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登山やキャンプはヒルに注意!ヤマビル対策と刺された時の処置法

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登山やハイキング、バーベキューやキャンプ、釣りとアウトドアを楽しみにしておられる方は多いのではないでしょうか。キャンプより簡単に野外で泊まれるので、気軽に車中泊を楽しむ方も増えているようです。

また山ガールという言葉ができるほど、最近は女性だけでもキャンプや登山に行かれる方が多くなっていますね。

気軽になったアウトドア。これからアウトドアを楽しみたいと考えている方、”ヤマビル”って聞いたことはありますか?

せっかくの楽しいひと時がヤマビルによって台無しにされないために、吸血されないための予防策と刺されてしまった時の処置方法を確認しておきましょう!

ヤマビルはどんなところにいるの?ヤマビルの生態を知ろう!

ヤマビルは日本にいる陸生の吸血ヒルです。色は焦げ茶色、成体で体調1センチから3センチほどで、ゴムのように伸縮すると倍以上に伸び、8センチ位にもなります。

孵化したばかりの幼体は0.5センチ位の小ささです。孵化して1週間でもう吸血を始めます。

温度や呼気による二酸化炭素、振動や臭いを感じ取り、動物や人に寄ってきます。頭部と尾部にある吸盤で尺取り虫のように移動し、足にくっつき、這い上がってきて吸血します。

吸血するときにモルヒネに似た痛み止めのような物質を出すので、ほとんど痛みは感じません。気付くと血だらけになっていた、という話はよく聞きます。

多くは山林に住み、日陰で湿気のある環境を好みます。

活動時期は4月から10月ごろ、特に活発なのは温かく湿気のある6月から9月ごろです。冬季は土壌や落ち葉の下、石の下などにじっとして越冬し、3年から4年ほど生きるようです。

気温が20℃から25℃位で湿度が高いと活発になります。でも気温が10℃位でも活動することがあるそうです。

35℃以上は長くいると死に至り、40℃では死んでしまうようですが、ヤマビルが好む、日陰でジメジメした山林の中で気温がそんなに上がることはないですよね。ですから今日は猛暑日だから平気、と油断はできませんね。

生息地は今のところ南は沖縄、北は秋田県まで報告されています。

意外と動きは速く、1分で1mほど移動することができます。湿度を好むので、小雨や雨上がりのとき、湿度の高い場所では活発に動くことが出来ます。朝や夜なども活発になります。

人や動物に付くと1時間くらいかけてゆっくり吸血し、自分の体重の10倍から20倍もの血を吸います。吸血すると細長かった体はまん丸と太ったようになります。

増加する被害

吸血被害は増加傾向にあります。生息域が拡大しているようですが、その原因としては森林の破壊により野生生物が人里近くまで降りてきたこと、森林の手入れが行き届かないために草木が茂り、暗くじめじめしていること、などがあるようです。

また温暖化によりヤマビルが生息しやすい地域が増えたり、活動しやすい時期が長くなっていることなどもあるでしょう。

シカやイノシシの死亡率低下や、保護等による生息数の増加も挙げられます。

吸血されたときの症状に注意!かゆみが治らないときは皮膚科へ

ヒルジンという血が固まりにくくなる物質を出すため、なかなか出血が止まらなかったり、かゆい、腫れる、といった症状が起こります。熱が出ることもあります。

大体1週間から1ヶ月ほど症状が続きますが、やがて治ります。かゆみが数ヶ月続くこともあります。なかなか治らないときは皮膚科を受診してください。

マダニとは違い吸血されることにより病原菌に感染したり、寄生虫の心配がある、ということはありません。なのでマダニほど怖い存在ではありませんが、血を吸われていい気分はしませんよね。

でも傷口から血が止まりにくく、細菌が入って感染を起こすこともありますので、ちゃんと処置をすることが必要です。

そして処置も重要ですが、やはりまずは予防することが先決。山や沢へ行くとき、自然公園などに行く時は、ヤマビルに吸血されにくい服装を心掛けましょう!

