健康生活TOP 感染症 【バイオハザードが現実に】人食いバクテリアによる恐怖の症状

【バイオハザードが現実に】人食いバクテリアによる恐怖の症状

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皆さんは「バイオハザード」と言う映画を知っていますか?もともとはゲームの為のストーリーだったのですが、完成度の高さからシリーズ映画としても製作されている作品です。

知らない人のために簡単にストーリーを説明しますと、「ある会社で作られたウイルスが拡散してしまい、この影響で世界中がゾンビだらけになってしまう…」との内容です。

ある日、街中にゾンビが大量に現れて人を襲うのですから、現実にあったらゾッとしますよね。このような話は本当に映画やゲームの中だけのものなのでしょうか?

人間の想像力は現実から生まれることが多い

何らかの原因で未知のウイルスが世界中に広まってしまい、重い病気にかかったりゾンビになってしまったりする映画やドラマは沢山あります。特にゾンビはアメリカ人が大好きなキャラクターで多くのハリウッド作品に登場しています。

もともとゲームタイトルに使用された「バイオハザード」も、本来の意味では「病院や研究施設から出る生物的廃棄物による被害」となっています。また現在では「遺伝子レベルにおいての変異による被害」も含まれているそうです。

「それでもゾンビはなぁ~」・・・確かに現在の感覚ではいくらバイオハザードが起きても、人間がゾンビになって人を襲うとは到底考えられませんよね。

しかし、シリアスな内容の作品も中にはあり、記憶に残るのがダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」ではないでしょうか?

この作品では殺人ウイルスである「未知のウイルス」の蔓延を防ぐために、主人公である陸軍の医師が活躍する映画です。大勢の人がウイルス感染で皮膚が破れ出血して、死んでしまいます。

結果的にはウイルスの大元であるサルを捕獲してワクチンを作るのですが、なかなかリアルに作られたストーリーでした。

この作品はフィクションですが、ここで描かれている「未知のウイルス」はある実在のウイルスをイメージして作られています。それがアフリカで発見された「エボラウイルス」。そう、アウトブレイクの世界は実際に起こりうる物語だったのです。

人間の想像は現実に起きた出来事から作られることが多く、空想物語でもよく見てみると何らかを参考にしていることが多くあります。映画だからと言って全くのデタラメとは限らないのです。

殺人ウイルスであるエボラを覚えていますか?

2014年はアフリカにとって最も恐ろしい感染症が流行した年でした。西アフリカを中心に「エボラ出血熱」が大流行したのです。エボラ出血熱の原因である「エボラウイルス」に感染することにより発症する病気で、なんと致死率は80%を超えると言われています。

つまり、10人感染すると治療を行っても8人以上が死んでしまうのです。

また、その症状も過酷で身体の組織が破壊されて出血するのが特徴です。眼球や臓器などウイルスが入り込んだ部位の組織が破壊されてしまい、それと共に出血してしまいます。

最終的に身体全体から出血して死に至る症状は、殺人ウイルスと言われるのも納得ができます。また治療法が確立されていないこともエボラ出血熱の恐ろしさを象徴しているのではないでしょうか?

このエボラ出血熱の原因であるエボラウイルスへの感染は、ウイルスに接触することとされています。エボラウイルスは空気感染の危険性はなく、患者の体液や血液を直接触れることで感染することが確認されています。

特に衛生管理が不十分な途上国で感染が広まるのは、安易に患者の嘔吐物に触れたり、素手で治療を行ったりするのが原因と思われます。

日本でエボラウイルスが流行したら

もし、エボラウイルスが日本で流行したらどうなるでしょう。日本は過密社会であり、毎日の通勤や通学に地下鉄や電車を利用することが多い社会です。

これは密室空間に一定時間閉じ込められる状態であり、ウイルスの感染にはもってこいの環境と言えます。エボラウイルスは空気感染しませんが、患者が触れたものに接触することで感染してしまう可能性があります。

また唾液による飛沫感染も考えられ、一度入り込むと日本中で大流行する可能性があります。また病院での院内感染も考えられるため、簡単には沈静化することはないでしょう。

そうなると日本はパニック状態になってしまうかも知れませんね。

しかし、日本人の中にはこのエボラ出血熱の大流行においても、「アフリカの話でしょう」「日本には関係ないさぁ」なんて呑気に考えている人が大勢いるでしょう。また、昔の話として記憶に残っていない人も少なくないと思います。

一年前にはアレだけ騒いだのに、今では全く話題にもされていません。日本人は島国意識が強く「危機管理」が甘いと言われています。こんなに呑気な状態で本当に大丈夫なのでしょうか?

