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指のこわばりや痛みは関節リウマチかも!症状と病院でうける治療法

women who hurt his wrist

歳を重ねると体のふしぶしが痛くなったり、腕や足の関節がこわばったりすることが多くなりますね。とくに冬場の寒い日に痛みが強くなる場合は、関節リウマチの可能性が高いと考えられます。

一昔前ならリウマチは不治の病とされていましたが、現在では正しい治療と養生をすれば治る病気です。

歳だから・・といって痛みや不快な症状を我慢せず、リウマチによる痛みを改善すべく動きだしましょう!

関節リウマチの症状は手指に現れやすい!初期症状をセルフチェックしよう

昔は高齢になり関節が痛むといえば、何でもすぐにリウマチと診断されていましたが、今では診断の精度や治療法が進歩し、はっきりと関節リウマチと特定でき、適切な治療が受けられるようになっています。

関節リウマチは、関節を覆う滑膜という部分に炎症が起こる病気で、関節の曲げ伸ばしがしにくくなったり、関節に痛みが生じたりする病気です。

症状がひどくなると関節が変形し曲げ伸ばしができなくなり、強い痛みが慢性化します。

関節リウマチ発症の特徴

  • 女性に圧倒的に多い 男性1:女性9
  • 30代~50代で発症する人が多い
関節リウマチの症状

  • 手の指や足の指など小さな関節に痛みや腫れ、炎症が起こる
  • とくに手足の指の付け根の関節や第二関節(真中の関節)に症状が起こりやすい
  • 朝起きると手足の関節がこわばる感じがする
  • 全身の倦怠感や熱っぽいを感じることが多い
  • 関節部分を押すと痛みがある
  • 関節部分を押さなくてもジンジンとした鈍い痛みを感じる
  • 関節部分が熱を持っている
  • 関節周辺を触るとブヨブヨとした感触がある

こうした症状の特徴にあてはまることがあれば、関節リウマチの可能性が高いと考えられます。

また、関節の痛みや曲げ伸ばしに支障が起こる病気は関節リウマチ以外にもいくつかあげられます。自分の症状が関節リウマチなのか、それとも別の病気なのかを見分けることが適切な治療につながります。

朝の関節のこわばりに注意

朝起きた時に、手の指や足の指などが動かないことはありませんか?

場合によっては肘や膝が動かしにくく感じるかも知れません。暫くたつと動くのですが、なんとなく関節部分が腫れぼったく感じるのです。

このような状態を「こわばり」と言い、特に朝起きた時にこわばるのは関節リウマチが原因かも知れません。

一般的な関節痛であれば、関節を酷使した後や疲労がたまる夕刻以降に痛みが出ます。しかし、関節リウマチの場合は睡眠など安静にした後に起こるのが特徴です。

このような症状が数日間も続くようであればリウマチの専門医で診察を受けましょう。

関節の痛みや腫れの箇所数に注意

関節リウマチは左右対称に起こるなど、同時にいくつかの関節に炎症が起こることが多いようです。

基本的には、3箇所以上の関節に腫れや痛みを感じる場合は関節リウマチの可能性あります。

また、指の第2関節や第3関節に腫れがあったり、手首に腫れや痛みがあったりする場合も関節リウマチの判断材料として使用されています。

くすり指の関節が1箇所腫れた程度では関節リウマチの可能性は低いと考えられます。慌てないで他にも痛みや腫れがないか確認してみましょう。

関節を押して確認する

関節リウマチが心配な人は関節を指で押してチェックする方法もあります。

関節部分を指で押して、3箇所以上に痛みを感じる場合は関節リウマチの可能性があります。

一見して腫れも赤みもなく問題なさそうなのですが、押してみると痛みを感じる場合もあります。

また、肘や膝を触った時にしこりのようなコブを見つけた場合は、「皮下結節」の可能性があります。

皮下結節は関節リウマチの判定基準の一つなので、病院で検査してもらいましょう。

関節リウマチは左右対称

関節リウマチの発症にはある特徴が見られます。それは典型的な症状であり、左右対称の関節に症状が現れると言うものです。右手の指に症状が表れたら、左手の指にも同じ症状が出ることが多く、痛みや腫れも同じように発症します。

全ての関節リウマチで左右対称が見られる訳ではありませんが、左右対称に関節に炎症が見られる場合にはリウマチの可能性は高いと考えられます。

自己免疫疾患は、本来であれば身体を守るべきである免疫システムに異常を生じさせますので、正常な細胞組織も外敵と判断し攻撃してしまうのです。膠原病、橋本病、バゼドウ病などが自己免疫疾患の代表例ですね。

