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身近なセアカゴケグモ被害を予防しよう!咬まれた症状と対処法

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クモは私達の身の周りに生息する、ごくありふれた生物です。不快害虫の代表選手のような虫ですが、人間には危害を加えることがなく害虫を駆除してくれるイイ奴でもあります。

・・・が近年はクモはクモでも、本来国内にはいなかったはずの毒グモ「セアカゴケグモ」が全国各地で出没するようになり、問題になっています。

今回は、あなたもいつ遭遇するか分からないセアカゴケグモの知識と正しい対処法についてまとめました。

セアカゴケグモに咬まれたら…?焦らず医療機関へ

セアカゴケグモはヒメグモ科に属する、名前の通りに背中が赤い小型のクモです。メスだけが毒を持っています。

従来の報道からは「セアカゴケグモは非常に危険な毒グモ」といったイメージを受けかねません。

しかし咬まれて起こる「セアカゴケグモ咬症」の大半は軽症で済むものなので、咬まれた時には落ち着いて対処してくださいね。

セアカゴケグモ咬症の症状と対処法をチェックしておき、咬まれた時には速やかに適切な対処を取りましょう。

セアカゴケグモに咬まれたら起こる症状

セアカゴケグモが持つ毒は神経毒で、セアカゴケグモ咬症では次のような症状を伴います。

局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫張が生じます

●通常は数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります

●重症例では、進行性の筋肉麻痺が生じます

咬まれた瞬間に針で刺されたような痛みを感じる場合もあれば、咬まれても気づかない場合もあります。

もし知らない間に咬まれ、原因に思い当たりがないままに上記の症状が見られた時は、セアカゴケグモを含む有毒生物に咬まれた可能性を疑って、保健所か医療機関に相談しましょう。

セアカゴケグモ咬症の大半は軽症で済みますが、重症化する場合もあります。オーストラリアでは血清が開発される前に死亡者も出ていました。

特に乳幼児、高齢者、虚弱体質の人は重症化しやすいので、軽症でも放置しないで必ず治療を受けるようにしてください。

セアカゴケグモに咬まれた時の対処

セアカゴケグモに咬まれたら、すぐに患部を水道の流水と石けんでしっかり洗い流すようにしてください。

そしてすぐに医療機関を受診しましょう。

  • 救急診療部
  • 外科

が最良ですが重症化していなければ皮膚科や内科でもOKです。

※咬まれたクモの種類がわかるように、できるだけ捕まえて(できれば駆除したもの)持っていきましょう。

ほかのクモとは絶対に見分けて!セアカゴケグモの特徴は?

同じヒメグモ科のクモは国内にも多くの種類が存在しており、共通して小さな頭部に大きく丸い腹部を持っているのが特徴です。民家の庭先などにもヒメグモは生息していますが、これらに毒はないので被害にあうことはありません。

そしてセアカゴケグモの被害を防ぐには「触れないようにすること」と「見つけたら安全な方法で駆除すること」なので、まずはセアカゴケグモとほかのクモを見分けるための知識が必要です。

セアカゴケグモは「光沢のある黒い体」と「大きく丸い腹部」が特徴で、オスとメスで形態が少し異なります。

毒を持つメスの特徴

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  • 体長7~10mm
  • 腹部の背面に赤く丸い模様がある
  • 腹部の裏側に赤い斑点がある

メスに比べ地味で小さいオスの特徴

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  • 体長3~5mm
  • 腹部の背面に模様はない
  • 腹部の裏側には赤い斑点がある

メスの赤い斑点は見るからに毒々しく目立つので、パッと見てまず「怪しいクモだ」という印象を持つはずです。オスはメスより地味で無毒です。しかし繁殖を防ぐ意味でオスも見つけたら駆除しましょう。

セアカゴケグモと紛らわしい身近な”無害・無毒”なクモ

ちなみに、セアカゴケグモと外見の紛らわしい身近なクモには以下のようなものがあります。無害であったり毒を持たないクモです。

  • オオヒメグモ(ヒメグモ科)・・・体長2~8mmで体色は黒や褐色。

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  • マダラヒメグモ(ヒメグモ科)・・・体長4~7mmで体色は黒や褐色。背面に白い模様がある。

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  • ジョロウグモ(ジョロウグモ科)・・・体長6~30mmで楕円形の腹部にしま模様がある。

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しかし、形や大きさのそっくりなオオヒメグモやマダラヒメグモには赤い模様がなくセアカゴケグモより地味で、背中に赤い模様もあるジョロウグモは形や大きさが違うので、よく見れば容易に見分けることができます。

