健康生活TOP 白斑症 肌がまだらになる白斑は早期治療が鍵!気付きたい前兆と原因、治療法

肌がまだらになる白斑は早期治療が鍵!気付きたい前兆と原因、治療法

陶器のような白い肌は女性の憧れですが、肌の一部だけが真っ白くなったら?これは歓迎できませんよね。

肌の一部がまだら状に白くなる病気に「白斑」があります。病名は知っているけどなぜ白斑が起こるのか、どうすれば治すことができるのか、詳しいことはよく知らない…といった方も多いのではないでしょうか。

そこで、白斑を早くキレイに治すために知っておきたい白斑の原因と治療法についてまとめました。

ここだけメラニン色素がない?白斑が起こるメカニズム

「白斑(はくはん)」は世界の全人口の1%程度にみられる皮膚の病気です。皮膚の一部がまだら状に白くなってしまうという不思議な現象について、まずはそのメカニズムについて説明しておきます。

白斑の症例写真

ヒトの皮膚の色は、皮膚に含まれる色素の種類と量のバランスで決まっています。主な色素は黒褐色のメラニン色素で、メラニン色素が多いほど肌色は濃い褐色になります。

メラニン色素はシミやくすみを引き起こすので嫌われ者になっていますが、本来は紫外線から皮膚を守り紫外線が引き起こす皮膚がんや老化を防ぐ、ありがたい存在でもあるのです。

ヒトの肌は全体の色が均一で、まだら模様はありませんよね。これは全身の表皮にある色素細胞「メラノサイト」がメラニン色素を生成して周辺の皮膚細胞に渡すことで、色調が均一に保たれているからなのです。

ところが、なんらかのきっかけで皮膚の一部にメラノサイトの異常が起きると、その部分だけメラニン色素が生成されなくなって、周辺の肌色より極端に色の薄い、まだら状の白い斑点が生じます。

このように、肌の色が部分的に抜けてしまう病気は「白斑」または「白癜(しろなまず)」と呼ばれます。なまずは「斑点ができる皮膚病」を意味する用語です。

白斑そのものに悪性度はありません。痛みやかゆみもなく、他人に感染することもない病気です。ただし心理的な負担を伴いやすく、本人にとっては深刻な悩みになることが少なくありません。

白斑は先天性と後天性の2種類がありますが、大半が後天性白斑であることから、ここでは後天性白斑を中心に解説していきます。(先天性白斑は生まれつき遺伝子の欠損があるために起こる、治療の難しい病気です。)

人種に関係なく起こり、肌の地色が濃い人ほど心理的な苦痛が大きくなりやすい病気です。

故マイケル・ジャクソン氏が持病の白斑を隠すため肌を白くする治療に苦心していた、というエピソードが知られるようになってきました。

メラノサイトが消えてしまう!尋常性白斑の原因は

後天性白斑は一般に「尋常性白斑」と呼ばれています。(以下、尋常性白斑と表記)「尋常性」とは「ありふれた」という意味で、白斑の中で最も多い病気であることを意味しています。

尋常性白斑の原因:自己免疫説

尋常性白斑の原因ははっきり解明されていませんが、自己免疫がメラノサイトを攻撃するようになったためメラノサイトが消失してしまうのではないか、と考えられています。

自己免疫とは、体に入ってきた病原菌を駆除するために備わっている免疫が誤って自分の体を攻撃するようになり、さまざまな症状を引き起こしてしまうトラブルです。

このように自己免疫が自分の体を攻撃する原因もはっきり分かっておらず、ある程度は生まれつきの体質も関係していると考えられています。これは自己免疫説と言われています。

またメラノサイトが攻撃されるきっかけには、皮膚への物理的・科学的な刺激も大きく関係しているといわれます。

つまり、もともと自己免疫の異常が起こりやすい体質の人が皮膚に刺激を受けると白斑が起こりやすくなる、ということです。白斑のきっかけとなる刺激には

  • 皮膚の摩擦や締め付け
  • 日焼け
  • けが(火傷など)
  • 薬剤・化学物質の付着
  • 感染症

などがあります。

尋常性白斑の原因:神経説

またストレスを受けて自律神経のバランスが乱れた時に自己免疫に異常が起こることもあり、誰もが後天的に白斑を発症する可能性を持っています。

自律神経の乱れにより皮膚の神経とメラニン色素を生成するメラノサイトに対して自己免疫が強く働くのです。

生まれつきの体質や自己免疫の異常、日焼けやけがなど日常にありふれたトラブルは、回避することが難しいため、残念ながら尋常性白斑を100%予防することは不可能に近いと言えるでしょう。

