健康生活TOP ナウゼリン座薬とアンヒバ座薬、正しい使用順番と座薬を入れるコツ

ナウゼリン座薬とアンヒバ座薬、正しい使用順番と座薬を入れるコツ

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お子さんが風邪をひいてしまったとき、飲み薬だけでなく一緒に坐剤が処方されることもよくあります。でも2種類の坐剤が同時に処方されて、使い方に迷ったことはありませんか?

熱があればアンヒバ坐剤やアルピニー坐剤、吐き気があればナウゼリン坐剤が処方されるでしょう。違う効きめの坐剤ですが、これらを使う順番は気にした方がよいのでしょうか。それとも、別に気にしなくてもよいのでしょうか。

この場合にはナウゼリン坐剤を先に使うようにしてください。その理由とは・・・?

複数の座薬が処方された場合に順番はどうなる?

大人では少ないと思いますが、子供においては座薬を複数処方されることが珍しくありません。ここで注意して貰いたいことがあります。それが座薬を使用する順番です。

内服薬であれば一度に飲むか、1粒ずつ飲むかはあまリ関係ありませんよね。しかし座薬にはちょっとした順番のコツがあったのです。

そしてそのコツこそが「ナウゼリン座薬を一番目に使用する」ことであり、それが薬を最も効果的にする投薬法です。

座薬の使用に順番があるなんて驚かれる人もいるかもしれませんが、座薬に含まれる「基剤」を理解すると納得して貰えるのではないでしょうか?

座薬には基剤と呼ばれる添加物が含まれていた

薬は形状に関わらず有効成分以外に「添加物」と呼ばれる物質が含まれており、中には薬の大部分が添加剤で更生されている薬もあります。薬に含まれる添加剤の働きと必要性を紹介します。

  • 薬のカサを増す
  • 薬の劣化を防ぐ(保存剤など)
  • 成分を安定させる(安定剤)
  • 水分に溶けやすくさせる
  • 水分と油分を結合しやすくさせる
  • 苦味を抑える
  • その他

薬の有効成分はほんの微量であることが多く、それだけで薬を作ってしまうと細かい粒になってしまい上手く飲み込めなくなってしまいます。

また長期間保存できるように保存剤を加えたり、成分が劣化したりしないように安定させることも重要です。

近年では胃で溶けず腸で溶けるように添加剤を調整したり、形を改良したりすることも行われており、薬の特許においても添加剤は大きなウエートを占めているのです。

座薬にも同じく添加剤は含まれています。座薬においての添加剤は「基剤」と呼ばれており、座薬の独特な形を形成することに役立っています。

基剤には水溶性と油脂性がある

基剤には「水溶性基剤」と「油脂性基剤」があり、それぞれ性質にあった成分が基剤に溶け込んでいるのです。

  • ナウゼリン座薬:水溶性基剤
  • アンヒバ座薬:油脂性基剤
  • ボルタレンサポ:油脂性基剤

ナウゼリン座薬は「マクロゴール」と呼ばれる水溶性基剤を使用しています。

マクロゴールは分子量を変えることで、様々な形状に変化させることが可能で座薬の基剤としてだけでなく「軟膏」「錠剤」「注射液」の添加剤としても使用されています。

アンヒバ座薬は「ハードファット」と呼ばれる油脂性基剤が使用されていますが、これは名前の通り「硬い油」と考えてよいでしょう。

ハードファットは体温で溶けるように作られた油の塊で、少しずつ溶けることで有効成分を粘膜に吸収させます。成分はラードやゼラチンなど油性の成分で、肛門に挿入後に約10分で溶解されます。

ボルタレンサポで使用されている油脂性基剤は「グリセリン脂肪酸エステル」で、これは食品にも使用されている食品用乳化剤の一種です。グリセリン脂肪酸エステルはヤシの実から取れる油が原材料であり、植物性の油脂から作られています。

グリセリン脂肪酸エステルは食品添加物として許可されているので、安全な基剤と考えてもよいでしょう。

このように基剤にはいくつかの種類がありますが、その目的は座薬の形を形成するだけではありません。有効成分によって「水に溶けやすい」「油に溶けやすい」のかを判断して基剤は選択されているのです。

