健康生活TOP 腎臓病 普段と違う尿を見逃すな!腎臓病を疑うべき色や量の変化6つ

普段と違う尿を見逃すな!腎臓病を疑うべき色や量の変化6つ

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腎臓病と言われても、高血圧症や糖尿病に比べるとあまり身近な病気というイメージはないかもしれません。しかし今、腎臓病患者は増えつつあります。

ただ腎臓病は静かに進行してしまう病気です。わかりやすい症状が出ることのないまま進んでしまい、気づいたときには手遅れになってしまっていることもあります。

そんな腎臓病を早期に発見するためには、定期検診を受けておくことが一番大切です。

ですが、普段から自分の尿の状態をチェックしておくことも忘れないでください。腎臓に問題が起きると、尿の色や量などが変化するのです。

腎臓は老廃物のろ過装置!状態異常で尿に変化が…

腎臓には様々な役割がありますが、その中でも重要なものが老廃物をろ過することです。

血液は全身を巡って栄養分を届けると、かわりに老廃物をもらって帰ってきます。その汚れた血液は腎臓へ行き、そこで老廃物がろ過されると元のきれいな血液になります。そして心臓へ戻り、また全身を巡っていくのです。

ろ過された老廃物は尿となります。そのため腎臓に何か問題が起きていつも通りに血液をろ過することができなくなると、尿の状態も変化してしまうのです。他にもむくみが出てしまったりもします。

ちなみに老廃物をろ過する以外の腎臓の働きには、体内の水分や電解質の量を調節したり、血圧を調整したり、ホルモンを分泌したりといったことがあります。

尿のこんな変化を要チェック!6つのポイント

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ではどのような尿には注意したほうがよいのでしょうか。まずは健康な時の尿の状態を知っておいて下さい。

健康な状態の尿とは

  • 淡黄色で透明
  • 起床直後や水分不足の時にはやや濃い色になる
  • 排泄された直後にはあまりにおわない
  • 尿の量は1日あたり800ml~1500mlくらい
  • 回数は日中5~8回、夜は0~1回くらい

日常のちょっとした出来事でも尿の状態は変化します。例えば水分をたくさん飲むと尿の色は薄くなりますし、たくさん汗をかくと濃い色になります。運動をした時には赤褐色の尿になってしまうこともあります。

また食事の内容や飲んでいる薬によっても、尿の色は変化しやすくなります。ビタミン剤を飲んだら尿が黄色くなってびっくりしたという経験のある人もいるかもしれません。

他にも尿の色が変化してしまう薬はいろいろとあります。何か薬を飲み始めてから尿の色が気になるようになったということでしたら、一度薬剤師さんに相談されてもよいでしょう。

これらのようなはっきりした心当たりがないのに尿の状態が今までと違うというときは、腎臓やその他の部分で何らかの問題が起きているのかもしれません。一度病院を受診してみてください。

1. 赤や赤褐色の尿

尿に血(赤血球)が混じった、いわゆる血尿の疑いがあります。原因にはいろいろなことが考えられます。

腎臓のろ過装置の本体である糸球体という部分で異常が起きている場合、腎臓で作られた尿が排泄されるまでの通り道で何か問題が起きている場合、通り道が炎症して出血してしまっている場合などがあります。

そして前立腺がんなどの悪性腫瘍が原因となることもあります。特に悪性腫瘍の場合には、なるべく早く発見して治療を開始しなくてはいけません。

しかし赤や赤褐色の尿でも、血尿ではないこともあります。赤血球が壊れて中のヘモグロビンが尿中に排泄されたヘモグロビン尿や、筋肉が壊れて筋肉中にあったミオグロビンが尿中に排泄されたミオグロビン尿などの可能性もあるのです。

運動後に見られることのある尿ですが、それ以外の原因で現れることもあります。検査をすることで血尿なのかどうかを確認できます。

2. 黄褐色の尿

たくさん汗をかいて脱水状態になっているときには、通常より濃い黄褐色の尿になります。水分補給をしっかりしましょう。その際には水分だけでなく、電解質(ナトリウムなど)も補ってください。