ヤマビル対策:服装

ヤマビルは首、袖口、シャツの裾、シャツのボタンの隙間、靴やズボンの裾、といった隙間から入り込みます。なるべく皮膚を露出させないようにし、入り込む隙間を作らないようにしましょう。

可能なら明るい色の服を着た方が、くっついたヒルを見つけやすいでしょう。

帽子

ヤマビルは木に登り、上から落ちてきて吸血することがあります。これは晴れた日はあまりなく、小雨や雨上がりのときなど活発になっている時にあるようです。上からのヤマビル対処のためにも帽子をかぶりましょう。

首にタオルや手ぬぐい

上から降ってきた時や、下から這いのぼることもありますので、首にタオルや手ぬぐいなどを巻いて、首から入り込まないようにしましょう。タオルを塩水につけて絞り、乾かしたものを使用したり、肌に無害な忌避剤をスプレーしたものを巻くことも効果があるようです。

手袋

手はよく目につく場所なので、ヤマビルがついたらすぐ気付くことが出来ますので、絶対ではありません。目の荒いものだと入り込んでかえって気付かない場合もありますので、注意してください。目の細かいものを使用しましょう。

シャツ

隙間を少なくするため、シャツはなるべくボタンではないもの、袖口がすぼまっているものを着ましょう。

下から這い上ってシャツの中に入らないよう、裾はズボンの中に入れます。山に入る前は裾インは恥ずかしいかもしれませんが、山に入ったらためらわずに裾にインしましょう!

靴下

靴下は長いものを履きましょう。目の荒いものは繊維の隙間から入ってしまう場合があるので、網目の細かいもの、厚手のものを。下にハイソックスを履き、ズボンの裾を靴下の中に入れるようにさらに上から長い靴下を履くとヤマビルが入りにくくなります。

また、目の細かい登山用サポーターを履いても良いですね。

靴は出来たらハイカットのものが良いです。行なう内容によっては長靴でも。なるべく靴の中に入り込まないように工夫しましょう。

サポーター

サポーターをはき、靴とズボンの裾を覆うように付ける、という手もあります。サポーターを20%の塩水につけておいたり、忌避剤をスプレーしておくと効果が高まります。

ただ、サポーターの中に入ってしまうこともあります。時々チェックしましょう。ヤマビルが多い場所だとわかっている場合、サポーターと靴の境、ズボンの境にテープを巻いて隙間をなくす、ということも出来るかもしれません。

ヤマビル対策:持ち物

対処や処置に必要な物、または便利な物です。

  • 塩、塩水
  • 消毒用エタノール
  • 虫除けスプレー
  • 忌避剤
  • 絆創膏
  • 虫刺されの薬
  • 銀シート

忌避剤

ヤマビルが嫌がり、忌避剤のかかっている場所に付きにくくなるため、履い登らせないために効果的です。市販の忌避剤を用いることが出来ます。

持続時間がありますし、水に流れてしまうので、スプレーを何度かし直しましょう。靴から這い登りますので、靴やサポーターにスプレーし乾かしておくと良いでしょう。

また帽子、タオルや手ぬぐい、ズボンの裾、手袋の手首、に忌避剤をつけるのも効果があります。肌に塗布する用ではありませんので、注意してください。

塩水、エタノール

忌避剤が嫌な場合や持っていない場合、濃い塩水をかけることも出来ます。落ちやすいのでこまめにスプレーしてください。塩を靴下にすり込むのも良いようです。

ヒルは酸に弱いので、木酢液や竹酢液、お酢を使うことも効果があるようですが、色が付いてしまったり、臭いがきつい、という難点もあります。

もし服に這い上がってきたヒルを見つけたら、塩やエタノール、虫除けスプレーなどで駆除しましょう。

銀シート

銀シートの上は、ヤマビルが動けなくなるそうですので、休憩時に使うと便利かもしれませんね。

ヤマビル対策:行動の注意点

行動する上で注意するポイントを押さえましょう。

人が多く来る場所は殺ヒル剤が撒いてあったりしますが、人が少ない場所やジメジメした所はより注意が必要です。

ヒルが潜みやすい所(落ち葉が沢山あるような所)も、注意が必要です。

湿気、湿度に注意

ヒルは温かく湿っているときに活発に行動するので、なるべく雨上がりの時や、湿度の高い時には山に行かない、ということも出来ます。もしそうなってしまったら、しっかり対策しましょう。

また日当たりが良く、乾いているところにはヤマビルはあまりいないので、山道などなるべくそうした道を通り、脇道にそれたり、じめじめとした所、ヤブの中などに入り込まないようにしましょう。

