健康生活TOP 更年期障害 つらい更年期障害の症状を和らげる!漢方薬や食事などの対策とは

つらい更年期障害の症状を和らげる!漢方薬や食事などの対策とは

楽しそうな中年の女性達

30歳半ばに差し掛かり、家庭も子育ても仕事にもはりが出ていきいきと活動できる、そんな方は多いのではないでしょうか。しかし、その頃から少しずつ体に変調が見られます。

肩こり、頭痛、手のしびれ、腰痛、なんだか全身が重だるくなってくる、ものが見えづらくなる…こんな症状が起こりやすいのもこの時期ですね。

30代までなら数日で治ることもありますが、40代を過ぎるとなかなか変調が治りません。それどころか毎月来る生理の量にも変化が出て、下腹部に痛みがあり、出血量も減り、経血の色も黒ずんできます。そして、だんだん生理の日数も減ってきます。

これが閉経です。閉経が始まる前後に起こるしびれ、重だるさ、片頭痛、ほてりなどの不定愁訴のことを更年期障害といいます。

ここでは更年期障害起こる症状と対策についての最新情報を紹介します。

更年期障害はホルモンバランスの障害!その原因を簡単に解説

生理不順から始まり閉経になる年齢は、生理になった時期、妊娠経験の有無にもよりますが50歳前後だといわれています。

人には男性ホルモンと女性ホルモンがあり、どちらとも脳内の下垂体から分泌される刺激ホルモンにより分泌します。

生理が少なくなるとやたらと髪の毛が薄くなって毛が抜ける、顎や足などに濃くて硬い髭の様な産毛が出るのは男性ホルモンが強くなっていくからです。

女性ホルモンには

  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)
  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)

の2種類があります。卵胞刺激ホルモンにより卵巣を刺激して分泌される卵胞ホルモンは子宮内膜を増やして卵子が来るのを待っています。

排卵を促して黄体化刺激ホルモンにより分泌される黄体ホルモンは、卵子を黄体化して子宮内膜へ付着させ排卵を起こし、妊娠が出来なければ外へ流します。これが生理です。

更年期障害の原因は卵胞ホルモンの働きが衰えてバランスが悪くなり、子宮内膜が硬くなることです。黄体ホルモン・卵胞ホルモンのバランスが乱れは自律神経のバランスを乱し自律神経失調症の原因にもなります。

気持ちの落ち込みや喪失感、前触れもなく動悸・イライラ感などのストレス症状がおきます。

さらにストレスからくる動悸や息切れ・めまい・しびれなどの全身症状が見られます。

その不調もしかして!?更年期障害の症状

更年期障害には生理不順や下腹部に不快感や不定愁訴といって頭痛・頭重・肩こり・しびれ・めまい・動悸・冷え・ほてりなど全身的な症状があります。

代表的な症状としてホットフラッシュという顔のほてりと手足のしびれと冷えが出る症状をいい、暑いわけでもないのにほてりと共に手や背中などに汗をかきます。

また、更年期障害には内臓症状はありません。ですが、子宮筋腫・子宮がん・乳がん、卵巣がん、卵巣嚢腫、卵巣チョコレートのう胞、子宮内膜炎、などが潜んでいる場合がありますので、定期的に検査を受けることも更年期障害を知るきっかけになります。

更年期障害の原因で最も深刻なのがホルモン分泌の消失で、子宮・卵巣などが老化し委縮してしまう事です。委縮をしてしまうことで上記の病気を発症してしまいます。そうなる前に婦人科での受診をしてください。

▼更年期障害の症状

生殖器の変化
  • 卵巣
  • 子宮
  • 外陰の萎縮
  • 生殖器周辺のかゆみ
  • 乾燥
泌尿器系症状
  • 頻尿
  • 残尿
  • 排尿痛
  • 尿失禁
血管運動神経系症状
  • 心悸亢進
  • 冷え性
  • ほてり
  • 紅潮
  • のぼせ
  • 動悸
  • 頻脈
  • 遅脈(立ち上がりの遅い脈打ち)
運動器系症状
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 背部痛
  • 関節痛
  • 下肢の痛み
  • 筋肉痛
  • 坐骨痛
感覚系症状
  • しびれ
  • 感覚鈍麻
  • むずむずする
  • 知覚過敏
皮膚分泌系症状
  • 発汗亢進
  • 口内唾液分泌増加
消化器系症状
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 腹痛
  • 便秘
  • 下痢
  • 嘔吐
精神神経系症状
  • めまい
  • 頭痛
  • 頭重
  • 不眠
  • 耳鳴り
  • 不安感
  • 焦燥感
  • イライラ
  • 憂鬱感
  • 記憶力減退
  • 判断力低下
その他
  • 疲労感
  • 骨粗しょう症
  • 脂質異常
  • 肥満