日本は安全な国か?日本が少しずつ変わってきている

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日本は「四方を海で囲まれた島国」「温暖な気候」のせいもあって、危険な感染症が比較的少ないと言われています。そして危険なウイルスや細菌は、東南アジア、アフリカ、南米にしかいないと根拠もなく思っているのです。

しかし、実は日本にも恐ろしい感染症が発生していることを貴方は知っていましたか?

日本が日本でなくなる状況が生まれつつある

地球規模の温暖化の影響なのか、日本の気候が変化していると言われて久しいですよね。確かに昭和の時代には夏の暑さは30℃程度であって、現在のように37℃や40℃近くになることはありませんでした。

気候の変化による影響は

  • 気温
  • 気圧
  • 湿度

などに出てきますが、最終的には自然環境を変えてしまう状況を生み出してしまいます。

日本の自然環境の変化を表す話を聞いたことがあります。

「近年北海道で質の良い米が生産されています。一昔前は北海道おいて美味しい米を生産することは難しいとされており、その理由として北海道の寒い気候が上げられていたのです。

そこで米の品種改良によって寒さに強い品種を作り、北海道に適した米を生産しているのです。」この話は事実だと思います。しかし、別の要素も隠れているのです。

それは…

「温暖化の影響により北海道の気候に変化が生じ、昔と比較して暖かくなっています。その気候は昔の新潟や山形などと似ており、米の生産に適した状況を生み出しています。」

新潟は誰もが知っている有名な米の生産地です。北海道の気候が暖かくなり昔の新潟に近くなっているのなら、美味しい米ができるのも納得ではありませんか?

この話の真偽はさておき、このように日本の気候が変化しているのは事実だと思います。「10年に一度」が「50年に一度」になり、更に「100年に一度」の大雨を我々は毎年体験しています。

最近ではテレビでも「数年に一度の大雨」と、あやふやな表現に変えてしまうくらいの異常気象が起きているのです。

「日本は以前の日本ではなくなった…」そう日本の気候は変わってしまいました。そして流行する感染症にも変化が現れるのは、仕方がないことなのかも知れません。

これからは日本ではありえなかった病気が

2014年の夏はある感染症の話題で一杯でした。貴方は覚えていますか「デング熱」を。デング熱とはデングウイルスによる感染症で、「ネッタイシマカ」などの蚊が媒介します。

日本では「ヒトスジシマカ」がデングウイルスを媒介したと疑われており、人を刺すことで感染を増やしてしまいました。

もともとデング熱はマレーシアやインドネシア、フィリピンなど熱帯、亜熱帯地域で見られる感染症で、日本では1940年以来発症の報告はありませんでした。

2014年のデングウイルスの流行を専門家は以下の通り推測しています。

  1. 熱帯、亜熱帯地域に渡航する
  2. 現地でネッタイシマカに刺されてデングウイルスに感染
  3. デング熱が発症する前に帰国(もしくは軽微の体調不良)
  4. 日本でヒトスジシマカに刺され吸血される
  5. ヒトスジシマカがデングウイルスに感染
  6. 感染したヒトスジシマカが他の人を刺す
  7. 連鎖的に流行する

このような推理を行っていますが、本当に原因はそれだけなのでしょうか?それよりも日本の気候が変わり、ヒトスジシマカの活動が活発になっていることが本当の原因ではないのでしょうか?

