健康生活TOP 低血糖症 食後すぐの空腹感の原因は低血糖症!?この病気の症状と原因

食後すぐの空腹感の原因は低血糖症!?この病気の症状と原因

空腹の男性

いま食事を終えたところなのに空腹感がある。あるいはしっかり食べたのに空腹感が収まらない。さらには食べる前より、お腹が減っているような感じさえある。

これは低血糖の恐れがあります。そして、こうした低血糖は糖尿病によるものか、今後糖尿病につながる恐れが大変強いものなのです。警戒してください。

早食いは糖尿病を招く

早食いが健康に良くないと言うのはよく知られていますね。早食いは、まず肥満につながります。これは食事を摂ることによって体内に栄養素が入ってきたことを身体が感知し、必要な量が摂れたらストップをかけるという働きが間に合わなくなるためです。

つまり、身体が満腹を感じるより先にどんどん食べ物を詰め込んでゆくと、本当はお腹いっぱいなのに、それを脳が感じていないということなのです。しかし、これは飽くまで食べ過ぎにつながるだけの「空腹感の未解消」にすぎません。

しばらく時間が経つと、今度は一気に「食べ過ぎた」と言う感覚に襲われるでしょう。それでも、明らかにカロリー過剰ですから肥満にはつながりますし、肥満は糖尿病につながります。

人は空腹も満腹も脳で感じている

お腹が減ったという感覚はお腹で感じます。満腹でもう食べられないという感覚もお腹で感じていると思えます。しかし。実際には、この感覚は脳から発せられているものなのです。

食べ物を食べたり止めたりするという行動は、人間が生きてゆく上で最も原始的で根源的な行動の一つです。そのために、ものを食べるという行動に関する脳の働きは、非常にたくさんの部分が関係しているのです。

いわゆる摂食中枢とか満腹中枢とか呼ばれる部位は、視床下部と言う場所にあります。視床下部は間脳と言う、大脳と中脳に挟まれた脳の奥深くにある組織で、自律的な行動のコントロールを行っている場所です。

視床下部は、摂食行動・飲水行動という根源的な行動の制御のほか、睡眠や体温調節、性行動や怒り・不安などの中枢でもあります。

大変重要な中枢ではありますが、ものを食べると言う行動に関しては大脳はもちろん、中脳・延髄やその二つに挟まれた橋(きょう)などにも関係する部位がありますし、末梢でも摂食行動に関する制御が行われています。

満腹中枢への信号は主に腸から発せられる

これは栄養素の吸収が主に小腸で行われるからですね。胃はアルコールとビタミンB12以外、ほとんど栄養分の吸収を行いません。ですので、胃を通過するまでは体には栄養が入っていないのと同じことなのです。

通過時間は栄養素によって差がありますが、もっとも早い炭水化物では15分くらいで胃を通過することになります。もちろん遅い炭水化物では1~2時間かかるものもありますし、脂質の遅いものでは5時間くらいかかる場合もあります。

でんぷんは唾液に含まれるアミラーゼによってマルトースにまで分解され、残ったでんぷんも十二指腸で膵液のアミラーゼによってマルトースに分解されて小腸へ送り込まれます。

小腸ではαグルコシターゼによってマルトースがグルコース(ブドウ糖)に分解されると同時に吸収され、血糖値を上昇させます。血糖値が上昇すると、それを感知した膵臓からはインスリンが分泌されます。

血液中のインスリンは、様々な細胞の奥にいるグルコース輸送担体-4(GLUT-4)と言う特殊なたんぱく質を細胞表面に浮き上がらせ、このGLUT-4が血液中のグルコースを捕まえて細胞の中に引き入れます。

非常に単純化した説明になりますが、この細胞が筋肉の細胞だったらそのグルコースは分解されてエネルギーとして使われます。その細胞が脂肪細胞だったら、グルコースは中性脂肪に組み替えられて貯蔵されます。

また、肝臓では余ったグルコースをグリコーゲンと言う糖質に組み立てて、エネルギー不足の時にすぐ使える糖質として蓄えるのです。

このようにグルコースが血液中に多くなると、インスリンが分泌されるわけですが、グルコースそのものもインスリンの濃度も摂食中枢につながる末梢の神経を刺激して、食べると言う行動を抑制します。

また、中枢では視床下部にあるNPY/AgRP神経と言う、食べると言う行動を促進させる組織にはインスリン受容体があり、インスリンを受け取ることによって活動が抑制されることで、食べるという行動がストップします。

