健康生活TOP 生活習慣病 梅干や梅酒にはない効能も!飲んだり塗ったりして効く梅エキス

梅干や梅酒にはない効能も!飲んだり塗ったりして効く梅エキス

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梅には昔から「番茶梅干し医者いらず」「梅はその日の難逃れ」といったことわざがあります。

これは「梅を食べると難(病気)を避けることができる」という意味をあらわしており、昔から梅の健康効果が認められていたことがよく分かりますね。

梅干しや梅酒も体に良いのですが、今回は梅を使った加工食品の中でも最強の効果を持つ「梅エキス」について説明していきます。

あまり注目されない梅の栄養成分は実はとっても健康に効果的!

梅はバラ科サクラ属の植物。早春に咲く花が人の目を楽しませるほか、その果実は古くから健康に良い食品として活用されてきました。

梅は他の果物と同様にビタミンやミネラルをバランス良く含み、あまり注目はされていませんがβカロテン、ビタミンE、カリウムの含有量も意外と多く含んでいます。また梅には

  • クエン酸(酸味)
  • リンゴ酸(酸味)
  • コハク酸(酸味、うま味)
  • 酒石酸(酸味、渋み)
  • カテキン酸(うま味、渋み)
  • ピクリン酸(酸味、苦味)

などの有機酸が豊富に含まれ、梅の特徴でもある「強烈な酸っぱさ」を作っています。さらに有機酸には高い疲労回復効果と強力な殺菌効果があります。

梅特有の成分としてポリフェノールの一種「梅リグナン」が含まれているのも特徴です。梅リグナンは高い抗酸化作用で細胞のサビつきを抑え、さまざまな生活習慣病を予防します。

ちなみに梅はほかの果物のように生食することがありませんよね。梅は生食に向いておらず、梅干し、梅酒、梅ジャムのように加工したものを食べることしかできないのです。

これは生の梅(熟す前の青梅)に外敵から身を守るための「青酸配糖体」という毒が含まれていることが理由です。また生の梅に含まれる有機酸の酸が強過ぎて食用に向かないことも関係しています。

ただし加工すれば生産配糖体は分解され、安全においしく食べることができるようになります。誰が最初に気付いたのか梅には毒がありながら、その毒を消すという知恵によって、ありがたい民間薬として重宝されるにようになったのです。

濃縮された栄養と豊富なミネラル!塩分もアルコールも無しの100%天然食品「梅エキス」

梅の加工品では梅干しや梅酒がメジャーですが、梅エキスの効能はもっとすごいんですよ。江戸時代に薬用として用いられていた記録も残っています。

梅エキスは大量の青梅のしぼり汁を少量のペースト状になるまでじっくり煮詰めたもの。お店にはあまり出まわっていませんが手作りすることもでき、家庭でも民間療法に使われてきた健康食品なのです。

梅エキスは大量の梅に含まれる栄養成分が濃縮され、ミネラルが豊富に含まれます。有機酸の量はなんと梅干しの約8倍に!また特有成分の「ムメフラール」という有機酸が含まれているのも大きな特徴です。

ムメフラールは、梅エキス以外の加工食品から摂取することはできません。生の梅そのものに含まれず、梅エキスを製造する過程で初めて生じる成分なのです。そしてこのムメフラールも優れた効能を持っています。

また梅干しには塩分、梅酒にはアルコールが入っているので、塩分やアルコールがダメな人は摂取できなくなるのに対し、梅エキスは梅100%の自然食品なので体にやさしく、誰でも利用することができるのが強みです。

がんや痛風も予防できる!梅エキスの効能をあなどるなかれ

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梅エキスにはたくさんの薬効があり、食したり外用したりとさまざまなシーンで使われてきました。

疲労解消効果

有機酸が疲労を解消します。特に梅エキスに含まれる豊富なクエン酸が疲労の原因となる乳酸の分解を促進させるので、梅エキスを食べると肉体疲労を速やかに解消することができます。

