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【自分の健康を考える】コレステロール正常値の新基準チェック!

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2014年4月に人間ドック学会がコレステロールをはじめとする健康診断の各項目の新基準を発表しました。

とくにコレステロールは従来の基準値よりも大幅に緩和されたために、公表されてから本当にそれが正しいのか大きな論争となっています。

医療の専門家である人達が論争をしているのですから、素人である一般人が何が正しいのか見極めるのは困難です。

しかし自分の健康のことです。医者に任せてばかりではなく、まず自分でコレステロールのことを正しく把握することから始めましょう。

新基準値のからくり

人間ドック学会によりコレステロール値を含む健康診断の基準値が新しくなったのはなぜでしょうか?

それは今までの基準値がまちまちで、人間ドック学会のものであったり、健康診断施設の独自のものであったりと定まっていなかったことにあります。

このように診断を受ける機関によって正常範囲値が違っていては、自分が健康なのかどうか正しい判断ができなくなってしまうという問題点があったのです。

そこで全国の健康診断施設すべてが同じ数値を適用できるようにするべきだとして、人間ドック学会と健康保険組合連合会が共同で、あらためてコレステロール値や血圧値、BMI、血糖値など、私たちの健康を判断する正常範囲の調査をしなおしました。

この新基準値で従来よりも正常範囲が広がり、コレステロール値をはじめ、かなり緩和された数値に変わりました。しかしこの新基準に反論をしたのが臨床系の専門学会です。

じつは健診と臨床では病気に対する見方が違います。これが意見が衝突してしまっている理由です。しかし素人である私たちにとってはどっちが正しいのかわからず混乱してしまいますよね。

健康を示す基準値というのは「健診」と「臨床」の見方の違いだけでなくその背景には製薬会社の存在もあるようです。しかし大切なのは他に頼りきらずに、まず自分自身でコレステロールのことをしっかりと認識しておくことではないでしょうか?

コレステロールは本当に身体に悪いの?

コレステロールというと一般的に「高いとダメ!」という先入観がありませんか?実際、多くの人が「コレステロール=悪い」という認識のもとに必死に食事制限をしていますよね。

確かに高血圧症や心臓病などを抱えている人には医者は必ずといっていいほど「コレステロールを含む食品は控えめにしてください」と指示を出します。医者に指示されたら私たちは従うしかありません。

そしてなんとかそれに従おうとコレステロールを控えめにするため、さまざまな努力をし、気が付かないうちにそれが以下のような恐怖心に変わってしまっていないでしょうか?

  • タマゴはダメ!
  • 肉はダメ!
  • 鶏の皮はダメ!
  • 揚げ物はダメ!

このように、あれもダメ!これもダメ!という恐怖心が「コレステロール=悪い」という気持ちを加速させているように思います。例えばコレステロールを控えめにしなければならない人に対してバターの代わりにマーガリンもできました。

しかし実際は、このようなマーガリンなどに入っているトランス脂肪酸の方がはるかに健康にとってはよくないのです。コレステロールを控えるあまりに逆に不健康になってしまっていることを警鐘している専門家もいます。

ですが最近になってコレステロールについて多くの人が「本当に悪いのか?」と疑問を持ち始めるようになりました。コレステロール値だけでなく正常範囲とされる血圧値などについても同等の流れが出てきています。

ですから2014年の人間ドック学会が出した新基準値は大きな反響があり、「薬はもう飲まなくてもいいですか?」と医者に聞く人が増えているようです。それほどコレステロール値に対して疑問をもっていた人が多かったということでしょう。

重要なのは比率

コレステロールには善玉であるHDLと悪玉であるLDLの2つの呼び名があります。ところでそもそも何をもって善玉、悪玉と呼んでいるのでしょうか?