さらに脂質が小腸を通過すると、腸からはコレシストキニンと言う消化管ホルモンが分泌され、腹部にまで届く唯一の脳神経である迷走神経を介して食べると言う行動を抑制します。

そして、迷走神経は腸が膨らんだという物理的な力も感知して、脳に「食べるのはもういいよ」と言う信号を送るのです。

なおグルコース輸送担体にはたくさんの種類がありますが、その中でGLUT-1と言う物は、インスリンに関係なく常に細胞表面にいて、周囲の血液にグルコースがあれば常に必要に応じて細胞内に取り込みます。

GLUT-1を持っているのは赤血球と脳です。よく「糖分が脳の栄養」と言われるのは、脳が糖しか栄養として使えないからではなく、周囲に糖分があればいつでもすぐ使える体制を持っているからなんですね。

もちろんケトン体を栄養にすることもできる脳ですが、糖が足りなければダメージを受けてしまいます。ですから、血糖値を適切な範囲に保つことは非常に重要です。

そしてもう一つ、がん細胞もGLUT-1を獲得していることが多いです。これもがん細胞をやっつけにくくしている一つの要因なのです。白血病や大きくなってしまったがんがある場合は、そっちに糖を食われて低血糖を起こすこともあるのです。

食べ物が小腸に届く前に食べ過ぎるのは危険

先ほども紹介した通り、最初に口にした食べ物が胃を通過するのに最速15分、そこから十二指腸を通って消化されつつ小腸にたどり着いて吸収されるにはもう少し余分に時間がかかります。

一方、食べ物を目の前にしたタイミングでは胃からグレリンと言う消化管ホルモンが分泌されます。このグレリンは食べ物を食べていないと血中濃度が上昇します。

このグレリンの受容体は先にインスリン受容体を持っている部位として紹介した、視床下部のNPY/AgRP神経にも発現しています。しかし、先に紹介したインスリンの受容体とは逆にグレリンを受け取ると興奮の方向に活性化されるのです。

その結果、食べると言う行動を起こすわけですね。一言でいえば食欲増進ホルモンです。

このグレリンは食べ物が胃を通過すると分泌が減ります。

食べ物を前にする
 ↓
グレリンが胃から分泌されて食欲が出る
 ↓
食べ物を摂って、胃を通過する
 ↓
グレリンの分泌が減って、食欲がニュートラルになる
 ↓
食べ物が十二指腸を通過して小腸に届く
 ↓
消化された炭水化物が吸収されて血糖値が上がる
 ↓
インスリンが分泌される
 ↓
視床下部などで食べることをやめさせる信号が出る
 ↓
満腹になって食べるのをやめる

ここまでの流れで、だいたい20分~25分くらいでしょう。ですので、それより早い時間で食事を終えてしまうと、充分な量を食べていても空腹感を満足させてやれないのです。

そこで追加で食べてしまうとカロリーオーバーになったり、甘いもので仕上げようとすると高血糖を招いたりするのです。こうした場合は、少しの時間我慢していれば満腹の信号が脳に届きますから、追加で食べるのはやめておきましょう。

もし、食べ始めた時間から40分以上経っても空腹感が消えない場合は、本当に食べた量が足りなかったか、あるいは次の章でお話しする低血糖症であるかのどちらかと言うことになります。

まずは、食べた量を頭で分析してみて下さい。本当に不充分な量でしたか?その判断が非常に重要です。

食べることは生きることの根源ですから、複雑なメカニズムがあるんですね。これでもずいぶん端折って簡略化した説明なんですよ。

普通は低血糖症状は起こらないようになっている

低血糖症状は人間が活動できなくなる症状ですので発生すると困ります。そして低血糖はお腹が減っているときに起こりやすいので、人間の体はそれに備えて四重もの安全装置を準備しています。

血糖値を下げるメカニズムはインスリン1つだけなのに、上げる方向には4つも準備されていると言うのは、飢餓状態に陥ることが多かったという人類の歴史を証明しているのでしょうね。

ですので、血糖値を下げるお薬を使っているわけでもないのに低血糖症状が出てしまうのは、それ自体が病気であるとして低血糖症と呼ばれています。

血糖値を上げるメカニズムは担当臓器も異なる

血糖値が下がってきたときに最初に働くのはインスリンを分泌している膵臓の内分泌組織ランゲルハンス島です。そのα細胞からはグルカゴンと言う血糖を上昇させるホルモンが出ます。