また近い将来、日本には生息していないはずの「ネッタイシマカも増加する」との指摘があることから、デング熱は日本でも当たり前の感染症になっているかも知れません。

そして「エボラウイルス」のような危険なウイルスさえも身近な存在になる可能性も否定できないのです。

気候の変化は今までありえなかった病気を蔓延させる可能性があります。我々はその時を迎えようとしているのかも知れませんね。

知っていましたか?日本で人食いバクテリアが増加

2014年の夏は「デングウイルスによるデング熱」が話題でしたが、2015年はもっと恐ろしい感染症の流行が危惧されています。それはなんとバクテリアが人間の身体を食べてしまう感染症なのです。

これは現実と知れ!身体が溶けていく感染症

SF映画の世界ではある宇宙から飛来した病原菌に感染すると、身体が変化したり溶けてしまったりするストーリーがあります。触れてはいけないものに触れると、身体が緑色の泡になって溶けてしまうのです。

子供ながらに怖かったイメージがありますが、全くの空想物と笑い飛ばしていたものです。

しかし、この話が現実に日本で発生しているとしたら貴方はどう感じるでしょうか?もちろん宇宙から飛来した未知の病原菌はありません。ちょっと触っただけで緑色の泡になってしまうこともないでしょう。

しかし、もっと現実的でリアルな状況が生まれていたのです。感染することで身体が溶けていく感染症が現実に増加していたのです。

人間を食べるバクテリアが貴方を襲う!

国立感染症研究所の発表では、2015年8月30日の時点である感染症の患者数が2014年の総数を超えています。その感染症が「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」であり、急速に広がりを見せつつあります。

国立感染症研究所の情報では8月の時点で患者数が299人に達しており、2014年の総数である270人を7ヶ月半で抜いたことになります。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は「劇症型」のネーミング通りに、症状が激烈でバクテリアが身体を食べてしまう状態になります。そしてその進行の早さにも驚きを隠すことができないでしょう。

いったい劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは、どのような病気で原因は何なのでしょうか?

劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは何者なのか?

流行の兆しのある劇症型溶血性レンサ球菌感染症の正体とはどのようなものなのでしょうか?そして感染する原因や予防策は果してあるのでしょうか?

身近なバクテリアがテロリストに変貌してしまう

貴方は「バクテリア」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、バクテリアの意味を知っていますか?何となく「汚い」とか「不衛生」、「気持ち悪いもの」とかイメージしているでしょう。

バクテリアとは主に「細菌」を表す言葉であり、単細胞の生き物と思って下さい。バクテリアは身体に入り込むことで、病気になる病原性のものもありますが、乳酸菌のように健康に役立つものも多くあります。

バクテリアは私達の生活環境の中に溢れており、どんなに清潔を心掛けていても皮膚上や口腔内、鼻腔などに張り付いています。

そして劇症型溶血性レンサ球菌感染症を引き起こすバクテリアは「溶血性レンサ球菌」であり、中でも「A型溶血性レンサ球菌」が主に劇症型溶血性レンサ球菌感染症を引き起こすと言われています。

しかし、A型溶血性レンサ球菌は一般的に見られるバクテリアの一種で、皮膚上や喉に生息しています。主に子供に発症する咽頭炎(喉の風邪)の原因であり、抗生物質が効くことから重症化することはあまりありません。

どちらかと言えば対応しやすいA型溶血性レンサ球菌ですが、何らかの原因によって恐ろしいテロリストへと変貌を遂げてしまうのです。そして身体を急激に食べてしまうのです。

恐怖!劇症型溶血性レンサ球菌感染症の症状

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1980年頃から少しずつ劇症型溶血性レンサ球菌感染症の症例がアメリカなどで報告されていました。その後、世界中で同様の報告がなされており、「人食いバクテリア」としてメディアでも取り上げられています。

通常は子供の風邪の原因であるA型溶血性レンサ球菌は喉や皮膚上にいるバクテリアですが、何らかの原因によって血液中や筋肉組織に入り込んでしまいます。

そしてそれが劇症化してしまうことで、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が発症するのです。

発症時の症状は

  • 発熱
  • 身体の痛み
  • 腫れ

などですが、バクテリアが血流に乗って全身に広がることで、急激に悪化してしまいます。

その進行は早くバクテリアが急激に増殖することで、全身の筋肉や筋膜を「壊死」させてしまい多臓器不全を引き起こして死に至らしめます。この間の時間は数十時間で、あっと言う間で出来事です。

「壊死」とは細胞が腐って死んでしまう状況で、バクテリアに感染することで細胞が死んでしまうのです。血液中に入り込んだバクテリアは、分裂しながら血管を通って身体全体へと広がります。

そして到達した細胞から、腐らせ壊死させてしまうのです。ある報告では劇症型溶血性レンサ球菌感染症が発症すると、1時間で10cm程度の皮膚が壊死すると言われています。

