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【写真注意】日本にいる害虫!虫刺されの種類とその対処方法

虫刺されと一口に言っても、さまざまな害虫が頭に浮かんできますよね。日本は、意外に虫による刺傷・咬傷被害の種類が多いのです。

アメリカのとあるバラエティサイトの「世界の最も怖い昆虫ワースト5」という記事では、筆頭に”Japanese Giant Hornet”、つまり「オオスズメバチ」が挙げられていました。

世界でも有名な怖い昆虫である、中央アメリカの「弾丸アリ」、アフリカの「キラービー」、アマゾンの「軍隊アリ」などを抑えて堂々の一位ですが、同じ地域に住む人間にとっては、あまり嬉しくない一位ですよね。

その他にも、日本には数多くの「刺す虫」「咬む虫」がいます。対処方法や注意点について見てゆきましょう。

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【写真注意!】日本には多くの刺すタイプの蜂がいる

蜂と言えば刺す虫という印象がありますが、実は毒針を持っていて刺してくる蜂はそれほど多くありません。ただ、日本には刺すタイプの蜂が欧米諸国に比べると非常にたくさん住んでいます。

その中には、非常に危険なオオスズメバチから、見た目に反してあまり積極的に刺してこないクマバチまで、様々な種類がいます。

日本語では全部蜂だからイメージが混乱する

英語ではミツバチなどのハナバチをビー、肉食の蜂をワスプと呼び分けていて、そのワスプの中にはホーネット(スズメバチ)も含まれます。獰猛なイメージからでしょう、ワスプもホーネットも軍用艦・軍用機の名前に使われていますね。

日本にはスズメバチの仲間が16種類、アシナガバチの仲間が11種類住んでいます。ワスプと呼ばれる、獰猛なタイプの蜂ですね。

また、ビーのほうはミツバチの仲間2種類とマルハナバチなど14種類がいます。積極的に刺してくることは少ないですが、刺されると被害に繋がります。蜂だけで刺すタイプのものが40種類以上もいるって、ちょっとイヤですよね。

スズメバチは危険度が高い

最も怖い虫であるオオスズメバチは、親指ほどもある蜂です。一方、同じスズメバチでも日本にいる中で最も小さいキイロスズメバチは2cmくらいで、アシナガバチとそれほど大きさは変わりません。

スズメバチは単独でも攻撃を仕掛けてきますので、とにかく避けることが重要です。特に最も小型のキイロスズメバチが、一番攻撃性が高く被害報告も多いです。

スズメバチは肉食なので狩りをしますが、人間に対しては巣に近づかない限りめったに攻撃してきません。キイロスズメバチの巣は、軒下などに作られることの多い、壺型の大きな巣です。

キイロスズメバチの写真学部理科教育講座 昆虫図鑑 キイロスズメバチ)

一方、壁の中などに作られると、どこにあるのかわからないので注意しにくいという難点もあります。キイロスズメバチが近寄ってきて近くを飛び回るようであれば、そっともと来た方向に戻って下さい。

オオスズメバチは地面の中に巣を作るので、やはり見つけにくいです。同じように、近くを飛び回る威嚇行動が見られたら、もと来た方向に戻って下さい。

できるだけ衣服などで頭や顔、手などを覆い、皮膚の露出をなくして下さい。そして、静かに動くことが大事です。手を振って追いやろうとすると刺されます。

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スズメバチは種類にかかわらず、素人に相手できる虫ではありません。家の近くでスズメバチを見たら、保健所や市区町村役場に連絡して駆除を依頼して下さい。

スズメバチに限らず、ハチ毒はそれ自体が健康に害がありますし、さらにアレルギー反応によってアナフィラキシーショックを起こし、死亡することもあります。

国内でも毎年40~50人が、主にアナフィラキシーショックによって亡くなっているので注意が大切です。毒蛇に咬まれて亡くなっている人が年間10人前後であることを考えると、蜂は油断できません。