膵臓の重い病気でインスリンが出なくなった場合などには、同時にグルカゴンも出なくなっていることが多いですね。

でも、血糖値を上昇させるホルモンは副腎髄質からも分泌されます。興奮を呼び覚ますことで有名なアドレナリンです。逃走と闘争のホルモンとも呼ばれています。

そして第3のホルモンは脳下垂体から出てくる成長ホルモンです。そして最後の砦は副腎皮質から分泌される強力なホルモン、コルチゾールです。このように、異なる4つの組織から分泌されるような、完璧なバックアップ体制が取られているのです。

低血糖は普通起こらないので起こったら病気を疑う

このような理由から、低血糖は普通起こりません。低血糖が起こる最も大きな原因は、糖尿病の治療薬によって引き起こされるものです。インスリンの自己注射はもちろん、飲み薬でも低血糖症状が起こることはよくあります。

また、糖尿病症状の一つとしても食後の空腹感は存在していますので、糖尿病の治療中の方は低血糖症状が現れたら、回復してからすぐにかかりつけの医療機関にその旨を報告し、服薬指導を受けて下さい。

特に食前に打つインスリン注射の後や、食直前指定の飲み薬を飲んだ後で食事が充分摂れなかったり、風邪をひいたりして食生活に乱れが出た時には低血糖が起こることが珍しくありません。

低血糖症状の最初の段階は「異常な空腹感」ですので、糖尿病を治療中の方が、あるはずのない空腹感に悩まされたらまず低血糖を疑ってください。

激しい運動の後にも起こることがありますし、運動後しばらく時間が経ってから起こることもあるので、普段行わないような激しい運動の後24時間ぐらいは警戒しておいて下さい。

低血糖症状が現れたら、すぐにブドウ糖を摂って下さい。ブドウ糖は糖尿病薬を求めている薬局で、処方箋なしで求められます。

糖尿病の診断を受けてもいないし、毎年の健康診断でも異常を指摘されたことがなくても、こうした異常な空腹感に加えてふるえや動悸、冷汗、頭痛、不安感、物の見えにくさやまぶしさを感じたら低血糖症の可能性があります。

原因を探るために、ぜひ一度受診してください。診療科は内科で問題ありません。

また無自覚低血糖症という自覚症状が現れない低血糖症というのも存在します。空腹感や動機がない場合でも自ら捕食などで対策をしなければならないため、定期的な血糖値の測定や診察が必要となります。

低血糖症の最も多い原因は栄養の偏りです。炭水化物中心の食生活は糖尿病の前段階として低血糖症を引き起こすこともあるんですよ。

食事のバランスには気を付けましょう。

インスリンの出過ぎを引き起こす食生活を避ける

インスリンは血糖値に連動して分泌量が増えます。しかし、インスリンがどの程度効くかと言うのはインスリンを受け入れる側の状態で変わってきます。例えば肥満するとインスリンの効きが悪くなります。

これをインスリン抵抗性と呼んでいますが、糖尿病発症の重要な要素なのです。ですので、まずは肥満ややせすぎを避けることがポイントになります。BMIを18.5kg/m2以上25.0kg/m2未満にキープすることから始めましょう。

急激な血糖値の上昇は空腹感だけではなく病気を呼ぶ

血糖値を急激に上昇させるような食生活を送っていると、食後には血糖値が非常に高いところまで上がる、グルコーススパイクという現象が起こります。そうなると、それに見合うだけインスリンが分泌されて、今度は血糖値が急降下します。

血糖値とインスリン濃度の変化グラフ

最も下がった血糖値が正常の範囲であっても、下がる前の血糖値が高すぎた場合、その差によって低血糖のような症状が出る場合があります。

また、もともと遺伝的要素としてご両親や祖父母さんに糖尿病の人がいる場合は、特に食後高血糖とその反動による反応性低血糖を起こしやすいので注意が必要です。

そうした人が食後すぐの空腹感や、食後の強烈な眠気などを感じた場合は、一度糖代謝の検査を受けた方がいいでしょう。

朝食抜きなど空腹時間が長すぎるのは危険

朝起きた時と言うのは少なくとも睡眠時間以上はものを食べていないわけですから血糖値が下がっています。その段階で食事を摂らなかったら、さらに血糖値が下がります。

そうなると先にお話ししたようにグルカゴンのような血糖値を上げるホルモンが分泌されます。そうしてお昼ごはんまで身体を持たせるわけですね。

そしてお昼ご飯です。しかし、この時にはグルカゴンが効いていますからこれがインスリンと拮抗して食事を摂ってもインスリンの効き出しが遅れてしまいます。

つまり、血糖値が非常に上がりやすい状態になっているという訳です。そんな時に、うどんやそば、丼物などのでんぷんが多いものを食べると血糖値は一気に急上昇します。普段より強い食後高血糖ですね。

