健康生活TOP 病院 命の決断!嫌がる医者も関係ないセカンドオピニオンの上手な利用

命の決断!嫌がる医者も関係ないセカンドオピニオンの上手な利用

何となく体調が優れず「風邪かな?」と思って病院に行ったら、思いがけない診断を受けることがあります。また、昨年までは異常がなかった健康診断で、重い病気が見つかる場合もあるでしょう。

突然の病気宣告は精神的にも大きな負担となり、頭もパニック状態になってしまうかも知れません。特にガンなど命に関わる病気であればなおさらです。

もし、貴方がこのような状況に陥ったら、まず最初に何を行いますか?

まずはセカンドオピニオンを行うことが大切

少しずつですが定着してきた「セカンドオピニオン」と呼ばれる制度。貴方はこの医療方式のことを、どのくらい知っていますか?

診断を正確に受けるための第二の意見

セカンドオピニオンは「第二の意見」と直訳できますが、実際には「第二の診断」と言える医療行為です。

ガンなどの重篤な病気では主治医の診断が、患者の生活を一変させてしまう可能性があります。また、診断に伴う治療方針が命に直結する場合もあり、いい加減に行われることは決して許されません。

そこで、医療的な知識の少ない患者に変わって、別の医師に主治医の診断に対する意見を聞くのです。

例えばある病院でガンと診断されて手術を勧められた人が、主治医以外の医師から別の治療法(放射線治療など)を紹介されることがセカンドオピニオンの必要性と言えます。

主治医は手術が最善の治療法と診断したのですが、セカンドオピニオンでは最新の放射線治療でも治療は可能と診断したのです。患者はこの2つの意見を知ることで、納得した治療を選択することが可能になったのです。

重篤な病気の場合、以前から付き合いのある信頼できる医師であれば良いのですが、初めて会った主治医の診断ではなかなか鵜呑みにできないことがあります。

これは仕方がないことで、特に大学病院などで若い医師から「貴方はガンのステージ○○で状態は××です」と言われても、心では「本当なの?」って疑ってしまいます。

そうなると頭の中はパニックで「この若造(主治医)は間違っているんじゃないか?」とか「ベテランの医者に診てもらいたい」など様々な思いが溢れ出してくると思います。

セカンドオピニオンはこのような不安を取り除く効果と、2人の医師が診断して最適な治療法を見つける効果があるのです。

病院や主治医を変えるのがセカンドオピニオンではない

多くの人が勘違いをしているのですが、セカンドオピニオンは病院や主治医を変えるための方法ではありません。基本的にセカンドオピニオンは別の医師の意見を聞くだけであり、主治医の診断が適切なのかを評価してもらうものです。

そのため、セカンドオピニオンが終了したら原則元の主治医へ戻る必要があり、セカンドオピニオン側の病院で治療を受けることはできません。

セカンドオピニオンを行なった結果、主治医の診断に疑問が出ても、主治医の下に戻って再度話し合いを行う必要があるのです。

主治医が気に入らないと言う理由でセカンドオピニオンを受けて、「あそこの医者は横柄だからここで治療してくれ!」と言ってもそれは難しいことなのですね。

セカンドオピニオンは医師を変える方法ではなく、主治医の診断を確定させるための手続きと思って下さい。

日本のセカンドオピニオンでトラブル発生

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日本でも定着した感じのするセカンドオピニオンですが、実際には定着したのは言葉だけで医療現場ではまだまだ問題が山積みされているようです。

医師のプライドがセカンドオピニオンの障害に

日本では医師は「○○先生」と尊敬の対象とされていました。体調の悪い時に治療してもらえるのですから、どんなに横柄な医師に対しても治療後に「ありがとうございました」と言ってしまいますよね。

このような環境で一部の医師の中には「大きなプライド」と「確固たる自信」を持った人もいるのです。

このような一部の医師はセカンドオピニオンが大嫌いであり、「セカンド…」と言っただけで嫌な顔をしたり、転院を勧めてきたりします。

私の知人の話ですが、脳腫瘍を患っている彼はある中堅の脳神経外科病院に入院していました。彼の母親は手術を希望していましたが、そこの病院の診断では手術は出来ない状態とされていたのです。

母親が脳外科で有名な県外の総合病院へのセカンドオピニオンを希望したところ、その脳神経外科の対応は想像を超えた酷さだったのです。

  1. レントゲン、MRIなどの資料は我々の財産なので貸出しはしない
  2. 一度退院してセカンドオピニオンを受診すればもう受け入れない
  3. 手術不能の診断結果を変更する予定はない

要はセカンドオピニオンに必要な資料は一切提供せず、もし無理に受けるのであれば二度とこの病院では治療を行わないと言うのです。そして手術もしないのだからそのまま死になさいとも受け取れますよね。

これは実際にあった話で、困った母親は有名な総合病院の医師が公演で訪れたタイミングで医師と面会して自分が持っている出来る限りの資料を医師に見せたそうです。

その医師は「そんな病院は今すぐ出なさい、このままでは死ぬよ」とアドバイスを送り、一ヶ月後に無事手術が行われたそうです。

「できない医者ほどプライドが高い」とはある有名な医師が言った言葉ですが、本当にその通りだと思います。責任ある仕事である医師がプライドを持つことは当たり前で重要なことですが、行き過ぎると人の命を弄ぶ結果になるのです。

主治医の好き嫌いでセカンドオピニオンを行うな

セカンドオピニオンの問題は患者サイドにも色々とあるようです。中でも多いのが「主治医への不満」ではないでしょうか?

