健康生活TOP 高血圧 高血圧の人が食べてはいけない食品7つ!意外に塩分が多い食べ物とは

高血圧の人が食べてはいけない食品7つ!意外に塩分が多い食べ物とは

カレーライスと漬け物

「そんなに怒るとまた血圧が上がるよ!」…このようなことを言ったことはありませんか?イメージ的に考えると急に怒って頭から湯気が出ている状況なのですが、血圧が上がることはどうやら身体にとって良いことではないみたいですね。

人間の健康を計るものさしとして「血圧」は大切なファクターとなっており、日々の健康管理や病気の検査などでも重要視されています。

しかし本当の意味をあまり知られていない血圧とは、どのようなものなのでしょうか?また高血圧と塩分の危険な関係を紹介します。

塩分摂取の目安は1日8g程度と覚えよう!上限を理解することが大事

血圧が高くなると医師から塩分の摂取を控えるように言われることがあります。これは塩分が血管に対して悪影響を与えることが理由であり、それが高血圧を悪化させる原因になるからです。

塩分の過剰摂取は高血圧を予防する上で、止めなくてはならない生活習慣ですが、実際には無自覚で塩分を沢山食べていることがあります。

2015年に厚生労働省が改定した「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」を見ると、成人男性が一日で摂取することが望ましい塩分の量を8gと変更しています。

従来までは10gだったので今回の改定により2gの減塩となりました。それくらいに塩分と高血圧には関係が深かったのですね。

女性は男性よりも1g少ない7gが基準となっていますが、一般的に考えて一日8g以下を目指すことが必要なようです。

日本は欧米と比較して塩分摂取が多いと言われています。その分、脂質が少なかったのですが、近年では塩分、脂質共に増加しているようです。

高血圧の人が食べてはいけない食品7つを紹介

人間には生活習慣や生活様式など人種やエリアによって様々な違いがあります。日本においても同じ日本人なのに、沖縄と北海道では話す言葉も風習にも違いがあるのです。

日本では寒い地方に住む人に「濃味」を好む傾向があり、反対に関西など西日本を中心に「薄味」を好む人が多いようです。しかしいくら習慣と言っても、高血圧を発症したら全く意味がないのも事実です。

そこで高血圧予防にとって「食べてはいけない」&「注意しなくてはならない」食品を紹介します。

【その1.塩蔵品(塩づけ)】塩蔵品の使用は必ず塩抜きをしよう

塩蔵品を知っていますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、普段私達が身近に食べている食品の中にも塩蔵品は多く含まれています。

塩蔵品とは別名「塩づけ」であり、「食塩によって貯蔵性をもたせた食品」のことを言います。塩蔵品の一例を以下に紹介します。

  • 魚の干物
  • 魚卵(たらこ、明太子など)
  • 珍味類(塩辛など)
  • 海藻類(塩コンブなど)
  • ハム、ソーセージ(生ハムなど)
  • 燻製製品(ジャーキーなど)
  • その他

これらの食品は乾燥させる前に、沢山の食塩を使用して水分を浸透圧の原理で抽出しています。また塩分の殺菌力により長期の保存を可能にしており、昔から伝わる伝統的な食品に多く見られる製法です。

しかしそのまま食べると多くの塩分を摂取することになるので、高血圧症の人や予防を考えている人は食べるのを控えた方が無難だと思います。

どうしても食べたい人は「塩抜き」を行ってから食べることもオススメです。塩抜きは塩蔵品を水に付けて塩分を取り除く手法で、魚の干物であれば1時間程度水に浸けるだけで多くの塩分が抜けてしまいます。

その後にキッチンペーパーで水分を拭きとって調理するのです。塩蔵品を食べる場合は直接ではなく、塩抜きを心掛けることがポイントです。

【その2.漬け物】日本人の高血圧は漬け物が原因か?

