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【尿漏れ】原因から対策がきまる!体操や薬での改善方法

病気というほど深刻ではない健康上のトラブルであっても、そのトラブルに悩んでいるご本人からすれば、たいへん大きな問題です。第三者の認識と当事者の認識の間に乖離が生じるのも健康上のトラブルの特徴です。

そんなトラブルの1つに、「尿漏れ」があります。尿失禁と呼ぶこともあります。もちろん前立腺の病気などで男性が悩むこともあるトラブルではありますが、一般的には女性にとって非常に悩ましいといわれます。

一説によると、成人女性の半数が、一度は尿漏れ・尿失禁を経験しており、そのうちのかなりの割合が慢性的な尿漏れに悩まされているということですから、もちろん物理的な衛生だけでなく、精神衛生にも大きな問題をきたす悩みです。

何しろ症状が症状だけに、特に若い女性にとっては、病院で気軽に相談することができるトラブルでもありません。そこで今回は、自分で取り組める尿漏れ・尿失禁の解消法などを主にご紹介します。

「おしっこをする」ってどういうこと?排尿時のメカニズム

健康な状況であれば、「おしっこが漏れる」というトラブル自体、イメージできない人も多いでしょう。しかし高齢化が進む日本では、いくら健康であっても、尿漏れはいずれ誰もが経験するかもしれないことです。

ですから、尿漏れの悩みは決して他人事ではありません。今回は尿漏れについてその原因や症状、そして対策・対処の方法をお話していくわけですが、ただ、現在健康な人は特に、「おしっこをする」ということを具体的に考える機会はほぼないと思います。

ここではまず、「正常におしっこをする」という行為がどのように行われているかを知り、どういった異常によって尿漏れというトラブルが起こるようになるのかを考えるきっかけとしていただきたいと思います。

タイトルが幼児向けのようになってしまったかもしれませんが、幼児も立派な大人も、「正しいおしっこ(一般的な排尿)」は基本的に同じプロセスをたどります。これについて説明しますが、まずは以下の画像をご覧ください。

排尿を抑制するときの身体のメカニズム
排尿時の身体のメカニズム

上のイラストは、「正常な排尿」をわかりやすく説明した図です。図から、正しく排尿が行われるためには、脳、脊髄、膀胱、尿道などそれぞれの器官がすべて正しく機能する必要があります。

つまり、尿漏れ・失禁という「正しくない排尿」が起こってしまうのは、上位の器官やこれらの器官と密接なつながりがある器官・部位に異変や異常が生じているときであることがおわかりいただけると思います。

それでは、順を追って説明していきます。プロセスを2つのセクションに分けて説明しますが、その流れを以下にまとめます。まずは蓄尿(ちくにょう)、つまり「おしっこを膀胱にためる」というセクションです。

正常な排尿の流れ①~蓄尿
  1. 膀胱に尿がたまりはじめる(膀胱の弛緩)
  2. 信号が膀胱→脊髄→大脳と伝わる
  3. 大脳が「まだ排尿しない(もっと尿をためよう)」と判断し、信号(指令)を送る
  4. 排尿抑制の信号が大脳→脊髄→膀胱・尿道と伝わる
  5. 伝わった信号により膀胱はさらに尿を受け入れ、尿道を締める

このあと、膀胱に尿がどんどんたまり続け、いっぱいに近くなります。ここからは、「排尿」のセクションになります。その流れをまとめます。

正常な排尿の流れ②~排尿
  1. 膀胱に尿がたまり、いっぱいに近づく
  2. 信号が膀胱→脊髄→大脳と伝わる
  3. 大脳が「排尿しよう」と判断し、信号(指令)を送る
  4. 排尿抑制解除の信号が大脳→脊髄→膀胱・尿道と伝わる
  5. 伝わった信号により膀胱は収縮し、尿道が開き、排尿に至る

以上が排尿のプロセスです。ひと口に「排尿」とはいっても、実は「蓄尿」と「排尿」がどちらもうまくいくことで、はじめて正しく排尿できたと私たちは認識することになります。排尿までの大きな流れはご理解いただけたかと思います。

もちろんこれは一番大きな流れであって、もっと無数の神経や筋肉が、蓄尿と排尿のために重要な働きをします。ですから尿漏れは、脳や膀胱、脊髄、尿道だけでなく、そういった神経や筋肉の異常によっても起こるのです。

ここまでは「正常な排尿」です。ここから先は、尿漏れ・失禁と呼ばれる「異常な排尿」についていよいよお話していくことになります。
(この節の参考:正常な排尿とは?-医療法人大泉ほんだクリニックより)

尿漏れが起こる原因と、そのときの症状は?

