健康生活TOP 関節におきる病気や症状 変形性関節症の治療法や手術は、肘や指の程度によってかわる

変形性関節症の治療法や手術は、肘や指の程度によってかわる

肘を痛めた男性

変形性肘関節症は、肘関節の酷使によって関節軟骨が変形してしまう病気です。

軽度の場合は保存的療法がおこなわれますが、病態が変化することがあるため注意が必要です。変形性肘関節症の治療法、手術の適用についてなど紹介します。

変形性肘関節症の基本的な治療法、保存的治療

日常生活に支障がなければ、保存的治療が行われるのが基本です。日常生活への支障レベルの具体例を挙げますと、

  • 食事を口に運ぶことができるか
  • トイレの処理をできるか

等の、身の回りのことが自分でできるかどうかが目安になります。

薬物療法 消炎鎮痛剤で痛みを緩和する対症療法
理学療法 温熱、レーザー等での痛みの緩和。可動域維持のためのリハビリ
安静・外固定 シーネ、装具で固定、運動の制限

症状の軽減が主な目的ですが、リハビリは進行を食い止めたり、動きをよくしたりと、予防や改善も期待できます。

治療にはヒアルロン酸が多く用いられる

保存的治療にはヒアルロン酸が用いられることも多いようです。ただし内服ではなく、膝関節にヒアルロン酸を直接注射するという手法です。

関節の中を満たしている関節液には、本来ヒアルロン酸が豊富に含まれています。それが不足してきているのを、注射によって補うという考え方の治療です。

しかしながら、ヒアルロン酸を注射したからと言って軟骨が再生するわけではなく、飽くまでそれ以上の悪化を避けるのが目的です。

ですので、この方法で効果が出ない場合は手術適応と言うことになるでしょう。

変形性肘関節症の根本的な治療法、手術的治療

  • 関節の可動域があまりに狭まっている
  • 常に疼痛がある
  • 日常生活に支障がある

等の場合は、手術的治療も医師により検討されます。

特に、スポーツ選手や大工といった仕事に支障が出る患者の場合は、手術による根本治療をすすめられることが多いようです。

肘関節内部に発生した突起物「骨棘」は、その性質上、関節の動きを制限してしまう場合があります。さらに進行すると骨棘が折れて関節内に「遊離体」となってさらに動きの障害となります。

この骨棘の剥がれた遊離体は、突然激しい痛みが起こり曲げるも伸ばすもできなくなるロッキングと呼ばれる症状の原因ともなります。遊離体は動きがあるため関節内に入り込み、つかえたり痛みを引き起こしたりするのです。

手術的治療は、可動域を正常に戻し、痛みを取り除くため、骨棘や遊離体の摘出手術などの症状に合わせた手術が行われます。

指のしびれが治らない肘部管症候群には手術が適用される

関節内部で起きている変化の中で、肘の内側にある尺骨神経が圧迫されると、肘内側から小指へとしびれや麻痺の症状があらわれます。このように変形性肘関節症が進行して起こる病気を「肘部管症候群」といいます。

小指、薬指がしびれるほか、感覚が鈍くなる原因になります。

症状が進むと動かすと痛いだけでなく、ビールジョッキなどを持ち上げられなくなり、指先を使う繊細な作業ができなくなってしまいます。

また、薬指と小指がかぎ爪状に変形してしまう「かぎ爪指変形」や、手の甲に痩せる部分があらわれ深刻な状態にもなってしまいます。

改善するには手術の可能性が高いわけ

対症療法である保存的治療は、薬物療法、理学療法、安静・固定が主な処置です。具体的には、可動域保存のためリハビリをしたり、運動制限をして安静にしたり、痛みを緩和するために消炎鎮痛剤を使用するといったものになります。

生活に支障のない程度の病状の治療手段で、あくまで、これ以上悪くならないように、という考えが基本になります。

しかし、変形性肘関節症の症状が進み肘部管症候群を発症すると、動きが著しく制限されてきます。日常生活に支障をきたすので、手術的治療が考慮される例が多いようです。

ここまでくると対症療法での改善は難しく根本的な治療が必要になってくるためです。

痛みやロッキングを解消するため骨棘や遊離体を取り除く処置や、関節の軟部組織に拘縮がみられる場合は切り離しの処置など、症状に合わせた手術が行われます。

施設によっては、病状にあわせて内視鏡手術も可能な場合もありますので、主治医と相談しましょう。

セルフケアは危険!整形外科を受診しましょう

変形性肘関節症は症状が進行する場合がありますので、長く関節症を抱えている方は、一度整形外科を受診すると安心です。

湿布を貼っていれば治るから大丈夫と思っていませんか?そのときは痛みが緩和されているようでも、根本治療にはなりませんのでご注意を。

関節症の治療には時間がかかりますし、なかなか改善がみられないことで通院を途中でやめてしまう例もあるようです。しかし、恐ろしいことに重度になると関節が固まってしまい、スポーツだけでなく日常生活もままならなくなる可能性がありますので、きちんと正しい治療を受けましょう。

なるべくなら手術は避けたいと考えてしまいがちですが、またスポーツを楽しみたい、日常生活を取り戻したいという希望を、主治医とじっくり相談したうえでの判断が大切ですね。

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