健康生活TOP 関節におきる病気や症状 グルコサミンなどのサプリで軟骨再生は無理!食事と運動のポイントとは

グルコサミンなどのサプリで軟骨再生は無理!食事と運動のポイントとは

ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、そして最近話題のプロテオグリカン。

いずれも軟骨再生や痛みの軽減などの効果を謳って、変形性膝関節症の改善を求めるサプリとして売られています。

しかし残念なことに、口から取り入れるサプリメントやお薬では、軟骨の再生は不可能だと言われているのが現状です。それどころか、肝炎や糖尿病といった副作用まで起こる恐れがあるので注意しなければなりません!

サプリメントの効果は医学的に証明されていない

変形性関節症を含む関節の痛みに対して、コンドロイチン硫酸やグルコサミン、ヒアルロン酸などのサプリメントを利用されている方は少なくありません。

しかし、医学的な裏付けに乏しいため、日本国内ではそうした物の内服は健康保険を使った治療としては認められていません。もちろん、本人にとって効果が感じられるのであれば使うことに問題はありませんが、副作用に注意が必要なこともあります。

効果と副作用についてはお医者さんとよく相談してから使うこと

こうしたサプリについては、効果があるかも知れないけれどないかもしれないと言うレベルであることを認識して使って下さい。そして、特に重要なのは、今使っているお薬との相互作用や、かかっている病気との関連です。

第一に、グルコサミンはブドウ糖から誘導される物質で、糖尿病に悪影響を与える可能性が示されています。ですので、血糖値が高い人は使わない方が良いでしょう。

さらに、グルコサミンは血液凝固を防ぐ、血栓症のお薬ワルファリンカリウム(商品名:ワーファリン・ジェネリックあり)の効き目を増強してしまう危険性が指摘されています。

何らかの病気でお薬の処方を受けている人は、グルコサミンやコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などのサプリを飲む前に、必ずお医者さんに相談してください。

どうして効果が無い?軟骨の成分とサプリの関係

今のところ、軟骨成分に関して、サプリなどでよく見かける物質は主に4種類です。

  • ヒアルロン酸
  • コンドロイチン硫酸
  • グルコサミン
  • プロテオグリカン

それぞれについて見てみましょう。

「ヒアルロン酸」に効果が期待できない理由

ヒアルロン酸は、ムコ多糖と呼ばれるグループのうち、唯一硫酸基を持たない物質です。

医療現場でよく使われているのがヒアルロン酸ですね。先にお話ししたように傷んだ関節に直接注射することによって、潤滑機能が衰えた関節液の品質を元に戻し、痛みを和らげるものです。

軟骨の成分でもありますが、注射で補充したとしても膝軟骨を修復できることはないとされています。

多くの栄養素は分子量数十~数百のサイズにまで消化されて吸収されますが、このヒアルロン酸は分子量百万以上と言う非常に大きな分子で、これを口から食べたとしてもそのままでは吸収できません。

したがって、口から摂ったヒアルロン酸は吸収される段階ではヒアルロン酸ではなくなっていると言うことですね。

「コンドロイチン硫酸」に効果が期待できない理由

コンドロイチン硫酸はムコ多糖のなかで、硫酸基を持つ物の一つです。

これも医療現場で使われる薬ですが、関節に直接注射することによって関節痛や五十肩、腰痛症の治療に用いられています。

あるいは、目薬として角膜保護のために用いられることもあるようですね。

コンドロイチン硫酸も分子量の大きな物質ですが、放射性マーカーをつけて調べたところ、低分子量化したものが食べた量の1割程度吸収されたかもしれないという実験結果も出ています。

ですので、なんらかの吸収メカニズムがあるのかもしれませんが、関節に届いていると言う実験結果は見当たりません。

「グルコサミン」に効果が期待できない理由

グルコサミンは先にお話しした二つの物質とは異なり、およそ180と言う小さな分子量の物質ですので、口から食べるときちんとそのまま小腸で吸収されます。

グルコサミンはヒアルロン酸などのムコ多糖の成分でもあります。ですので、ヒアルロン酸が消化吸収される際、一部はこのグルコサミンになっているとも考えられます。

そうしたことから、変形性膝関節症にも有効ではないかと考えられていましたが、多くの患者さんへの経口投与実験から、効果は否定されたようです。

イギリスで、今までのグルコサミンの効果に関する研究結果に対して、確認する見解がおこなわれました。

今回おこなわれた理由は今までのグルコサミン経口投与に関する研究データが不十分、研究の質が低いということでした。慢性腰痛患者にグルコサミンが臨床的に有用かどうかの判断はできないというのです。

今回の見解にあたり2011年3月までに発表された論文を検索した結果、148件がグルコサミンの効果に関する論文で、その中から今回の見解者らが的確とした条件を満たしている論文は3件だったそうです。

そしてその論文結果からはどれもグルコサミンが有効であるという結果が不十分だったというのです!