肝臓や胆道に問題がある場合にも黄褐色の尿になることがあります。これはビリルビンという黄色い成分が尿中に排泄されてしまったためです。

通常、ビリルビンが尿中に排泄されることはないのですが、肝臓や胆道に問題が起きてしまうと尿中に排泄されることがあります。そのまま放置してしまうと、皮膚や白目も黄色くなってしまう黄疸という症状になるかもしれません。

3. 尿が白く濁っている

腎盂腎炎やぼうこう炎などの感染症の可能性があります。発熱があったり、排尿時に痛みが出たりするかもしれません。

細菌と戦った後の白血球の残骸などのために、尿が濁ってしまっています。

4. いつもよりもにおいを感じる

ツンとするにおいの場合には、ぼうこう炎などの尿路感染症が疑われます。甘酸っぱいにおいの場合には、糖尿病の可能性があります。

健康な尿の場合にはほとんどにおいません。見た目だけでなく、においも気にするようにしてみてください。

5. 尿が泡立っている

尿が泡立っていてなかなか消えない、流した後にも泡が残っているという時にはタンパク尿や尿糖の可能性があります。腎臓病や糖尿病かもしれません。

ただし尿の勢いが強いために泡立つということもありますので、神経質になり過ぎないでください。市販の尿検査用試験紙でタンパクや糖が出ていないかをチェックできますので、一度確認してみるとよいでしょう。

6. 尿の量が多い、少ない

成人の尿量は1日、800~1500mlくらいです。

尿量が1日2500ml以上ある場合は多尿とされます。腎臓で水分を再吸収する働きに異常が起きていたり、抗利尿ホルモンに異常が起きていることが考えられます。腎不全や尿崩症、糖尿病の可能性があります。

尿量が1日400ml以下の場合には乏尿、1日100ml以下では無尿とされます。腎臓の機能が低下して、ろ過が十分に行われていないと考えられます。急性腎不全で現れる症状のひとつになります。

他にもネフローゼ症候群、慢性腎不全などで起きます。心不全などで起きてしまうこともあります。

尿以外に現れる4つの症状

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腎臓病になった時、尿の状態の変化以外に気がつく症状にはこのようなものがあります。

むくみ

手足、顔(特にまぶたなど)にむくみが出ることがあります。靴が今までよりきつい、指輪がはめにくいなどあれば注意してください。

倦怠感がある

だるい、疲れが抜けない、気力が出ないなどあるかもしれません。風邪による症状だと思っていたら腎臓病だったということもあります。

血圧が高い

腎臓には血圧を調整する働きもあります。腎臓の働きが悪くなると、血圧が上がってしまいます。血圧が上がったために頭痛、めまい、肩こりなどが起こることもあります

貧血気味

腎臓は赤血球を作らせるためのホルモンを分泌しています。腎臓の働きが悪くなるとこのホルモンが減って、赤血球があまり作れなくなります。すると貧血気味になってしまいます。

検診でタンパク尿が出たら

腎臓病になると現れる症状をいくつかあげましたが、実はこれらの症状は腎臓病になってすぐに現れるわけではありません。腎臓に異常が起きていても、自覚できる症状はなかなか出にくいのです。

自覚症状が現れた時には、もう病気がかなり進行してしまっていることもあります。そして一度壊れてしまった腎臓の組織は、もう再生させることができません。

そのため、腎臓にとって一番大切なことはなにより定期検診を受けておくことです。市販の尿検査キットを使って、家庭で検査されるのも良いでしょう。

そして「タンパク尿が出ている」という結果になった時には、必ず詳しい検査を受けて下さい。

実際には腎臓病でなくてもタンパク尿が出ることがあります。運動した後や入浴後、そして熱が出てしまった時などです。

しかしもしかすると、腎臓が原因で出てしまっているかもしれません。そのための詳しい検査は、早いうちに必ずしておいたほうがよいのです。

検査の結果、腎臓には異常なしと言われれば安心ですし、もし異常があった場合にも早い時期から治療を始めることができます。

どんな病気でもそうですが、早期発見・早期治療が一番大切なのを忘れないでくださいね。

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