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つらい腰痛の痛みを止める湿布薬・塗り薬の効果が高まる使い方

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腰痛を体験されたことのない人は少ないでしょう。程度の差こそあれ、誰しも一度くらいは「腰が痛い」と言うセリフを口にした事があると思います。とは言え、多くの場合数日で自然に治ってしまいますから、それほど問題になることはありません。

一方、長引く腰痛やひどい痛みの腰痛などに悩まされる人も少なくありません。病院に行っても、今ひとつ原因がはっきりせず、「湿布でも出しておきましょうね」と言う対応に不満を募らせている人も多いようです。

しかし、湿布や外用薬は使い方次第で良い効果が得られることも少なくないのです。漫然と使うのではなく、正しい使い方を身に付けましょう。

自宅での腰痛治療はまず原因を突き止めてから

腰痛と言えば一番に思い浮かぶのがぎっくり腰です。しかし、この名前でまとめられる腰の症状は、厳密に定義されたものではありません。何かのきっかけで突然起こるはげしい腰痛のことを指しているだけです。

場合によっては椎間板ヘルニアの痛みもぎっくり腰に含めている例があるかと思えば、腰の筋肉や筋膜が負傷し、炎症が起こるものだけを指している場合もあります。

腰痛の70%以上は原因不明

腰痛にはさまざまな原因がありますが、病院での検査で原因がはっきりするのは全体の30%に届かない程度なのです。

腰痛の原因の割合を表した円グラフ

グラフで原因の名前がはっきりしている中で一番多いのが椎間板変性ですね。椎間板変性とは、椎間板ヘルニアと呼ぶほどは変形していないけれど、MRIなどで検査して椎間板に異常が見られたものを指しています

ですので、椎間板の変形から神経を圧迫して痛みが出る椎間板ヘルニアを含めると、腰痛全体の14%が椎間板のトラブルによるものなのです。

そしてその次が骨粗しょう症による腰椎の圧迫骨折です。脊柱管狭窄症でも腰痛が現れることもありますが、むしろ脚の痛みやしびれの方が主な症状ですね。

さらに、若いころの負傷が原因で起こる脊椎すべり症も腰痛の原因の一つです。統計では脊椎すべり症となっていますが、実際に起こるのは第4と第5腰椎の間が多いので、腰椎すべり症とも言います。

この腰椎すべり症は、子供のころに、クラブ活動などで激しいスポーツをやっていると、知らずに原因となる骨折が起こっていることも少なくありません。このタイプを分離すべり症と言います。

脊椎の内部で小さな骨折が起こり、そのままつながらず治癒してしまっている物が、加齢によって支えている筋肉が弱ると脊椎のずれとして痛みを呼ぶ症状です。小さな骨折自体に痛みはないので、ほとんどの人が骨折時点では気付いていません。

一方、そうした原因になる怪我がなくても、加齢によって椎間板や骨が変性して弱ることで、腰椎の位置関係がずれることもあります。これが変性すべり症と呼ばれるものです。

ここまでの物と内臓疾患が腰痛の原因で1%以上の比率を占めるもので、それ以外は1%未満です。

このような原因による腰痛は、それぞれに応じた治療があります。場合によっては鍼灸院・接骨院での治療が有効な場合もあります。ですので、異常を感じたら、そのレベルに応じて受診し治療を受けましょう。

どんな腰痛だと受診した方が良いかの目安

腰痛には「赤旗兆候」と呼ばれる目安があります。赤旗は危険を表すサインのことだと考えて下さい。その兆候があったら、それぞれに応じた精密な検査を行うべきだと言う物です。それらについて見てみましょう。

骨折の可能性がある腰痛の兆候
大きなけがをした場合
50歳以上の場合は小さなけがをした場合も含む
70歳以上である場合は怪我をしていなくても注意
骨粗鬆症の診断を受けたことがある
ステロイド薬を長く使っている
感染症の可能性がある腰痛の兆候
発熱
薬物の乱用
ステロイド薬を長く使っている
腰痛が6週間以上続いている
安静にしている時や夜間にも痛む
がんの可能性がある腰痛の兆候
原因不明の体重減少を伴っている
がんにかかったことがある
70歳以上である
尿が出ない
失禁する
両脚に力が入らない
会陰部から肛門周辺の感覚がない
腰痛が6週間以上続いている
安静にしている時や夜間にも痛む