更年期障害の閉経前と閉経後の症状

閉経前の症状

  • 生理不順
  • 下腹部膨満感
  • 下腹部の痛み
  • 生理日の減少
  • 出血量の減少

年齢的には40歳に差し掛かるころから症状が出てきます。初めは生理周期が遅くなり、内出血がある症状です。

間違えてはいけないのが卵巣不全のような機能障害により生理がこないという症状で、閉経ではないので産婦人科へ相談が必要です。

3か月を過ぎても生理がなく、おりものが茶褐色になっていたら子宮内膜症の疑いがあります。すぐに産婦人科へ相談してください。

閉経後の症状

  • 髪の毛が抜けやすくなる
  • 顔の産毛が濃くなる
  • 陰部のかゆみと乾燥
  • 手のこわばりやしびれ

生理による出血はなりませんが、不正出血やおりものが出てきます。生理が終わることでホルモンが余って脂肪化したものがおりものです。

関節リウマチ膠原病の症状と更年期障害の関節痛

関節リウマチ、膠原病などの原因の一つに女性ホルモン(エストロゲン)の低下が示されています。

関節リウマチの、特に朝の関節痛とこわばりは1時間もしくは半日症状が発生するとされています。

原因は特殊なたんぱく質が骨膜細胞から排出して関節の動きを止めてしまうことによるものですが、伸縮中に体を動かすことで緩和されます。

一方、更年期障害の関節痛症状は同じようにこわばりとしびれがありますが、これは関節局所の抹消循環器障害によるものなので関節が固まり動かなくなります。

この症状は10分程度で緩和されます。

更年期障害と薄毛・脱毛の関係

お風呂場の洗い場で髪を洗っているときに髪の毛が抜けて、頭頂部を中心に昔よりも髪の毛の量が減ったと思うことがありませんか。これは女性ホルモン(卵胞ホルモン)の減少によるものです。

髪の毛と歯と爪はおおむね同じ成分でできています。ホルモンバランスが乱れると体の中は特に大切なものに一生懸命栄養を送ります。

女性ホルモンが減るとその分を男性ホルモンがおぎなお補おうとします。すると守ろうとするところに栄養は回るので、体毛が濃くなり、髪の毛が薄くなるのです。

更年期障害と高血圧の関係

どちらかといえば低血圧だったのに、更年期になってからは血圧が上がったという人が多いようです。これは閉経による起こる、ホルモン、主にエストロゲンの減少によるものとされます。

血圧が上がると肩こり、頭痛がおこり、首の後ろなどがこることが原因で血管が収縮します。血管が収縮すると血圧が上がります。

それが繰り返されることで益々血圧が上がります。元々血圧が低かった人が急に上がれば動悸や息切れ、めまい、立ちくらみなどを発症します。

ホルモン分泌が減少すると脳下垂体から刺激ホルモンが大量に出ます。大量に出るのはいいのですがそもそもホルモン自体が生成されずバランスが失われ自律神経のバランスも悪くなります。

治療法としては血圧降下剤による血管を広げて血圧を下げるのが一般的ですが、副作用として動悸や頭痛が強くなることがあります。製剤もたくさん出回るようになりましたが、不安安定剤などの神経内科の薬を投与することで安定し血圧が下がる効果があるともいわれています。