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ハナバチはこちらから攻撃しないと刺されにくい

有名なのはミツバチですが、毒針に「かえり」がついているため、一度敵を刺すと針が抜けず、蜂の毒腺のほうが抜けてしまって、蜂は死んでしまいます。何度でも刺して攻撃できる、スズメバチやアシナガバチとの大きな違いですね。

もともと花粉や蜜を食べているので、動物に対する攻撃性は低いです。直接蜂を攻撃したり、巣を荒らしに行ったりしない限り襲われることはありません。

特にクマバチは見た目に怖そうなのでパニックになる人もいますが、クマバチは人間にあまり興味を示さず、ひたすら花の蜜を求めています。

クマバチの写真

ただ、人間のふとした動きが攻撃と受け止められる可能性はあるので、蜂がいてもむやみに追い払ったりせず、人間のほうが退避するようにしたほうが安全です。

普段の生活の中で、蜂はやっぱり一番警戒したい虫ですね。飛んでくるだけに厄介です。家の周りにはピレスロイド系の殺虫剤をスプレーしておいて、巣を作らせないようにするのが良いですね。但し人体にかけてはいけません。

蚊は病原体の媒介者なので刺されてはいけない

「蚊に刺されたほども」という表現で使われるほど、蚊に刺されることによる傷自体は、蜂に比べると微々たるものです。しかし、そのかゆみの強さによるストレス、そして何よりも病気を媒介する虫であることが蚊の危険性なのです。

現在では蚊に刺されることによって感染する病気は、予防接種などの普及によって大きく抑え込まれていますが、海外からの輸入感染症として新たに発生する危険もありますから、充分な注意が必要です。

そして何より、蚊に刺されると痒いです。刺されるだけではなく、「耳元でプ~ン」も鬱陶しいですよね。やはり蚊は駆除しておくべきです。

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日本の名を冠した危険な感染症

日本脳炎という病気は、定期予防接種の対象になっているため、大きな流行は起こっていませんし、蚊によって感染したとしても発病率は1000人に1人程度と非常に低い病気です。

しかし、一度発病してしまうと、20%~40%と言う非常に高い死亡率を持っていますし、助かったとしてもその45%~75%に精神障害などの後遺症が残ってしまいます。

つまり、感染者10万人あたり発病するのは100人くらい、そしてその中で後遺症なしに助かるのは、最悪の場合15人しかいないと言うことになります。これは日本脳炎に治療薬が存在しないからです。熱を下げるなどの対症療法しか行なえません。

ですから、予防することがとても大切な病気なのです。現在のところ、かなりよく抑え込まれていて、1992年以降は毎年1ケタの発病者が見られている程度です。それでもゼロにはなっていないところが怖いですね。

特に、日本脳炎ワクチンは旧型のもので副反応による健康被害が懸念されたため、ある期間定期接種の機会が失われた人もいます。現在は、70万~200万接種に1回と言う、重い副反応が極めて少ない新型ワクチンに切り替わっています。

平成7年度から平成18年度に生まれた人は、合計3回受けるべき定期接種を1回以上逃している可能性があります。母子健康手帳などで確認して、自治体の保健担当部署に相談して下さい。

輸入感染症は今後も注意が必要

終戦直後には日本中で普通に見られたマラリアも蚊が媒介する感染症です。最近ではリオデジャネイロオリンピックの際に懸念されたジカ熱も、日本ではヤブ蚊が媒介する可能性がある輸入感染症です。

その他、外国で流行している病気に、現地で感染した人が持ち帰ってしまって、それが蚊によって媒介される可能性のある病気が複数存在しています。

ですので、蚊に刺されないことが重要ですし、さらに蚊を発生させないことがとても大事です。茂みや草むらなど、蚊の発生源になるようなところは対策しにくいですが、それでも人家の近くであれば殺虫剤を撒くなどした方がいいですね。