こいつも毒グモ!セアカより地味なハイイロにも注意を

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同じゴケグモの仲間に、セアカゴケグモより外見の地味なハイイロゴケグモがいます。セアカと同様に有毒で、2015年9月の時点では西日本の12自治体に生息が確認されているので、併せて注意が必要です。

セアカゴケグモほど存在が有名になっておらず、まだそれほど広く分布はしていませんが、やはり咬まれると同じように炎症を引き起こすので、その存在と形態の特徴は是非覚えておいてください。

    【ハイイロゴケグモの形態】

  • オス・メスともに、体の大きさや形はセアカゴケグモと似ている
  • 体色は黒、グレー、褐色とさまざま
  • 腹部の背面には、うっすらした褐色の斑紋がある
  • 腹部の裏側にはセアカゴケグモのような赤い斑紋がある

ハイイロゴケグモはセアカゴケグモのような毒々しさはあまり感じられず、無害なオオヒメグモやマダラヒメグモにより似ているため、よく観察しなければ見分けが難しい可能性もあります。

興味のある方は一度、図鑑やインターネットでクモの種類と写真を確認されるのも良いでしょう。

また西日本で似たようなクモに遭遇したら無害なクモである可能性は高いのですが、念のために素手では触らず、室内に入ってくる恐れもあるので、駆除するのが安心です。

こんな所に隠れてる!身近な場所で咬まれないようにするポイント

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では、セアカゴケグモはどのような場所に潜んでいる可能性が高いのでしょうか。

このクモは、日当たりが良くて暖かい場所や地面に近い人工物のすき間やくぼみを好み、私達の身近では次のような場所によく生息しています。

    【セアカゴケグモが生息している場所】

  • 排水口・排水枡
  • 道路わきの側溝
  • プランターの底やジョウロの中
  • 室外機の裏
  • 自転車や自動車
  • 屋外に置いてある靴の中やおもちゃ
  • 墓石に備えてある花立て・ローソク立ての隙間 など

セアカゴケグモに気づかず、うっかり触れてしまうような場所が多いですよね。そこで、普段からセアカゴケグモに咬まれないようにするため

  • 隙間や置物の裏側やくぼみをチェックする
  • 素手で作業をせず、軍手を着用する
  • 子供のおもちゃや靴などは庭に置きっぱなしにしない

といった対策をおすすめします。

特に靴の中はセアカゴケグモがいても気づきにくく、履いてうっかり咬まれることもあるので、十分に注意しましょう。

環境によっては、庭の置物にハチやムカデなどが潜んでいることもあります。そういった理由からも、念のために庭の置物はまず生物が潜んでいないかチェックすると安心です。

怪しいクモを見つけたら駆除!または保健所へ通報を

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もしセアカゴケグモと思われるクモに遭遇してしまったら?この時の行動がとても重要です。

セアカゴケグモは人体に有害であることに加え、生態系にも悪影響を与えることから「特定外来生物」「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されている生物です。

見つけたら、迷わず駆除してしまいましょう。その際はもちろん、素手で触ってはいけないので

  • 市販の殺虫剤を噴射する(クモ用・ピレスロイド系の殺虫剤が有効)
  • 熱湯をかける
  • 物で叩いたり靴の裏で踏みつぶす

といった方法で、安全かつ確実に息の根を止めるようにしてください。

1匹見かければ、ほかのセアカゴケグモやクモの巣・卵も近くに存在する可能性が高いので、保健所に相談して駆除をしてもらうのも良いでしょう。

セアカゴケグモが出やすい地域にお住まいならば、庭に繁殖予防にクモ用の殺虫剤を噴霧しておくのもおすすめです。

生息エリア拡大中…西日本以外の地域でも十分に注意を

オーストラリアなどの気候の温暖な地域に生息するクモで、もともと日本では確認されなかったのですが1995年に初めて大阪湾岸で発見されました。

それ以来、国内に自生するようになったセアカゴケグモが近畿地方を中心にさまざまな地域で発見されるようになっています。

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日本に棲みついてしまったセアカゴケグモは撲滅させることが難しく、一度に大量のセアカゴケグモが発見されたこともありました。

温暖化の影響からか日本では寒い地方まで生息エリアが拡大され、ほとんどの自治体で確認されるようになっています。また今後はハイイロゴケグモの生息エリア拡大も推測されます。

セアカゴケグモ咬症の事故数はそれほど多くありません。しかし万が一の大きな被害を考え、全国にお住まいの皆様が注意するようにしてください。

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