悪化すると関節が変形してしまう…関節リウマチで見られる症状

関節リウマチというと、「関節が破壊される疾患」と説明されますが、もう少し詳しくお話しておくことにしましょう。

まずは関節の働きからみてみると、わかりやすいかもしれません。

関節の働き
滑膜(かつまく)と呼ばれる膜状組織から分泌される関節液と、骨の端をコーティングする軟骨が緩衝材になることで、動きによる痛みを伴うことなくスムーズに骨と骨を接続する

確かに、軟骨も関節液もなく、骨どうしをゴリゴリ言わせながら涼しい顔で腕を回したり屈伸したり、そんなことできるわけがないですよね?

痛みを感じないよう、ワンクッションどころか軟骨と関節液というツークッションが摩擦や衝撃を防いでくれるのです。

これが正常な関節です。よくできたものだな、と思いますよね。

ところが、関節リウマチを発病すると、これらの部分がことごとく破壊されるため、ちょっと動かすだけでも、あるいはまったく動かさなくても激しい痛みが生じることになるのです。

関節の仕組みと関節リウマチの関節
(出典…関節の仕組みと関節リウマチの関節-アステラス製薬株式会社)

関節リウマチを発症すると、まずは関節液を分泌する滑膜に炎症性の腫れが見られるようになります。

その後滑膜が異常に増殖をはじめると、関節リウマチの初期的段階に到達します。この時点で痛みを伴うことが多いので、我慢せずにこの時点で病院に行っていれば、進行・悪化を食い止めることができる確率が上がります。

ところが実際には、この痛みをリウマチによる痛みと思わずに我慢してしまい、結局さらに進行・悪化してから病院に行くというケースが残念ながら多いです。

しかも、初期症状の場合、前の晩は猛烈な関節の痛みに苦しみながらも、翌朝起きてみるとなんともなくなっていた・・・ということもあるのです。これは関節リウマチが仕掛けた罠のようなものなので、ご注意いただきたいものです。

また、先ほどの自己チェックでもあげたように、最初期の症状では痛みがごく軽く、しかし関節を稼働する際にこわばりやゴツゴツした感じ、ゴロゴロした感じなど、いずれにしても平時とは異なる違和感を関節部分に覚えることがあります。

さらに「ばね指」と呼ばれる指の症状も、リウマチ性の疾患である可能性があります。ばね指というのは、指の関節のどれかが固まって動かなくなってしまう病気です。痛みを伴う場合とそうでない場合と症状の軽重によって差が生じます。

リウマチの場合、ばね指以外の疾患でも左右どちからに症状が現れると、反対側の同じ関節にも症状が現れやすく(リウマチ症状の対称性)、リウマチ性のばね指の場合にも同様のことが言えます。

ただ、ばね指はリウマチとは無関係にいろいろな原因で起こるトラブルなので、必ずしもリウマチと関係があるとは限りません。

いずれにしても、リウマチは手指に現れやすい疾患なので、要注意です。

本来なら、関節のこわばりや違和感、痛み、さらにはばね指などの症状が現れた時点で、一度血液検査などをしておくと安心です。

関節リウマチが悪化すると、以下の写真のような「変形」を関節に認める可能性が高くなります。

関節リウマチによる手指変形症例写真
(出典…関節リウマチ-リウマチクリニック(京都府立医科大学整形外科))

この症状に似た疾患に「変形性関節症」という病気がありますが、関節リウマチとは疾患の種類がまったく異なります。

ちなみに、関節リウマチは変形性関節症よりも小さな関節(手指や手首など)に起こりやすいです。

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関節リウマチの症状によく似た病気もあるので注意!

