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レーシックとは?実際の手術の方法とメリット・デメリット

視力が落ちる病気には近視、遠視、乱視、老眼などが考えられますが、そういったかつて改善の可能性が極めて低かった目の病気を改善できる医療技術に今、注目が集まっています。

そんな医療技術を代表するのが、レーシックと呼ばれる技術です。みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。

それどころか、今の時代ですともうすでにレーシック治療を経験したことがあるという人も少なくないかもしれません。レーシックはそれくらい広く浸透しつつあります。

とはいえ、まだまだ新興の医療技術の域を完全に脱していない部分もありますので、レーシックをめぐるさまざまなトラブルが報告されていることも事実です。

そこで今回は、レーシックのすぐれた部分と、逆に問題視されている部分についても触れてみたいと思います。

どんな症状でレーシック治療が有効なの?利用者数は?

目の病気だからといって、なんでもかんでもレーシックで改善できるというものではありません。まずは、レーシックで治療できる目の病気やトラブルについて知っておく必要があります。

一般社団法人日本レーシック協会によると、レーシック治療は近視、遠視、乱視に適した最新の治療で、特に視力回復効果が目覚ましく、手術を受けた人の90%以上が裸眼視力1.0以上に回復されている、とのこと。

つまり、「視力の低下」の原因となる主要な目の病気に対してレーシック治療を行うことで、改善の可能性が高まることがわかります。

しかも、改善の幅もかなり大きいことがおわかりいただけることと思います。それだけに、レーシックは近年最も注目される眼科医療のひとつなのです。

上記の症状は、目を酷使しなければならない今の時代では、多くの人が経験する症状であるといえます。

だからといって、誰もかれもがレーシック治療を受けるわけではありません。上記の症状がある、いったいどれだけの人がレーシック治療を受けているのかも気になるところです。

レーシック治療はどのくらいの人が受けている?

レーシックに関しては、比較的新しい医療技術であるという理由からか、厚生労働省でも十分な状況把握ができていない部分があるようです。

ただ、人数に関するデータがないわけではありませんので、以下にご紹介しておきましょう。

日本でも2000年に厚生労働省から認可がおりて以来、急速に普及して、1年間で約45万件のレーシック治療が行われています。

(出典…レーシックとは-新宿近視クリニック)

45万件というのが何を意味する数字なのかちょっと想像できませんが、一説によると、日本人の視力低下による視力矯正の率は2人に1人とも言われる時代ですので、そう考えるとどうでしょう、けっこうな数の人がレーシックを受けていることがわかります。

レーシックってどういう治療?具体的な手術の方法と費用など

レーシック治療は、何やら最新の技術を駆使してこれまで改善不可能だった視力低下を簡単かつ安全に改善し、治療後も飛躍的に・・・などと説明されることが多いです。

ただ、目の医学的な専門用語を並べられても、その知識がない人にとっては理解に苦しむことも多いです。

理解できないのに安全だ、簡単だ、などといわれても、正直こころのどこかにぬぐってもぬぐいきれない不安の芽が次々と萌えだすのが自然です。

そこで、そもそもレーシックとはどういった治療方法なのかということを知ってから、その安全性や簡易性について検証したいところでしょう。

なぜ視力は低下するのか、何が低下させているのか

まずはレーシック治療の手法の有効性について知るためにも、目にどんな異変が起こって視力の低下に至るのかという簡単な部分のメカニズム(主な原因)をご紹介しておくことにしましょう。

目の構造と各名称
(出典…視力低下-シティ・クリニック)

少し中学校の理科を思いだしていただきたいのですが、おそらくみなさんは、「光の屈折」について学習された経験がおありでしょう。

光が凸レンズによって屈折すると、レンズへの光の入射角度の大きさによって、レンズの反対側の1点に光が集まることを何とか思いだしてください。

光が集まった点のことを「焦点」と呼びますが、実は、この「光の屈折・焦点」と視力は非常に密接に関係しているのです。

上の図で説明すると、角膜に入射してきた光が屈折し、その光が水晶体でも屈折すると、光の像は網膜上で結ばれます。これが水晶体というレンズの焦点です。

網膜というのは、映像を映し出すスクリーンの役割を果たしており、その画像情報が視神経を通じて脳に送られ脳で情報が処理されることではじめて私たちの視力となります。

つまり、2回の屈折と情報伝達および処理がすべてうまくいって、はじめて私たちは物を正常に見ることができるのです。

ですから、視力が低下する主要な原因は、透光体(※)、視神経、脳(視神経がつながっているのは間脳)に絞られることになります。このうち、脳に問題があると脳疾患ですし、視神経のトラブルには「緑内障」と呼ばれる眼疾患と脳疾患の中間的疾患があります。