また粘膜に吸収される場合においても基剤によって、吸収の速度や効率に違いが出ることがあり、薬の成分によって選択されています。

座薬の使用方法では水溶性を先に使用することがコツ

病院で座薬を複数処方されてどれを先に使用するかを悩むことがあります。機転の効く薬剤師さんであれば、説明してくれることもあると思いますが、大抵は何も考えずに使用してしまいますよね。

しかし座薬には使用する順番があり、それを行わないと薬効にも違いが出ることがあります。

「座薬は水溶性の基剤から使用する」つまり水溶性の基剤を含んだ座薬と、油脂性の基剤を含んだ座薬が同時に処方されている場合は、必ず水溶性の座薬から使用して下さい。

油脂性の座薬を使用した場合、10分もすると溶解してしまうのですが、直腸の粘膜には油脂性の基剤が残っています。この状態で水溶性の座薬を使用すると、座薬の成分が油脂成分に吸収されてしまい、直腸粘膜への吸収が阻害されてしまいます。

例え油脂性の座薬を使用して30分程度経過したからと言っても、直腸内に油脂成分が残っていれば弊害は起こることから、座薬は水溶性のものから使用することを心掛けて下さい。

ここで参考に水溶性基剤を使用している座薬と油脂性基剤を使用している座薬の主な商品を紹介します。実際に使用する場合に参考にして下さい。

【水溶性基剤を使用している座薬】

  1. ナウゼリン
  2. ダイアップ(熱性けいれんに処方)
  3. その他
【油脂性基剤を使用している座薬】

  1. アンヒバ
  2. ボルタレンサポ
  3. アルピニー
  4. カロナール
  5. ワコビタール
  6. その他

ダイアップ座薬は子供の発熱性のけいれんに処方される薬です。アンヒバ座薬と同時に処方されることも珍しくないので、ナウゼリン座薬と同じく先に使用するようにしましょう。

座薬は基剤によって順番を変えることが重要です。また座薬使用の間隔も30分程度は空けるようにしましょう。

座薬とはどのような働きをする薬なのか?

子供の頃に風邪などで高熱を出すと、母親に病院に連れていかれるのですが、そこでは子供ながらに嫌なことが2つありました。

一つ目は注射です。昭和の時代は今と違い風邪を引くと「注射」は当たり前で、何か解らない薬を注射されていたのです。子供ながらにこれはやっぱり辛いことで、目を閉じて耐えていたものです。

そしてもう一つ嫌なことがありました。何だと思いますか?…それは「座薬」です。子供ながらに座薬は嫌でしたね。

子供に座薬を使用する医師は多いと思います。しかしなぜ子供に座薬が使用されるのでしょうか?主に使用されることの多い「ナウゼリン座薬」と「アンヒバ座薬」について座薬使用のコツを考えてみましょう。

座薬に対して抵抗を持っている人は少なくなく、できるなら処方してほしくないのが人情ですよね。しかし、子供だけではなく大人に対しても、ここぞと言う場面で座薬は積極的に使用されています。

座薬ってどのような薬なのでしょうか?

子供の頃のトラウマとなっている座薬

初めて座薬を処方された時のことは今でも忘れません。まあ、それまでも使っていたのだと思いますが、幼少期の記憶がないので、やはり小学生の高学年での体験は刺激的な冬でした。

風邪を引いた私はいつもどおり高熱を出し、母親と共に病院へ行くことになりました。「いつもどおり注射だなぁ~いやだな」と心で覚悟を決めていたのですが、その日は注射だけでは済まなかったのです。

お医者さんが「今日は熱が高いので座薬を入れて!」と看護師さんに指示しています。「ん、ざやく、座薬って何?」

頭の中を「?」マークが飛び交う中で、私はベッドに寝かされてパンツを脱がされ…有無を言わさず何かを肛門に入れられたのでした。「おーっ…」

これが私の座薬とのファーストコンタクです。それ以来病院へ行く度に「座薬はないだろうな!」「座薬は勘弁してよ!」と、心の中で叫ぶようなり、反比例で注射はまったく平気な大人になったのです。

このような経験をされた人も多いと思います。(本当か?)注射で病院が嫌いになった人は大勢いると思いますが、注射と看護師さんにされる座薬では、座薬の方が嫌な人が多いのではないでしょうか?

恥ずかしい治療の一つである座薬とはどのような薬なのでしょうか?

