健康生活TOP 不定愁訴 うつや慢性疲労は首のこりが大きく関係!こんな人は体操で解消を

うつや慢性疲労は首のこりが大きく関係!こんな人は体操で解消を

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首は仕事や勉強ですぐにこりやすいパーツなのですが、その首のこりを放置するのは良くありません。あまり知られていないことですが、首のこりは全身に悪影響を及ぼし、さまざまな不調を起こすことが多いのです。

もしかしたら、いつも体調がさえないという人は首がこっているのかもしれません。今回は、首のこりで不調が起こる理由や不調の解消法について説明していきます。

首は重要なパーツ!だから首のこりで不調になってしまう

「こり」というのは、筋肉が疲労したり硬くなったりするためにその部分の血管や神経が圧迫され、重だるさや痛みを感じる症状のことです。

首がこると起こりやすいのは不定愁訴(原因が分からないさまざまな不調)です。なぜ、首がこると体の調子まで悪くなるのでしょう。

頭や肩の血行も悪くなるため

首がこると、首とつながっている肩の筋肉にも負担がかかり、肩の血行が悪くなるため肩こりや頭痛が起こるようになります。

また血液には酸素や栄養を細胞へ送る役割があるのですが、首がこると首から上への血行も滞りやすくなるため、脳へ送られる酸素や栄養が減り、めまいや脳の機能低下が起こりやすくなってしまいます。

体が歪んでしまうため

首がこると、重い頭や首を支えている体に負担がかかるようになり、体が自然と歪みやすくなります。

すると、体の歪んだ部分の血行が悪くなったり神経が圧迫されたりするようになり、その部分の痛みや機能低下が起こりやすくなってしまうのです。

自律神経が圧迫されるため

首のこりと関係ないように見える不定愁訴が起こるのは、首に自律神経が集まっており、圧迫された自律神経のはたらきが乱れてしまうのが原因です。

このように首のこりによって起こる不調のことは「頸性神経筋症候群(CNMS)」と呼ばれています。これは東京脳神経センターの松井孝嘉医師によって発見・命名された病気です。「首こり病」「頚筋症候群」とも呼ばれていますね。

そしてごく軽い症状から重い症状まで含めると、現代を生きる多くの人が頸性神経筋症候群を起こしているとも考えられています。

こんな症状も頸性神経筋症候群が原因だった!あなたは普段リスクを高めてしまっているかも…

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では具体的に頸性神経筋症候群とは、どのような病気なのでしょう。

頸性神経筋症候群の症状

次に挙げるのは、頸性神経筋症候群が原因で引き起こされやすい症状です。

  • 自律神経失調症
  • 緊張型頭痛
  • 慢性疲労症候群
  • 不眠症
  • うつ
  • VDT症候群(パソコンの作業を長時間行うことで起こる目や体の不調)
  • ドライアイ・ドライマウス
  • 機能性胃腸症
  • 過敏性腸症候群
  • パニック障害
  • 更年期障害
  • …など

もちろん、これらはほかの原因からも起こりやすい病気なので、必ずしも首のこりが原因とは断定できないものです。

ただし不調があって病院で検査を受けても体に異常がなく、次のようなタイプに該当するならば、原因の一つとして頸性神経筋症候群を疑ったほうが良いかもしれません。

頸性神経筋症候群を引き起こしやすいのはこんな人

  • パソコンに長時間向かって作業をしている
  • スマホや携帯ゲーム機を使うことが多い
  • スポーツや事故でむちうちや肩の外傷を経験している
  • 中高年以上である(加齢が原因)
  • あまり運動をしない
  • いつもストレスが強い

軽い症状を見過ごすのは禁物!早く兆候に気付きましょう

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ちなみに不定愁訴というのは、「なんとなくスッキリしない」「寝込んだり受診するほどではないけど、調子が悪い」といった症状が多いものです。我慢できる程度のものが多いのでつい放置してしまいますよね。

しかし頸性神経筋症候群による不定愁訴を放置すると、生活の質が下がったり、それこそ寝込むほど症状が悪化しやすくなってしまうので、早めに気づいて首のこりを治す必要があるのです。

頸性神経筋症候群に伴う兆候をリストアップしてみましたので、該当する症状があるかどうかチェックしてみてください。

頸性神経筋症候群のチェックテスト

もし、次に挙げる兆候が複数見られるならば、あなたは頸性神経筋症候群を引き起こしている可能性もあります。

  • 肩の関節に違和感がある
  • まぶたが痙攣する
  • 口を開けると顎関節から音がする
  • 頭痛・頭重
  • 吐き気
  • めまい
  • 動悸
  • 風邪をひきやすい
  • 暑くないのに汗が出る
  • 手のひらに汗をかきやすい
  • 手足は冷えるのに顔はのぼせる
  • 微熱が出やすい
  • 目の不快感(疲れやすい、まぶしい、かすむ)
  • イライラしやすい
  • 気分が落ち込みやすい
  • 天気の悪い日に不調が起こりやすい

