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多汗症を改善!汗かき症状の種類と簡単に汗を抑える方法

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激しい運動をしたわけでもないのに大量の汗をかいてしまう症状を多汗症と言います。

手のひらから滴るくらい汗をかく、すぐ顔に汗をかく、脇によく汗をかく、など体のあらゆる部分からにじみ出る汗を気にしている人も多いと思います。汗って自分でコントロールするのが難しくて厄介ですよね。

筆者も手のひらにすぐ汗をかく体質なので、特に人と握手するのが苦手です。拭っても拭っても汗ばむので、もうイヤになってしまいます。

誰にも相談できずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回は多汗症の種類や、すぐに実行できる多汗症の改善方法を紹介していきます。


あなたはどのタイプ?多汗症には種類があった!

多少汗ばむ程度なら特に不安を感じる必要はありませんが、何もしてないのに大量の汗をかく場合は多汗症という病気の可能性があります。

「多汗症=汗っかき」くらいの知識はあっても、その詳細についてご存知ですか?実は多汗症にはいくつかの種類があり、それにより症状や対処法も異なってくるのです。

全身に汗をかく「全身性多汗症」

手足だけでなく

  • お腹
  • 背中
  • お尻

など全身に渡って発汗が起こるタイプの方はこの「全身性多汗症」に当てはまります。

全身に大量の汗をかくので対策がしにくく、日常生活を送る上で大きな悩みの種となっている患者さんも多いです。

全身性多汗症の原因

  • 肥満
  • ストレス
  • 更年期障害
  • 何らかの病気

など様々です。他の多汗症に比べて病気が原因となっているケースが多いので、まずは多汗症の元となる病気を治療することが重要となります。考えられる病気は糖尿病や甲状腺機能亢進症などです。

手のひらの汗が気になる「手掌多汗症」

手のひらに限定して大量の発汗が起こる場合はこの「手掌多汗症」を疑ってください。

症状が酷い場合は手のひらに大量の汗をかくので、他人と手が繋げない、書類等が濡れるなど日常生活に大きな支障をきたします。

このタイプの多汗症は精神的な要因が大きく関係しているケースが多いです。よって緊張する場面に遭遇すると特に症状が酷くなります。

他にも肥満やホルモンバランスの崩れが原因となっているケースもあります。

脇に大量の汗をかく「腋窩多汗症」

脇の下に大量の発汗が起こる場合は「腋窩多汗症」に分類されます。

脇から分泌される汗は匂いがきついので腋臭症(わきが)の原因になったり、服に汗ジミがついたりと大きな悩みの種となる多汗症です。

腋窩多汗症は原因が不明な場合もあれば、病気や服用している薬が原因となっている場合もあります。原因がはっきりとしている場合は対策を取りやすいでしょう。

他にもある多汗症

この他にも

  • 頭部から発汗する「頭部多汗症」
  • 足の裏限定で発汗する「足蹠多汗症」
  • 食事の際に発汗する「味覚性多汗症」

などがあります。一言に多汗症と言っても、ここまでの種類があることはあまり知られていないのではないでしょうか。

汗の役割って何?原因から改善の方法を考える

汗とは、人体における体温調節を行う分泌液のことです。気温が高い時や運動などで筋肉が熱を持っている時に、汗を分泌することで熱を外に逃がしているのです。人体は汗をかくことで、常に約36度という体温を維持しているわけですね。

汗をかくだけでどうして体温が調節できるのかというと、これは「潜熱」という物質が温度を変えずに状態を変えるために吸収・発生する熱によってです。

原理は少し難しいのですが、かみくだいて説明すると「汗という液体が蒸発して水蒸気になる際の気化熱によって体内の熱を逃がしている」といったところでしょうか。発汗することで体の温度が下がるということですね。