座薬と通常の薬とはどこが違うのか

現在の医療では一部の重篤な病気以外では、処方薬による治療が一般的です。病院で診断を受けて処方箋を入手、それを調剤薬局へ持ち込み薬を購入するのです。

昔は病院で注射をするのが当たり前でしたが、現在ではそれも珍しいことになっており、それだけ薬が進化したとも言えるのです。

薬局で処方される薬には、その種類によっていくつかの形状があります。大きく分けると「内服薬」と「外用薬」ですが、それぞれ様々な種類があるようです。

【内服薬】

  • 散剤(粉薬)
  • カプセル剤
  • シロップ剤(液剤)
  • 錠剤
  • その他

【外用薬】

  • 座薬
  • 軟膏剤
  • 貼付剤
  • 点眼剤、点鼻剤
  • その他

内服薬とは「飲み薬」のことで、口から服用することで、胃で消化され腸で体内に吸収される薬です。内服薬に対して外用薬は皮膚や粘膜に直接塗ることで、薬を身体に吸収させる薬を言います。

座薬は外用薬の一種であり、「肛門」や「膣」の粘膜から吸収させる半固形の薬剤で、体温により溶けたり、軟化したりすることで吸収を促進させます。

つまり座薬とは「肛門に挿入することにより、体温で溶けて肛門粘膜に吸収される薬」と考えて下さい。

座薬の種類は3種類あったが現在では2種類が主流

大きく分けて座薬には以下の3種類があります。

  1. 肛門座薬(肛門座剤)
  2. 膣座薬(膣座剤)
  3. 尿道座薬(尿道座剤)

「肛門座薬」は「鎮痛」「解熱」作用で使用されることが多く、先が細い「紡錘形(ぼうすいけい)」の形をしていることが多いようです。肛門から挿入しやすいように先が細く、ロケットのような形をしているのが特徴です。

女性専用の座薬である「膣座薬」は、膣内の感染症や炎症に使用される座薬で、形状は「紡錘形」であったり、「丸形状(錠剤)」であったりします。

座薬にはさらに尿道に挿入する細い形状の「尿道座薬」がありますが、現在ではほとんど使用されることはありません。

座薬と聞いて「肛門」と連想してしまうことが多いのですが、それだけでないと言うことを理解しましょう。

この文章では主に使用されている肛門座薬について紹介します。

薬には様々な形や服用方法があります。座薬は肛門から挿入しますが直腸の粘膜で吸収される薬です。

座薬が内服薬より優れているポイントとは

「座薬じゃなくて飲み薬でもいいでしょう?」と感じている人は少なくないと思いますが、実は座薬には内服薬と比較して優位な点がいくつかあります。

座薬は代謝の影響を受けない

内服薬と座薬の違いはもちろん、その服用方法です。内服薬は口から薬を飲むことで、胃で消化され小腸や大腸で吸収されます。

この時、吸収され一度静脈に入った成分は、門脈に集まり肝臓を通過する必要があるのです。肝臓は解毒作用があり、化学物質を体外へ排出させる働きを行うため、そこで薬剤が弱められてしまうのです。

この作用を「初回通過効果」と呼び、代謝による薬剤効果の消失の原因になります。

これに対して座薬では肛門奥の直腸粘膜から薬剤が吸収されます。直腸から吸収された薬剤は門脈へは行かずに大静脈に入り、全身へと広がり肝臓での代謝の影響を受けることはありません。

そのため薬の有効成分が何の影響も受けずに血液に入り込みやすくなるのです。

内服薬よりも薬の効果が早く効く

内服薬では食後に薬を飲んでから、薬剤が血液に入るまで一定の時間が必要です。消化して、吸収して、肝臓を通過して…からなのですから、それも仕方がないことです。

しかし座薬では直腸で吸収されて直ぐに血液に入るので、時間は内服薬と比較して早くなります。一般的には約30分で効果が見られるので、緊急時の投薬には適した方法だと思います。