その後、インスリンが効いて血糖値が下がりますが、夕食までに血糖値が下がりきるかどうかは判りません。人によっては下がりきらないまま夕食を摂って再び血糖値が上がる場合もあるでしょう。

そうなると徐々に血糖値のベースラインが上がってくるので糖尿病につながります。一方、インスリンが効きすぎて反応性低血糖を起こす場合もあります。その場合は下がりすぎた血糖を補うため、またグルカゴンが働いてしまいます。

そうなると、昼食の時と同じように、夕食の時にもインスリンが効きにくい状態が現れます。それを繰り返すことでやはり糖尿病に近づいてゆくという訳です。

ここではわかりやすく朝食を例に取りましたが、食事の間が開きすぎればどの食事でも同じ現象が起こるので注意して下さいね。

空腹感に負けて余分に食べると糖尿病の危険性がある

正しい熱量を摂ったのに、食べ方が悪くて空腹感に襲われ、つい食べ過ぎてしまうとその分が脂肪になって体につきます。余分な脂肪はインスリン抵抗性を生み、血糖値を下がりにくくします。糖尿病の発症ですね。

また、お腹は膨れているのに空腹感がある時は、甘いものでごまかそうとすることもありますね。たくさん食べられないけど、甘いものなら少量でおなかが落ち着くということもあります。

しかし、これは血糖値を無理やり引き上げる行為ですので、ここでもグルコーススパイクが起こってしまうのです。これは負の連鎖となって糖尿病へ突き進むことになります。

食後のデザートは楽しくて美味しいものですが、その分の糖質や脂質、カロリーなどは食事の分と合わせてしっかり計算しておいて下さいね。

そして、デザートの食べ始めは食事開始から45分経ってからにしましょう。外食の場合は食事開始から45分経って注文して下さい。そのくらい経っていれば、デザートが欲しくなくなっていることも多いんですよ。

空腹感への対応は軽い運動で血糖値を上げてみる

多くの場合、異常な空腹感はじっとしている時に起こりやすいです。そうした時には。一度椅子から離れて、軽く体操でもしてみましょう。少し歩いてみるのも良いですね。

これは身体を動かすと言う行動に対して、副腎髄質からアドレナリンが分泌されるからです。副腎髄質は様々な刺激によってアドレナリンを放出します。運動の他、寒さやストレス、出血、低血圧、怒り、恐怖、痛み、低血糖などです。

激しい運動は逆効果なので軽い運動にとどめる

アドレナリンが放出されるとインスリンの働きが抑制されますので血糖が下がるのを止めてくれます。そして、肝臓ではグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させるのです。これで空腹感は止まるはずです。

同じように副腎髄質からはノルアドレナリンも放出されますが、こちらは血圧の上昇作用だけで血糖値を上昇させる作用はありません。

激しい運動や強い刺激があると、アドレナリンとノルアドレナリンがたくさん出てしまいますので、しばらくの間興奮状態になってしまいます。興奮状態の時間が長くなると、治まった際の疲労感が大変ですから運動は軽めにして下さい。

また、アドレナリンが多すぎると、血糖値が上がり過ぎて今度は食事時間にお腹がすきませんし、無理に食べたら今度はインスリンが効いていないので高血糖状態になってしまいます。

そして、前の食事からの時間も重要なファクターです。食べてから2~3時間以内に強い空腹感があった場合は、低血糖気味ですので身体を動かしてアドレナリンに活躍してもらいましょう。

一方、5~6時間以上経っていたら、おそらくそれは本当の空腹です。できれば食事を摂った方が良いですね。

アドレナリンで空腹感を抑えると次の食事からカロリーを使ってくれる

空腹感を抑える程度に、アドレナリンの働きによって肝臓のグリコーゲンをグルコースに分解して血糖値を上げると、当然肝臓のグリコーゲンが減ってしまいますね。この減った分は次の食事から補充されると考えて差し支えありません。

