健康生活TOP 高血圧 ボーンブロスが血圧を上げる?骨スープに注意したい高血圧

ボーンブロスが血圧を上げる?骨スープに注意したい高血圧

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2015年、アメリカはニューヨークでブームになったボーンブロス。一言で言えば、骨から採ったスープをコーヒーや紅茶感覚で飲むビバレッジです。日本でも流行する兆しが見えますね。

ミネラルやたんぱく質も期待できるので自然派の健康飲料と言う位置付けですが、日本に上陸すると少し日本流にアレンジされるのが常です。

このボーンブロスを飲むにあたって注意したい方がいます。それは血圧を気にされている方!

ボーンブロスの栄養とそこに隠れた危険をご紹介していきましょう。

ボーンブロスは健康のためにつくられた?骨のスープの実態は

ボーンブロスは動物や魚の骨を焼いて、24時間以上じっくり煮出したものです。それをコーヒーや紅茶と同列の飲み物として、カフェでよく見る使い捨てカップに入れて売られているようです。

専門店ができたのがブームに火をつけたようですね。経済誌などはコンビニでのボーンブロスと言う可能性を指摘する声もあって、今後に注目したいところです。

ボーンブロスは「栄養満点」でローカロリーなドリンク

ボーンブロスは、あらかじめ焙った骨を使うことが多いです。この骨は動物や鶏や魚が使われますが、もちろん軟骨部分や少しの肉などはついたままです。ですから、たんぱく質としてコラーゲンも結構期待できますよ。

それに骨の種類に合わせた香味野菜などを一緒にたっぷり入れて、じっくり煮込みます。専門店では24時間かけてじっくり煮出すことを売りにしています。そして、それを濾してアクを取り、さらに冷やしてから再度濾すことで脂肪分も取り去っています。

ですから、出来上がったボーンブロスは骨から出るミネラルとたんぱく質、アミノ酸、核酸などのうま味がたっぷりですが、カロリーは低いものになっています。

これを温めて飲むのが今風のスタイルのようですね。

ボーンブロスとブイヨンは少し趣が異なる

スープの土台になるブイヨンとボーンブロスは、基本的に同じような材料を、アクを引きながらじっくり煮込んで作るものだから、似ているものと言えるでしょう。

しかし、8時間程度で完成するブイヨンに対して、ボーンブロスはその3倍に当たる24時間もの長時間抽出を行うのです。

その分、栄養素などが多めに摂れると言うのが専門店などの売り文句ですが、実際のところ普通のブイヨンに対してどの程度栄養価が高くなっているのかの具体的な数値は公表されていません。

参考になる数値を専門サイトから見てみる

フィットネス関係の専門サイト「フィットネス・マガジン」から、ボーンブロスについて語られている記事を抜粋してみましょう。

1カップあたり6グラムのたんぱく質と、骨や歯に役立つリンとカルシウム、細胞への栄養素の供給と老廃物の排泄を行うのに役立つカリウムが含まれています。

ボーンブロスの栄養の中心は、軟骨や骨髄成分だと思われます。そこで、栄養成分サイトを探してみました。

パレオダイエットで使われるロースト骨髄:1食分156gあたり

たんぱく質:17g
脂質:14g(植物性の焼き油に由来)
炭水化物:0g
カロリー:206kcal

この辺りから推定すると、ボーンブロスのカロリーは1杯30kcal内外のようですね。同じ量のたんぱく質を、仮にサーロインステーキで食べようと思うと、200~250kcalくらいにはなりますから、かなり良質のたんぱく源と言えるでしょう。

ボーンブロス流行の発端はパレオダイエットとカフェの組み合わせだった

先の引用にもちょっと出てきましたが、パレオダイエットと言う物があります。それほど目新しいものじゃありませんが、日本ではあまりメジャーにはなれなかったようですね。

パレオダイエットは、一言で言えば「原始人の食生活を真似る」と言う物です。どの程度昔の原始人かと言うと、狩猟・採取時代です。農耕や牧畜が発達する前ですので、ある意味動物としての人類を模倣しようと言うことなんですね。

なので、加工食品や高炭水化物食品はNGで、肉や魚介類、少量のナッツや穀類、野菜を中心にした食生活です。穀類も農耕が始まる前には豊富に食べることはできなかったんです。

こうなると自動的に低糖質ダイエットと似てくる部分もあります。しかし、よりストイックな食生活になるかもしれませんね。

実際のところ、そんな時代の穴居人が何を食べていたかなんて正確には判りませんから、農耕が始まったころより後に口にできるようになったものを避けると言う考え方のようです。

このダイエット(食生活)の中で、骨髄はわりあい重要視されます。狩猟が始まる前、つまり道具を手にする前の人類は生きた獲物を獲ることも少なかったと考えられているからです。

そうなると、今の肉食獣の優先順位のさらに下に人類は置かれます。ライオンやハイエナや大型肉食鳥類が食べ残した骨を手に入れ、そこから骨髄を食べることが重要なたんぱく源になっていたと考えられています。

骨髄は赤血球を作り出す重要な組織ですので、非常に栄養価の高い部位です。そんなことから、ボーンブロスはパレオダイエッターに注目されていたのです。

加工食品などを避けているパレオダイエッターにとって、このボーンブロスはコーヒーや紅茶の代わりに飲むものとしては最適だったわけですね。アメリカではこれがカフェスタイルで提供されたことからヒットしたようです。