言い換えれば「1時間で10cmもの身体がバクテリアに食べられてしまう」状況なのです。それが本当なら160cmの身長の人は16時間で全身が壊死してしまうことになってしまいます。

しかし、それは皮膚上の話であり、臓器レベルではもっと早い進行になっている可能性もあり、現実的には大部分の皮膚が壊死する前に臓器が活動を停止しているでしょう。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症が発症したら緊急な治療が必要であり、「夜だから病院は明日の朝に行こう」では間違いなく命を落としてしまう結果になるのです。

治療法は皮膚を切り取ることしかない

劇症型溶血性レンサ球菌感染症が発症してからの治療法は確立されていません。A型溶血性レンサ球菌を始めとする溶血性レンサ球菌自体にはペニシリンなどの抗生剤が有効ですが、細胞の壊死を回復させることはできません。

細胞の壊死を放置すると周りの細胞に広がることから、その部分を手術で切り取り拡大を防ぐ必要性があるのです。

従って現在行われている治療は、抗生剤で溶血性レンサ球菌を抑えながら壊死した部分を手術で切り取る「対処療法」になってしまうのです。さらに症状の進行が早いので、考えている間もなく切り取らなければ壊死も拡大してしまいます。

症例の中には顔の半分以上も組織を切り取ったものもあり、まさしく「人食い」にあった状態と言えます。

実際にあった劇症型溶血性レンサ球菌感染症の症例

もしかしたらここまでの話を「またまたーぁ」「大げさすぎるよ」なんて信じていない人もいるかも知れません。そこで実際に起きた症例を紹介しましょう。

顔にボールがあたって発症

アメリカ在住の少年が外で遊んでいる時に、ボールを誤って顔に当ててしまいました。その衝撃で唇を切って軽く出血したのですが、たいしたこともないとそのまま手で擦って放置したそうです。

しかし、その僅かな傷口から溶血性レンサ球菌は入り込んでいたのです。数時間で発熱、痛みが発症し顔の壊死が始まりました。

医師は考える時間も無く、壊死した部分を手術で切り取ったそうです。結果的に命は無事でしたが、顔の筋肉の大部分を失うことになったのです。

持病による免疫の低下で発症

過去に胃ガンにより胃の摘出を受けた50代の男性が、劇症型溶血性レンサ球菌感染症を突然発症しました。進行も早いことから壊死した片足を切断することで、命を守ったのです。彼には特に思い当たる感染原因や怪我もありませんでした。

実はガンや糖尿病などの生活習慣病の持病がある場合でも、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が発症しやすいと考えられます。理由としては検疫機能の低下が上げられます。

手術による臓器の摘出や薬の服用が免疫作用を低下させる原因になっていたのですね。

この患者のケースにおいても免疫作用が低下しており、何らかの原因で体内に入り込んだ溶血性レンサ球菌が劇症化したものと思われます。過去の病気が原因により、発症リスクが高まると理解しましょう。

妊婦が発症すると進行が早すぎる!

劇症型溶血性レンサ球菌感染症が妊婦に発症した場合は特に深刻になります。日本ではこれまでに14人の妊婦が劇症型溶血性レンサ球菌感染症を発症していますが、その中の13人が1日以内に死亡しています。

妊婦の場合は細胞の壊死が始まる前に死亡することが多く、特に進行が早い状況と言えます。

原因としては胎児に栄養を送るために、子宮に血液が集中しており、溶血性レンサ球菌が増殖しやすくなっていることが上げられています。

14人中の13人が死亡していますが、実際には胎児も死亡しているので26人とした方が良いかも知れません。妊婦さんは十分注意が必要です。

虫刺されと思って放置し最悪の事態に

ある日その男性は自分の右腕に小さな丸い腫れがあるのに気が付きまた。しかし、いつもの虫刺されだと思って、痒み止めを塗って放置したのです。

しかし、翌日には腕の腫れは拡大し、紫色に変色してしまいました。あわてて病院に駆け込んだのですが、その時には右腕の壊死は進んでおり切断するしか方法はありませんでした。

さらに壊死は進んでおり、抗生剤による治療も行ったのですが、結局数時間後に男性は死亡したのです。

当初、虫刺されと思って貴重な時間を無駄にしてしまったのが命取りになってしまいました。しかし、彼のように小さな腫れを虫刺されと思ってしまうのは当たり前ではないでしょうか?