(※)透光体とは、角膜、前房(ぜんぼう=角膜と水晶体の間にあるパーツ)、水晶体、硝子体など、光を通す目のパーツの総称

  • 屈折異常(視界のぼやけなどによる視力低下)
  • 透光体の異常(視界の濁りによる視力低下)
  • 網膜のトラブル(視神経に画像情報が(正しく)伝わらない)
  • 視神経の異常(脳に画像情報が(正しく)伝わらない)
  • 脳の異常(視神経からの情報を正しく処理できない)
  • 心疾患の余波などによるその他視覚異常

(出典…視力低下の主な原因-シティ・クリニック)

これらに関しては、レーシック治療の対象外になります。視力が低下するということは、本来網膜で結ばれていなければならない像が、どこかズレた位置で結ばれてしまうということです。

つまり、角膜や水晶体の劣化などが原因となって、水晶体と網膜の焦点距離が狂ってしまうのです。

水晶体を通った光の像が正しく網膜上で結ばれるように調整する治療が、レーシック治療になります。

そのためには、奥にある水晶体ではなく、表面にある角膜を削って光の入射角を調整する必要があります。ですから簡単に言えば、角膜を削るのがレーシックなのです。

レーシックはレーザー治療の一種!手術の具体的な方法は?

角膜を削るなんて、ちょっと(いや、かなり)痛そうだし、麻酔をすれば平気かもしれないけれど、そもそも目に麻酔すること自体が怖いし、いずれにしても恐怖心が最大付近にまで到達しそうな行為でしょう。医療行為とはいっても大きな不安を感じる人がほとんどですし、怖いのが自然です。

そこで、まずはレーシックによる具体的な手術方法をご紹介し、少しでもレーシック治療の真実を知っていただこうと思います。

だからといって恐怖心がなくなることはありませんが、理屈を知ることで、多少緩和はされるはずです。実は、レーシックはレーザー治療の一種になります。

レーシックの原理
(出典…レーシックの原理-公益財団法人日本眼科医会)

もうお分かりかと思いますが、レーシックとは、特殊な(最新の)機器で「エキシマレーザー」と呼ばれる特殊なレーザー光を照射することで、角膜を削る治療法になります。

ですから発想自体は正直そんなに複雑ではありません。むしろ原始的な発想といえるでしょう。

ただ、その技術には素晴らしいものがあります。単に削るのであれば誰にでもできてしまいますが、レーシックでは、網膜に焦点が当たるような角度に角膜のカーブを調整することができるのです。

その効果は絶大で、見事にピント調整が行われるのがレーシックの素晴らしいところです。

レーシックによって角膜を削ったあと、角膜がどのように変化したかを示した図も、一緒にご覧ください。左右の目が逆になっており、左図が右目、右図が左目であることに注意してください。

レーシックの後の角膜形状
(出典…レーシック後の角膜形状-公益財団法人日本眼科医会)

レーシックによって角膜が削られた部分は、上図の青い部分です。かなり広いエリアにレーザーが照射され削られたことになります。

それ自体はちょっと怖い感じもしますが、しかしそれによって(角膜は薄くなりますが)カーブの角度は見事に調整され視力が回復するのです。

何かとても難しい施術のように感じるレーシックですが、これはあくまでも私たち患者の立場の感覚であって、お医者さんサイドからすると、レーシック治療というのは「簡単」な部類に入る施術が多いようです。

簡単と感じられるくらいですから、安全性も高いといえるでしょう。

実際、手術のみに限定すれば、レーシック手術は両目の施術で10分ほどで終わるといわれる手術ですから、まあ時間的なイメージでは、やはり「簡単」ということになると思います。

短時間で行える日帰り手術が可能ですし、また、施術時間が短ければ短いほどリスクが小さくなるという意味では、確かに安全でもあります。

エキシマレーザー装置写真
(出典…エレキマレーザー装置(一例)-さだまつ眼科クリニック)

さていかがでしょうか?こうしてみてみると、恐怖心がなくなることはないかもしれませんが、しかしレーシックという新しい技術が安全かつ比較的簡単に、かなりの効果をもたらすことはおわかりいただけたかと思います。