くしゃみや咳をしただけでもおしっこが出てしまう尿漏れ・尿失禁は、油断したときこそ起こってしまうトラブルですが、だからといって常に緊張しているわけにもいきません。それゆえ年齢にかかわらず、いわゆる「尿漏れパンツ」を使用する人もいます。

ですからいろいろな意味で、ストレスになってしまうことも多く、尿漏れから精神不安の症状が出ることもあります。またその逆に、うつ病などの精神性疾患が尿漏れの間接的な原因になっていることもあります。

という具合に、尿漏れが与える影響、そして尿漏れの原因は多様です。まずは原因から検証していくことにしましょう。

尿漏れの原因は多様!原因のタイプ別に症状も異なる

尿漏れの原因は多様です。冒頭で、「意外と女性に多い病気」と書きましたが、このことも関係しています。また、膀胱の病気が原因になっていることもあります。それぞれの原因タイプ別に、尿漏れの種類が異なります。

まずは、尿漏れ・尿失禁の原因となりうるファクターを挙げます。もちろん以下の原因に合致する人すべてが尿漏れを発症するわけではありませんが、いわゆる「因子」にはなるのかな、という意識は持っておいてもよいかもしれませんね。

尿漏れの原因となりうる因子【尿漏れのタイプ】
  1. 出産、老化、肥満、運動不足、慢性の便秘【腹圧性尿失禁】
  2. 前立腺肥大症や虚血性脳疾患の後遺症など【切迫性尿失禁】
  3. 運動性機能障害【機能性尿失禁】
  4. 脊髄損傷、脊髄疾患【反射性尿失禁】
  5. 前立腺肥大症や子宮がんの術後【溢流性(いつりゅうせい)尿失禁】

以上のように、「出産」と「子宮がん」は女性に特有の原因であり、しかも出産経験に関しては、男性の前立腺肥大症とは比較にならないくらい多いです。このあたりが、「尿漏れが女性に多い理由」の1つになっていると考えられます。

また、子宮や膣といった女性特有の臓器・器官が膀胱と隣り合っているという構造的な問題も、女性の尿漏れの原因となりえます。それでは、それぞれのタイプの尿漏れについてもまとめます。

症状のタイプ 症状の説明
腹圧性尿失禁 骨盤底筋、尿道括約筋などの衰えにより、普段からお腹に力が加わっている状態に陥り、尿道がしっかりと閉まらない。くしゃみ、咳、笑い、運動(移動)、ものを持ち上げるなどのタイミングで不意の尿漏れのおそれがある。
切迫性尿失禁 脳からの命令が機能せずに尿漏れする。強い尿意でないにもかかわらず排尿してしまう。トイレまで我慢できずに失禁することが多い。
機能性尿失禁 「トイレまで行く」という動作に問題が生じることで失禁する。高齢者や身体に障害がある人に多い尿漏れ。
反射性尿失禁 脊髄反射機能の問題による失禁。尿意がないのにわずかな蓄尿(膀胱に尿がたまる)で無意識的に排尿してしまう尿漏れ。トイレまで間に合わないことが多い。
溢流性尿失禁 排尿がうまくいかないことで起こる尿漏れ。排尿がうまくいかず、膀胱から尿があふれることで起こる失禁。

(上表の参考:尿漏れのいろいろなタイプ-花王株式会社より)