嗜好品としての飲み物に、こうした動物性のスープを使うと言うのは斬新でいいですね。手軽にたんぱく質が摂れて低カロリーなのは高得点です。

ボーンブロスは特に塩分の点でスープとは異なる飲み物

「骨のスープならアメリカの真似をしなくても、日本にはとんこつラーメンがあるじゃないか」と言う方もおいでかも知れませんね。この健康生活を読んで下さる方の中では少数派かもしれませんが。

実は、私も一瞬それが頭をよぎりました。しかし、どなたにでもわかる大きな違いがあるのです。

ラーメンと共通するのは旨味とたんぱく質だけ

九州のとんこつラーメンもそうですが、京都の鳥ガラ醤油ラーメンや鳥取の牛骨ラーメンもまた「骨の味」を巧みに活かしたスープが使われています。いずれも土台になるスープは意外に油分が少なくあっさりしているんですよ。

九州のとんこつラーメンの良いお店に行くと、見た目に反して非常にあっさりと何杯でも行けるようなお味です。逆に京都のこってりラーメンは、豚の背脂と言う脂身をスープに浮かせるため、非常に脂感の強いものに仕上がっています。

しかし共通して、ボーンブロスと決定的に異なるのは塩分の多さです。ですから、「ボーンブロスの代わりだ」なんて言ってラーメン屋さんへ行くのは、血圧の面でかなり危険です。

しかし、一方でベースになるスープは動物の骨や野菜から取っているケースが多いので、スープを一度冷やして布で濾し、油分を完全に取り除けば、ラーメン屋さんのスープからボーンブロスと言えるものが作れます。

もちろん、醤油だれとか塩だれ、鳥取の返し醤油のような調味料を入れちゃだめですよ。飽くまで塩分の入っていない出汁を飲むのです。

そういう意味では、夏場に良く見られる「止め塩」の入ったスープもNGと言うことになりますね。

ボーンブロスは出汁であってスープではない

先にお話しした通り、経済誌の情報ではボーンブロスがコンビニなどに登場する可能性は充分ありそうです。また、お湯を注ぐだけの「インスタント・ボーンブロス」の可能性にも言及されていました。

しかし、こうしたものにはどうしても塩分が追加されてしまうのです。商品としての品質維持もさることながら、骨と野菜から採っただけの出汁を飲んでも「お金を払うには物足りない」と感じる人が多いからです。

そうなってくると、どうしても「塩分が入って美味しいもの」を作り、一般受けさせることがビジネス的には要求されてしまうんですね。ですので、もし今後ボーンブロスをお店で見かけられた場合、まずはナトリウム分の含有量を確認しましょう。

もちろん動物の骨や野菜にもナトリウム分は含まれています。しかし、その量はそれほど多いものではありません。

例えば、先ほど例示した「パレオダイエットで使われるロースト骨髄」のデータを見ると、ボーンブロス1杯分のたんぱく質に対応するナトリウム分は77mg(食塩換算:約0.2g)です。

一方、市販のインスタントスープを見ると、少なくとも1杯分(160mL相当)で400mg(食塩換算:約1g)のナトリウム分が入っています。

ですから、ボーンブロスを求められる際に、ナトリウム分が1杯(160mL相当)で、おおむね100mgを超えて入っているものは、塩分が追加されていると見て良いでしょう。

日本の加工食品はどうしてもナトリウム分が多くなりますし、消費者もそうした味を好むのがちょっと問題と言えるかもしれませんね。

お手軽に作れる自作ボーンブロスはいかがですか?

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schokolannさん(@schokolann)が投稿した写真 –

まだお店には売っていませんから、自分で作ると言うことにチャレンジしてみるのもお勧めです。Fitnessのサイトでは、ローストチキンで残った骨から作ると言うことを推奨していました。

ローストチキンを一羽分食べることなんてあんまりないっていう人は、スーパーで売っている鶏ガラをオーブンで炙ってから使っても良いでしょう。

材料は鶏の骨一羽分と、適当な香味野菜のみじん切りです。ニンジンやセロリをみじん切りにして、骨と一緒に鍋に入れ1.5リットルくらいの水を入れて煮込みます。

この時、お好みのハーブやスパイスも入れちゃいましょう。お勧めはパセリ・オレガノ・タイム・ローズマリーあたりです。

沸騰したらごく弱火で20時間以上煮込んで下さい。保温鍋や古い炊飯器を利用するのも便利ですよ。炊飯器の場合、沸騰したら保温モードにして放置するだけです。

熱いうちにザルでそれを漉し、さらに冷やしてからもう一度布で濾すと油分もきれいに取れます。塩が入っていないので冷蔵庫で保管して下さいね。

魚の骨(ブリのアラなど)を、冷水でしっかり洗ってから熱湯で霜降りして、さらにオーブンで焼き、ネギや生姜、ウコン、昆布などで作るのもOKですが、しょうゆや酒を使わないので匂いがけっこうします。

ネギや生姜の量でコントロールするとか、焼き加減を深くすることである程度は対応可能です。日本人には魚のボーンブロスの方が簡単に材料が手に入るかもですね。多分煮出し時間も肉類ほど長くなくていいと思います。

魚のボーンブロスは、失敗したらたっぷりの野菜とお味噌を入れて汁物にしちゃいましょう。

塩分が多いけど、私はそっちの方が好きかもしれません。

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