なお、「腰痛が6週間以上続いている」「安静にしている時や夜間に痛む」と言う症状は、炎症性疾患でも起こることがありますし、「尿が出ない」「失禁する」「両脚に力が入らない」「会陰部から肛門周辺の感覚がない」などは馬尾症候群と言う神経疾患でも起こります。

腰痛が起こった時、同時にこうした兆候が見られたら、すぐに受診してそのことをお医者さんにしっかり伝えて下さい。それぞれの兆候に応じた検査をして頂けるでしょう。

しかし、先のグラフで見て頂いた通り、それでも原因がはっきりするのは30%以下です。しかし、原因がはっきりしなかった場合は、筋肉・筋膜の炎症か神経痛だと言う可能性に絞られてきますので、湿布や外用薬などが有効になってきます。

また、神経痛であることが判れば、ビタミン剤などの処方が行われる可能性もあります。

激しく痛んで、立ち上がることも苦しいような状態の場合ももちろんすぐに受診して下さい。一方で、何となく腰が痛くてつらいと言う場合で、上のような兆候が見られない場合は、市販の湿布薬や塗り薬を使って様子を見ても良いでしょう。

4~5日程度そうした治療を行っても、全く症状に変化が見られないようであれば、念のため受診して原因を探ってみるのがお勧めです。

腰痛と言うのも鬱陶しいだけのレベルの物から、寝返りすら打てないと言う状態のものまで様々です。たかが腰痛で病院は嫌だと言う人も少なくありませんが、市販薬に治療に全く効果がなければすぐに受診しましょう。

椎間板のトラブルと脊柱管狭窄症の疑いがあれば必ず受診する

タイトルにある2つの病気は、原因が判定できる腰痛症の最も多い原因の2つです。また、それぞれについて治療法が存在しますので、このいずれかの可能性があると判ったらすぐに受診して治療を受けて下さい。

それぞれに特徴的な症状を見て行きましょう。

椎間板ヘルニアは椅子ひとつでわかる!セルフチェックの方法

まず、背もたれがありひじ掛けのない椅子を準備して下さい。できれば、パイプ椅子などよりは安定感のあるものが良いですね。その椅子にできるだけ浅く腰掛けます。

椎間板ヘルニアの椅子を使ったチェック法

痛みのある側の脚の膝を伸ばし、そこからゆっくりと脚を上げて行きます。その際に、腰の痛みが強くなって脚を上げられなくなるようであれば、椎間板ヘルニアの疑いが強くなります。

こうしたテストを自分で行ったことを、受診する際にお医者さんにお話しして下さい。今度はベッドに寝た状態で、同じような検査を行って確定して下さるでしょう。

椎間板のトラブルは、無理な体勢での作業など、背骨に大きなストレスがかかる姿勢が原因になることが多いので、お医者さんで治療と同時に姿勢に関する指導を受けて下さい。

脊柱管狭窄症は症状の出る時にシチュエーションで判断

脊柱管狭窄症は、比較的高齢の方に起こりやすい症状です。まっすぐ立っている姿勢や、歩く姿勢を続けると腰や足に痛みやしびれが現れてきます。こうした時に、少し前かがみになって休むと楽になります。

歩いたり休んだりで痛みが軽減するこうした現象を間欠性跛行(かんけつせいはこう)と言います。また、坂道では上り坂では痛まないけれど、下り坂で痛むと言う現象が見られることもあります。

