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温州みかんが機能性表示食品デビュー!その健康効果と適切量

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「こたつにみかん」は日本の冬の風物詩ですね。温州みかんはビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌に良いことでもよく知られていますが、実は骨にも良い果物だということが分かりました。ちょっと意外ですよね。

今回は、骨を強くするとして機能性表示食品に認められた、温州みかんの成分「β-クリプトキサンチン」について説明していきます。

みかんが機能性表示食品に!普通のみかんとの違いは?

2015年9月8日、静岡県浜松市三ヶ日町の特産物である温州みかん(JAみっかび)が、「機能性表示食品」として認められました。生鮮食品では、JAみっかびの温州みかんが初めてです。

この「機能性表示食品」制度は、2015年4月に開始した制度です。それまで特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品以外の食品は、機能性の表示が禁止されていました。

しかし、機能性を表示したほうが消費者に分かりやすいということから、新たに機能性表示食品という制度が加えられ、サプリメントなどの機能性表示食品が次々と誕生しているのです。

この度JAみっかびの温州みかんは、β-クリプトキサンチンの骨を丈夫にする効果を表示することが許可されました。

機能性表示食品の温州みかんは、ほかの温州みかんと何が違うのでしょう。

機能性表示食品として消費庁に認めてもらうには、十分な科学的根拠が必要です。ですから消費庁に認められた食品の機能性は国のお墨付き、信頼性もバッチリということなのです。

もちろん、ほかのみかんが劣っているというわけではありません。今後は次々と届け出を申請して受理される果物や野菜のブランドも増えてくると考えられています。

機能性の表示された食品が増えると、自分に必要な食品がより選びやすくなって助かりますよね。

カルシウムじゃなくてみかんでも?骨が丈夫になるその根拠

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β-クリプトキサンチンとは、植物に含まれるだいだい色の色素。体内でビタミンAに変わるカロテノイドの一種です。

骨を強くするのはカルシウムじゃないの?色素で骨が強くなるの?と不思議に思われるかもしれませんが、骨の形成には骨の主成分であるカルシウム意外にも、さまざまなミネラル、そして骨の形成を促すビタミンも体に必要です。

骨は常に「骨吸収」と「骨形成」の繰り返しで生まれ変わっており、カルシウム不足や加齢によって骨形成が間に合わなくなってくると、骨がもろくなり骨粗しょう症になってしまいます。

そして、このβ-クリプトキサンチンは、骨吸収を抑えて骨形成の形成を促すことが分かっています。

温州みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンと健康効果の因果関係が認められた観察研究と、健康効果を得るための摂取量と摂取期間については、次のような情報が公開されています。

【研究観察】

温州みかんをよく食べる人は、そうでない人よりも血中のβ-クリプトキサンチン濃度が高い。また、温州みかんは旬の冬に摂取量が増え、1月に血中のβ-クリプトキサンチン濃度が顕著に高くなっていた。

健常な女性を対象に温州みかんから抽出したβ-クリプトキサンチンを摂取させたところ、骨代謝マーカー(骨の健康状態を調べる検査)で評価が得られたため、骨粗しょう症の予防に効果があると考えられる。

血中のβ-クリプトキサンチン濃度が高い閉経後の女性は、骨粗しょう症のリスクが低い。

【健康効果が期待できる摂取量と摂取期間】

1日に0.3~6mgのβ-クリプトキサンチンを8~12週間摂取するのが良いと考えられる。

(農林水産省「農産物の有する機能性やその関与成分に関する知見の収集・評価」結果報告 ウンシュウミカン より)

これらの研究結果は、温州みかんが機能性表示食品としてデビューする際の根拠ととなっている貴重な情報でもあります。

さらに生活習慣病予防効果まで!大人は温州みかんを食べましょう

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また機能性表示の対象ではないのですが、β-クリプトキサンチンにはそのほかにもさまざまな健康効果があることも分かっています。

  • 肝機能を高める
  • 動脈硬化を予防する
  • 血糖値・コレステロール値を抑える
  • 免疫力を高める
  • がんを予防する
  • 肌の潤いを保つ

β-クリプトキサンチンなどのカロテノイドは高い抗酸化力があり、細胞の酸化を防ぐことで、さまざまな病気のリスクを下げる作用があるのです。

骨を丈夫にしたい閉経後の女性はもちろん、生活習慣病や肌の調子が気になる大人もみかんを食べるといいのですね。

また、みかんの白いすじにはヘスペリジンという成分が含まれていて、毛細血管の強化や血圧を安定させる効果があるようです。

さらにペクチンという食物繊維が豊富なため、果肉とあわせて食べるとすじを除いて食べた場合の4倍も多く食物繊維を摂取する事が出来ます。

がんを予防するみかんの成分

β-クリプトキサンチンは発がん抑制作用を持つ成分で、非常に高い効果を持つ事がわかっています。

同じ発がん抑制作用を持つ成分にβ-カロチン(ニンジン等に含まれる)がありますが、β-クリプトキサンチンの効果はその約5倍。果肉部分に含まれ、成熟にともない含量も増すのだそうです。

その他にも苦味成分であるテルペンやフェノールといった成分も同様に発がん抑制作用を持ち、それらが複合的にはたらく事によって強い効果をもたらしている事がわかっています。

肉料理や揚げ物にレモンが添えられているのも、酸味を足す以外にコゲに含まれる発がん物質を柑橘類であるレモンが中和するから、という理由がある様ですよ。

多忙、手軽などの理由からジュースでその恩恵を受けよう!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ただし濃縮還元されたジュースは果糖が多く含まれ、カロリーも高いため飲み過ぎは肥満の原因になります。やっぱり生でむきむきむしゃむしゃ食べるのが良さそうですね。

たくさん食べても心配なし!冬には毎日多めに食べても大丈夫

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では、1日にどれくらいみかんを食べれば良いのでしょうか。

研究結果によると、健康効果を得るためには1日に0.3mg以上のβ-クリプトキサンチンを摂取すれば良いということです。

温州みかん1個にはおよそ1.3mgのβ-クリプトキサンチンが含まれているので、1日1個の温州みかんで楽々と必要量を摂取することができます。

しかも、カロテノイドをはじめみかんに含まれている栄養素は、過剰摂取による副作用を起こす心配がないものばかりなので、旬には毎日みかんを多めに食べても問題ありません。

温州みかんがほとんど出まわっていない夏も大丈夫。なぜならカロテノイドは体内に長期間貯蔵することができ、冬にみかんを食べておくと夏くらいまで作用が持続するためです。

箱買い決定!安くて食べやすくて栄養豊富なみかん

ちなみにβ-クリプトキサンチンが多い食品を調べたところ、

品名 β-クリプトキサンチンの量
温州みかん 1個 1.3mg
ぽんかん 1個 1.2mg
干し柿 1個 1.0mg
パパイア 1/4個 0.7mg
とうがらし(生) 1本 0.1mg
とうがらし(乾燥) 1本 0.07mg
トマピー(パプリカの一種) 1個 0.7mg
赤ピーマン 1個 0.3mg

(文部科学省「日本食品標準成分表」準拠「食品成分表2015」より)

が見つかり、それ以外の食品には少量しか含まれていませんでした。温州みかんは含有量が多いだけでなく、誰でも食べやすく値段が手ごろだという点でも魅力的です。今年の冬は箱買い決定ですね。

また三ヶ日みかんは、栄養だけでなく味が良いことでも人気の高いブランドです。品質が安定していて、甘く味も濃いですよ。機会があったら味見してみてくださいね。

キャラクター紹介
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