見解者らはこれには腰痛の原因が多種多様であることから、研究期間を長期間にするべきということ、グルコサミンがどのようなメカニズムで腰痛に効果があるのかを明確にするべき、もっと客観的な研究をするべきであると見解しています。

要するにグルコサミンが腰痛に効果があるのかどうかは医学的には不明ということです。

「プロテオグリカン」に効果が期待できない理由

膝関節症などへの効果を期待したサプリで、最近ちょっと目立つようになってきたのがこのプロテオグリカンです。

しかしながら、このプロテオグリカン、そもそもヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などの複数の物質が結合した超高分子なのです。

ですから、とてもそのままでは吸収できそうにないですし、吸収されたとしても、中身はこれまでの物と大差なさそうです。

それでも、何らかの効果があることを期待しての実験は続けられているようですが、現在のところ特に目立った結果は得られていないみたいですね。

治療はサプリじゃなくて運動と食事で!簡単な運動と食事で有効成分を摂るコツ

関節軟骨を増やすことができないなら、膝を支える筋肉を増やすしかありません。ならば、たんぱく質を食べて運動するのがベストです!他の要素にも気をつけて生活習慣を見直しましょう。

効果的なカンタン運動法5つ

一番は運動です。ただし、膝を痛めているか傷めるのが目前に迫った状態で、スクワットなどをやるのはもってのほかです。

・仰向けに寝て、ひざの裏に巻いたタオルを入れ、膝でそれを押しつぶすようにする運動

・仰向けに寝て、片膝を曲げ、伸ばしたままの方の脚を、床から少し持ち上げてキープする運動

・片肘をついて、横向きに寝る。頭は肘をついた手の上、上の脚を曲げて、下の脚を伸ばしたまま身体の内側へ持ち上げる運動

・壁に両手をついて、つま先立ちになってしばらくキープ、そして戻すことを繰り返す運動

・仰向けに寝て、両足を伸ばし、つま先を伸ばしてキープ、逆に反らしてキープを繰り返す運動

このような運動を取り入れてみましょう。膝痛の体操として、もっといろんな種類のものがありますから、ご自分に合った気持ちのいいものを探してみてください。

また、接骨院や整形外科でも膝の痛みに対応する運動療法の案内はあると思いますので、是非チェックしてみてくださいね。

食べ物のコントロールはバランスと炭水化物がポイント

どうしても変形性膝関節症が気になる年齢になると、食べ物があっさりとした炭水化物系に偏ってきます。これがまたこの病気を悪くする原因なんですよね。

運動はあまりせずに、炭水化物を食べて、肉や魚が少なくなる。これはもう、見事にサルコベニア肥満の製造方法です。

運動をしないと筋肉が減ります。筋肉が減ると、消費カロリーが少ない上にたんぱく質の必要性も減るので、ダイエット意識とも相まってカロリーの高い肉類を避けてしまいます。

そうなると体重は維持できますが、炭水化物は一番早く中性脂肪になる原料ですから、どんどん肥満化を進めてしまうことになるのです。

  • たまご
  • 乳製品
  • 魚介類

をバランスよく食べて、お米やパンは控えめにしましょう。野菜はいも類を除き、調味料の塩分や油に注意しておけばいくら食べてもOKです。

関節のスムーズな動きには軟骨と潤滑液の働きが欠かせません。軟骨の成分は主に、

  • 水分65%
  • コラーゲン15%
  • ヒアルロン酸5%
  • コンドロイチン5%

生成にはグルコサミンを要しています。また、潤滑液の主な成分はヒアルロン酸です。

これらの成分を十分に摂取して、関節への負担を和らげる軟骨や潤滑液の状態を良くしましょう。

次に紹介しているのは軟骨をつくるのに有効だと考えられる食材です。

コラーゲンを含む食材 骨付き肉(牛、豚、鶏)、ふかひれ
ヒアルロン酸を含む食材 鶏の皮、ホルモン、海藻、鶏の軟骨、魚の目玉、豚足、豚の耳
コンドロイチンを含む食材 オクラ、山芋、ウナギ、ふかひれ、納豆、海藻、ねばねば
グルコサミンを含む食材 エビ、カニの殻、イカの軟骨、鳥の皮、軟骨、きのこ類、チーズ

