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【腰痛まとめ】症状ごとの原因・改善法

痛みは身体のあちこちに現れるものですが、中でも「腰」に現れる痛みにはイヤというほど悩まされている人も多いと思います。腰に痛みを伴う健康上の不都合を一般に「腰痛」と呼びます。

二足歩行ゆえ(と知り合いのお医者さんが言っていました)、どうしても腰に負担がかかるのは仕方がないことなのかもしれませんが、それにしても、あの人もこの人も、あなたもわたしも、ほんとうに腰痛持ちが多いですよね。

だいたい「腰痛持ち」なんていう、「お金持ち」みたいな呼び方がされるのは、ほかに「喘息持ち」くらいしか思い当たりません。そのくらい腰痛人口が多く、悩みも大きいトラブルなのだと解釈できます。

今回は日本人にとってはもはや国民病ともいえる腰痛をテーマとして、発症のメカニズムや種類についてもお話ししつつ、つらい腰痛の対処法についてもご紹介していきたいと思います。

なぜたくさんの「腰痛持ち」がいるの?腰痛の様々な症状と原因

同じ痛みであっても、あくびと伸びを伴って「あー腰が痛いなぁ」という程度の痛みも腰痛なら、地べたにはいつくばって抜き差しならない大ピンチの状況に陥るほどの激痛もまた腰痛です。

身動きがとれなくなってしまう種類の腰痛は「急性腰痛」と呼ばれる分類に属します。繰繰り返し起こったり、痛みの強弱に波があったりするものの、身動きがとれなくなるほどでもない種類の腰痛が「慢性腰痛」です。

急性腰痛は、ぎっくり腰(椎間板ヘルニア)のように、突出した神経が直接圧迫されることで激痛が走ります。慢性腰痛のほうは、腰の筋肉のこりや疲労などによって起こる、一種の筋肉痛です。

腰痛は、大きく分けてこの2つの症状タイプに分類することができます。とはいえ、慢性腰痛の中にも急性腰痛のように、かなり強烈な、急性的な痛みを伴うタイプの腰痛もありますので、注意が必要です。

いずれにしても、わずか2つの症状タイプしかない腰痛に悩まされる人がこれだけ多いのは、それだけ腰痛の原因が多様だからです。人間が「二足歩行」であることも確かに関係しています。

腰痛が起こるメカニズム

ぎっくり腰に代表される急性腰痛の場合、「神経が直接圧迫されるから」という比較的簡単な理由で説明することができます。ぎっくり腰の対処法もずいぶん紹介されていますが、そのくらい発症事例が多いトラブルです。

その対処・改善法、予防法などものちほどご紹介しますが、発症のメカニズム自体はそこまで難しくありません。むしろ問題は慢性腰痛のほうで、発症のメカニズムは慢性腰痛のほうがはるかに複雑です。

私たち人間は二足歩行なので、上半身と下半身を機能的に接続する意味合いがある「骨盤」への負荷が、上半身からも下半身からもかかってきます。骨盤は、ストレスがかかりやすくて重要な部位です。

そんな中間管理職的な立場である骨盤と、腰骨との接続が非常に密であるということが、腰痛を発症しやすいひとつの原因になっています。骨盤がズレることによって、腰の筋肉痛が発症しやすくなるのです。

上半身からも下半身からも負荷がかかる骨盤は、それだけ高い確率でズレやすい部位ですから、腰痛の発症確率も自然と高まります。なぜ腰痛が起こりやすいのかという疑問は、骨盤の位置的、構造的な部分にその答えを求めることができるのです。

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腰以外に原因がある!?腰痛の原因に怖い病気のカゲも・・・

腰が痛いのが腰痛ですから、腰や、骨盤など腰の周辺部分に何らかトラブルが起こることによって痛みが現れるのは自然なことですが、実は、それ以外の要因もいろいろ考えられます。このあたりが腰痛の問題をさらに難しくしているのです。

ときおり「ストレスが原因の腰痛」などという話を実際にきくと思いますが、経験がない人からすると、「ストレスで腰痛なんて起こるの?」と思うかもしれませんね。しかし実際にそういうことも起こりえます。

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ストレスも放置すると重篤な疾患の原因に十分なりえますので、腰痛の予防のためにも、ストレス社会に生きる現代人にとってストレス発散は重要なルーチンなのかもしれませんね。

そして、ストレスが原因であるか否かにかかわらず、重篤な内臓疾患が原因でつらい腰痛を発症するケースもあります。このタイプの腰痛は、生命の危険を伴うことも考えられますので、十分な警戒が必要になります。

腰痛を伴う最もよく知られる重大疾患のひとつが「がん」です。無論腰にがんができたわけではなく、内臓や血液のがんによって背中から腰への不快で強い痛みを伴うこともあります。

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もちろんがん以外にも、内臓の冷えや疾患によって腰痛が起こることがありますので、身に覚えのない腰痛が現れた場合は、しばらく慎重に経過観察したほうがよいでしょう。

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もちろん心配なら、できるだけ早いタイミングで病院に行って症状をよく説明し、検査してもらうことをおすすめします。

自分で改善できるかも・・・腰痛の改善法は?