腹圧性尿失禁は、特に女性に多い尿漏れです。子宮や膣といった構造的問題が原因だとお話しましたが、そもそもの発端は、原因のところで触れた「骨盤底筋の衰え」にあります。出産などによってもその傾向が見られます。以下の図をご覧ください。

正常な状態の膀胱周辺と骨盤底筋の緩みにより尿漏れが起こる状態の膀胱周辺

上記はあくまでもわかりやすくするための模式図ですが、骨盤底筋が衰えることによって、図のように膀胱自体が下降することになります。左の「正常」の図の膀胱にくらべ、右の「尿漏れ」のほうが、骨盤底筋が薄い分、膀胱が下降していることがわかるでしょう。

この「膀胱の下降」によって、図のように尿道が開きっぱなし(ちゃんと閉まらない)という状況が生じることになるのです。とすると、女性の尿漏れに関しては、「骨盤底筋を鍛えなおす」ことによって改善、予防が可能であるはずです。

次は、骨盤底筋を鍛える訓練によって女性の尿漏れを改善・予防する方法について考えていきます。

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尿漏れの原因は性別で違う!男女それぞれの原因と対処法・治療法
年齢が原因ではない?女性に多い尿漏れの本当の原因と対策

尿漏れに悩む女性必見!骨盤底筋を鍛えて尿漏れから脱却しよう

気がつくと下着が汚れていた・・・などということがあると、女性にとってはたいへんショックなことです。不快感、不衛生、匂いなどの精神的な不安も不可避です。できることなら尿漏れを解消したいという女性の声は大きいはずです。

実際は尿漏れの話を大声でできるはずもありませんが、何とか改善した、あるいは先々そういうことにならないようにしっかり予防したい女性は、ぜひ実践いただきたいトレーニング、エクササイズがあります。

骨盤底筋トレーニングとか、骨盤底筋体操とか、骨盤底筋エクササイズとか、呼び方はさまざまです。ここからはその方法についていくつかご紹介したいと思います。もちろん、自宅で簡単にできる方法ですよ!

まずは「準備」をしよう!骨盤底筋を鍛えるイメージを感覚でとらえる!

いろいろ呼び方がある骨盤底筋運動ですが、ここでは「骨盤底筋トレーニング」で統一します。

本格的な骨盤底筋トレーニングに先立って、骨盤底筋を鍛える意識を身体で感覚的にとらえる準備運動をご紹介します。

「骨盤揺らし」と呼ばれる準備運動になります。

  1. 仰向けになって膝を立て、お腹の上にビー玉やボールを置くイメージを描く
  2. ビー玉(ボール)を上(胸方面)に転がすイメージで骨盤を前傾し、骨盤底筋を引き締める(お尻を少し持ち上げる感じ)
  3. ビー玉(ボール)を戻し、さらに下半身側に転がすイメージで骨盤を後傾し、骨盤を引き締める(お尻を床につけて背中を少し持ち上げる感じ)

さあ、この運動を数回繰り返すことで、骨盤底筋を鍛えるイメージをある程度身体が憶えてくれるはずです。では、ここからがいよいよ本格的な(といってもごく簡単な方法ですが)骨盤底筋トレーニングになります。

骨盤底筋トレーニングの基本は2パターンの運動で!

基本的な骨盤底筋トレーニングの方法は、2種類あります。

それぞれ「骨盤ほぐし」、「骨盤はさみ」と呼ばれる運動です。順にその方法を説明します。

【基本①~骨盤ほぐし】

まずは骨盤底筋をほぐす運動になります。正座からスタートします。

  1. 正座のままリラックスした状態を保ち、両手を前(お腹のあたり)で組む
  2. お尻を浮かせて軽く膝を立てるようなイメージで上体を左右どちらかにひねり、組んだ手で床にタッチする
  3. ②と反対の方向に身体をひねり、同じく床にタッチする

②~③の動きはスムーズに休むことなく連続動作でリズムよく行うのがポイントです。これを数回繰り返しましょう。

【基本②~骨盤はさみ】

いわゆるバランスボール、ダイエットボールなど(なければクッションなど)を用いて骨盤底筋を鍛える運動です。ボールは股にはさみやすいように、少し空気を甘くしておくのがコツです。また、大きさもあまり大きすぎないほうがいいでしょう。

  1. ボールを膝にはさみ、太股に負荷がかかるくらいまで膝を曲げる
  2. ①の状態から腰を反らし、膝を深く曲げてお尻を後ろにつきだすイメージで腰を落とす
  3. ②の体勢からゆっくりと背中を丸め、腰を前に突き出す感じで腹筋に力を入れる

この運動をちょくちょくこまめに行うと効果絶大です。ただし、腰痛がある人は要注意でお願いします!