座薬の最も優れている点はこの薬効の早さと考えてもよいでしょう。

薬が飲めない状態においても投薬できる

例えばインフルエンザなどの感染症で、吐き気が止まらないケースがあります。このような状態では水を飲んでも吐いてしまい、薬を飲むことも難しい状態です。

頑張って飲んで見ても5分もすれば水と共に吐いてしまい、薬を飲むことができません。吐き気止めの薬を飲んだのに、吐いてしまったことって…ありますよね。

しかし座薬であればどんなに吐き気がしても、肛門に入れるのですから吐き出すことはありません。

患者がどんな状態であっても家庭で投薬することが可能なのです。

座薬は内服薬より副作用が少ない

風邪を引いた時に風邪薬と共に胃薬を処方されることがあります。これは風邪薬で胃に負担がかかり、「胃痛」「下痢」などの副作用を起こさないために処方されるのですが、座薬ではこのような心配はありません。

内服薬の中には強い作用から胃を傷つけてしまうものが少なくなく、胃潰瘍を発症させてしまうケースもあります。

しかし直接直腸から吸収される座薬ではこのような副作用の心配もなく、その分薬の量も減らせるのです。

赤ちゃんや幼児の投薬コントロールが楽

赤ちゃんや幼児に薬を飲ませるのは至難の業と言ってもよく、保護者の中には困り果ててしまう人も珍しくはありません。シロップやジュースに混ぜて飲ませることもできるのですが、それでも機嫌によって全く飲んでくれないこともあります。

また中には嫌な匂いのする薬もあり、それを誤魔化して飲ませることはとても難しいことです。しかし座薬の使用において、そのようなことは関係ありません。

赤ちゃんであっても、幼児であっても機嫌に関係なく決められた投薬を行うことが可能です。

意思疎通が難しい赤ちゃんには座薬が適していたのですね。

直腸から吸収された成分は肝臓を通らずに血液に入り込みます。それだけに効果が早く表れると言う認識が生まれたのです。

一般的に有名な座薬は「吐き気止め」と「解熱」

現在家庭で使用されている座薬は「痔」のなどを除いて、主に「吐き気止め」か「解熱」が多いと思います。

その中でも特に使用されている「ナウゼリン座薬」と「アンヒバ座薬」、さらに大人で使用されることの多い「ボルタレンサポ」について紹介します。

解熱剤 アンヒバ坐剤、アルピニー坐剤、カロナール坐剤など
吐き気止め ナウゼリン坐剤
熱性けいれん治療薬 ダイアップ坐剤

解熱と吐き気止めに座薬が使用される理由

「発熱」や「吐き気」の症状がある時になぜ座薬を使用することが多いのでしょうか?

発熱には色々なケースがありますが、高熱を伴った場合では急激に熱を下げなくては他の臓器に影響が出ることがあります。先述した通り内服薬では一度肝臓を通過することから、薬の効果が表れるまでに時間がかかります。

また薬効成分も減少することから即効性に優れているとは言えません。しかし座薬であれば即効性に優れており、早急な解熱作用が期待できます。

また高熱が出ている状態では意識がもうろうとしていることも珍しくなく、内服薬を服用できないこともあります。座薬であれば介護者が挿入することで、薬を使用することが可能です。

吐き気の症状でも同様なことが言え、患者が吐き気によって薬を飲めないことが一番の問題です。特に症状が少し緩和したからと言って、内服薬を無理に服用させるとそれが胃の刺激になって吐き気症状を引き起こしてしまいます。

吐き気止めの内服薬を飲んで吐き気が出るのですから、イタチごっこの様相を呈してしまいますよね。座薬ではこのような問題はありません。座薬は胃に入らないので胃を刺激することもなく、吐き気を助長することはありません。

その意味では吐き気止めの薬は座薬が最も適していると考えられます。

吐き気を抑えるナウゼリン座薬とは

ナウゼリン座薬は大人、子供に限らず使用される吐き気を抑える座薬です。「ドンペリドン」と呼ばれる成分が、ダメージを受けている胃や十二指腸を改善させる効力があります。

ドンペリドンは胃や十二指腸にあるドパミン受容体をブロックすることで、胃の働きを活性化させて内容物を腸へ送るのを助けます。この作用により吐き気や嘔吐、更には胃の不快感までを解消してくれるのです。