日本の「塩漬け食品」と言えば、やっぱり「漬け物」は外せませんよね。日本中どこに行っても土地々の漬け物があり、名人と呼ばれているお婆さんがいます。

特に東北や北陸などの寒い地方では、漬け物文化が大きく発達しており、厳しい冬を乗り切る保存食としての側面も伺い知ることができます。

しかし漬け物にはびっくりするくらいの塩分が含まれていることを忘れてはいけません。特に注意したい漬け物を紹介します。

  • 梅干し(100gあたり20g程度)
  • ザーサイ(100gあたり13g程度)
  • 味噌漬け(100gあたり7g程度)
  • 高菜漬け(100gあたり6g程度)
  • ぬか漬け(100gあたり5g程度)
  • 福神漬(100gあたり5g程度)
  • たくあん(100gあたり4g程度)

この塩分量はあくまで製品としての目安であって、家庭で作られている漬け物の塩分量の平均ではありません。家庭で作る漬け物では好みやエリアの習慣から、もっと多くの塩分を使用していることも想定されます。

高血圧に注意するなら漬け物を食べるのを止めることも方法ですが、食生活を大きく改善するのは難しいことです。そのような場合は塩漬けの漬け物ではなく、「酢漬け」の漬け物を中心に食べるようにしましょう。

また「ピクルス」や「マリネ」など、ワインビネガーを使用した食品を食べるのもオススメの方法です。

日本人の高血圧の原因は漬け物文化だと指摘する医師もいることから、漬け物を食べるにはちょっとしたアイデアが必要かもしれませんね。

【その3.麺類のスープ】麺類を食べるならスープは無視しろ

日本人の大好物と言ったらやはり「ラーメン」は外せないのですが、ラーメンには沢山の塩分が含まれているのをご存知でしたでしょうか?

考えて見るとラーメンには「醤油」「味噌」「塩」などの種類がありますが、そのネーミング全て塩分の加工品です。「塩ラーメン」なんて塩そのものですから、間違いなく塩分濃度も高くなると想定できます。

「いやいや俺は蕎麦しか食べない」人も、蕎麦の蕎麦汁にも沢山の醤油が使用されているのを忘れてはいけません。

ラーメン一杯に使用されている塩分量は大まかに考えて7g程度です。スープを全て飲むとそれだけで一日分の塩分量を満たしてしまうことになるのです。

高血圧予防の観点から考えると、麺類は麺よりもスープに注意しなくてはいけません。どんなにこだわった「店主入魂の激ウマスープ」であっても、「高血圧予防の燃えたぎる想い」で残すようにしましょう。

【その4.カレーライス】カレーライスには思った以上の塩分が

子供が大好きなカレーを作るには、市販のカレールゥを使用することが多いと思います。しかしこのカレールゥには多くの塩分が使用されていることを忘れてはいけません。

カレー一杯には約6gの塩分が含まれており、おかわりすると10g以上の塩分を摂取することになります。

高血圧対策を行うのであれば市販のルゥを使用したカレーは食べないようにしましょう。カレーを作る場合はカレー粉を使用して、トマトやフルーツで甘みを出して、最小限の塩分を使用して作るようにしましょう。

【その5.外食】基本的に外食はやめたほうが身のためかも?

ダイエットでも同じですが、外食において塩分をコントロールすることはとても難しいことです。レストランのメニューを見ると全てが美味しそうに見えて、ついつい沢山注文してしまいます。

そうなると塩分制限なども忘れてしまい、過剰な塩分摂取の原因になってしまいます。

外食では一部の自然派店舗を除いて、家庭料理よりも塩分濃度が濃くなる傾向があることから、外食は控えた方が身のためだと思います。

また近年の健康ブームでカロリーだけでなく、塩分量もメニューに記載のあるレストランも増えてきましたので、このような店舗を見つけて常連になるのも良いですね。

【その6.スナック菓子類】スナック類は塩を舐めているのと同じ

「ポテトチップ」「おせんべい」などお菓子が大好きな人は多いと思います。しかしスナック類には沢山の塩分が含まれているのを忘れてはいけません。

特にポテトチップスは一度開けてしまうと、最後まで一気に食べてしまうことが多いので、注意しなくてはいけない食品です。

またスナック類は油を多く含んでいることもありますので、塩分だけでなくコレステロールの摂取にもつながる食品です。

スナック類を日常的に食べることはやめるようにしましょう。

【その7.コンビニ飯】コンビニには塩分が沢山潜んでいるぞ

現代人が愛してやまないのが「コンビニ」です。一般的なスーパーよりも価格は高いのに、廃れることはなくますます店舗が増加しているように見えます。

コンビニの人気の秘密はやはりオリジナルの食品にあるのではないでしょうか?「お弁当」「おにぎり」「おでん」「デザート」などは、各コンビニブランドで様々な企画がなされており、消費者に飽きが来ないような工夫がされています。