以上が基本的な骨盤底筋トレーニングになります。とても簡単ですよね?それでは、もう少しトレーニングのレベルを上げてみることにしましょう。

美容の効果も期待できる!?骨盤底筋トレーニング応用編!

たった今お話した「骨盤はさみ」に少し応用を加えた運動です。

太股を鍛える効果もあり、ヒップアップなど美容効果も見込めるうれしい体操です。今度はスタンディングでスタート!

  1. 両脚のスタンスを肩幅より広く保って立ち、つま先を外側に向ける
  2. ①の体勢から「がにまた」のイメージで膝を曲げて腰を落とし、股関節を開く
  3. ②の体勢から両脚だけ脱力するようなイメージで膝を前に出して股関節を閉じ、お尻を締めながら猫背をつくる
  4. ③の体勢のまま息を吸いつつ腰を反らせ、お尻を少し後ろに突き出すような姿勢をつくる
  5. ④の体勢で吸った息を吐きながら、腰を戻してお尻を前に出すイメージで後傾する

膝が痛い人は十分注意して、決して無理せず行ってください。

以上が骨盤底筋トレーニングと呼ばれるエクササイズの手順です。できれば毎日定期的にこのエクササイズを実施してみてください。
(この章の引用・参考:千葉絵美・カンタンお部屋トレ!-ユニ・チャーム株式会社より)

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頻尿は広義の尿漏れ!?頻尿に関する注意は?

頻尿(おしっこが近い症状)の人もたくさんいますが、実は、頻尿傾向がある人にも、近い将来「尿漏れ」の症状が出る可能性があります。ただ、「ふつうよりもちょっとおしっこが近い」という程度では、頻尿にはならない場合が多いです。

頻尿を厳密に定義しておきますと、「習慣的な排尿頻度が、1日に10回以上に達する」ケースが頻尿です。たとえば、寒い冬の時期にちょっと水分やお酒を摂取しすぎて、その日だけおしっこが近く、10回以上排尿があったとしても、それだけでは頻尿とはいいません。

確かに、排尿の回数が多いだけでは尿漏れとは言えないですが、ただ、頻尿が深刻になると、トイレへとたどりつくまでに間に合わずに漏れ出してしまう症状もいずれ見られるようになる可能性が高いです。

逆に、上記でお話した「尿漏れ」の症状の多くが、同時に頻尿を発症していると報告されます。ですから頻尿に関しても原因を分析し、軽度な症状のうちにできるだけ早く改善したほうがよいことは間違いありません。

頻尿の原因にはどんなことが考えられる?

頻尿の原因としてまず考えられるのが、「膀胱炎」です。膀胱炎は主に細菌による感染症として発症するケースが多いです。男性の膀胱炎も少なくありませんが、やはり女性の膀胱炎のほうが多いです(一説では、女性は男性の500倍のリスクがあるとされます)。

実際女性の5人に1人は生きているうちに1回は膀胱炎に感染すると考えられています。その理由は、膀胱につながる尿道と膣、そして肛門の位置関係が非常に近いからと説明されることが多いです。

肛門はどうしても細菌の温床となりやすく、また、膣にはもともと多種・多数の常駐菌が棲息し、構造的にも環境的にも細菌感染が起こりやすい部位です。それだけに、どうしても女性のほうが膀胱炎のリスクにさらされやすくなります。

また、男性にくらべて尿道の長さ(尿道口から膀胱までの長さ)が短いことも、膀胱炎を発病しやすい原因の1つであると考えられます。詳細については以下のイラストを参考にしてください。