腰痛の改善方法としてまず推奨されるのが、「しかるべき医療機関で検査、治療してもらう」ことです。当たり前のことかもしれませんが、腰痛の改善法は、医療機関での治療が大きな柱になります。

病院に行って治療をするという選択をするなら、もうそこから先のことはお話しする必要がありません。ただ、いろいろな理由で「医療機関での治療」が選択肢に入らないケースも生じるでしょう。

たとえば急性腰痛の場合、とりあえず家に帰って保険証と診察券と財布を持って病院に行っとくか・・・などと悠長なことは言っていられません。できることならその場で対処したい、場合によってはその必要に迫られることもあります。

あるいは、病院に行くほどの痛みではない慢性腰痛や、病院に行ってもなかなか改善されない種類のイヤラシイ痛みへの対処は、「自分でする改善法」が有効な場合もあるでしょう。

突如襲いかかるぎっくり腰!急場をしのぐ対処とは!?

重い物を持つ、走る、走っていてとまる、くしゃみをする、せきをする、寝ていて起き上がる・・・まるでクイズの出題のような断片的な事象の羅列ですが、これらはぎっくり腰に代表される急性腰痛が起こるシーンです。

何度も繰り返して激痛が襲ってくるケースでは、ブロック注射による治療が有効な場合もありますが、ブロック注射の場合、注射の痛み事態が大きく、副作用のリスクも軽視できません。

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また、生活に大きな支障をきたすレベルの椎間板ヘルニアなどの急性腰痛(というか、急性期(※下に説明アリ)が頻発・継続する重度腰痛)の場合、手術をはじめとする外科治療が有効な場合もあります。

ただ、重要な神経が集中する部位を切開するとなると、これもまたリスクが高い治療であると考えておく必要があります。

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ぎっくり腰を発症するのは仕方がないにしても、ぎっくり腰というのは、激しい痛みとともに「身動きが取れなくなる」という、ある種の危険をはらむトラブルです。それだけその後の対処が重要になってくる腰痛です。

ぎっくり腰の対処として重視しなければならないのが、「安静」です。安静だからといって、「放置しなさい」といっているわけではありません。安静と放置は別モノであると考えるべきです。

発症してから何時間も激痛にさらされたり、何時間も身動きがとれないままのぎっくり腰は、可能性としてゼロとは言い切れませんが、限りなくゼロに近いです。激痛や動けない状況を「急性期」と呼びます。

ぎっくり腰の対処で重要なことは、急性期をやりすごすまでは安全な場所で安静にすることが大切です。急性期を何とかやり過ごしてから、おそるおそる行動に移しましょう。

 

急性腰痛(ぎっくり腰)時の応急処置の方法 急性腰痛時の禁忌事項
  • 急性期の安静(以下、すべて緩やかな行動)
  • 患部の冷却(冷湿布、冷やしタオルなど)
  • 医療機関に行く
  • 急性期にあれこれ動く
  • 温める(温湿布やホットタオル、入浴など)
  • 患部のマッサージや指圧など
  • ストレッチやけん引

ぎっくり腰のような身動きがとれない急性腰痛の場合、痛みや状況から、精神的にもダメージが大きくなりやすいので、まずは落ち着いて、急性期が過ぎてから行動するよう心がけたいものですね。

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いつも痛い・・・悩ましい慢性腰痛の改善法

慢性腰痛の場合、身体を動かすことができる分、ぎっくり腰のように緊急性が高い痛みではないことのほうが多いとは思います。一過性のものとわかっているなら、痛みを静かにやりすごすのもひとつの手でしょう。

しかし、鈍く、いつもいつも気まぐれのようにやってくる痛みへのストレスを考えると、対処できるならしたほうがよいと考えられるのが、慢性腰痛の悩ましい痛みです。

慢性腰痛は、医療機関に通ってオーソドックスに治療する方法はもちろん、整体院などの「治療施設」に通う方法もメジャーです。ただ、緊急を要すほどではないからこそ、自分で実施する改善法を選択するのもアリでしょう。

上記の「原因」を考慮するなら、骨盤のズレを解消すればよいということにはなりますが、骨盤矯正をはじめとする慢性腰痛の改善法は、非常に多様です。いくつかの改善法をご紹介します。

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まだまだほかにも「ツボ」を刺激する方法などもいろいろありますが、ご自身に一番合うと思われる方法で、腰痛改善にチャレンジしてみていただきたいと思います。

ただし、自分でやるのは不安だという方は、無理せずはじめからお医者さんや整体師などの手にゆだねることをおすすめします。

痛くてツライからこそ予防が重要!腰痛の予防方法は?