さらに、椅子に座っていたり、自転車に乗っていたり、横向けに寝ていたりする姿勢では症状が現れにくいのも特徴の一つです。

こうした現象を伴う腰痛は、脊柱管狭窄症の疑いがありますので、市販薬に頼らず、まずは受診して検査を受けてみてください。

これらのチェックで引っかからなかったら、市販薬の湿布などで数日様子を見ても良いでしょう。でも、痛みが強くなったらすぐに受診して下さいね。

昔ながらの湿布薬は副作用が少なく誰でも使えるのがメリット

市販の湿布薬や塗り薬については、サリチル酸系の消炎鎮痛剤とdl-カンフルを配合した、昔ながらのものが一番有名ですね。サロンパスやトクホン、サロメチールなどです。

一方、近年利用されることが多くなった新しいタイプの消炎鎮痛薬を配合したものも、どんどん人気が高まってきています。しかし、これらは使ってはいけない人や注意を要する人もおられますので気を付けて下さいね。

サリチル酸系の湿布薬は急性期の打ち身・捻挫に有効

サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールは、その刺激性で痛みを和らげる効果があるため、捻挫や打ち身などのけがや筋肉痛などの急性期の鎮痛効果に優れています。

さらに、皮膚から吸収されて体内でサリチル酸に代謝されるため、これが炎症をもたらす酵素に働きかけて働きを抑え、炎症を抑制する働きも持っています。

しかし、皮膚から吸収される量自体はそれほど多くありませんので、同じサリチル酸系の内服薬であるアスピリン(アセチルサリチル酸)ほど痛み止めや解熱効果はありませんし、内服薬に見られるアスピリン喘息と呼ばれる副作用も報告されていないようです。

ですので、本体の説明書に記載されている「薬物アレルギーの既往がある人」が薬剤師さんなどに相談することを指示されている以外、使ってはいけない人と言うのはありません。商品によっては強く貼りつくことから7歳未満の子供への使用を制限している場合はあります。

商品としては、

  • サロンパス
  • トクホン
  • アンメルツ
  • サロメチール

などがメジャーですが、中小メーカーのものまで入れれば、星の数ほど存在していると言っても良いでしょう。

dl-カンフルも消炎効果のあるお薬ですが、多くの場合副材料として配合されているだけのようです。処方箋薬ではdl-カンフルだけのものもありますが、その場合でも白色ワセリンやエタノールに溶かして処方されるようです。

サリチル酸系の湿布薬は腰痛には効果が少ないかも

このように、打ち身やねんざ、筋肉痛などの急性期には良く効くお薬ですが、原因がはっきりしない腰痛や、急性期とは言えない状態の腰痛には効果が薄い可能性があります。

もちろん、全く効果がないとまでは言えませんから、夜中に腰が痛み出した時などに、お家にたまたまあったのがサリチル酸系の湿布薬であった場合、利用しても無駄と言うわけではありません。

でも、薬店へ湿布薬を買いに行く時には、サリチル酸系ではない新しいタイプのNSAIDsを主成分にした湿布薬を選んでもらう方が効果的でしょう。

サリチル酸系の代表薬の一つ、サロメチールは「サ」リチル酸+「ロ」イマチス+「メチル」から命名されたそうです。ロイマチスはリウマチのドイツ語読みです。もともと関節リウマチの痛み止めとして開発されたようですね。

第二世代の湿布薬は効き目が強いが副作用に注意

サリチル酸系消炎鎮痛薬+dl-カンフルと言う組み合わせを第一世代とするなら、第二世代と呼ぶべき湿布薬が存在します。先に少しお話しした、炎症や痛みをもたらす働きがある酵素に働きかける力が非常に強いお薬です。

どのお薬を選ぶかと言うのは、効き目の強さではなく、患者さんの体質に合わせて副作用を抑えると言う側面が強くなっています。効き目はどれも基本的には同じです。

NSAIDsと呼ばれることもあるが薬品名で呼ぶ方が一般的

時々耳にするようになったNSAIDsと言うのは「非ステロイド性抗炎症薬」と言う意味です。つまり、飲み薬でも塗り薬でも湿布でも、炎症を抑えるためにステロイド薬を使っていないお薬と言う意味です。