汗を分泌する汗線を持っている動物は、恒温動物の哺乳類だけといわれています。変温動物であるヘビやカエルなどは体温を調節する必要がないので、汗腺を持っていません。

実は人間の体が汗をかくのは体温調節のためだけというわけではありません。「冷や汗をかく」という表現があるように、精神的な原因で発汗することもあります。また、辛いものを食べた時の汗もまた別の種類の汗です。

汗には主に

  • 温熱性発汗
  • 精神性発汗
  • 味覚性発汗

という三つの種類があります。先程、体温調節のための発汗は温熱性発汗に分類されます。

精神性発汗とは緊張や興奮によって発生する汗のことです。特に手のひらや足の裏などの局所的な部分にかくことが多いです。もう一つの味覚性発汗とは辛いものを食べた時にかく汗です。

緊張して手のひらが汗ばむ、激辛ラーメンを食べて大量の汗を流す、というのは生理現象だったということですね。

多汗症の原因として考えられるもの

多汗症は精神性発汗と似ているようで、少し違います。多汗症とは身体機能の失調によって引き起こされる発汗なので、病気に分類されるというわけです。

その原因は上でも少し触れたようにいくつかあり、まず、汗をかくことを異常に恐れることで交感神経が汗腺の働きを活発にしてしまう場合があります。

多汗症の人は汗をかきたくないと思っていても逆にかいてしまった経験があると思います。これはある種の恐怖症でもあるので、多汗症は別名発汗恐怖症とも呼ばれているのです。

また、代謝異常や内分泌異常、循環器や中枢神経などの疾患もまた原因の一つです。甲状腺機能亢進症(バセドー病)、急性リウマチ、糖尿病・結核などに罹患していると多汗症になってしまう可能性があります。

ホルモンバランスの乱れも原因と考えられています。ホルモンの分泌は脳の視床下部でコントロールされており、汗をコントロールする交感神経もまた同じ場所で調節しています。なので、ホルモンバランスが乱れると交感神経のバランスも乱れるというわけですね。

その他にも遺伝的な理由であったり、生活習慣の乱れも原因になるといわれています。特に食生活とは密接に関係しているようで、肥満の人に多汗症が多いのもそのせいです。

多汗症には色々な原因があります。治療は難しく、時には手術する場合もあります。どうしても気になる人は、病院で受診されることをお勧めします。

しかし、症状を緩和するくらいなら病院に行く必要はないです。制汗剤を使用したり、気分をリラックスさせたりすると効果的ですが、食生活を見直すこともまた汗を抑えることに期待できるのです。

多汗症を抑える食品で改善!悪化させる食品にも気を付けて

対策として制汗剤や、もしくは汗をかかないよう神経を落ち着かせる方法などがありますが、実は食事を見直すことで汗っかきの症状を緩和できます。

肉体は口にする食品の栄養素によって構成されているわけですから、食品を意図的に選択することで体質をコントロールできるというわけです。

さて、多汗症に効果があるいわれている食品なのですが、いくつかあります。これらを意識的に取り入れることで、多汗症の症状が改善するかもしれません。また、汗をかきやすくて悩んでいる方にも効果的なので、是非試してみてください。

多汗症を抑える:トマト、レタス、キャベツなど体を冷やす食品

普段、何気なく食べている食品の中に実は体を冷やす食べ物もあります。見るからに冷たいイメージのある食べ物であったり、意外と思うような食品もあるかもしれません。それらを紹介いたします。

野菜 トマト
レタス
キャベツ
きゅうり
なす
ゴーヤ など
果物類
スイカ

バナナ
オレンジ
りんご など
魚介類 あさり
しじみ
たこ
カニ など
飲み物 緑茶
コーヒー など

これらの食品は体を冷やす効果があるそうです。レタスや梨、りんごなどは見るからに冷たいイメージがありますが、緑茶やコーヒーなどは意外ですよね。

冬場なんか体を温めるために飲むこともあると思いますが、実は逆効果になりかねないので注意が必要です。

さて、どうして上記の食品を口にして体が冷えるのかについて説明します。人体において、摂取した栄養分の実に75パーセント以上は熱へと変換され、体温を維持してくれています。