関節リウマチの症状によく似た症状が起こる病気はいくつかあげられます。治療法も異なるので、関節に痛みや異常があってもすべてがリウマチと考えてはいけません。最終的には医師の診察を受け病気を特定する必要があります。

関節リウマチとよく似た病気には次のようなものがあります。

  • 変形性膝関節症
  • 五十肩
  • 痛風・偽痛風
  • 腱鞘炎
  • 外反母趾

早期診断と早期治療が鍵!関節リウマチの治療法は投薬、手術、リハビリの3つ

関節の痛みや炎症が起こる原因を年齢のせいだと考えたり、自分勝手に変形性膝関節症など他の病気だと思い込んだりして治療が遅れると、症状が急激に悪化し取り返しのつかないことになりかねません。

関節リウマチは、初期の症状を自覚してから1年以内に症状が急激に悪化します。さらに2年以上経過すると関節そのものへのダメージによって、関節が変形し元に戻らなくなる場合が多いとされています。

自覚症状を感じてからできるだけ早く治療することができれば、症状をそれほど悪化させずに回復できます。

そのため、自覚症状から3ヶ月以内に治療を開始すれば関節リウマチを軽度で克服することができるとされています。

関節リウマチの治療では、

  1. まずは症状を緩和すること(痛みを鎮めること)
  2. 関節の破壊や変形を予防すること
  3. すでに破壊されている関節を再建すること

などのプロセスを経て、最終的には寛解を目指します。

上記の目標を達成するための関節リウマチの治療の方向性は、大きく分けると3とおりあります。

  • 投薬治療
  • 外科的治療(手術療法)
  • リハビリテーション

とはいえ、関節リウマチの場合、治療のタイミングが難しいところもあります。

というのは、血液検査などでリウマチ反応の陽性が認められたらすぐに投薬治療をはじめなければならないというものでもないからです。

関節リウマチをはじめとする膠原病治療薬は副作用のリスクが極めて高く、進行・悪化の早さに個人差が大きいからです。

確かにリウマチ治療は、早期に開始することが重要であることはこれまでもお話してきたとおりであり、大前提でもあります。ただし、リウマチ反応の有無(つまり、リウマチの診断の有無)だけで治療が決定するわけではありません。

  • 少なくとも全身のどこか1か所の関節に炎症性の腫れを認める
  • 関節を押圧する、触れるなどの外的刺激により痛みを感じる

といった病理反応が、治療スタートの前提になります。

関節リウマチの投薬治療

関節リウマチの投薬治療で導入される薬物は非常に多様です。それぞれの用途ごとに、薬物を挙げて表にまとめておきます。

薬物の種類 薬物の名称 副作用その他の備考
副腎皮質ステロイド剤 プレドニゾロン、プレドニン、メドロール、リンデロン 副作用が強く、症状により用量の調整や副作用の状況により免疫抑制剤への切り替えなどの必要がある
非ステロイド鎮痛剤 プロスタグランジン 胃潰瘍などの内蔵疾患の副作用リスクがあるため強い胃薬を併用する
予防的抗リウマチ薬 メトトレキサート、バイオ医薬品(生物学的製剤)など 早期治療で効果が高いが、進行した症状には効果がない場合もある

他にも骨の薬など、とにかくいろいろな関連薬物の投与が予想されます。上記はごく一部ですが、極めて一般的な関節リウマチの治療薬になります。

これまで関節リウマチを根本的に治療する方法がなかったため、ステロイドや消炎鎮痛剤による対症療法をするしか症状を改善する方法はありませんでした。

しかし近年、「メトトキレサート」という新しい治療薬が開発され治療効果が飛躍的に改善されています。メトトキサレートは内服薬で自己免疫の過剰な活動を抑制する働きがあり、長期間安定的に関節リウマチの症状を改善することができます。

さらに2013年に発売された「ゼルヤンツ」という治療薬によって、関節の炎症を起こす指令を出すサイトカインという物質に働きかけ、ピンポイントで炎症を抑制することができるようにもなっています。

こうした治療薬の開発によって、これまでの治療薬では改善しなかった関節リウマチの症例でも、新薬を使い治療の効果を発揮できるようになっています。

いずれにしても、これら新薬での治療は医師の診察を受け、処方してもらう必要があります。

関節リウマチの外科的療法(手術療法)

上記に示した抗リウマチ薬や鎮痛消炎剤などの進化により、リウマチ手術の件数は減少傾向にあります。また、手術は行うものの、患者さんの希望もあって、できるだけ投薬・注射治療をがんばり、改善が見込めないときに手術に踏み切る形が多くなっています。

しかし、リウマチの進行が速すぎて、手術のタイミングを逃し、改善不可能なほどに悪化してしまうケースもまれに見られるようになってきていますので、薬物の進化は事実であるものの、油断は禁物です。

関節リウマチの手術療法の目的は、関節を動かしたときに痛みがない、スムーズに動く、ぐらつかないという3つの達成項目があります。要は、正常な関節とほぼ同等の関節を取り戻すことが手術の主な目的になります。