せめて日頃から、皮膚の過剰な刺激を減らしたり皮膚に少しでも異常があればすぐ受診する、といった最低限の予防を心がけるだけでも、尋常性白斑の大きなトラブルを回避することが可能になるのではないでしょうか。

早期治療が鍵!こんな症状があればすぐ受診を

ほとんどの尋常性白斑は進行性があり白斑の数や面積が拡大してしまうため、早期の発見と専門治療でなるべく早期に症状を抑制してしまうことがのぞまれます。

尋常性白斑は日本皮膚科学会のガイドラインによって次の3つに分類されており、それぞれ特徴や治療法が異なっています。

非分節型
神経の通り道に関係なく、全身の両側に複数の白斑が生じる
分節型
神経の通り道に沿って、体の片側に複数の白斑が生じる
未分類型
体の1ヵ所に限定して白斑が生じる

尋常性白斑の中で最も多いのは非分節型白斑(汎発性白斑)です。まれに分節型白斑もみられます。ここではこの2つの白斑の治療法について説明していきます。

汎発性白斑の治療法

非分節型白斑は一般に「汎発性白斑」と呼ばれています。または「A型白斑」とも呼ばれることもあります。(以下、汎発性白斑と表記)

非分節型白斑

全身に左右対称の白斑が広がりやすいのが特徴です。年齢に関係なく突然に発症する病気で、中でも小児~青年期の世代に好発しています。

白斑は全身のどこにでもみられますが、特に摩擦や締め付けといった皮膚の刺激を受けた所に起こりやすく、襟、ベルト、靴で擦れる所に好発します。

最初は1~2cmほどの小さな斑点が数個みられる程度で、数と面積がどんどん拡大していきます。治療で白斑の進行を抑えたり白斑を消失させたりすることが可能なので、白い斑点を見つけた時点で皮膚科を受診してください。

日本皮膚科学会のガイドラインでは主に次の治療法が推奨されており、皮膚科は患者の病態や年齢などにあわせて複数の治療法が組み合わせ治療を進めていきます。

治療法 特徴
ステロイド剤の外用 初期の白斑でメラニン色素生成に有効
活性型ビタミンD3の外用 正常な皮膚の再生を促進する
免疫抑制剤の外用 自己免疫による攻撃を抑制する
PUVA療法
ナローバンドUVB照射療法
紫外線を照射しメラノサイトを活性化させる
エキシマレーザー/ライト照射療法 患部にピンポイントの光線を照射する
ステロイド剤の内服 白斑の進行を抑制する
カモフラージュメイク療法 ファンデーション等で白斑をカバーする

一般によく使われているのは、ステロイド剤や活性ビタミンD3の外用、カモフラージュメイク療法です。

治療効果が高いのは紫外線照射療法です。皮膚に安全な紫外線を定期的に照射することで、白斑を健康的な肌色に近づけることができます。白斑は面積が小さいほど治療しやすいので、早期に治療を始めることが肝心です。

このレーザー治療の場合、保険適応で自己負担3割です。1回の治療に1照射行い、だいたい1,500~3,000円の費用になります。

汎発性白斑の主な原因は自己免疫の異常とストレスです。進行を抑制するために、治療とあわせてストレスや皮膚の刺激をなくすことも意識しましょう。

また汎発性白斑の発症には、甲状腺の病気や遺伝が関係している場合もあります。甲状腺の病気にかかっている人や家族に白斑を経験している人がいる場合は、疑わしい斑点を見つけたらすぐ受診してください。

分節型白斑

分節型白斑は「神経型白斑」「B型白斑」とも呼ばれ、体の片側半分だけに白斑が広がるのが特徴です。

分節型白斑

若い人を中心にどの年代にも発症します。1年くらいで急速に進行しますが、その後は進行が止まって白斑の面積がそれ以上大きくなることはありません。

汎発性白斑と異なり、薬物療法や紫外線照射療法はほとんど効果ないため、進行が止まるのを待ち、健康な皮膚を採取して白斑に移植する「表皮移植手術」が用いられます。

分節型白斑は末梢神経の異常が原因と考えらえていますが、汎発性白斑と同様にストレスや皮膚の刺激も少なからず影響する病気です。

小さな白斑や急速に増える白斑を見つけたらすぐに受診し、担当医とよく相談しながら治療を進めてください。同時に日常ではストレスや皮膚の刺激をなくすことがのぞましいです。

美白化粧品でまさかの白斑が…化粧品のトラブルを回避するには?