現在の医療現場の問題として上げられているものの中に「コンビニエンス診察」と呼ばれているのものがあります。これは何時間も待たされて検査を行ったのに、肝心の診察は数分で終わってしまうことを意味しています。

数分の診察では患者も言いたいことの半分も言えずに、主治医への不満が溜まってしまうでしょう。またその診察の結果、重篤な病気が診断されれば尚更です。

このような状況下でセカンドオピニオンを受けるとその内容は、診断結果よりも診断に至った経緯になりがちです。

時間が限られているセカンドオピニオンですが、その内容が「主治医は話を聞いてくれない」だとか「真剣に検査をしているように思えない」などと愚痴になってしまっては意味がないのです。

セカンドオピニオン先の医師もこれではまともに話ができません。主治医の好き嫌いや人間性だけで診断を評価することは全く無駄なことなのです。

自分の求める答えを探し続ける

主治医の1度目の診断に納得できないことがあるのは仕方がありません。そのためにセカンドオピニオンがあるのですが、この2度目の診断にも納得できない患者が少なからず存在しています。

そのような患者は一定の医学知識があり、自分で行った診断を持っている人に多く見られるようです。

「主治医はこのような診断をしたが、俺の診立てとは違う!」「この医者ダメだ!全く的外れなことを言ってるぞ」などと思っており、自分の情報からセカンドオピニオン先を探します。

しかし、セカンドオピニオン先でも主治医と同じ診断が出ると、自分の診立てを疑うのではなく、2度目の診断結果に疑いを向けてしまうのです。

このような患者は自分の診立てと同じ診断をする医師を探し続ける傾向があり、サードオピニオン…と病院を放浪してしまいます。

このような状況は「ドクターショッピング」と言って、日本医療の問題点の一つとされていますが、患者にとって利益はありません。

診断の確定が遅れることは治療開始も遅れる原因になり、それが命取りにある場合もあるのです。

セカンドオピニオンを上手に利用するために

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セカンドオピニオンは病気の診断を正確にして、的確な治療法を考える有効な手段ですが、なかなか有効に利用されていないケースが多いようです。上手にセカンドオピニオンを利用する方法を考えてみましょう。

主治医の診断を正確に理解しよう

主治医の性格や好き嫌いは置いておいて、まずは主治医の診断を正確に理解するように努めることが重要です。せっかくセカンドオピニオンを受けても、主治医の診断と比較ができないと全く意味がありません。

その意味でも主治医の1回目の診断(ファーストオピニオン)は大切なのです。

  • 病気の発見の経緯(健康診断、体調不良、症状など)
  • 主治医が行った検査と結果
  • 主治医が行った診断と進行度とその根拠
  • 主治医が提案している治療法(手術、投薬など)
  • 重篤な病気においては余命宣告の有無と根拠

これらの内容はセカンドオピニオンを受ける前に最低は理解しておくべき項目です。反対にこれらを理解しない状態でセカンドオピニオンを受けても、頭が混乱するだけで意味のある物にはならない可能性もあります。

主治医と話してファーストオピニオンを理解しましょう。

資料を全て準備してもらおう

セカンドオピニオンを受けるには紹介状を始めとする様々な資料を準備する必要があります。以下に一般的な必要書類を紹介します。

  • 主治医の紹介状(医療情報提供書)
  • レントゲン、CT、MRIなどのフィルム
  • 血液検査記録
  • 病理組織検査の結果記録
  • 超音波検査の記録
  • 生理学検査の記録
  • 主治医の診断と治療計画
  • その他

これらの資料がないとセカンドオピニオンが正確に行われない場合が想定されます。主治医にセカンドオピニオンを受けたい希望を説明して、出来る限りの資料を準備するようにしましょう。

資料を出したがらない医師に執着するな

先ほども紹介した通りセカンドオピニオンを自分の診断を否定されたと受け取って、資料を出さなかったり転院を進める医師がいます。悲しいことですが、名医と呼ばれる人のなかにもそのような医師がいるのも事実のようです。