手術の方法は大きく分けて4種類あります。以下のとおりです。

関節リウマチの手術療法
  1. 人工関節置換術(膝、股関節をはじめ肩、肘、指、足などに導入)
  2. 関節固定術(関節の可動性を失う。頸椎、手、足、指(特に親指)、足の指に導入)
  3. 滑膜切除術(炎症性の腫れが見られる部分の滑膜を除去。手、指、肘、足に導入)
  4. 関節形成術(関節を削って形を整える。足、肘、手首、指などに導入)

以下に手術療法の効果を示す写真を掲載しますので、その技術の可能性を実感していただきたいと思います。

関節リウマチの手術症例写真
(出典…手術による治療-リウマチクリニック(京都府立医科大学整形外科))

関節リウマチのリハビリテーション

関節の機能が著しく低下した分を筋力で補う目的で、あるいは患部の関節の周辺の筋肉を強化して関節を保護する目的でリハビリテーションが行われます。自分でできるタイプのリハビリと、医療機関で実施するリハビリとがあります。その併用のケースもあります。

それと、外科的治療により入院期間が長くなる患者さんの足腰の筋肉を回復する目的、あるいは普段の生活のリズムや感覚を少しずつ取り戻す目的でリハビリが行われることも多いです。

これに関しては、関節リウマチ以外の疾患でも同様の考え方が採用されるケースが多いです。

関節リウマチの診断方法は?検査内容や程度を測る身体機能障害指数とは

関節リウマチは似たような病気が多いため、診断を的確に行うことが早期治療につながります。これまでは、関節リウマチの疑いがある場合、レントゲン検査によって関節の歪みや変形がないか診断していました。

しかし、この方法ではリウマチの症状がかなり進行し、骨の異常が起こるまでに悪化しなければ病気を特定できない弱点がありました。

最新の診断法!関節超音波検査

そこで、最近では関節超音波検査という診断法が多く用いられるようになっています。超音波エコーの機器を使うことで、レントゲン検査では観察できない滑膜の炎症まで詳しく観察することができるのです。

従来の方法より精度の高い検査ができるようになったことで、関節リウマチの早期発見と迅速な治療を行うことにつながっています。

関節リウマチは初期の段階で治療するほど悪化を防ぐことができるので、決して治らない病気とあきらめる必要ありません。

関節リウマチの程度を測るJ-HAQ

関節リウマチは初期には急激に症状が悪化しますが、その後は比較的長い時間をかけて少しずつ悪化していくため、症状が悪化していないかどうか定期的に把握することが大切です。

また既に関節リウマチの治療を行っている人は、リハビリの効果を検証したりすることもできます。

J-HAQは国際的なリウマチの診断指標HAQを日本人の生活スタイルに合わせて改良したものです。

※クリックで大きな画像が見れます

J-HAQ body dysfunction index
(出典…J-HAQ身体機能障害指数:ノバルティス ファーマ株式会社)

こちらで診断指標を作成することによって、自身の状態と自助具の必要性などがわかり対策できるのです。

またこの数値を毎日記録しておけば、その記録を病院などでの診断時に担当医に見せることでスムーズかつ的確な治療ができます。

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早期発見、早期治療と粘り強い治療が重要

今回は、悪性関節リウマチと関節リウマチという重篤な膠原病についてお話してきました。同じ膠原病、同じリウマチ性疾患ではあるものの、悪性か非悪性かによって症状、治療や予後、医療制度に至るまで異なりますが、共通する部分はあります。

それは、患者さんの「マインド」の部分でしょう。リウマチ性疾患である以上、明確な原因が解明されるまでは、完治の可能性がゼロに近いわけですから、まずは症状を悪化させないことが何よりも重要です。

そのためには、早期に発見をし、早期に治療をスタートすることが重要です。そのためには、関節の違和感を覚えたら直ちに血液検査をしてみる勇気が必要になるかもしれませんね。

関節リウマチは症状を悪化させないようにすることとともに、「症状に慣れる」ことも重要になってきます。「症状に慣れる」とは、「痛みに慣れる」ことを意味しているわけでは無論ありません。

ちょっとした違和感や、発作が出る兆候のようなものを鋭敏に察知し、予防的治療を重視することが何よりも大切である、ということです。これは、ご自身が痛い思いをしないために必要な感覚といえるでしょう。

関節リウマチと上手に付き合いながら、日々の生活送っていただきたいと思います。

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