この魅力的なコンビニ食品ですが、中には沢山の塩分が含まれていることを知らなくてはいけません。

特にお弁当の中には一見してバランスが取れているように見えて、塩分量が多く含まれているものがあります。

これはコンビニ弁当を食べるスチュエーションの中に、室内だけでなく室外も含まれているために味が若干濃くなっているのです。室内で働いている人と比較して、野外で働く営業マンや作業員は汗をかくことから味の濃いお弁当を好みます。

そこでコンビニ弁当は若干塩分を強めることで、味覚をはっきりとさせていたのです。お弁当の製造メーカーの中には、ご飯を炊く際にも少量の塩分を入れることで、冷えたご飯を美味しく食べられる工夫をしています。

おにぎりも同様で具材だけでなく、ご飯に塩分を含ませる製法もあることから、十分な注意が必要です。

どうしても外食やコンビニ食では塩分が増加してしまいます。塩分を体内から排出促進させるカリウムを多く摂取するのも対策として有効です。

キュウリなどはカリウムが多く含まれているのでおすすめですよ。キュウリをサラダにプラスしましょう。

高血圧を理解するには血圧を知ることが大切

高血圧が身体にとって悪いことは誰もが知っている話ですが、実際に血圧を正しく理解している人は案外少ないと思います。高血圧をウンヌンする前にまず「血圧とは何か?」を知ることが大切ではないでしょうか?

血液は人間が生きるためのエネルギー源

人間が生きていくには「酸素」「栄養」「水」が必要です。酸素は空気を呼吸で取り込み、肺で抽出してから血液に送り込みます。栄養は胃や腸で消化、吸収することでブドウ糖として血液に混入されます。

さらに水は小腸、大腸で吸収されて血液に入り込むのです。このように血液には酸素、栄養、水が含まれており、張り巡られた血管を通って身体全体に運ばれることになります。

人間の細胞は血液が運ばれてくることで、活動を維持することが可能であり、もしそれが滞ったら栄養不足から萎縮したり死滅したりしてしまうのです。

人間が生きていくためのエネルギー源が血液なのです。

血液を送る血管の長さは地球2周半もある

エネルギー源である血液を身体の各細胞へ送る働きをするのが血管で、大きく分類して以下の3種類があります。

  1. 動脈
  2. 静脈
  3. 毛細血管

動脈は酸素や栄養を含んだ血液を、各細胞に届ける血管のことです。心臓から見ると排出される方向で、血管の太さもだんだんと細くなり、最終的には毛細血管となって各細胞に栄養を届けます。

血液の流れを「行き帰り」で例えると動脈は「行き」に該当します。

静脈は「帰り」に該当する血管で、各細胞から心臓に戻される血液が流れています。血液中には細胞から排出された二酸化炭素や老廃物が多く含まれており、血液の色も動脈血と比較して黒ずんでいます。

毛細血管は各細胞に栄養や酸素を送る最終的な血管で、目に見えない太さにまで細くなります。

毛細血管は栄養などを細胞に送るだけでなく、細胞から排出された老廃物を受け取る働きもあることから、双方向のインターフェースを担っているとも言える血管です。

このように人間の身体にはいくつかの種類の血管によって、隅々まで血液を送っているのですが、その全体の距離を考えたことがありますか?…日本人の成人男性の身長は若い人で170~175cm程度でしょうか。

この身体の中に「10万キロメートル」の血管が張り巡られているのです。この距離まさに「地球2周半」となり、私達の身体の中では毎日のように、血液が世界2周旅行を行っていたのです。

そしてその長い旅を支えていたのが、「血流」と「血圧」の関係にあったのです。

血圧とは血液が血管に与えるプレッシャー

血液が長い旅を行うためには、血管内をスムーズに流れる必要があります。のんびり流れていては末端の細胞にはなかなか栄養が届かず、お腹が空いて活動に支障が出てしまうかもしれませんよね。