腰痛には2とおりの症状タイプがあるというお話しをしてきました。ですから同じ「腰痛予防法」でも、それぞれの症状タイプごとに方法を検討する必要があります。

ぎっくり腰など急性腰痛の予防法は?

ぎっくり腰の経験が一度もない人がぎっくり腰を予防することは難しいです。このケースでは、ぎっくり腰に限らず、腰痛全般の予防として、座り方や姿勢を正す、腹筋や背筋を鍛える、ストレスをためないなど、いろいろ考えられます。

ただ、ぎっくり腰などの急性腰痛をこれまでに経験している人は、再発予防の意識は非常に重要です。急性腰痛はクセになることが多く、症状も重篤なので、再発させないための予防法は知っておいたほうがよいでしょう。

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代表的な予防法として挙げられるのが、いわゆる「医療用コルセット」の装着です。医療用コルセットには、症状タイプに合わせてたくさんの種類がありますので、お医者さんと相談して、ご自身に合ったものを1つ持っておくといいかもしれませんね。

腰痛の予防というよりも、骨盤を矯正することにより腰痛の発症を回避するという理にかなったコンセプトに基づいて開発されたコルセットも近年増えてきています。

急性腰痛の場合、発作的に症状が現れるため、痛み止めなどの薬を飲むだけではどうにかなるものではないですから、上記のような医療用コルセットで予防するのがベターかな、という気がします。

とはいえ、完治するまで年がら年中コルセットをしていなければならないとなると、いくら予防のためとはいえ、精神的にも肉体的にも疲弊しますよね?

しかし長年腰痛に苦しんできた筆者の経験からすると、「今日はちょっとアブナイ感じがするな・・・」という予兆のようなものを感じることが多いです。腰痛持ち特有の危険回避の本能が作動するのは、おそらく筆者に限ったことではないはず。

そういうときには、忘れずにコルセットを装着し、その日はできるだけおとなしくしていることをおすすめします。

慢性的な腰痛の予防法は?

慢性腰痛なら動けなくなるわけではないので、ひどくならないための予防という意味では、痛み止めなどの薬を飲んだり湿布薬などでケアするのもひとつの予防法になるでしょう。

それ以外の方法についても、慢性腰痛の予防方法は、民間療法的な予防法を含めればかなり多様です。またいくつかご紹介しておきましょう。

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いろいろな方法があるので、軽い腰痛であれば積極的に試していただくのもよいと思いますが、根本的な原因がある場合、民間療法的な発想でそう簡単に予防できるものではありません。

予防の効果がなかなか現れない場合は、こだわりすぎて状況を悪化させてしまう前に、早めに医療機関で治療することをおすすめします。

頭ごなしに「排除する」のではなく、「うまく付き合う」ことも視野に入れるべき?

たとえば、何らかのウイルス性疾患にかかってしまった場合、すぐにでもそのウイルスへの対処が必要になります。ウイルスの種類によっては、緊急を要することもあります。その場合はウイルスを徹底的に攻撃する姿勢が重要です。

では、腰痛の場合もその原因を徹底的につきとめ、徹底的に攻撃(治療)して完治をめざすべきなのでしょうか?もちろん考え方は人それぞれですが、必ずしも「完治」という選択を推奨できない部分も正直あります。

理由は上でもすこし触れましたが、腰痛の原因が腰椎や神経部のヘルニアにある場合、手術が必要になる可能性があるからです。あまりにも重篤なケースでは、手術が不可避です。

しかしどんな症状であっても、手術する以上は非常にリスクが高くなりますし、費用や時間、生活など、手術によって失うものがどうしても大きくなってしまいます。

ウイルス性疾患の場合、早急にウイルスをやっつけないと、症状がどんどん進行して、やがて生命を脅かすことになる可能性をはらみます。では、腰痛の場合はどうでしょうか?

もちろん、腰痛も改善しなければ、症状が進行するリスクはありますが、完治させなくても、腰痛と「うまく付き合う」ことで、費用も時間も生活も、その多くを失うことなく、比較的無事な日常を送ることができるのではないでしょうか?

痛みは本人にしかわからないですから、このあたりの取捨選択はとても難しいところでは確かにあるでしょう。しかし一般的には、「腰痛とうまくやっていく」ことを視野に入れながら生活を送る人が多い印象があります。

一説によると、人類の80%以上が一生のうちに一度は経験するのが腰痛です。二足歩行の私たちにとって、腰痛はある種の宿命ともいえるかもしれません。

だからこそ、「腰痛とうまくやっていく」という考え方がとても有意な場合もあるのです。

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