男女の尿道の長さの違いイラスト

女性の尿漏れの原因となる膀胱炎の場合、構造的な原因が大きいため、なかなか対処が難しいところだとは思いますが、できるだけ肛門や膣の清潔を普段から保つことで、リスクは軽減されると考えられます。

ただし、特に膣の清潔は、あまりにも過度なケアをしすぎることで、逆に常駐菌を増殖させてしまう原因にもなりますので、適度にケアしていただくことで保つのが望ましいといえるでしょう。
(この節の参考:尿漏れのいろいろなタイプ-花王株式会社膀胱炎-ホノミ漢方剤盛堂薬品株式会社より)

薬に頼って治したい!尿漏れ治療薬について

骨盤底筋トレーニングは確かに「簡単」なのかもしれませんが、どうも長続きしない、あるいは腰や膝に持病を抱えているために、実践したくてもできない人もいると思います。それでも当然、尿漏れは治さなければなりませんよね?

しかしやはり20代などの若い女性にとっては特に、病院に行って尿漏れや頻尿などの過活動膀胱について相談するのは恥ずかしくてどうしてもできないという人も多いはずです。ましてやオムツなどは選択肢にすら入らない人も多いでしょう。

そういうときに頼れるのは、「市販薬」以外にありません。ここでは尿漏れ対策用の市販薬を簡単にご紹介します。

尿漏れ対策の市販薬は漢方が多い

市販の尿漏れ対策の薬にはいろいろな種類がありますが、基本的には生薬成分の漢方薬が多いです。漢方薬の場合、どうしても即効性に劣る部分がありますので、即効性を重視したい人は、やはり病院の処方薬のほうがよい場合もあります。

それでは、いくつか市販薬をご紹介します。

ブランド メーカー 形状・タイプ 効能 主成分
ハルンケア 大鵬薬品工業株式会社 ドリンク剤/ゼリー 軽い尿漏れ、頻尿、残尿感、尿の出渋り ジオウ、タクシャ、ボタンピ、ブクリョウ、サンシュユ、サンヤク、ケイヒ、炮附子
八味地黄丸(はちみじおうがん) クラシエホールディングス株式会社 錠剤 疲れ、かすみ目、下肢痛、頻尿、排尿困難 ジオウ、タクシャ、ボタンピ、ブクリョウ、サンシュユ、サンヤク、ケイヒ、ブシ
ベルアベトンK クラシエホールディングス株式会社 錠剤 かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下 ジオウ、タクシャ、ボタンピ、ブクリョウ、サンシュユ、サンヤク、クコシ、キクカ
ジェントスルーコーワ 興和株式会社 細粒 排尿困難、夜間尿、頻尿、倦怠・疲労感、腰痛、下肢痛、口の渇きからくる咳・痰、咳こみ、咳ばらい、咽喉頭の違和感、手足の冷え 八味地黄丸加五味子麦門冬エキス

(上表の参考:ハルンケア-大鵬薬品工業株式会社八味地黄丸-クラシエホールディングス株式会社ベルアベトンK-クラシエホールディングス株式会社ジェントスルーコーワ-興和株式会社より)

実は上記以外にも、医薬品ではなく、サプリメントでも尿漏れ対策商品が流通しています。いずれにしても、用法・用量を確実に守ってご利用ください。

やっぱりお医者さんで治療が必要!?特殊な尿漏れについて

ここまで主にご紹介してきた骨盤底筋トレーニングや尿漏れ対策のお薬などは、比較的「軽い尿漏れ」に適応した対処法・治療法かな、という印象があります。重度の尿漏れがあるなら、迷わず病院に行って検査などをしていただきたいと思います。

それと、今度は「原因」の面で、病院でちゃんと治療したほうがよさそう・・・というファクターが原因になっている尿漏れもありますので、ここではそのタイプの尿漏れについてお話します。

神経因性膀胱(心因性尿失禁)は治療が不可欠

これまで尿漏れにはいろいろな原因がありますよ、といったお話をしてきましたが、今回は少し特殊な原因が尿漏れを引き起こすケースについて考えます。まずはそのタイプの尿漏れの病名から。