そこで心臓が一定の圧力で血液を押し出すことで、血流が作られそれが血管に対する圧力を生み出していたのです。

つまりポンプの役割である心臓が血液を押し出す時に血管にかかる力が「血圧」で、血圧によって血液はスムーズに血管内を流れることができるのです。

血圧とは心臓が血管に与えるプレッシャーみたいなものと考えたら良いと思います。

大切なポイント!血圧は血管の硬さによっても変わる

血圧は心臓が血液を押し出す時に作られる圧力と説明しましたが、実はそれだけで血圧が左右されるのではありません。もう一つ大切なファクターがあります。

それが「血管の硬さ」です。例えば思いっきり強くホースに水を流しても、細いホースと太いホースでは水の勢いに差がでますよね。

これは水の勢いに対するホースの太さが関係しており、ホースが太いほどホースにかかる圧力は低下します。血管ではどうでしょうか?実は人間の血管には弾力性があり、強い圧力がかかった時には血管が拡張して血液の流れを速めます。

例えば安静にしている時と運動をしている時では心臓の動きに違いがありますよね。これは安静時と運動時では必要な酸素量が違うことにより起きる現象で、運動時には多くの血液が必要なことで心臓が活発に動くのです。

しかしいくら心臓が活発に動いても、血管の太さが一定であれば多くの血液を送ることはできません。そこで弾力性のある血管が拡張することで、これを可能にしていたのです。

血流が早くなっても血管がそれに合わせて拡張すれば、血管内の圧力も大きな変動はありません。つまり血管に余計な負荷を与えなくて済むと言うことです。

しかし何らかの原因で血管の弾力性が失われたとしたらどうなるでしょうか?心臓が圧力を増しても硬い血管であれば、拡張することができずにそのままの太さを維持するしかありません。

そうなると心臓のポンプの力が高まるほど血管内の圧力は上昇してしまい、血管に対して大きな負荷を与えることになります。

このように血圧は血管に弾力性がなく硬くなった状態でも高くなってしまうのです。

昔から血圧は健康状態を調べる上で重要なものさしとされていました。最近では血圧だけでなく血管年齢(血管の質)も重要視されています。

高血圧はなぜいけないのか?塩分との関係を考える

健康診断やちょっと風邪を引いた時でも、必ずのように血圧を測定しますよね。最近では様々な場所で血圧計を置いていますが、家庭で常備している人も少なくないと思います。

血圧には「高血圧」と「低血圧」がありますが、血圧を測定する意味は高血圧を調べることが大部分の目的です。高血圧は成人病予防にとって大切なサインであり、血液の循環に異常が起きていることを示しています。

高血圧はなぜいけないのか?その理由を紹介しましょう。

高血圧は血管に異変が起きたサイン

「えーっ 血圧が155mmHgになっている」ある日の夕方、お父さんが大きな声で叫んでいます。今までであったら血圧は135mmHg程度だった血圧が、一気に150mmHgを超えてしまったのです。

お母さんは「大丈夫よ!たまたまでしょう」と相手にしていないのですが、お父さんは気になって仕方がありません。それ以降毎日のように血圧を測定しているお父さんですが、血圧は160mmHg付近をうろついている状態です。

お父さんの身体に何が起きているのでしょうか?

このように正常であった血圧が高くなる理由として考えられるのは、血管に何らかの異変が起きたことです。つまり先ほど説明したとおり血管の弾力性が失われたり、何らかの原因で血管が細くなったりしたことが想定されます。

その状態を放置すると血圧の上昇は止まらず、最終的には命の危険もある病気を発症する可能性が高くなります。高血圧は血管の異変を伝えるサインだと考えて、早急な対処が必要だったのです。

高血圧は「塩分、肥満、飲酒」が原因

血圧を上昇させる原因は、血管に何らかの異変が起きたことのサインであると説明しましたが、そのきっかけは何なのでしょうか?

厚生労働省の「e-ヘルスネット」を見てみると「塩分の過剰摂取・肥満・飲酒」が大きく関係しているとの指摘がなされています。

高血圧症の95%は原因を特定できない本態性高血圧であり、その背景には遺伝的体質に塩分の過剰摂取・肥満・飲酒・その他の生活習慣要因などが複合的に重なっていると考えられ、メタボリックシンドロームとも関係の深いものです。

ここでは高血圧症の95%が原因の特定できない「本態性高血圧」としながらも、その要因として塩分の過剰摂取が関係していると指摘していたのです。

塩分は人間にとって不可欠なミネラル

子供は塩辛いものが大好きで、食事中にも醤油やソースをドボドボかけてしまいます。お母さんが子供に「そんなにショッパイもの食べていると血圧上がるから止めなさい!」と注意しても言うことをききませんよね。