…これらは自律神経のはたらきが乱れることによって起こりやすい症状です。ちなみに副交感神経のバランスが乱れると、抑うつなどの精神的な不調が特に起こりやすくなります。

しかも、首のこりによるうつ病が意外に多いことも分かっています。うつ病の治療には投薬が一般的なのですが、首のこりが原因の場合、抗うつ剤の処方は根本的な治療とはいえないのです。

もしかすると、首のこりが原因と気付かずうつ病を長引かせてしまっている人も少なからずいるのかもしれませんね。

このように心身にさまざまな不調を引き起こす厄介な病気です。しかし原因が首のこりと分かりさえすれば、早めに首のこりを解消して自律神経のバランスを整えることで治るのですから、本当はそれほど怖い病気というわけではありません。

発症する前に!日頃から首のこりを解消しておこう

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とはいえ頭の重さは約6kgもあり、特に何をしていなくても常に首には負担がかかっているので、何か作業をすればすぐ首にはこりが生じやすいものです。日頃から意識して、こまめに首のこりを防いでいきたいですね。

毎日実践したい首のこりの予防法

ポイントは3つ!

  • 首を冷やさない
  • 首をなるべく前に傾けない
  • 血行を促進させる
  • パソコンやスマホを使う時は15分に1回、首を後ろに30秒間反らす
  • 首や肩がこったら、カイロや蒸しタオルを10分ほど当て温める
  • 寒い時は首の冷えに注意しネックウォーマーなどで首を温める
  • 適度な運動をして全身の血行を促進させる
  • 首に合った高さの枕を選ぶ
  • シャンプーをする時は背筋を伸ばして首を前に傾け過ぎないようにする
  • ストレス解消法を見つけ、精神的なストレスを溜めないようにする

…といった対策を行って、軽くスッキリした首をキープしましょう。

おススメ!「首の555体操」でスッキリしましょう

また頸性神経筋症候群を発見した松井孝嘉医師が考案した「首の555体操」を実践するのも効果的です。以下に、東京脳神経センターのHPや松井氏の著書にも掲載されている体操を紹介させていただきます。

「首の555体操」

①首の柔軟体操Ⅰ
頭を前方に倒して左からゆっくりと一周させる。この運動を左右で繰り返す。

②首の柔軟体操Ⅱ
首筋をしっかり伸ばし顔をゆっくりと右に向ける。この時体は正面を向いたまま動かさず、左肩を軽く後ろに引く。そのあと顔を正面に戻す。これを左右で繰り返す。

③首の後ろの筋肉をゆるめる
両手を組んで後頭部にあてて、頭をゆっくりと後ろに倒す。倒した状態で5まで数えて、ゆっくりと頭を元に戻す。

④首の斜め後ろの筋肉をゆるめる
右手を右の耳の後ろにあてて頭を右後ろにゆっくりと倒す。倒したまま5まで数えてゆっくりと元に戻す。手は戻す運動を手助けるようにする。これを左右で繰り返す。

⑤首の横の筋肉をゆるめる
右のこめかみの上あたりに右手の指2、3本あて、頭を右肩の方に倒す。倒したまま5まで数え、ゆっくり戻す。このときも、そろえた手は、戻す手助けをする。これを左右で繰り返す。

⑥首の斜め前の筋肉をゆるめる
左の額に左手をあてて、頭を右肩の上に倒す。次にそのまま頭を左へまわしてできるだけ、右耳を胸骨に近づける。

このとき顔は左上方を向く。この状態で5まで数えて、頭を右肩の上に戻す。そのあと、首を立てて体の左右の真ん中に戻す。これを左右で繰り返す。

⑦整理運動
③→②→①の順番でもう一度行う。

①~⑥の運動は各5回ずつ繰り返します。体操を行う時は、背もたれのある椅子に深く腰掛けてください。いつでも手軽にできる体操なので、覚えて首がこりそうな時に行いましょう。

症状が辛い時には受診しましょう!不定愁訴の原因は思わぬところに潜んでいるかもしれません

体調の悪い場合には、受診して治療の必要な病気が潜んでいないか確認することが前提です。

また、体に異常がなく首のこりが原因と分かっている場合でも、頸性神経筋症候群の症状が重く辛い場合には医療機関で理学療法などの専門的な治療で改善されることをおすすめします。

そして周りで不定愁訴に悩む人がいたら、一度この病気の存在も伝えてみてくださいね。

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