ですので、飲み薬ですがアスピリンもNSAIDsですし、普通はNSAIDsに入れられていませんが、広い意味ではサリチル酸に代謝されて炎症を抑えるサリチル酸メチルもNSAIDsに含めても良いかもしれません。

しかし、一般にNSAIDsの外用薬と呼ばれているのはシクロオキシゲナーゼ(COX)と言う酵素の働きを阻害して、炎症や痛みを止めるお薬です。大まかに酢酸系とプロピオン酸系に分けられています。

どちらが良く効くと言うことはなく、お薬ごとに副作用のタイプが違うので、自分の体質に合わせて市販薬を選びましょう。

有効成分 市販薬の例 使用禁忌 使用注意 処方箋薬
ケトプロフェン オムニード・
ケトプロフェン
15歳未満
妊娠中
光線過敏症
高齢者 モーラス
ロキソプロフェン ロキソニンS 15歳未満 妊娠中
高齢者
ロキソニン
ジクロフェナク ボルタレンEX 15歳未満 消化性潰瘍
血液障害
肝臓病
腎臓病
高血圧
心臓病
インフルエンザ
高齢者
ボルタレン
フェルビナク フェイタス 15歳未満
妊娠中
セルタッチ
インドメタシン バンテリン 15歳未満 妊娠中 カトレップ

なお、妊娠中には妊娠の可能性がある人も含んでいます。また、お薬に関するアレルギーがある人や、いわゆるアスピリン喘息の既往がある人は、全部に共通して使用禁忌または使用注意になっていますので省略しました。

このように、15歳未満の人は第二世代の湿布や塗り薬は使えません。また、制約が多いことも見て取れるでしょう。ですので、初めて第二世代の市販外用薬を買う時は、必ず薬剤師さんに相談して商品を選びましょう。

副成分は第一世代も第二世代もおおむね同じ

湿布と言えばハッカ臭がすると言うイメージが強いですよね。これは冷感成分であるl-メントールのにおいが中心になっています。また、サリチル酸系の湿布に配合されるdl-カンフルは樟脳ですから、これもにおい成分になり得ます。

実は、ハッカ臭は「湿布を貼って治療している」と言う心理的効果をもたらすとも言われています。一方、温感タイプの湿布にはl-メントールではなく、唐辛子由来成分が配合されているため臭いが異なります。

人前に出る時に湿布臭が気になると言う場合は、こうした揮発性の臭い成分を含まない湿布もあります。例えば、久光製薬のサロンシップLの有効成分は、サリチル酸グリコールとビタミンE酢酸エステルだけですから、湿布特有の臭いはありません。

臭いが気になる場合は、こうしたものを選ぶのも一つの方法ですね。但し効果は同じですが、冷涼感・温熱感もありませんので、少し物足りなく感じるかもしれません。

皮膚の弱い人には、においのしない湿布がお勧めです。冷涼感や温熱感をもたらす成分は、同時に皮膚への刺激にもなっています。

湿布には良く効く貼り方があるので意識しておこう

湿布なんて、痛むあたりに適当に貼っておけばいいと言うイメージで、あまり貼り方について細かいことを気にしない人が多いと思います。

しかし、実はちょっとしたことに注意しておくだけで効き目が良くなり、副作用の可能性が低くなるのです。腰の場合、自分では貼りにくいことが多いので、誰かに貼ってもらえるとより良いでしょう。

貼る場所を特定するのは基本

湿布は痛む場所に貼って下さい。当たり前のようですが、意外にずれた場所に貼っていることって多いんですよ。特に腰の痛みの場合、自分一人で正確に痛む場所を見つけて貼るのは難しいです。

姿勢の変化で痛みが出るような場合は、誰かに腰を指で触れておいてもらい、自分の姿勢を変えてみて下さい。その触れてもらっている位置と、痛みを感じる位置が一致するところを探します。

場所が判ったら、アイライナーなどでそこに印をつけておきます。次に痛みのない姿勢になって、今度は指圧の要領で腰を軽く押してもらいましょう。姿勢の変化で起こるのとは異なる種類の痛みが感じられる場合があります。