さらに「お母さん、なんで醤油を一杯かけると身体に悪いの?」と聞いてくる始末です。そしてお母さんの答えがシュール過ぎるのです。

「なんでって言っても悪いのだからダメなんですぅ…」うーんこれでは子供を納得させることはできませんね。お母さんは何となく塩分の過剰摂取が健康を害することは理解していても、その本質を見極めることはできていなかったようです。

塩分は人間の生命維持には必須である、ミネラル成分の一つです。ケガをして血が流れた時に、それを舐めるとショッパイ味がすると思います。つまり血液には塩分(ナトリウム)が一定量含まれており、それが様々な機能に利用されています。

  • 細胞の浸透圧を調整する
  • 消化液の材料となる
  • 神経伝達物質の材料となる
  • 血液が弱アルカリ性を保つように調整する
  • 食べ物の吸収を助ける
  • その他

重要なのは塩分が人間にとって必要不可欠なミネラルであり、欠乏すると生命維持が難しくなることです。しかしそれが一定量を超えると高血圧の原因になり、様々な病気を併発させてしまう危険性も高まると言うことです。

ここは理解して!塩分が血圧を上げるメカニズム

それでは塩分の過剰摂取がなぜ血圧を上昇させるのでしょうか?そこにはあまりにも賢い人間の作用が隠されていました。

人間は栄養と酸素以外に水がなくては生命を維持することはできません。成人男性では体重の60%が体液と呼ばれる水でできており、身体の半分以上が水で作られていると考えても過言ではありません。

血液もこの水分の一つなのですが、血液中の水分を調整しているのが「腎臓」の働きです。腎臓は血液中に水分が少なくなると、尿の生成を止めることで血液中の水分を多くします。

反対に水分が多くなると尿を沢山排出することで、血液中の水分量を調整しているのです。そしてこの腎臓の働きと塩分が大きな関係を持っています。

必須ミネラル成分である塩分は様々な働きを行っていますが、血液中の濃度は一定に保たないとその働きに問題が出てしまいます。つまり血液中の塩分濃度は常に一定でなくてはいけません。

そのために腎臓は血液中の塩分濃度が上がると、尿の生成を制限して水分の排出を抑えてしまうのです。

水分とナトリウムの血中濃度バランス

腎臓が尿の生成を制限すると、血液量は増加して塩分濃度は下がりますが、ある問題を引き起こしてしまいます。そう血圧が上昇してしまうのです。

必要以上に水分が多くなった血液は、量が増えてしまい血管をパンパンに膨らませてしまいます。その状況で心臓が血液を送り出すのだから、血圧は上昇して高血圧になってしまいます。

【まとめ:塩分が血圧を上げるメカニズム】

  1. 塩分の多い食べ物を過剰に食べる
  2. 塩分が吸収されて血液中のナトリウム濃度が増加する
  3. 血液中のナトリウム濃度を下げる必要がある
  4. 腎臓が血液から尿を作るのを制限する
  5. 血液中の水分量が増加してナトリウム濃度が一定になる
  6. 血管がパンパンになり血圧が上昇する

高血圧の原因に腎臓の働きが関係していたなんて、皆さんは知っていましたか?私達の意識の及ばないところで、身体は様々な作用を行っていたのですね。

塩分は人間にとって必須のミネラル成分です。しかし血液中に必要な濃度は一定であり、それ以上では高血圧を招いてしまうのです。

高血圧の怖さを知っていますか?関係してくる怖い病気

健康診断で高血圧を指摘される人は少なくないと思いますが、その中でその状況を深刻に考えている人は多くはないようです。これは高血圧自体が病気とは言えず、特に体調に変化が見られません。

中には「血圧が150くらいある方が調子いいぜ!」なんて勘違いしている人もいることが原因かもしれません。そこで高血圧が関係している怖い病気をいくつか紹介します。

血管にコレステロールが溜まる動脈硬化

動脈硬化は血管壁にコレステロールが入り込むことで、血管内を細くしてしまう病気ですが、同時に血管を硬くもろくしてしまう原因になります。

血液内のコレステロール(脂質)は、その量が増えると動脈硬化を発症しやすくなりますが、そのきっかけとなるのが高血圧です。

血圧が常に高くなると血管の内壁がその圧力に耐え切れなくなることで、小さな傷ができ、そこにコレステロールが入り込むことで瘤が作られます。これを「粥腫」と呼びますが、粥腫が大きくなることで血管を細くしてしまいます。