ドンペリドンを含んだ薬剤はナウゼリン座薬以外にも内服薬である「ナウゼリン錠」もありますが、これは吐き気や嘔吐の症状が軽い時に使用されているようです。

ナウゼリン座薬は容量を変えることで、大人、子供関係なく使用することが可能な薬剤であり、特に子供のインフルエンザでは処方されることが多いようです。

子供の使用では一週間以上の使用は避ける必要があり、医師の注意点は必ず守る必要があります。また大人では特に妊婦の使用において重篤な副作用が指摘されているので、注意が必要です。

特に妊娠初期の「つわり」を吐き気と勘違いして、家庭内に残っていた古いナウゼリン座薬を使用したことで、副作用が出る事例があります。ナウゼリン座薬は医師の指示に従って使用しましょう。

子供の解熱に使用されるアンヒバ座薬

子供の発熱で使用されるアンヒバ座薬は「アセトアミノフェン」を有効成分とした薬です。アンヒバ座薬は赤ちゃんに対しても使用できる安全な薬として有名で、子供のインフルエンザなどで特に使用されることが多いようです。

アンヒバ座薬の作用は解熱だけでなく「鎮痛(痛み止め)」も含まれており、「風邪(感冒)」「喉頭炎」「扁桃腺炎」「気管支炎」などの炎症においては、8割以上の効果が見込まれています。

アンヒバ座薬は使用後約30分で効果が表れ2時間程度でピークを迎えます。持続は4時間程度であり、次の使用は5~6時間は空ける必要があります。

安全と言われているアンヒバ座薬ですが使用には注意が必要で、「高熱」や「熱性けいれん」など症状が重い場合を除き、むやみな使用は症状を悪化させてしまう可能性が考えられます。

特に近年ではインフルエンザにおける解熱の考え方に変化が見られるようになり、解熱することで症状が悪化するケースが判明しています。インフルエンザウイルスは熱に弱く、一定の温度では増殖することができなくなります。

発熱は身体の免疫作用であり、体温を上げることでインフルエンザウイスルの活動を阻害していたのです。しかし感染初期にアンヒバ座薬を使用すると、体温は下がってしまいインフルエンザウイルスも活性化してしまいます。

そうなるとインフルエンザウイルスが増加してしまい、「インフルエンザ脳炎(脳症)」などの合併症を引き起こしてしまうリスクが高まるのです。

子供のアンヒバ座薬の使用は医師と相談の上、発熱が一定を超えた場合のみに使用することが大切です。

大人の解熱にはボルタレンサポが一般的

よく「アンヒバ座薬は大人に使用できないの?」との話を聞くのですが、アンヒバ座薬は子供に処方されている薬です。

解熱、鎮痛作用のある座薬で大人に処方されている薬で、一般なものが「ボルタレンサポ」です。

ボルタレンサポは「ジクロフェナクナトリウム」が有効成分である座薬で、「鎮痛」「消炎」「解熱」などの作用があります。

特に解熱では「他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは、他の解熱剤の投与が不可能な場合の急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の緊急解熱」となっており、効果の高さを伺うことができます。

しかしボルタレンサポにおいても特に注意しなくてはいけない点があります。それはインフルエンザにおける使用であり、特に「インフルエンザ脳炎」「インフルエンザ脳症」の患者に対しての使用は、重症化を促進する原因となります。

インフルエンザに感染した場合、脳にどのような影響が出ているのかを診断するのは難しく、現在ではインフルエンザに感染したことが確認された時点でボルタレンサポの使用を中止する医師が多いようです。

また子供の使用においても十分な注意が必要です。子供に関してはインフルエンザだけでなく、全てのウイルス性感染症に対して使用を控えた方が無難だと思います。

ボルタレンサポは効果が高く、辛い時に助けてもらった経験があることから、余った薬をストックしている家庭もあると思います。

しかし使用には医師の診断が重要であり、もしインフルエンザに感染していたら重篤な症状を引き起こしてしまうかもしれません。安易な判断による使用は避けるようにしましょう。

解熱や痛み止めで使用されるボルタレンサポは有名な薬で処方された経験がある人も多いと思います。しかし特定のウイルス感染症では命の危険もある副作用が発見されていたのです。

効果の高い座薬を上手に使用するコツとは?