また女性に起こりやすくなっているのが、化粧品の副作用による白斑です。メラノサイトやメラニン色素にはたらきかけて肌を白くする美白化粧品を使うと、まれに副作用として白斑様症状(脱色素斑)が起こることもあります。

これは美白成分がメラノサイトを過剰に攻撃してしまい、メラニン色素が全く生成されなくなるか、精製されるメラニン色素の数が極端に少なくなるため、周りの皮膚と比べて色が薄くなってしまうために起こります。

色むらのない白い肌を手に入れるはずが顔がまだらに白抜けしてしまう副作用は、女性にとって大変ショッキングです。しかし、美白化粧品を使う際に細心の注意を払えば白斑様症状を回避することもできます。

美白化粧品を使う時の注意点

  • 信頼できるメーカーの化粧品を選ぶ
  • 海外の化粧品は日本人の肌に合わないことがあるのでむやみに手を出さない
  • 販売実績が短い化粧品は避ける
  • 白斑の前兆として赤み、湿疹、かゆみが出たら、その時点で使用を中止する
  • 少しでも肌に異変を感じたらすぐ皮膚科を受診する

国内メーカーの美白化粧品で白斑様症状の起こる可能性は低くなっていますが、使用前にサンプルでパッチテストを行ない、トラブルのないことを確認することも大切です。参考までに、白斑様症状を起こすことが確認されている美白成分を紹介しておきます。

ロドデノール

2008年から販売されていた大手メーカーの美白化粧品に含まれる「ロドデノール」に、肌をまだら状に白くする作用が示唆され、2013年にメーカーが製品を自主回収しました。

ロドデノールは1942年にハクサンシャクナゲから発見され、メラニン色素の生成を抑制する効能のあることから、2008年には有効成分として厚生労働省にも承認されている天然成分です。

当初はロドデノールに対し、メラニン色素の生成を促進させる酵素「チロシナーゼ」を阻害してメラニン色素の生成を抑制する美白効果が期待されていました。

ところが、全国から「化粧品をつけた所がまだらに脱色する」という報告が相次いだことから調査してみると、ロドデノールにはメラノサイトを攻撃する作用があり、メラノサイトが減って皮膚の色が薄くなることが確認されたのです。

この製品を使って白斑様症状が出た人は全体の2%程度で、副作用の起こった原因ははっきり分かっていませんが、白斑の出やすい体質の人が使用すると白斑様症状が起こりやすくなるのではないか、と考えられています。

製品の使用を中止したり皮膚科の治療を受けたりすることで白斑様症状が改善されている人が多くなっています。また現在は発売中止になっているので、新たに被害が出る心配はありません。

しかし、白斑様症状が出る前には半数の人に赤みやかゆみといった前兆がみられたことから「メーカーが早期に使用の中止を呼びかけていれば、このような事故が起こることはなかったのでないか」と指摘されています。

ハイドロキノン

ハイドロキノン(ヒドロキノン)は、代表的な美白成分の中でもチロシナーゼのはたらきを抑制する作用がずば抜けて高い成分です。

特に、肝斑やニキビ跡の色素沈着の治療に高い効果があります。アメリカではよく使われている美白成分で、日本では2001年までは医療用のみに使われ、現在は市販の化粧品にも配合されるようになりました。

イチゴや紅茶などにも含まれている天然成分なのですが、肌への刺激が強く、赤みやかぶれが起こることがあります。

市販の美白化粧品に配合できるハイドロキノンの濃度は、厚生労働省により2%以下と指定されています。肌への刺激が強くなり白斑様症状が出やすくなるのは5%以上、実際に入手できる製品の濃度は1%~10%くらいとなっています。

濃度が2%以下の製品ならば白斑様症状が起こる心配はありません。治療でハイドロキノンが高濃度の製品を処方してもらう場合は注意が必要です。海外輸入化粧品を購入する際も、配合成分や濃度をよく確認してください。

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日本で化粧品への使用が許可されていない成分

外国の化粧品には、日本で化粧品に配合することが許可されていない成分が配合されていることも少なくありません。

例えば、白斑様症状が起こりやすく内臓に障害を起こしやすい「塩化水銀アミド」「ハイドロキノンモノベンジルエーテル」などが基準より高濃度で配合されることもあるようです。

海外旅行先でのショッピングや個人輸入で外国の美白化粧品を入手する際は、信頼できる製品のみを使うようにしてください。

ハイドロキノンモノベンジルエーテルは、故マイケル・ジャクソン氏が白斑の治療に使って肌を白くしたと噂されている薬品です。

長期的に使うと元に戻らない白斑が起こる強い副作用を持っています。

ちょっと厄介な病気だけど前向きに受け止めて

白斑は、前もって発症予防に努めることも短期間で完治させることも難しい”わがままな病気”なのですが、命に関わる病気ではないので前向きに受け止めることがポイントです。

少なくとも、過剰な日焼け、成分が強過ぎる美白化粧品は避けておくのが無難かもしれません。

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