これは、腰痛をかばうために筋肉が緊張して、筋肉痛を起こしている場所です。複数のポイントが見つかることもありますので、それぞれにも印をつけておきましょう。

その印を全部覆うような位置に湿布を貼ると効果的です。

湿布薬は有効成分が皮膚から染み込むので、痛みのある場所に正確に貼るのが重要なのです。但し、貼る前には次の作業を行って下さい。

貼る場所を清潔にしておく

場所が決定できたら、貼る場所を濡れタオルなどできれいにふき取ります。その際に印も消えますから、どのあたりに貼るのかを、貼ってもらう人に覚えておいてもらって下さい。

覚える自信がない場合は、湿布薬の剥離紙を付けたままその場所に置いて、対角にサージカルテープを短く切ったものでも貼っておいて下さい。包帯を止めたりする紙または樹脂の粘着テープです。

基本は汗と汚れをふき取ることです。アルコールティッシュなどで皮脂まで落とそうとする必要はありません。あまりこすり過ぎて皮膚を傷つけると、かぶれの原因になります。

固く絞った濡れタオルでふき取ったら、数分間皮膚の水分が乾くのを待って湿布を貼って下さい。貼ったら、しばらく手のひらで押えて、湿布が肌に馴染むのを待って下さい。

お風呂上りは清潔になっていていいのですが、皮膚が軟らかくなりすぎているため、すぐに貼るとかぶれが出やすいかもしれません。お風呂上りは1時間くらい待って、汗も充分引いてからから貼った方が良いですね。

かぶれやすい人はローションタイプがお勧め

湿布にかぶれやすい人は、何かを貼ると言う機械的な刺激によってかぶれが起こることが多いです。ですので、湿布にかぶれると言う人は、ローションタイプの物を選んでこまめに塗りましょう。

湿布の場合1日1~3回程度が多いですが、ローションタイプではもっと高頻度で塗る必要があります。お薬の説明書をよく読んで、適切な間隔で塗るようにして下さい。

また、あまりかぶれないと言う人でも、腰痛の場合湿布がベルトの下に来ることが多くなります。強く締め付けるとかぶれやすくなりますので、腰に湿布を貼る場合は服装や着用の方法にも注意して下さいね。

トリガーポイントと言う考え方

腰痛に限らず、肩凝りなどでも、痛みの原因となっているのが痛む場所そのものではないと言う、トリガーポイントと言う考え方があります。

腰痛がおへその近くの腸腰筋と言う筋肉が原因で起こることがあると言ったものが、それにあたります。しかし、これは素人では判断が難しいので、接骨院や鍼灸院で診断してもらうことをお勧めします。

一度、そのポイントが明らかになったら、そこに外用薬を使うことで腰痛が軽くなることもあるんですよ。

湿布は交換タイミングに注意して

第一世代の湿布薬は「1日数回」と言う幅のある用法が指定されていますので、効き目がなくなってきたと感じたら、適宜貼り直しても問題ありません。但し、はがす時に皮膚に負担がかかりますので、1日に何度も貼ったりはがしたりすると、皮膚を傷めることがありますので注意しましょう。

第二世代の湿布薬は、1日1回または「1日2回を限度として」使用するように決められています。つまり、有効時間が長いんですね。また、皮膚から浸透する量も重要で、1回に何枚使っても良いかと言うことが指定されています。

こうした用法と用量を守らないと、副作用にみまわれる恐れがあるので注意して下さい。

お勧めなのは、入浴時に交換することです。入浴時に貼ったまま浴室に入り、シャワーで湿布を濡らしながらはがすと、皮膚への負担が少なくて済みます。その後、手に石けんを付けて湿布を貼っていた部位を良く洗いましょう。

お風呂から上がったら、充分肌が乾いてから次の湿布を貼ります。これで、だいたい1日22~23時間貼っていることになります。1日2回が限度の物でも、1日1回で問題ないです。