また粥腫ができると血管の弾力性は、ますます失われてしまい硬くなってしまうのです。粥腫ができることで血圧がさらに高くなると、最終的にはその圧力に耐え切れなくなり粥腫が崩壊し破れてしまいます。

閉塞性動脈硬化症までの血管の変化

破れた粥腫は「血栓」を作り出してしまい、場合によっては血管を完全に塞いでしまうことになるのです。動脈硬化は血管を細くすると同時に硬くもろくしてしまう病気だと覚えておきましょう。

危険な脳梗塞は高血圧が原因で発症する

脳梗塞は脳の血管に血栓が詰まり、脳に血液が届かなくなる病気です。脳の血管が完全につまることで、「意識混濁」「麻痺」などの症状が出て、治療を行わないと数時間で死亡することもあります。

この脳梗塞は高血圧と大きな関係があります。先ほど説明した通り高血圧が動脈硬化をもたらします。動脈硬化によって血圧がますます高くなると、粥腫の崩壊によって作られた血栓が剥がれて、血流によって流されてしまうのです。

そしてその血栓が脳に流れて脳の血管を塞いでしまうことで、脳に血液が届かずに「脳梗塞」が発症する原因になります。

冠動脈の動脈硬化で心筋梗塞が発症

心臓には冠動脈と言って心臓に血液を流している動脈があります。高血圧はこの冠動脈に対しても動脈硬化を引き起こす原因になります。

冠動脈で動脈硬化が発症すると、血管が細くなったり、血栓ができやすくなったりするのは同じ仕組と考えて下さい。しかし冠動脈で作られた血栓はそのまま心臓の血管を塞いでしまうことで、心臓の筋肉を栄養不足から壊死させてしまいます。

これが「心筋梗塞」であり、心臓の筋肉が死滅することでこの病気が発症してしまいます。

一部分の筋肉の壊死を放置するとそれが少しずつ拡大してしまい、心臓の機能は急激に衰えてしまいます。いわゆる「心不全」の状態ですが、心筋梗塞の死亡原因はこの心不全によるものが多いのです。

動脈硬化は発症する部分で脳にも心臓にも大きな支障を与えてしまうのです。

長年の高血圧は腎臓を破壊する

長年の高血圧で腎臓の機能が低下してしまうのが「高血圧性腎障害(腎硬化症)」です。この病気は腎臓の末端血管である「細小動脈」に、長期間負荷をかけることで腎臓機能が低下してしまう病気です。

原因としては長期間の間に細小動脈に少しずつ動脈硬化が進行することだと考えられていますが、一度失った腎臓の機能は回復することはできません。

そのため悪化すると老廃物の排出が困難になることから、透析を行わなくてはいけない状況になることも珍しくありません。腎臓を守るには高血圧を予防することが大切なのです。

血圧が高くなりすぎると血管がボロボロになります。細いホースでも水の勢いを上げ過ぎると破れてしまうのと全く同じと考えて下さい。

日常生活に隠れている高血圧の原因

興味のある話を耳にしました。実はアラスカの先住民族である「エスキモー」の人には、高血圧の人が少なかったそうです。

これはアザラシや魚などの生食が、伝統的な食生活であったことが理由で、あまりの寒さで塩蔵品にしなくても保存が可能な環境も影響しています。

たしかにテレビで見る彼らの生活はビタミンBなどの摂取も、アザラシの生肉を食べることで充たしており、同時に脂肪分やタンパク質も摂取していました。

しかし近年ではエスキモーの人々の生活様式も近代化してしまい、ファストフード、スナック類を多く食べることでアメリカ本土と変わらぬ状態に変化してしまったそうです。

それまで少なった高血圧も少しずつ増加が見られ、肥満や生活習慣病の発症も珍しくありません。生活が便利になる近代化とは、本当に難しいものだと考えさせられる話だと思います。

日本では伝統食である塩蔵品や漬け物が高血圧の原因となり、アラスカのエスキモーでは伝統食が少なくなることで高血圧が増加していたのです。

一日の塩分摂取の目安である8gは、本当に難しい数値だと思います。それを毎日続けるのは管理栄養士でもいないと難しいかもしれません。

しかし塩分の怖さを知っているだけで、余分な塩分の摂取は控えることができるのではないでしょうか?早速今日から減塩生活を開始してみましょう。

「ちょっと、そこのアナタ!スープは残した方がいいですよ!」

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