きっと医学的な知識がある人でも、その状況で劇症型溶血性レンサ球菌感染症を連想するのは難しいでしょう。それだけに恐ろしい病気なのです。

人気のガーデニングで発症するなんて

日本人も大好きなガーデニングですが、この楽しい作業が悲劇を生んだ事例があります。日本の話ではありませんが、バラを育てるのが大好きな女性がいました。

いつものように大好きなバラを手入れしていると、バラの棘がチクリと腕に刺さってしまったのです。よくある話なので女性は気にもしなかったそうです。

しかし、数時間後にはその考えが覆されてしまいます。腕が腫れてしまい紫色に内出血を起こしてしまったのです。

病院に駆け込んだのですが、壊死は進んでおり治療の甲斐もなく女性は亡くなってしまいました。日常的によくある出来事が劇症型溶血性レンサ球菌感染症の原因となるのです。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は治療よりも予防が肝心

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先ほども説明した通り「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の治療は限られています。壊死した細胞を復活させることは不可能であり、症状をくい止める対処療法しか方法がないのが理由です。

そうであれば予防に注力するしか私達を守る方法はありません。

小さな傷でも必ず消毒を行う

昔は小さな傷など「唾でも塗っとけば…」なんて言われたものです。しかし、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が発生している現在では、それが命取りになる可能性があります。

どんなに小さな傷でも必ず消毒を行うようにしましょう。傷口を清潔な水で洗うだけでも溶血性レンサ球菌を付着させない効果はあります。

傷口の消毒を行いそこに細菌が入り込まないように絆創膏やガーゼで塞ぐのも大切です。傷口が乾かない間は特に注意した方が良いでしょう。

くれぐれも「唾」で済まさないようにして下さい。

外出時には消毒薬を持ち歩く

子供がいる家庭は特に消毒薬を持ち歩くように心掛けましょう。上記した通り、溶血性レンサ球菌の予防には傷の洗浄と消毒が重要です。

外出時に子供が転んだ時も「家に帰ったら消毒するね!」では、対応が遅い可能性もあります。携帯型の消毒薬をバッグに入れて、イザと言う時には直ぐに消毒を行うようにして下さい。

また、傷口の洗浄は自動販売機のミネラルウォーターでも問題はありませんので、「近くに水がなかったから…」なんて言い訳をしないようにしましょう。

当たり前の行動が大切

溶血性レンサ球菌は何処にでもいるバクテリアです。外出すると身体や手にも多くのバクテリアが付着する可能性もあり、帰宅後の手洗いやうがいは予防として最も重要です。

また、手や足に傷がないかなどもチェックすれば、なお効果的だと思います。

また、咽頭炎の原因菌であるA型溶血性レンサ球菌は、風邪を引いている人の咳で飛沫感染します。風邪が流行っている季節には、人混みに出る場合はマスクを着用してから出かけるようにしましょう。

当たり前の予防法こそが重要なのです。

怪しいと思ったら直ぐ病院へ

小さな傷や怪我ではなかなか病院へ行きにくいと思います。しかし、溶血性レンサ球菌に感染した場合では、一刻の猶予もないのです。

身体の腫れを確認したら様子を見ることはせずに、直ぐに病院で検査を受けるようにしましょう。

また、心当たりのある傷や怪我があり、腫れや内出血の症状が出ている場合は、小さな個人内科ではなく総合病院に行かれることをお勧めします。

小さな個人病院では手術は不可能であり、転院している間にも症状は進んでしまいます。劇症型溶血性レンサ球菌感染症は時間との戦いなのです。

怪しいと思ったら始めから総合病院に行きましょう。

人食いバクテリアは溶血性レンサ球菌だけじゃない

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この恐ろしい溶血性レンサ球菌ですが、日本には別の「人食いバクテリア」がいるのをご存知でしょうか?そのバクテリアは海の中に潜んでいます。