一度胃腸に入った食べ物を消化する際なのですが、一度温める必要があるそうで、この時に体内の熱が消費されます。ここで上記の食品を消化する時、普通の食べ物より大きな熱が必要となるのです。

だからこそ体内の温度が下がり、体を冷やすと言われているわけです。

多汗症を抑える:パセリ、よもぎ、アボガドなどのカリウムを多く含む食品

カリウムを多く含む食品も体を冷やします。カリウムは利尿作用が強く、尿を出すことで体の熱を冷やす働きを期待できます。

ちなみに、尿後に体がぷるぷるっと震える経験ってありませんか?あの震えは尿を出したことによって変化した体内の温度を調節する効果があるそうです。尿をするだけで体温が変化する、というわけですね。

野菜 切干大根(乾)
かんぴょう(乾)
パセリ
よもぎ
アボガド など
飲み物 抹茶
ミルクココア
日本茶
トマトジュース
コーヒー
海藻類 こんぷ
わかめ
とろろこんぶ
ひじき
あさお など
魚介類 するめ
干しエビ
ほや
車エビ
ほたて など

以上の食品がカリウムを多く含んでいます。また、尿を出すにはやはり水をたくさん飲む必要もあるので、一日に2リットル以上は飲むことを心がけてみてください。

多汗症を抑える:ハーブ

多汗症の原因の一つとして、交感神経のパランスの乱れがあると先程説明しました。交感神経というのは副交感神経とともに自律神経系を形成する神経で、分泌腺、血管、内臓などをコントロールしています。

交感神経は「活動している時」「緊張している時」「ストレスを感じている時」に働き、副交感神経は逆に「休息している時」「リラックスしている時」「眠っている時」に働いています。

交感神経と副交感神経はシーソーのように交互に働いています。片方が働けば、片方が休むのです。つまり、副交感神経を有意的に働かせることで交感神経を抑えれば、多量の汗をかかずにすむというわけです。

そのため、精神を落ち着かせてリラックスさせる効果のあるハーブが多汗症に有効的となります。ハーブは副交感神経を優位にしてくれるので、まさにうってつけの食品です。

ハーブにはいくつか種類がありますが、特に効果があるのはラベンダー、ローズ、ジャスミン、カモミールといったところでしょうか。ピローやポプリにしたり、お風呂に入れるのも良いですが、飲み物として飲むのもおすすめです。

また、ハーブにはそれ自体に制汗作用のあるものも存在します。スプレーなどで汗をかく場所に直接塗布するのも良し、体内に摂取しても良し。汗っかきにはかかせない食品ですね。

多汗症を抑える:大豆類

多汗症はホルモンバランスの乱れも原因となっています。一般的に男性ホルモンが多くなると、発汗作用が大きくなるといわれています。逆に女性ホルモンが多いと汗を抑制する効果が働くので、汗をかきにくくなります。

女性が更年期障害の頃になると汗をかきやすくなるのは、女性ホルモンの働きが弱くなるからです。なので、女性ホルモンを増やすことは多汗症の対策にもなるのです。

しかし、男性は当然ですが女性ホルモンを多量に分泌することができません。そこで大豆に含まれている「イソフラボン」という成分の登場です。

イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に化学構造が似ているため、植物性エストロゲンとも呼ばれています。また、構造が似ているだけでなく体内において女性ホルモンとも同じ作用を発揮してくれます。

なので、イソフラボンを多く含む大豆を意図的に摂取することで、女性ホルモンを増加させた時と同じ、多汗症の抑制を促す効果が期待できるというわけです。

主な大豆食品としては、納豆、大豆、味噌、緑豆、豆腐などがあります。これらを食べて、しっかりと多汗症を防ぎましょう。

多汗症を悪化させてしまう食品

多汗症の症状を悪化させてしまう食品があるのをご存知ですか?以下のものはできるだけ避けましょう。

脂肪分が多い食品 揚げ物
肉類 肉の脂身
刺激物 香辛料

いかがですか?汗をかくのは体質だからと諦めずに、まずは食事から見直してみましょう。多少なりとも効果は出るはずです。そして、改善したという事実がもしかしたら気持ちを楽にするかもしれません。