「神経因性膀胱」と呼ばれる病気です。まあ厳密な意味で言えば、尿漏れは「(尿)失禁」という病気なのですが、イメージ的には「ちょっとした不具合」ととらえる人も多く、実際病院に行かず骨盤底筋トレーニングなどで改善できるケースも多いです。

しかし神経因性膀胱は、骨盤底筋の緩みや衰えが原因の尿漏れではなく、精神科・神経科的な分野の病気の症状として尿漏れを発症することがある、というタイプの尿漏れです。ですから問題の本質は泌尿器科ではない可能性が高いのです。

こういったケースでは、いくら骨盤底筋を鍛えても、市販薬を飲んでも効果が見られないことがほとんどです。病院で検査・治療するところからはじめたほうがよい可能性が高い、神経因性膀胱について少しご紹介します。

神経因性膀胱の原因は?

神経因性膀胱の考えられる原因を、以下にまとめます。

大きな原因 原因の詳細
大脳疾患 虚血性脳疾患(脳梗塞など)、脳出血、パーキンソン病(指定難病6)、多発性硬化症(指定難病13)
脊髄疾患 脊髄損傷、二分脊椎(先天性脊椎骨形成不全)、椎間板ヘルニア、腰部・頸部の脊椎症
末梢神経障害 子宮がん・直腸がんなどの手術後、糖尿病

上記のとおり、そもそも尿漏れの原因に当たる症状が重病・難病だったりするので、これはいくら自力で努力を重ねても、尿漏れの改善には至りません。それでは、症状についても簡単に触れておきます。

神経因性膀胱の症状は?

引き続いて、神経因性膀胱で見られる症状を、蓄尿時、排尿時、排尿後の3セクションに分けてご紹介します。

セクション セクションごとの症状
蓄尿時症状
  • 頻尿
  • 夜間に顕著な頻尿
  • 不意の強い尿意
  • トイレに行くまでに間に合わず失禁
排尿時症状
  • 排尿の勢いの低下
  • 排尿が途中で一時的に途絶える
  • 力まないと排尿できない
  • (上記の理由も含め)排尿時間が長い
  • 排尿が完全に閉ざされる
排尿後症状 残尿感

上記の症状を、健常者の排尿と比較してグラフ化した図がありますので、神経因性膀胱の特徴として参考にしていただきたいと思います。

尿流率曲線

左のイラストはあまり関係ありませんが(こうやってデータをとります、という程度)、右の2つのグラフからわかる特徴がいくつかあります。以下のとおりです。

神経因性膀胱患者の排尿の特徴
  • 排尿が完了するまでの時間が残尿感を感知する時間も含め健常者の約2倍
  • 排尿の勢いが一定に近い(健常者よりも勢いが弱い)
  • 残尿感が6秒ほど継続する(下グラフの右端に軸と重なる部分がある)

逆に、上記のような排尿の特徴が継続的、習慣的に見られる人は、脳、脊髄、末梢神経のどこかに問題がある可能性もありますので、症状が顕著なら、一度病院で相談したほうが無難です。
(この章の引用・参考:神経因性膀胱-医療法人大泉ほんだクリニックより)

人に言えないトラブルの難しさ…とりあえず腰をあげて対策してみて

将来的に誰もが発症するかもしれない「尿漏れ」は、その気配もない人からすればどこかコミカルな印象さえ受けるかもしれませんが、しかし「いずれ誰もが・・・」と考えると、意外と重いテーマであるのかもしれません。

それだけに、確かに若い世代の人、特に女性からすると、なかなか口に出して相談できるトラブルではありませんが、それが結果としてご自身を苦しめるようなことにだけはならないよう、「心のセルフケア」は意外と大切だったりします。

若い世代の方なら、まずは骨盤底筋トレーニングなどを実践していただき、それでどうしても効果が現れなければ、婦人科などの医療機関やその他対策グッズなどの使用を早めに検討したほうがよいのかもしれませんね。

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