家の周囲には蚊の産卵場所になる水たまりを作らないようにして下さい。裏返したバケツの底のくぼみ程度の水でも、蚊は卵を生み、ボウフラがわきます。常に乾燥させるようにして下さい。

雨水をためて植物の撒水用に使っている場合も、蚊の発生を抑える対策を行って下さい。専用の雨水タンクの場合はある程度対策されているとは思いますが、蚊の侵入ができないようにすることが重要です。

昔は防火用水の上に、油性の殺虫剤で膜を作ったりしていましたね。今はもう少し使いやすいものが売られているかもしれません。ホームセンターなどで見てみて下さい。

マダニも危険な病気を媒介する

マダニは、家の中にいる目に見えるか見えないかという小さな物ではなく、草むらなどに住んでいる3mmくらいの大型のダニです。血を吸うと1cmくらいになることもあります。

人にも犬や猫などのペットにも咬み付いて血を吸います。主にイネ科の雑草などの葉っぱにいて、哺乳動物が近くを通るのを待ってくっついてきます。一度咬み付くとちょっとやそっとでは取れません。

マダニだけでなくダニ類は危険な病気を媒介する

有名なのはリケッチアを媒介することでツツガムシ病を伝染させるツツガムシです。ツツガムシもダニの仲間なのです。ツツガムシ病は、古くは東北地方の日本海側などの風土病でしたが、それとは別に終戦後新型のツツガムシ病が見つかっています。

いまでも、毎年数百人の感染者に、数人の死亡者という危険性を持った病気です。一方、古典的なツツガムシ病は媒介するタイプのツツガムシが絶滅したことにともなって、もう発生していません。

近年よく話題になるのはマダニです。マダニは日本紅斑熱と言う、やはり日本の名を冠した病気を媒介します。これもツツガムシ病と同じ、リケッチアというタイプの病原体を原因としています。

さらに、マダニは重症熱性血小板減少症候群という病気も媒介します。日本でも海外渡航歴のない人に死亡例が見られていることから、マダニに咬まれないことが非常に重要になります。

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マダニには近寄らないのが一番

マダニを防ぐには、草むらなどには入らないように注意し、もしそうしたところへ近づく機会があるのであれば、長袖・長ズボンと手袋は必ず着けて肌を露出しないようにして下さい。

犬の散歩などで、そうしたところに近づいた場合は、必ず帰宅後ペットの身体をチェックし、さらに自分もお風呂でマダニが食いついていないか確認して下さい。

マダニは一度食いつくと1日くらいは離れません。もし見つけたら、そのまま皮膚科医院へ行って取り除いてもらいましょう。普通に食いつかれているだけなら、6時間くらいは病原体の感染はほとんどありません。

それより、慌てて取り除こうとして、マダニの身体を押すと病原体を含んだマダニの体液を押し込むことになります。皮膚科で慎重に取り除いてもらいましょう。

ハイキングやキャンプで郊外に出かける場合は、専用のマダニ取り除き器が販売されていますから、それを準備しておきましょう。もちろん帰宅したら受診して、適切な治療を受けて下さい。

できれば取り除いたマダニはシール付きビニール袋に入れて持ち帰り、お医者さんに見てもらって下さい。

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マダニは動物から人へ直接飛びついたりはしません。草の上に落ちて、次の獲物を待っています。ですから例えば、奈良公園の鹿に鹿せんべいをやることに危険性はありませんが、近くの草むらに生足で入ったりはしないで下さい。

【写真注意】クモ・ヒル・ダニ・ムカデ!他にも注意すべき害虫はいろいろ

ペットを買っているとノミの害は避けて通れません。もちろん刺された時のかゆみという直接的な害の他、伝染病の媒介者でもありますから発生前に抑制することが重要です。

ペットのノミやマダニ対策には駆除用の動物用医薬品を獣医さんなどで求めましょう。ちょっと高価ですが、個人的な経験では、動物用医薬品以外の物に比べて、驚くほど高い効果が得られます。