それがレーシックの人気の秘密にもなっているわけです。

ただし、周知のとおり、レーシック治療に潜むリスクを看過するわけにはいきません。

レーシック手術の費用

目で10万前後から場合によっては、それ以下の場合もあります。最新の医療機器を導入している医療機関だと、30万近くかかる所もあります。

この手術は保険適用外ですが、個人で加入している保険の契約内容によっては、日帰り入院や日帰り手術の対象になるので、覚えておくといいでしょう。

レーシック手術を行う、行わないの条件

  • 施術の対象年齢が18歳以上である(病院によっては20歳以上の場合もある)
  • 角膜を薄く削るため、角膜が薄い人は不適合
  • 白内障・緑内障などの眼科の疾患がある人は、手術により症状が悪化する場合がある
  • 内科的疾患からくるドライアイである場合
  • ケロイド体質の人
  • 近視を矯正する手術ですが、近視が強すぎる場合は行えない事がある
  • 糖尿病やアトピー性皮膚炎疾患のある人や、角膜疾患の治療中の人も不適合になる場合がある
  • 麻酔を使うため、妊娠中・授乳中の人は適応外
  • 目の大きさなどによっても出来ない場合がある

メリット・デメリットをよーく理解して治療を受けよう!

上記のように、簡単かつ安全、しかも絶大な効果があるというファクターは、すべてレーシックのメリットになります。

とはいえ、レーシックはまだまだ新しい眼科医療技術であるため、良い意味でも悪い意味でも安定しない部分があります。

たとえば、さらなるすぐれた技術がどんどん開発されると、これまでメリットだと感じて手術したレーシック治療が、デメリットのように感じられてしまうこともあるのです。

また、そうした技術や医療機関によって費用が安定しないのもデメリットに含まれるでしょう。

そうした技術面や費用面での不安定さが、現段階におけるレーシックのデメリットであるように感じられることもあります。つまりレーシックもまだまだ成長期、過渡期にあるということです。

それと、忘れてはならないのが、レーシックの危険性についてです。

一般的には安全であると紹介されることが多いレーシックでも、実際目にメス(レーザー光)を当てることになるわけですから、リスクが生じないなどということはありえません。レーシックの場合、特に施術後の感染症などのトラブルが多い治療としても知られるのです。

ですから実際にレーシック治療を受けるか受けないかは、そのあたりのメリット・デメリット、そしてリスクのバランスをよく考慮して決定する必要があります。

そこでもう一度、レーシック治療のメリットを確認し、新たにデメリットとなりうるファクターもあえて掲げてみることにします。

レーシックのメリットを確認する

これまでレーシックのメリットはいろいろとお話してきましたので、これをまとめてみることにします。以下が、レーシックによって得られるメリットのまとめです。

レーシックのメリット

  • 視力の回復が早く、しかもそれが安定的に長続きする(高い効果)
  • 単なる視力の低下のみならず、乱視の改善も可能(効果の範囲が広い)
  • 点眼薬による麻酔が可能で注射の針が目を傷つけることがない(施術の簡易性)
  • すでに成功例が多数ある(レーシックの安全性の裏付け)

レーシックのデメリットをしっかり確認する

多かれ少なかれ、リスクを伴う治療を行うわけですから、そこにメリットが生じるのはある意味当然といえば当然です。

それだけに、デメリットを知ることが、レーシック治療を行うか否かの判断材料となることも十分考えられます。デメリットをしっかりと確認しましょう。

レーシックのデメリット

  • 目や頭部、顔への激しい衝撃により再治療が必要となる可能性がある
  • ドライアイ、夜間の視力低下、視界のにじみなどを発症する可能性がある
  • 健康保険の対象外である(自由診療のため、クリニックによって費用が異なる)

自分の目は自分で守る!レーシックの選択は慎重に?

レーシック治療は金額的に言っても以前と比べるとグッと安価になっていますね。それだけ普及しているということで、近視の人にとっては喜ばしいことです。

しかし、目は一生もの。何かあって後悔しないように、自身で選択することをあきらめてはいけません。

この記事で紹介したようにレーシックにはメリットもあればデメリットもあります。後遺症についても、かなり普及したといえる昨今でさえ耳にしますね。

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今回お話したレーシック手術の方法もそうなのですが、やはり正しい知識を身に着けて準備をすることが大切なのです。

手術を受ける医療施設についても、担当医師に従うがままに話を進めてはいかがなものでしょうか…ということです。どういった病院・眼科・クリニックがもっとも安心してレーシック施術をうけられるのか、しっかり見極める必要があります。

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自分の目が見えなくなってもっとも困るのはあなた自身。今一度、じっくり考えてみましょう。

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