海水に潜むビブリオ菌がその正体

日本は海に囲まれた海洋国家で、昔から海の恵みの恩恵を受けて生活していました。美味しい魚介類が豊富なことから、刺身や寿司など生食での食文化も発達しています。

しかし、海には恵みだけが生息している訳ではありません。魚介類と同じく様々なバクテリアも生息しているのです。

その中の一つが「腸炎ビブリオ」です。腸炎ビブリオは海中に生息するバクテリアで、食中毒の原因菌としても有名です。海中に生息しているのですから、魚介類には当たり前に付着しています。

腸炎ビブリオには特徴があり塩分は大好きですが、真水は嫌いです。塩水など塩分濃度が高い環境では分裂を繰り返して増殖しますが、真水をかけられると細胞が破壊されて死滅してしまうのです。

ですから十分に水洗いをしないで魚を生食すると、腸炎ビブリオに感染してしまい食中毒を起こす原因になるのですね。

しかし、問題は腸炎ビブリオではありません。腸炎ビブリオは食中毒を起こすだけなので、死に至ることはめったにありません。

しかし、腸炎ビブリオの仲間である「ビブリオ・ブルニフィカス」は、そんなに甘くはないようです。

致死率70%の人食いバクテリア

ビブリオ・ブルニフィカスも腸炎ビブリオと同じく海に生息しています。本来温かい環境を好むバクテリアですが、前述した通り温暖化の影響で日本近海の水温が上昇傾向にあります。

そのためにビブリオ・ブルニフィカスも増加していると考えられています。

健康な人がビブリオ・ブルニフィカスに感染しても劇症化せずに、大きな病気へと進行することはまずありません。しかし、肝機能が低下していたり、著しく免疫作用が落ちていたりする場合は、劇症化してしまうことがあります。

症状は重く感染から2日程度で手足の猛烈な痛みや腫れが発症し、細胞の破壊が急速に進行します。また、血液中に細菌が増加することで「敗血症」の症状を引き起こし死亡してしまうのです。

この病気の致死率は50%~70%であり、劇症型溶血性レンサ球菌感染症よりも高いのが特徴です。救命に大切なことは「発症から治療開始までの時間」と言うのも劇症型溶血性レンサ球菌感染症と同じです。

ビブリオ・ブルニフィカス予防は刺身禁止

ビブリオ・ブルニフィカスによる感染症は健康な人では劇症化しないと考えられており、劇症化する要因として肝機能の低下が上げられています。

過去に肝臓ガンで手術を行ったり、肝炎や肝硬変を患っていたりする人は肝機能が低下しています。そのような人がビブリオ・ブルニフィカスに感染すると劇症化してしまうのです。

また、脂肪肝で肝機能が低下している人も同様のことが言えるでしょう。

対策としては肝臓に問題を抱えている人は、「刺身禁止」が理想です。魚の生食を止めることで、ビブリオ・ブルニフィカスが体内に入り込む危険が無くなります。

刺身好きの人には申し訳ないのですが、ここは一つ我慢した方が得策だと思います。また健康な人でもわざと魚を洗わないでさばいたり、塩水で洗ったりする人がいますが、これはビブリオ菌を増殖させているだけと思って下さいね。

魚だけでなく調理器具にもバクテリアが付着して増殖する可能性があります。十分に真水で洗ってから調理するようにしましょう。

バイオハザードの世界が現実に始まるのか?

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近年、このように新しい病気が数多く発生しています。今回紹介した「人食いバクテリア」以外にも

  • 中東呼吸器症候群(MERS)
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)

もあります。

また「鳥インフルエンザ」も変異を繰り返す危険性が指摘されています。先ほど紹介した

  • エボラ出血熱
  • デング熱

も数年前までは聞いたことがない病気ばかりですよね。

医療の進歩で一つの病気を克服したら、新しい病気が生まれているように思っているのは私だけでしょうか?

その理由して考えられることは「バクテリアやウイルスも我々と同じく進化をしている」ことだと思います。進化は人間だけのものではなく、バクテリアやウイルスでも進化や突然変異はあるでしょう。

そこで堂々巡りが起きているのかも知れませんね。そう考えるとバイオハザードの世界は空想の世界ではなく、既に始まっていると言えるのです。私的には戦慄を覚えてしまうのですが、自分の身は自分で守るしかありませんよね。

人に感染して細胞を壊死させてしまう「人食いバクテリア」なんて、B級ホラー映画の中だけで十分ですから。

キャラクター紹介
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