まずはいきなり主治医に聞くのではなく、話しやすい看護師さんに聞いてみるのも良いでしょう。

そこの病院が「基本方針としてセカンドオピニオンを推進しているか?」等の情報を得ることで、安心して主治医に対して依頼することも可能です。

中には「うちの先生、セカンドオピニオンが大嫌いで先週も断っていましたよ」なんて話が流れ込んでくる可能性もあります。この場合でも堂々とセカンドオピニオンを依頼する態度が重要です。

最近では様々な病院のホームページにセカンドオピニオンの重要性や「セカンドオピニオン外来」の案内を紹介しています。このように現在ではセカンドオピニオンを受けることは当然のことであり、遠慮する必要はないのです。

ましてや医師の変更や転院を意味しないセカンドオピニオンを嫌がる理由はないとも言えますよね。それでも嫌がる主治医には拘る必要はありません。日本には数え切れない医師がおり、名医も沢山います。

今時セカンドオピニオンを拒否する医師に執着する必要はありません。時間が勿体ないので直ぐに別の病院に行くようにしましょう。

ファーストオピニオンを受ける病院選びが重要

最近の病院はインターネット上での情報発信に積極的に取り組んでいます。特に病院のホームページでは治療方法や治療実績などのデータも詳細に提示されている場合もあります。

このホームページの中でセカンドオピニオンについての案内や紹介があるかを探してみましょう。「セカンドオピニオン外来」を開設している病院はセカンドオピニオンに積極的に取り組んでいる病院として見て良いでしょう。

セカンドオピニオン外来とは他の病院からの依頼によるセカンドオピニオンを専門に診察する医科であり、各分野の専門の医師が担当しています。

このような病院はセカンドオピニオンを当たり前のものとして考えていますので、ファーストオピニオンの際にもこのような病院を選ぶようにしましょう。

また、セカンドオピニオンに積極的な病院は検査や診断に自信がある表れでもあるので、最初の病院選びは慎重に行うようにして下さい。

主治医とは違う環境の医師を選ぼう

基本的にセカンドオピニオンは同じ病院内で行うことも可能です。大きな総合病院では沢山の医師がいて、一定の医科だけでも数人の医師が在籍しています。

このような環境下で同じ病院の違う医師にセカンドオピニオンを依頼することができるのです。しかし、これはあまりオススメできる方法ではありません。

同じ病院内では医師の人間関係からなのか、なかなか違う診断を受けることはありません。また治療方針も病院によって決められていることが多いので、第2の意見とはならないことが多いのです。

セカンドオピニオンを受けるのであれば、全く違う病院(別系列)の医師にお願いするようにしましょう。

ファーストオピニオンが大学病院であれば、セカンドオピニオンは個人の専門病院にお願いするなどが良いかも知れません。反対も同様です。

知りたい情報や疑問を予め用意する

セカンドオピニオンを受けるには資料の準備や病院選びなど多くの労力が必要になります。だから無駄にすることなく意味のあるものにしたいですよね。

そこで予め知りたい情報や疑問点をまとめてリストを作ることをオススメします。ファーストオピニオンでの診断結果での疑問(検査が足りなくないか?など)や治療方法など疑問があれば全てリストアップします。

漠然とセカンドオピニオンを受けても何となく意見を聞いて終わりと言うこともあります。そうならないように自分の意見と疑問点を集約するようにしましょう。

主治医に結果を必ず報告して相談しよう

セカンドオピニオンが終了したら必ず主治医に結果を報告して、これからの治療計画を相談するようにしましょう。もし主治医の病院で出来ない治療を希望するのであれば、その旨主治医に説明して転院の紹介状を作成してもらいます。

この時に大切なのは主治医の意見を良く聞くことです。状況によってはファーストオピニオンとセカンドオピニオンの内容が全く違うこともあるでしょう。

このような状況ではどちらの医師を信じて良いのかも解りません。しかし、主治医はセカンドオピニオンの結果を見て更に検査や診察を行い治療方針を立ててくれるはずです。

またセカンドオピニオンで提示された治療法にも副作用などの問題が隠されている場合もあり、セカンドオピニオンで提示された治療を選択した結果、症状が悪化し後悔するケースも耳にします。

全く違う診断が出ても主治医に報告して相談することが重要です。

「自分の命」主治医が嫌がっても関係ないさ!

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一昔前の日本の医療では医師の言うことが絶対であり、患者が意見を言うことは考えられないことでした。しかし、現在ではセカンドオピニオンと言う複数の医師で診断を行う素晴らしい仕組みが出来上がっています。

この仕組みを日本の医療界に定着させるには、必要な患者が堂々と利用する以外にはあえません。

自分の命がかかっているのです。しかめっ面している医師など関係ありません。セカンドオピニオンに理解がある医師はこれからもドンドンと増えて来るでしょう。

「主治医が嫌がっても関係ないさ!」セカンドオピニオンを上手に利用して納得した治療を受けましょう。

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