清潔になった日本で、もう心配がないと思われていたのに再燃傾向にあるのがシラミです。発疹チフスを媒介するものの、幸い近年の発症例はありません。それよりも、激しいかゆみが問題になります。

すっかり定着した毒グモのセアカゴケグモ

20世紀の終わりごろに大阪で見つかったセアカゴケグモは、海外から入ってきた毒グモです。漢字で書くと「背赤・後家蜘蛛」で、近縁種に「ブラック・ウィドウ」として有名な、アメリカのクロゴケグモがいます。

セアカゴケグモは小さな蜘蛛で、特徴的な柄があります。

セアカゴケグモの写真
(出典:特定外来生物「セアカゴケグモ」に注意してください|福岡県庁ホームページ)

画像では大きく見えますが、せいぜい7mmから1cmくらいの体長しかありません。また、この特徴的な模様はメスにしかありませんが、毒を持っているのもメスだけです。

さらに、もともとおとなしいクモなので、手を出さない限り咬みつかれることもないでしょう。注意してほしいのは、屋外に置きっぱなしにしているサンダルです。このクモが中に入り込んでいて、履いた時に咬まれるケースがあります。

咬まれた場合、念のため受診して下さい。また、クモを殺した場合、お医者さん経由でもいいので現物を地元の役場に届けて下さい。

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アウトドアで出会う可能性がある害虫

自然が豊かな環境に出かけると、ブヨやヒルと言った害虫に出会うチャンスが増えます。ブヨについては虫除けスプレーが有効なので「イカリジン」や「ディート」を最大量配合したものを利用して下さい。

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ヤマビルについては、長袖・長ズボン、手袋、首元へのタオルと帽子で防いでください。雨上がりなどに、結構木の枝などから降ってきます。ヤマビルはディートで忌避できるので、ここでも虫除けスプレーが役立ちそうですね。

なお、ヤマビルは田んぼなどにいるチスイビルなどとならんで、人に吸い付き吸血しますが、病原菌は持っていません。血液凝固を防ぐ成分を持っているので、しばらくは血が止まりませんが、気持ち悪いこととそれだけが実害と言えるでしょう。

むしろ、古くから悪い血を吸わせると行った内容の、医療用の虫として利用されてきた経緯もあります。もちろん、個人ではやらないで下さい。雑菌感染の恐れがあります。

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毛虫の毛や家の中のダニのように目に見えない害虫もいる

毛虫の毛に触れると、皮膚炎を起こしてそのかゆみに悩まされることもあります。家の周りにおいている植物に毛虫がついて、その毛が風に乗って室内に入り込み、室内の人に皮膚炎を起こすなんて言うこともあります。

家の周りの植物に毛虫がついていないか、こまめにチェックすることが予防になります。かゆみや痛みがひどい場合は受診して下さい。

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また、室内のダニの一部には人を咬むものもいます。例えばツメダニは小さいと0.2mmぐらいしかありませんので、なかなか見えにくいです。普段からこまめに掃除機をかけるなどの対策が必要です。

また、ツメダニはさらに小さいコナダニなどを餌にしますから、風通しを良くしておくことも予防になります。

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さらにムカデに咬まれると言うもよくありますが、対処法について正反対の両論がありますので注意が必要です。

一つは、「ムカデの毒はたんぱく質ですので熱で失活します。熱めのお湯(43℃~46℃)で、石鹸などを使ってよく洗って下さい。」と言うものです。

もう一つは「血流を抑えて毒の拡散を抑え、痛みを引かせるため、冷水で洗って下さい。」と言うものです。どちらが正解なのかはよく判りませんので、痛みが引く方を選んで、できるだけ早く受診しましょう。

ステロイド薬の外用などが有効です。

虫刺されは生命に関わるものから、ポリポリ掻いて終わりというものまで実にさまざまです。それでもちょっとした注意でかなり頻度を減らすことができるんですよ。

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