多汗症の最大の敵は、恐怖です。筆者も多感な思春期の頃、他人に手を触れる機会で汗が気持ち悪いと思われないか怖くて、それが余計に汗を誘発していました。

しかし、大人になって多少気にしなくなると、多汗症の症状は緩和されてきたように感じます。気の持ちようで結構変わってきます。

なので、多汗症を防ぐ努力をすることは少なくとも気休めにはなります。何もしないよりかは遥かに効果があるので、是非お試しください

自分でできる!食事以外の簡単な多汗症の改善方法

症状が酷い場合には病院を受診し治療法を検討するのも良いと思いますが、まずは自分でできる簡単な改善方法を試してみましょう!

外出先でもすぐにできる!発汗を抑えるツボを押す

発汗を抑えるツボが存在することをご存知ですか?どちらかと言うと汗をかきたくない場面での緊急対策に近い方法ですが、知っておいて損はありません。日常的に押すことで症状が改善していく効果も期待できます。

まず代表的なのが手の甲にある「合谷」というツボです。親指と人差し指の骨がぶつかるあたりにあるツボで、体内の熱や水分量を上手に調節してくれる効果があります。

次に紹介するのが足の内くるぶしから指3本分上にある「復溜」というツボです。このツボは水分代謝を調節したり、冷え性や生理痛などにも効果が期待できます。女性の方には特に知っておいてほしいツボの1つです。

ツボはやや強めに、ゆっくりと刺激していくのがポイントです。”痛気持ちいい”と感じるくらいの力加減で押しましょう。強い痛みを感じたらすぐに中止してください。

アルミニウム配合の制汗剤で汗を止める

匂い対策で制汗剤を使用している方は多いと思いますが、多汗症、特に腋窩多汗症の方にお勧めしたいのがアルミニウム配合の制汗剤です。肌に直接塗ることで汗腺を塞ぎ発汗を抑える効果が期待できます。

このような制汗剤は一時的に汗を止めるだけで根本的な治療にはなりません。それでも汗ジミが気になる服装をしなければいけない時などは重宝すると思います。

かぶれなどの副作用が出ることもあるので濃度の低いものから使いましょう。

上手なストレス発散法やリラックス法を見出す

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日頃から上手にストレスを発散したり、自律神経の働きを整えていくことで多汗症の症状が抑えられることが期待できます。

具体的な方法には以下のものがあります。今日からすぐに始められることばかりなので実行してみましょう!

  • 趣味に没頭する
  • ウォーキングなどの軽めの運動
  • アロマオイルなどを活用
  • 入浴剤などで入浴タイムを充実させる
  • クラシック音楽を聴く
1日の中で30分、1時間でも自分が心地よいと思う時間を作ることが重要です。もちろん精神的な要素以外で発汗を起しているタイプの方もいるので、この方法で必ずしも症状が改善するとは限りません。

症状がひどい…改善しない!という時は病院へ

症状が酷い場合には専門医の指導や治療を受けることをお勧めします。アルコールや手術を使って交感神経を遮断し汗を抑える、といった治療を受けられます。

現在、多汗症を専門としている科はありませんので、受診は

  • 麻酔科
  • ペインクリニック
  • 血管外科

で行うのが一般的です。治療はだいたい日帰りで行ってもらえるところが多いですが、入院を勧められる場合もあります。保険適用ですのでご安心を。

男性も女性も、人より汗をかいている…というのは大きな悩みかと思います。原因や対策をしっかり把握して、自分の体と向き合って改善していきましょう。

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