これまで説明してきた通り、座薬は症状によっては内服薬よりも効果の高い薬と言えます。しかし飲み薬とは違い使用方法が特殊であるために、使用をためらう人も少なくありません。そこで上手に座薬を使用するコツを紹介します。

座薬の挿入方法をしっかり理解する

座薬を上手に使用するためには、正確に座薬を挿入する必要があります。挿入方法についてのコツを紹介しましょう。

  1. 便意があると時は必ず排便を先に済ませる
  2. 手洗いで手を綺麗に消毒する
  3. トイレットペーパーで座薬の後方をつまむ
  4. 中腰になって肛門に尖った先端から挿入し1cmくらい奥に指で入れる
  5. そのまま1分程度待ちます
  6. その後静かに立ち上がることで肛門が閉まり座薬は奥に入る

赤ちゃんや幼児の場合では、仰向けになった状態で足を持ち上げることで、簡単に挿入させることができます。挿入した後は歩いたりせずに1時間程度は安静にすることが大切です。

座薬が出やすい時には少し奥まで挿入せよ

せっかく座薬を入れても直ぐに出てしまうことがあります。このようなケースでは少し奥まで座薬を挿入させることが有効です。

一般的には1cmも挿入すれば問題ありませんが、出てしまう場合には指の第二関節を目安に2cm~3cm程度挿入するようにしましょう。しかし、痛くて入らないことがありますが、このような場合はオロナインなどの軟膏を使用するのも効果的です。

しかしつけすぎると滑りがよくなりすぎて、反対に座薬が出やすくなることも考えられるので量には注意して下さい。

座薬を入れる最大のコツは緊張しないこと

「口を食いしばれっ!」これはスポコンドラマなどで、緊張した場面で使用される言葉ですが、実は人間は緊張すると口だけでなく体中の穴が閉まってしまいます。

これは外敵から身体を守るための本能であり、身体の中に外敵を侵入させない目的があります。

座薬は細菌などの外敵ではありませんが、慣れていない人が挿入しようとすると身体中に緊張が走り、肛門がギュッと閉まってしまうのです。そうなると無理に挿入しても痛みが走ったり挿入しても直ぐに出てしまったりしてしまうのです。

そこでリラックスするにはどうしたらよいのでしょうか?それは身体の一部分を解放するのです。つまり口を軽く開いた状態で挿入するのです。

人間の筋肉は面白いもので、緊張した状態でも一部分が解放されていれば、全体的に筋肉が緩むことがあります。口を開くことは緊張を和らげて肛門を開かせる効果が期待できるのですね。

口を開けながら座薬を入れるなんて、決して他人には見られたくない姿ですが、是非試してみて下さい。効果的ですよ!

座薬は開封したら直ぐに使用しなくてはいけない

座薬の基剤は体温で溶けるように作られていることから、大体34~35℃程度で溶けるようになっています。人間の体内温度は37℃程度なので、直腸では直ぐに溶解が始まると考えて下さい。

しかし夏では室温が30℃を超えることも珍しくなく、中には35度以上の環境で生活している人もいます。

そのような環境では座薬は直ぐに溶けてしまうことから、開封したら直ぐに使用するようにして下さい。また素手で触ると指の温度で座薬が溶けてしまうことがあるので、座薬はティッシュやトイレットペーパーを介して触るようにしましょう。

保存は冷蔵庫が基本ですが冷たいまま挿入すると直腸を刺激することもあるので、室温で10分程度置いてから使用するのもよい方法です。

座薬は胃に負担をかけないので、「食後」などの制限はありません。
コツを理解して正しい挿入を心掛けるようにしましょう。

座薬は使用方法を正確に守ることが大切

座薬を挿入すると10分程度で溶けてしまうので、それまでは便意があっても我慢して下さい。

さらに肛門から固形ではなく液体が出ることがありますが、これは座薬の基剤が溶けたもので、有効成分は直腸の粘膜から吸収されているので特に問題はありません。

また使用には7時間程度の間隔が必要で、医師や薬剤師の指示に従うようにしましょう。

特に若い人や女性には敬遠されがちな座薬ですが、薬剤が直接作用することから、即効性が期待できる薬です。しかし効果が高いことはそれだけに危険性があり、ルールを守らないと重い副作用の原因にもなってしまうのです。

このように薬の服用として効果的に座薬です。子供も大人も恥ずかしがらないで、積極的に利用しようではありませんか?

誰にも見られていないことを確認して…「口を開けて力を抜いてっ!」さぁ……「うっ…」。

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