血流改善効果

クエン酸とムメフラールが血流を促進させます。ムメフラールには、血液中の赤血球が変形するのを予防して赤血球が流れやすいように導く作用もあります。

血流が改善されることによって、新陳代謝の促進、冷え性の緩和といった効果が期待できます。また動脈硬化を予防し脳卒中や心疾患から身を守る効果も期待できます。

風邪やインフルエンザの予防

有機酸や梅リグナンには免疫力を高める作用があるので、風邪やインフルエンザのウイルスの増殖を抑制し発症を予防することができます。

殺菌効果

梅リグナンや強い酸を持つ有機酸に胃のピロリ菌や食中毒の原因となる菌を殺菌する作用があり、胃潰瘍や食中毒による胃腸炎を予防する効果が期待できます。

胃腸の調子を整える効果

有機酸には胃酸の分泌を高め消化を促進させる効果があります。また腸のぜん動をコントロールする作用があり、便秘の時はぜん動を高めて排便を促進させ、下痢の時にはぜん動を鎮めて過剰な排便を抑制する効果をもたらします。

肝機能を高める効果

ピクリン酸に肝機能を高める作用があり、二日酔い対策や脂肪肝の予防に効果が期待できます。

がんや生活習慣病の予防効果

抗酸化作用の高いムメフラールや梅リグナンが、細胞を傷つける活性酸素を除去してがんや生活習慣病を予防します。

尿路結石・痛風の予防効果

クエン酸に結石が生成されるのを予防する効果があります。また梅エキスには尿酸値を抑制する効果があり痛風の予防にも効果があります。

外用薬として

梅エキスは高い殺菌作用を活かして、水で10倍に薄めたものでうがいをすると口臭や虫歯の予防に、足に塗れば水虫の予防に効果が期待できます。

また鎮痛作用があるので、布に塗って湿布代わりに利用することもできます。肩こりや筋肉痛に。

1日小さじ1杯ほどで健康に!無理なく続けられる梅エキスの食べ方

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このようにたくさんの効能がある梅エキスですが、あくまでも薬ではなく自然食品なので、小さな子どもから高齢者まで誰でも気軽に利用することができます。

ごく少量でも梅の成分が高濃度に詰まっているので、摂取量は1日に小さじ1杯ほどで十分です。健康管理のためには毎日、お腹の調子が悪い時、風邪気味の時にはその都度利用すると良いでしょう。

ただし、かなり酸っぱいので水で薄めたりハチミツを加えたり、ヨーグルトなどに混ぜて食べるのがおすすめです。また酸が強いので胃を荒らす場合もあります。食べる時は空腹時を避けましょう。

またおいしい調味料として利用することもできます。爽やかな梅の風味と酸味がみそやしょうゆ、ドレッシングに合います。酸っぱい物が苦手でそのまま食べるのが難しい人も料理に使えば、無理なく梅エキスの効能を得ることができるでしょう。

自家製もおすすめ!一家にひと瓶の梅エキスの作り方

梅エキスは市販されている物を入手すると手軽ですが、6月頃に新鮮な青梅が大量に手に入ったなら昔ながらの梅エキス作りに挑戦してみるのも良いでしょう。少々手間はかかりますが、作り方はシンプルなのでどなたでも失敗なく作れると思います。

準備する物

  • まだ硬い青梅(2kgは梅エキス80g相当)
  • おろし器
  • ガラス製またはホーロー製のボウル
  • しぼり汁をこすための木綿布など
  • 土鍋またはホーロー鍋
  • 保存容器

1.青梅は、丁寧に水で洗い、
水気を充分にきっておく。

おろし器で、青梅の果肉を
皮付きのまますりおろす。

2.もめんの布に、
すりおろした果肉を入れ、
汁をしぼる。

3.梅のしぼり汁を、
鍋に移し、火にかける。

最初は弱めの中火にかけ、
全体が温まってきたら
弱火にして、加熱する。

4.黄色いアクを、丁寧にすくいとり、
時々、木じゃくしで混ぜながら
弱火でじっくり煮詰める。

表面に光沢が生まれ、黒くトロリとして、
木じゃくしでスジがひけるようになったら
火を止める。

あら熱がとれたら、保存容器に入れる。常温で長期間保存できる。

梅エキスはまさに家庭の万能薬。ひと瓶常備しておくと、家族全員の健康を守るのに役立つでしょう。

ビックリするほど酸っぱいのですが、食べ続けているうちに体がスッキリし、味もヤミツキになると言います。皆様も是非梅エキスをお試しください。

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