ちょっとした工夫で、同じ湿布薬でも効き目が全く変わってきます。次に使う時には意識してみてくださいね。

温感タイプと冷感タイプは好みで選べばOK

湿布薬には温感タイプと冷感タイプがあります。湿布は、昔ながらの分厚い不織布に膏剤を乗せたパップ剤が、文字通り湿った布で気化熱によって患部を冷やすと言う効果も併せ持ちます。

一方、薄いフィルムで伸縮性のあるテープ剤の場合、こうした物理的な冷却効果はありません。そうした感覚を呼ぶ薬剤が含まれているだけなのです。

冷感・温感タイプは急性期の冷湿布・慢性期の温湿布の応用

かつては患部に湿布薬を貼った上から、氷水などで冷やすのが冷湿布、湯たんぽなどで温めるのが温湿布でした。つまりお薬としての有効成分とは別に、物理的に温度を上げたり下げたりしていたんです。

これはけがなどの急性期には炎症が起こって患部が熱を持つことが多いので、それを冷やすことで炎症を抑えていると言うわけです。また、慢性期には患部の血行を良くすることで治療効果を狙っていたと言うわけですね。。

現在の冷感湿布にはl-メントールのような冷感を呼ぶお薬が配合されていますし、温感湿布にはトウガラシ関連成分によって温感が得られるような配合が行われています。

つまり、実際に温度が変化しているわけではなく「冷たく感じる・温かく感じる」と言うことなのです。もちろん、多少は炎症の抑制や血行促進に役立っている側面はありますので、気分だけの問題とは言い切れません。

しかし、厳密な使い分けがあるわけではありません。どちらかと言うと貼ってみて気持ちの良い方を選んでおけばいいと言うレベルです。

個人的には冷感タイプがお勧め

私個人の意見ですが、お医者さんから絶対に温感タイプと言う指示が出ない限り、冷感タイプを選んでおく方が良いと思っています。

それは、温感タイプの湿布薬には制限があるからです。まず、はがしてから30分~1時間程度は入浴できません。これは湿布薬の温熱感を呼ぶ成分が、皮膚を強く刺激するからです。自然に薄れるのを待ってから入浴しないといけないのです。

同じ理由で、湿布の上を温めてはいけません。暖房器具の赤外線で湿布のあるあたりが温められると、時としてかぶれや皮膚の炎症に繋がることがあるのです。

l-メントールにはそうした心配はありませんので、冷感タイプまたは無臭タイプを使われることをお勧めします。

寒い時に靴のつま先に鷹の爪を入れると言ったのも、唐辛子成分による温感と血行促進作用を期待したものです。でも、結構痛いんですよね。

腰痛は受診の必要性の判断と外用薬の選択が重要ポイント

このように、腰痛に悩んだら、まず受診する必要の有無を確認することが大事です。そして、市販薬でも良いかなと言うことになっても、4~5日使ってみてダメなら必ず受診して下さい。

そして、市販薬では第二世代の消炎鎮痛薬の外用薬を中心に、薬剤師さんと相談しながらお薬選びを行って下さい。

第二世代の消炎鎮痛薬は先に紹介した通りシクロオキシゲナーゼ(COX)と言う酵素の働きを抑えることで炎症や痛みを抑制しています。しかし、COXには種類があって、炎症に関わっているのはCOX-2です。

一方、COX-1は胃腸の粘膜を保護する働きがあるので、飲み薬のNSAIDsは胃腸症状の副作用が出やすいのです。外用薬ではこうした副作用は少なめなのでそれほど心配する必要はありませんが、用法・用量はきちんと守って下さい。

さらに、がんの痛みに関する研究から、COX-2だけを選択的に抑制する可能性のある食べ物も見つかっています。どの程度食べればいいかと言う量的なものは判りませんから、効果のほどは不明ですが、この記事の締めくくりに紹介しておきましょう。

フルーツとしてかんきつ類とブドウ、ハーブや香辛料としてカモミール・オレガノ・ローズマリー・バジル・しょうが、その他の食品としてウコンとホップが挙げられています。

こうしたものを日常的に使うことで、炎症が抑えられると良いですね。でも、ホップが入ってるからと言ってビールの飲み過ぎはダメですよ。

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