健康生活TOP 関節痛 指や手首の関節をポキポキ鳴らすのは危険?最新!関節の音の正体とは

指や手首の関節をポキポキ鳴らすのは危険?最新!関節の音の正体とは

指のストレッチ

指や肘、膝の関節がポキポキ鳴る、という経験はありますか?おそらく、多くの方がこのような経験をしたことがあると思います。

この音の原因について聞いたことがあるでしょうか。一昔前までは、「骨の削れる音」とか「気泡の弾ける音」というのがよく言われますが、実はこれらは間違いであるとわかってきました。

「鳴らしすぎると指が太くなる」とも言われますが、実際はどのような影響があるのでしょうか。

関節から聞こえる「ポキポキ」という音の正体とは?

10年以上前、「関節の音は骨が削れる音!危険だから鳴らしてはダメ!」という話をよく聞きました。

その後、これは本当ではないと分かり、その後は「関節の鳴る音は、関節の中の気泡が弾ける音」という話がよく言われるようになりました。

今、この音について調べるとこの説がよくヒットするでしょう。しかし、ごく最近の研究で、実はこの説は間違っていることがわかってきました。

確かに、関節の中で気泡が弾けているのは事実です。実は、関節の音は「気泡が弾ける時」の音ではなく、「気泡が出来る時の音」だというのです。

でも皆さん、「関節の中に気泡がある」と言われて不思議に思いませんでしたか?まず、気泡が出来る理由について見てみましょう。

関節に気泡が出来る理由

この気泡は、関節の中の気圧が下がることで生じているのです。関節は「関節液」という液体で満たされています。関節液には二酸化炭素などの気体が溶け込んでいます。

関節を曲げたり引っ張ったりすると、関節の間が広がり、関節内の気圧が下がります。気圧が下がったことによって、関節液に溶けていた気体が溶けきれなくなり、気泡が出来るのです。

これだけではイメージしにくいと思いますが、ペットボトルに入った炭酸水を思い出してください。ボトルの蓋を開けると、ボトルの中に泡がたくさんできますよね。

これは、蓋を開けたことでボトルの中の気圧が下がって、溶けきれなくなった二酸化炭素が出てきているのです。同じことが関節でも起きています。

関節の圧力が下がることで、関節の中に気泡が出来るのです。メカニズムはわかっても、それでも不思議な気もしますが…

音の鳴る瞬間は「気泡が出来た時の音」

一般的ではありませんが、音が鳴るのは「気泡が出来た時」なのか「気泡が潰れる時」なのかというのは専門家の間でしばらくの間、議論されていました。

最近、この議論の答えが出されました。

関節を超音波画像で観察していると、気泡が弾ける時には「閃光」が見えるそうです。閃光が見えた時が「気泡が弾けた」時なのですから、閃光と音のタイミングを比べればいいわけです。

すると、閃光よりも音の方が先に鳴っていることがわかりました。つまり、音は気泡が出来る時に鳴っているのです。

関節で鳴る音は、気泡が出来た時の音!これも意外な気がしますよね。関節で閃光が発生していたということも驚きです。

音は鳴らさない方がいい?ポキポキの害は果たしてあるのか

この音について、「危険!鳴らしてはいけない」と言った警鐘がよく見られます。これには一応の理由があります。

「キャビテーション」という現象を聞いたことがあるでしょうか。物理的な難しい話はなしにして簡単に言うと、水の流れの中で、水中で泡が発生してはじけて消えていく一連の現象のことです。

関節の音とどう関係があるかというとこの現象の過程で、物の表面で泡がはじける時、その物の表面を削り取る力が働くのです。

この現象はもともと、船のスクリューを破壊する原因として発見されました。時間をかけてとはいえ、金属のスクリューを破壊するほどの力が発生しています。

音を立てて関節の中にできた気泡は、すぐに弾けて消えてゆきます。この時、関節の中でこの力が発生すれば、音を鳴らすたびにどんどん骨が削られていくでしょう。

害があるのかどうか調べてみると…

では、本当に関節を鳴らすとそれほどの害があるのでしょうか。

これを調べるため、60年の間ずっと、毎日左手の指だけを鳴らし、右手は絶対に鳴らさない、というのを実践した人がいます。

その結果、右手と左手で大きな違いは見られなかったそうです。

他には、関節を鳴らす前と後の状態を比較した実験もあります。すると、鳴らす前と後で、指が腫れたり握力が低下したりという影響は見られなかったということです。

むしろ、鳴らした後の方が関節の可動域が広がるという良い影響が見られたそうです。

つまり、実際の実験では指を鳴らすことによって特に害は見当たらなかったのです。

結局どっちなの?

害があるといったり、ないといったり申し訳ないですが、上の話をまとめると「理論上は害があるけれど、実際に実験してみると特に害を見つけることはできなかった。」ということです。

正直なところ、害があるのか無いのかという論争は、現在のところ結論が出ていません。

接骨院などでは鳴らさない方がいいという考え方のようです。

もちろん、実験では測定できないだけでものすごく小さな害がある、というのも考えられます。ただ、その小さな害を恐れて音を鳴らさないことによって、ストレスを溜めてしまっては本末転倒です。

鳴らし過ぎは弊害があるかもしれない、ということを頭に置いた上で、ストレスをためない程度に鳴らすのがいいのではないかと私は考えています。

また、同じ場所に繰り返し力を加えたり、関節に強すぎる力を加えたりすると、音に関係なく関節を痛めてしまいますので注意しましょう。

おそらく、「指が太くなる」という噂も力をかけすぎて炎症を起こしたことによるものでしょう。

顎の関節が鳴る場合は要注意!顎関節症かも

食事の時に噛むたびに顎の関節で音が鳴る、という場合は同じ関節の音でも注意しなければなりません。このような症状がある場合は顎関節症の可能性があります。

顎は、神経・関節・筋肉が複雑に関わり合って、噛む・しゃべるといった動作を行っています。このため、顎の関節では不具合が起きやすいのです。

顎の関節に違和感を感じた場合は、歯科や口腔外科を受診しましょう。

いかがでしたでしょうか。関節の音についてはまだまだわかっていないことが多いです。

今後も次々に新しいことが分かっていくでしょう。気になる方は、定期的に情報を追ってみるのも面白いかもしれません。

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