動物性の栄養素ですとゼラチン質の部位に多いようですね。普段の食事に取り入れるのが難しい食材もありますが、献立に迷ったときには思い出してくださいね。

このように対策することが、注射やお薬、ましてや健康食品のようなものよりずっと有効ですよ。

健康食品の副作用!?注意したい健康食品のアレルギーや肝障害

健康食品と言っても、ある特定の物質をたくさん集中してとるわけですから、場合によっては健康に悪影響をもたらします。

比較的副作用の少ないムコ多糖系の健康食品ですが、それでもある程度の危険性は知っておいた方がいいでしょう。

糖尿病はグルコサミンを避けて

グルコサミンはグルコース(ブドウ糖)と名前が似てますよね。実はグルコサミンはブドウ糖の構造が一部アミノ基に置き換わった糖質なんです。

糖質とはいっても、既にブドウ糖ではありませんので、食べたからと言ってそのまま血糖値に反映されるものではありません。しかし、糖尿病やその予備軍の人にとっては危険性を示す実験結果が出ていますので注意してください。

糖尿病の人がグルコサミンを長期連用した場合、血糖値が上がってしまいます。また、インスリン抵抗性が悪化したという結果も得られています。健康な人には特に問題ないようです。

ですので、糖尿病と診断されたことのある人はグルコサミンは避けた方が賢明だと言えるでしょう。

アレルギー反応がでる3つの成分

  • グルコサミン
  • コンドロイチン硫酸
  • ヒアルロン酸

はアレルギー反応をもたらすことがあると報告されています。主なものは薬剤性肺炎や皮膚の疾患です。

特に甲殻類アレルギーのある人は注意が必要なようです。

肝障害をおこしてしまう3つの成分

  • グルコサミン
  • コンドロイチン硫酸
  • ヒアルロン酸

は肝障害の被害事例があると報告されています。いずれも摂取をやめたら治ったそうです。

プロテオグリカンは明確な研究報告がない

プロテオグリカンについては効果効能も副作用も、今のところ事例が充分に集まっていないようで、まだほとんど研究報告などは見当たりません。

手術は避けたい!…だからサプリに逃げる?

できれば手術のようなリスクを伴う治療を受けずに、注射や経口薬だけで治療をしたいと願う人は少なくないでしょう。

お医者様は物理学的・生理学的に経口薬が効かないことをご存知ですから、患者さんにその事実を告げられるわけです。

しかし、患者さんにしてみれば「期待した治療を行ってくれないからヤブ医者だ!」と自分に言い聞かせることでサプリなどに逃げ道を求めてしまいがちです。

確かに現在の医療システムに問題がないとは思いませんが、お医者様をヤブ扱いしたところで物理法則や生理学的な事実が変化するわけではありません。

筆者も持病の症状を和らげるとか、将来に出るかもしれない症状の予防のために健康食品を考えたこともありました。

そこで主治医に確認したとき、主治医からかえってきた答えは

「医学的に証明されているのなら、とっくの昔に私達医師が薬として使えるようにしています。だからといって効果が全くないともいえません。しかし試験管の中で試しただけで人間の身体に効果があると決めることはできません。

あなたは薬の種類も沢山飲んでいるから飲み合わせも注意しないといけないから。飲みたいものを言ってくれれば、飲み合わせの確認を薬剤師達としますよ。」

…というものでした。医師によっては完全否定する医師もなかにはいるそうです。

健康食品を飲まれたい方に気をつけてもらいたいことがあります。ご自身が持病をお持ちなら、主治医への確認は絶対に必要です。

健康食品といえども副作用がないわけではありません。グルコサミンでも副作用はあります。

また逆に持病がなく健康食品を飲まれている方は、何かでお医者さんにかかる際には現在飲んでいる健康食品を必ず、医師に伝えてください。

薬を処方された際、また病気や怪我の症状によっては飲んでいる健康食品のせいで悪化するおそれもあるからです。飲み合わせの問題もありますよね。

勝手に判断して健康食品ですまそうとは決してしないで下さい。

いずれにせよ、確実なのは生活習慣の改善!これは治療にも予防にも言えることです。食生活を見直して軽い運動を取り入れれば、辛い思いをしなくても済むかもしれないのです。今日、今このときから始めてみましょうね。

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