実はコレステロールは1種類であり、善玉も悪玉も欠かせない大切な栄養素なのです。

善玉・・・体内の血管や細胞から余分なコレステロールを回収して再利用するために肝臓に運ぶ働きをする

悪玉・・・肝臓で生産され、血管を通して身体のすみずみに送られて胆汁酸や各種ホルモンの原料となる

このようにコレステロールは善玉だけではその役割を果たすことができず、悪玉あってこその働きなのです。悪玉というネーミングから非常に悪いイメージがありますが、悪玉も私たちが生きていくうえで必要不可欠なのです。

重要なのはこの善玉と悪玉の比率です。実際、悪玉コレステロールが基準内であっても心筋梗塞になる人がいますが、この善玉と悪玉の比率が肝心なことを考えると納得ができます。

このように重要なのは善玉、悪玉の数値自体よりも比率なのではないか?ということが注目されるようになりました。しかしまだ病院によっては血液検査表に悪玉・善玉の比率(LH比)の項目がないのが現状です。

新基準の内容

では人間ドック学会が出した新基準値はいったい何をもとに調査をしたのでしょうか?

その調査対象は2011年に人間ドックを受けた150万人のうち健康と診断された1万人がデーターベースとなっています。

しかしその新基準値にまった!をかけたのが臨床系の専門家です。

理由は、データーベースとなったその1万人が病気にもかかっておらず薬も服用していない超健康な人であり、それではモノサシとして正確ではないということです。

従来と違う点

臨床系の専門家の意見も気になりますが、とりあえず従来の基準値調査と変わった点をみていきましょう。

  • 男女別になった
  • 女性は年齢ごとになった

従来は男女や年齢の区別もなくコレステロールの基準値が設定されていました。しかし性別や年齢で正常範囲にかなりの違いがあることが確認されるようになったため、新基準では男女別、また女性は年齢別に基準値が設定されました。

具体的な数値の変更は以下のようになります。

総コレステロール値(従来は140~199)

■男性
151~254

■女性
30から44才・・145~238
45から64才・・163~273
65から80才・・175~280

悪玉コレステロール値(従来は60~119)

■男性
72~178

■女性
30から44才・・61~152
45から64才・・73~183
65から80才・・84~190

このように従来とは正常範囲が大きく拡大されました。

しかし、女性は閉経などにより急上昇することもわかっていますので年齢別に加えて、閉経前か閉経後かも調査項目に加えた方が良かったということ、

そして男性も年齢別で値が変動するというパターンがあるのにもかかわらず、なぜ女性だけが年齢別なのか?という専門家の意見もあるようです。

新基準値反対には製薬会社の影も

医療受ける側である一般人の私たちはあまり考えたくないことですが、このような健康診断の基準値には製薬会社がからんでいるという噂もあります。

新基準値は従来よりも大幅に緩和されました。これが医療現場で採用されると薬を服用しなくてもよい人が格段に増加することになります。そうなると薬の売り上げは落ちてしまうことになります。

このような製薬会社と病院の持ちつ持たれつの関係を公に非難する専門家も出始めていますが、なにぶん、一般人には真実かどうかを見極めるのは難しいといえます。

しかし自分自身の健康を守るためにも、このような噂があるということをチラッとでも頭に入れておくことも必要なのかもしれません。

見方を変えるきっかけに

新基準値を公表した日本ドック学会も「基準値」と「臨床判断値」は異なるという考えを補足をしており、実際の適用となるとなかなか難しいのが現状のようです。

しかしこの新基準値は「コレステロールとはどんなものなのか?」ということを、あらためて多くの人に疑問を投げかけることにもなりました。医療に任せっぱなしになるのではなく疑問を常にもつことはとても大切です。

ですが、新基準が正しいのかどうかばかりに強くこだわるのではなく、従来の「コレステロール=悪いもの」という考え方を変えてみるきっかけとしてとらえてみてはどうでしょうか?

コレステロールに限らず、たとえば血圧であっても、年を重ねるごとに上昇するにはワケがあります。そんな身体の自然的な摂理をもっと信じることも大切だと思うのです。

そして私たちにできることは「薬を飲むべきか?飲まないべきか?」ではなく、日々の食生活をあれもダメ!これもダメ!と過敏になりすぎずにバランスよく摂り、適度な運動をすることが一番の対処法だと思うのです。

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