作用
  • シトラール 自律神経を安定させる働き
  • リモネン 血圧を安定させる効果
  • ボルネオール 体内時計を調節する、不眠の解消
  • α-カジノオール 頭痛など疼痛を和らげる

フィトンチッドは、午前11時頃~14時頃の間に最も多く放出されるので、お昼前後の時間帯に紅葉狩りに出掛けるようにすると効果が高くなります。

心と体を癒すマイナスイオンの効果

皆さんも川辺や森林に行くと心身がリラックスする経験をしたことがあると思います。これは川や森にあるマイナスイオンがもたらす効果によるものです。

プラスイオンとマイナスイオンの違い

そもそもイオンとは、電気を帯びた分子のことでプラスとマイナスがあります。私たちの身の周りにある電気製品や化学繊維などはプラスイオンを帯びていることが多く、プラスイオンはストレスを高め神経を緊張させる性質があります。

一方、マイナスイオンは自然の森林、滝、海、河川などに多く存在し、ストレスを軽減し心を癒す効果があります。

マイナスイオンの宝庫!森林でリフレッシュ

マイナスイオンというと、川辺や滝など水のあるところから出てくるものというイメージがあるかもしれませんが、森林にもマイナスイオンが大量に放出されています。

これはどういうことかというと、樹木を含めて植物は、根から吸い上げた水分を葉からゆっくりと排出しています。これを植物の「蒸散」といいます。

森林では多くの樹木や植物から水分が蒸散しているので、森林は常に適度な湿り気を帯びた空気で満たされているのです。

つまり、森林とは「天然のミスト発生装置」ということになります。森の中に入ると少しひんやりとするのも、蒸散によって水分を多く含んだ空気が肌に触れるからです。

そして、樹木の蒸散によってミスト化された空気には、マイナスイオンが発生しやすくなるため、森林は常にマイナスイオンで満たされているということになるのです。

森林を歩くことは、まさに「マイナスイオン浴」といっても良いかもしれません。

ちなみに、川や滝にマイナスイオンが発生しやすいのも、水しぶきがあがり、水の分子がミスト状に細かくなることで、マイナスイオンが発生しやすくなるからです。

また、新緑の葉でも紅葉の葉でも蒸散は同等に行なわれています。

マイナスイオンが更年期障害を緩和する5つの効果

森林のマイナスイオンには次のような5つの効果があり、更年期障害のよる諸症状の改善に大きな効果を発揮します。

  1. 体内のプラスイオンを放出させ、心身のストレスを軽減する。
  2. 自律神経のバランスを整え、神経の高ぶりやイライラを抑制する。
  3. 脳の活動を沈静化し心身をリラックスさせ、不眠を改善する。
  4. ホルモンバランスの乱れを緩和し、「めまい」や「のぼせ」を解消する。
  5. 筋肉をほぐし、血流やリンパの流れを改善し、冷えやむくみを改善する。

こうした効果はどれも、更年期障害で起こりやすい症状の緩和につながります。尚、女性だけでなく男性にも同様の症状を改善する効果があります。

余談ですが、中国では森林の中で気功を行なう「樹林気功」という方法があり、街の広場などで行なうよりも高い効果につながることが知られています。森林の力を利用することで健康への効果が倍増することは、やはり確かなようです。

色が与える心身への影響!カラーセラピー効果

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色によって気持ちや心の持ち方が変わることがあると思います。例えば、着ている洋服の色によって心が落ち着いたり、元気が出たりするような経験はありませんか?

「カラーセラピー」といえば分かりやすいかもしれませんが、色は単なる視覚の情報というだけでなく、人間の心身に様々な影響を与えます。

紅葉で色ずく木々の葉も、私たちが色から受ける刺激によって、体には様々な作用が起こっています。木々の葉の色付きを目で見ることによっても、更年期障害の予防につながる効果があるのです。

更年期障害を予防する紅葉の色の効果

紅葉と聞いて思いつく色は、赤・黄色・オレンジ色・・・と暖色系の色が連想されると思います。

一般的に、暖色系の色は交感神経を刺激し、寒色系の色は副交感神経を亢進するといわれています。赤と青を比べれば、赤い色は元気が出て前向きな気持ちにさせ、青い色は、落ち着いた気持ちにさせると思います。

こうした色による心身への影響は科学的な実験によっても明らかになっています。例えば、壁を赤一色で塗られた部屋に入った人と、青一色の壁の部屋に入った人の血圧を測定すると、赤い部屋の人の方が血圧や脈拍が高くなります。

こうした実験からも色は気持ちの面だけでなく、体の生理作用や機能の仕方にも影響を与えるのです。

では、紅葉を鑑賞するとどのような効果があるのでしょうか?紅葉で思い浮かぶ色が体に与える影響について、更年期障害を改善する観点から考えると次のような効果があると考えられます。

  • 赤 血流を改善し全身の冷えやむくみ、体のコリをほぐす。
  • 黄 憂うつな気持ちを前向きにさせる。内臓を活発に動かし便秘を解消する。
  • オレンジ ホルモンバランスを整え、ホットフラッシュを解消する。
  • ベージュ 自律神経の乱れを改善。イライラを和らげ、不眠を解消する。
  • ピンク 不安な気持ちを和らげ、心身のストレスを軽減する。
  • ブラウン 頭痛や生理痛、生理不順を緩和する。

紅葉を眺めるだけで、こうした更年期障害の諸症状を緩和する効果があるのは驚くべきことです。

五感をフル活用して紅葉狩りの効果を高めよう!