病院で受けられる更年期障害の治療

更年期は老年期と同じで誰にでもその年代になればやってくるものです。治療と対策としてどのようにしたらいいかを考えました。

普通は整形外科、内科、耳鼻咽喉科などへ行きますが、そこに生理不順などの周期にまつわる症状があったら産婦人科に相談しましょう。

ホルモン補充療法

ホルモン分泌の低下によるものが原因で自律神経の乱れからおこるものであれば、ホルモン補充療法は有効といわれています。

  • 卵巣・子宮・膣などの生殖器の萎縮拘縮
  • のぼせ
  • めまい
  • 乾燥によるかゆみ

などに効果があります。

精神的に弱っている症状、不安感イライラ感がある症状では不安除去を行うために安定剤、抗うつ剤を投与することもあります。

漢方療法

漢方医療では更年期障害は血の道が滞るとされています。漢方医療は全身の症状ととらえて時間をかけてじっくりと薬の効果を上げていきます。漢方薬は生薬を煮立てて飲む、粉薬を紙にくるめて飲む方法、錠剤で飲む方法があります。

一番の効き目は生薬ですが、錠剤として飲む法が多く用いられています。値は張りますが、まずは漢方専門薬局で処方されることで自分の体の特徴も判ってアドバイスも受けられます。

漢方薬 緩和できる症状
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 冷え性
  • むくみ
加味しょうよう散(かみしょうようさん) 不安・イライラなどの精神状態
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • のぼせ
  • ほてり
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 頭が重い
  • 吐き気
  • のどの違和感

加味・桂枝・半夏という生薬は婦人科疾患にはよく登場します。

ちょっと工夫して乗り越えよう!更年期障害の対策

病院へかかるまでは…とお悩みの方は、一度ご自身で工夫して生活してみませんか。

カウンセリングを受ける

精神面でダメージを受けて不安感・喪失感などがあったらカウンセリングを受けるのをおすすめします。最近では専門知識を持ったカウンセリングも登場しています。何か悩み事があれば相談してみましょう。

趣味を持つ

子育てや介護など大きな役割を果たし、喪失感などを覚えたときに趣味がないとなかなかいきいきと生活できないかもしれません。

趣味にうち込むことは気分転換になると同時に前向きな気持ちになり症状も軽くなります。

食事で更年期障害を緩和させよう

更年期障害への対策として食事はとても大切です。更年期症状をおさえる、代表的な三つの栄養を紹介します。

大豆イソフラボン
植物エストロゲンといわれるくらい、女性には一日一回は食してほしい栄養素です。女性ホルモンの代わりをして、肌の荒れ、乾燥を防ぐコラーゲンも含まれています。

一日75ミリグラムは摂取してもらいたいのですが、なかなか難しいですよね。毎日豆乳をコップ一杯飲むだけでも違いますので、是非続けてくださいね。

ビタミンD
青魚などの鮮魚・小魚・卵・貝類・キノコ類(干す)に含まれています。閉経後、骨の量が少なくなるのを防ぐためにカルシウムの生成を助けて骨を形成します。また、免疫力を高める効果もあります。
葉酸
最近テレビのサプリメントのCMで紹介されている、モロヘイヤの青汁で有名な青汁の栄養素です。緑黄色野菜や貝類などに多く含まれています。イライラ・喪失感・ほてり・鬱になるといった精神的な症状を和らげます。

のぼせ・冷え・しびれが単独で起こるなら受診が必要

更年期障害で一番に上がる症状がこの三点セットです。のぼせに伴い汗をかき、冷えてしびれを覚えます。

更年期障害はこの症状が単独で出ることはあまりなく、もし、単独で出るようならばほかの病気を疑います。

例えば、のぼせだけの場合は脳疾患に異常がある、精神面で血が上って興奮するパニック障害などに出る症状です。

運動機能のしびれ、坐骨神経痛などのしびれは片方のみに症状が出ます。両足、両腕にしびれを覚えたら内臓的な病気があると疑い受診をすすめます。

心疾患や背中の臓器の病ではしびれが主な症状になります。

自分の時間を大切に、気持ちを楽にして過ごしましょう

更年期に差し掛かるころには子供の独立、親の介護も一段落して大きな役割を果たし終えます。その緊張から時には喪失感と不安感と焦りがおこってしまいます。

自分は何も役に立たないなどの否定的な考えになりがちで引きこもりになってしまうケールも多いようです。そうならないように自分自身の時間を設けて楽しみを見つけて過ごすことも更年期障害の対策へとつながります。

更年期は誰でも通る道です。楽しく過ごして乗り切りましょう。

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