もちろんグリコーゲンによる血糖値の上昇が大きすぎた場合は、グリコーゲンに再構築されて再び肝臓で保管されます。

つまり、空腹感に襲われた時に軽い体操などで空腹感を抑えると、次の食事で摂った分の糖質の一部がグリコーゲンの補充に使われると言うダイエット効果もあるんです。

但し、肝臓に蓄えられるグリコーゲンは、完全に枯渇した状態からでも、体重60kgの人でせいぜい85g程度ですので、それほど大した量じゃないです。

これが枯渇すると、次は肝臓が体脂肪やたんぱく質から糖を作り出す糖新生と言う働きで血糖を補完します。当然そうなると体重も減りますが、アドレナリンによってこれを行うとその後の疲労感が大変です。

運動することが目的ではなく、空腹感を抑えたいだけの時は、軽い体操程度にとどめておいて下さいね。

空腹感を体操で紛らわせると言う事は、意外にやっている人が多いんじゃないでしょうか。食事時間の間があきすぎてなければこれはとても良いことなんですよ。

低血糖から糖尿病にならないための生活習慣

低血糖によって異常な空腹感がもたらされると言うのは、すでに糖尿病に一歩踏み込んでいる可能性があります。チャンスがあれば血液検査で空腹時血糖、随時血糖、HbA1cを測ってみて下さい。

空腹時血糖は109mg/dL以下が正常値です。随時血糖は200mg/dL以上が2回測定されたら糖尿病です。180mg/dL以上の数値は境界型ですね。HbA1cは正常値が5.5%以下で6.5%以上が糖尿病型です。

ポイントはグルコーススパイクと長時間の高血糖状態を避けること

先にもお話しした通り、急激な血糖値の上昇であるグルコーススパイクは糖尿病の原因になります。ですので、まずはそれを避けましょう。

まずやめるべき習慣は「空腹時の甘いもの・炭水化物」です。空腹時に甘いものや炭水化物(糖質)を食べると血糖値が急上昇してグルコーススパイクを引き起こします。

ですので甘いものが食べたい場合は、お腹がいっぱいの時に食べましょう。

次のポイントは近頃よく話題になっている「食べる順番」です。まず野菜や海藻を食べて食物繊維をお腹に送り込んでから、お肉や魚など、脂肪分とたんぱく質を摂ります。

そして、最後にご飯や麺類などの糖質を摂ると、血糖値の急上昇が避けやすくなります。

1日に1食や2食のまとめ食いが身体に良くないのはもちろんですが、だからと言ってのべつ幕なしに食べることもあまり良くありません。もちろん消化器症状などがあって、一度に食べられる量に問題がある人はこの限りではありません。

いずれにせよ、一日分の栄養素と熱量に関してはしっかり管理しておいて下さいね。

1日3食を否定する理由はどこにもない

1日に1食や2食が好ましくない理由にはいろいろありますが、主な理由は筋肉が衰えることです。先にお話ししたグリコーゲンですが、安静にしていても基礎代謝の部分で約12時間で枯渇します。

枯渇すると筋肉を分解して取り出したアミノ酸と、脂肪細胞由来の中性脂肪から血糖を補います。これは赤血球がブドウ糖以外の物質をエネルギーとして使えないことと、低血糖症状が起こると脳に障害が出るからです。

一方、糖尿病のブドウ糖負荷試験では、投与後2時間値を基準に測定します。最近では3時間値を見るケースもありますし、4時間値に意味があると言う研究も存在はしています。しかし、それ以上長いスパンでは見ていません。

つまり、食事間隔は4時間を超える時間あけるのが好ましいと言う事ですね。そして上に書いた通り12時間ではあけ過ぎだと言う事です。

ですので、概ね6時間から9時間程度の間隔で食べ物を摂る1日3食+長時間空きそうな時の補完としての間食が一番好ましいと言う事なのです。

1日3食+間食の最大の欠点は総カロリーで見た場合、過剰なカロリーを摂りやすいと言う事ですね。これは一食ずつのコントロールをしっかり行うことで回避しましょう。

お相撲さんは太るために1日2食だとも言いますが、角界は特別な世界です。太ると言う言葉は、江戸時代には「筋肉が付く・健康になる」と言う意味で、脂肪太りは「腫れる」と言われていました。

角界で「太る」と言う言葉は江戸時代のままなんですね。ですから野菜やお肉など栄養バランスの良いちゃんこと激しいトレーニングで体を作っているのです。お相撲さんの体脂肪率が低いことはCMで有名になりましたね。

キャラクター紹介
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