登山の休憩時

人がいる所にヤマビルは寄ってきます。他の人が休憩した場所で休憩しないようにしましょう。またベンチの下などに潜んでいることもあります。

できれば休憩は長く取らず、短い時間でこまめに取るようにしましょう。ヤマビルが寄ってくる時間を作らないためです。休憩するときは足踏みをしてみて、ヒルがいないか確認しましょう。

休憩はなるべく陽当たりの良い場所や、乾いた所でしましょう。

ヤマビルは目につきにくい所に付きますし、気付きにくいので時々お互いに背中や頭、太ももの後ろなどをチェックし合って、ヤマビルが付いていないか確認しましょう。

また靴を脱いで中に入っていないか確認しましょう。

ザックや荷物はなるべく地面に置かないようにしましょう。ザックに付いてくることがあります。もし置いたら、ヒルが付いていないか確認してから背負いましょう。

帰宅の前

家で再び遭遇、なんてことになったら嫌ですよね。帰るとき、人里や家にヤマビルを持ち帰らないよう、体や持ち物をチェックし、ヒルが隠れていないか確認しましょう。

帰宅の後

まだ隠れているヒルがいるかもしれませんので、帰宅したら身につけていた物や持っていった物はすぐ洗濯するか、干すかしましょう。入浴し、身体についていないか確認しましょう。

慌てず正しく処理しよう!ヤマビルに噛まれたときの処置

吸血されても命に関わることはありません。慌てないで処置しましょう。ヤマビルはマダニのように、剥がしたときに身体に口や牙が残る、ということはありません。

単に引っ張っては吸着していてはがれにくいので、吸盤を剥がすように爪や石で刺激し、剥がし取ることができます。水をかけても剥がしやすくなるようです。

でも無理やり剥がそうとすると吸盤がちぎれてしまうこともあります。塩やエタノール、虫除けスプレーをかけて剥がすことも出来ます。ヒルが血を吐き出すので少々汚れてしまうかもしれませんが。

タバコの火やライターの火を当てる、という方法もあるようですが、熱かったり、服が焦げる危険もありますので、心配な方は別の方法で。

  • 塩をかける
  • 濃い塩水をスプレーする
  • 消毒用エタノールをスプレーする
  • ディート成分の入った虫除けスプレーをかける
  • 殺ヒルスプレーをかける
  • 火で焼く

といった方法で処置できます。火を使う場合はくれぐれも火災に注意してくださいね。

ヒルは塩をかけると弱りますので、塩を持っていくのも良いです。消毒用エタノールや虫除けスプレーなども効果があります。

ただ意外と動きが速く、かけにくい場合もありますので、食卓塩など振りかけやすい入れ物に入れたり、塩水にしてスプレーした方がやりやすいかもしれませんので、工夫してみてください。スプレー瓶は100円ショップなどにありますよ。

ディート(ジエチルトルアミド)は殺ヒル剤や忌避剤によく使われています。虫除けスプレーにも使われているものもあります。安全とは言われていますが、神経障害や皮膚炎を起こすとも言われています。

気になる方や皮膚の敏感な方は、ディート成分の入ったものはヒルにかけたり靴や服の上に使うようにして、自分の皮膚に直接付けるものとしては使わないのが良いかもしれません。

傷口の処置

傷口を指でつまみ、ヒルジンを絞り出すようにします。水や消毒用エタノールで洗い、消毒しましょう。こうしておくと治りが早くなります。

ポイズンリムーバーといったものを使うことで、ヒルジンを吸い出すこともできます。

なかなか血が止まらないので、絆創膏を貼り、時々交換しましょう。抗ヒスタミンの虫刺されの薬などを塗るとかゆみが抑えられます。

アンモニアは傷口を悪化させてしまう可能性があります。塗布するのはやめておきましょう。

ヤマビル対策は他の虫にも有効!アウトドアをたっぷり楽しもう

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いかがだったでしょうか?ヤマビルはそんなに怖がる必要はありませんが、いきなり吸血され、気付いたら自分が血だらけになっていたら、かなり慌てますよね。気持ち悪いですし…。

予備知識を得て、対策しておけば、必要以上に焦らなくて済みます。

ヤマビル対策は蚊や虻(あぶ)、マダニなど他の虫の対策としても有効です。しっかり対策して、楽しいアウトドアを満喫したいですね!

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