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山の紅葉などを遠くから眺めるだけでも効果がありますが、五感をフル活用することで、体への効果が一層高まります。

木に触れる・落ち葉を拾う

「ニ三枚 取りて重ねる もみじかな」これは正岡子規の一句です。落ちた紅葉の葉を拾ってみたり、木に近づいて幹を触ってみると、葉の柔らかい感触や木の幹の温かみを感じるはずです。

手から受ける樹木や葉の温かみのある感触は、脳をリラックスさせ自立神経の高ぶりを抑える効果があります。

男性も女性も、更年期症状で起こりやすいイライラした気持ちが和らぐことで、血圧や脈拍が安定し体全体がリラックスできるのです。

耳を澄ます

紅葉狩りといえば、多くの人は山のほうへ行くのではないかと思いますが、山は気流が変化しやすいので、たいていは多少の風が吹いています。

耳を澄ませば、木々の間をゆるやかに流れる風の音や、揺れる木の葉の音、近くを流れる小川のせせらぎ、滝の音、鳥のさえずり・・など静寂の中にも様々な音が聞こえてくるはずです。

こうした森の音を聞くことを森林の「音セラピー」といい、フィンランドやノルウェーなどでは、ストレス解消やリラグゼーション、ヒーリングなど精神的な不安定さを解消するために用いられています。

目を凝らす

紅葉を眺めるときは、漠然と全体的に色を眺めるよりも、木の1本1本、葉の1枚1枚の色の特徴を見極められるほどに「色をしっかりと見る」と効果が高まります。紅葉に染まる葉の色をしっかり観察してみましょう。

深呼吸する

言うまでもないかもしれませんが、森に行ったら深呼吸をしましょう。木々の香りやマイナスイオンをしっかり体に取り込むようにして下さい。

脳への酸素濃度が上がり、頭の中も心も体もフレッシュな空気で満たされます。

深呼吸するときは、

  1. 鼻から息を吸う:3秒
  2. 止める:2秒
  3. 口から息をゆくり吐く:15秒

の合計30秒で行なってください。

これを2分間、4セット行いましょう。自律神経がリラックスモードに切り替わります。

自律神経が安定すると、体の恒常性を保つ働きが機能するようになり、様々な不調が改善されます。

更年期障害は、それ自体が病気ではないので、いかに不定愁訴など不調や不快感を取り除くことができるかがポイントになります。

つまり、体が本来機能するはずの恒常性を保つことが重要なのです。そのためには、気持ちを落ち着け、感情をコントロールすることがとても重要なのです。

「心を鎮め、自律神経を安定させ、体のバランスを取り戻す」ことこそ、更年期を健やかに過ごす秘訣です。

効果の測定法について

ここで、こうした森林がもたらすリラックス効果などをどのように測定しているのか、疑問に思われる人もいるかもしません。

一般的には、問診のようなアンケートで回答し調べる方法が多いのですが、血液中のストレスホルモンの「コルチゾール」の量を調べることで、どの程度ストレスが少なくなっているかを科学的に評価する方法でも検証されています。

森林の効果は、単なる気分の問題ではなく、実際に体に良い働きがあることが科学的にも証明されているのです。

いずれにしても、気分が良くなるのであれば、心や体にも良い影響を与えることは間違いありませんね。

家庭で手軽にできる!紅葉狩りのエッセンスを活かそう

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寝たきりの人や体に障害がある人など、紅葉狩りに行くのは一苦労だという人もいると思います。健康な人でも、頻繁に紅葉狩りに行くのは大変かもしれません。

そんなとき、家にいながら紅葉狩りの効果を得られる方法があります。

家では紅葉のDVDを鑑賞する

日本だけでなく世界中の紅葉風景を収めたDVDが販売されています。本当の紅葉狩りに行けなくても、こうしたDVDを活用すれば、紅葉狩りを擬似体験できます。

視覚による効果は、映像で見ることによって、実物と同じような効果をもたらします。できるだけ大きなテレビで迫力ある画像のほうが効果が高くなります。

音の効果はCDを使う

映像と同様、森林浴で聞こえてくる音を録音したCDなどを使えば、家で手軽に「音セラピー」を体験できます。

風でそよぐ葉の音、小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなど、森に響く音を聞くだけでも気持ちをリラックスさせる効果があります。

マイナスイオンと森の香りは観葉植物で代用できる

部屋やベランダに観葉植物を置いて、マイナスイオンや香りの効果を得ることも可能です。 どのような植物であっても、多少なりともマイナスイオンが発生しているので、机や枕元に観葉植物を置けば、気分だけでもリフレッシュできます。

香りに関しても植物からの自然な香りだけでなく、アロマオイルなどを使って森の香りを再現することができます。ヒノキやモミの香りを使えば、フィトンチッドの効果を得られ、森の中にいる気分も味わえます。

このように工夫次第で、家にいながら紅葉狩りに行くのと同様の体験をすることもできるのです。

こんな人にもおすすめ!更年期障害以外でも得られる紅葉狩りの効果

次のような症状や持病を持つ人も、紅葉狩りによってその症状が緩和する効果が期待できます。

  • 日常生活でのストレスが多い人
  • すぐにイライラする人
  • 高血圧の人
  • 糖尿病の人(血糖値が高い人)
  • 肝機能障害の人
  • 消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)の人
  • 不眠症の人

日本の国土の2/3は森林です。都会に住んでいても、少し足をのばせば紅葉を見にに行くことができると思います。「秋の夕日に 照る山 紅葉・・・」と、せっかくの良い季節、たまには紅葉狩りに出掛けてはいかがでしょうか?

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