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夏バテって具体的にどう症状が出るの?その対策に向く食べ物とは

夏バテという言葉は古くから使われてきたように思われますが、辞書を見ると「ばてる」という言葉はスポーツ選手の間で使われたスラングが始まりだということですから、江戸時代にはなかった言葉なのでしょう。

おそらくその時代には「暑気あたり」と呼ばれていたものと思われます。とは言え、江戸時代の暑気あたりと、終戦直後くらいの夏負け、現在の夏バテでは、おそらく中身が随分違うのではないでしょうか。

夏バテは調整機能のダウンによる自律神経失調

もともと暑気あたりというのは、長期間の暑さのせいで身体の体温調節機構がだんだん働かなくなってしまい、秋になる頃には体温が上がったままになることで起こっていたと言われています。つまり、病気じゃないのに発熱状態になるってことですね。

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一方、現在の夏バテは梅雨頃からエアコンを使うようになって、外気温と室内温度の温度差が自律神経失調を招いていると考えられています。ですから、梅雨が明けて盛夏になる頃にはすでに夏バテ状態ということになります。

夏バテの原因は暑さの対処が上手くできないから

現代における夏バテは、温度上昇による体温調節の不調というよりも、室内外の温度差による自律神経失調の可能性のほうが高いように見受けられます。

昔に比べて、最高気温の上昇が激しい現代では、体温調節の不調は夏バテというレベルではなく、熱中症に直結しますから、むしろそっちの注意が必要です。

冷房を使っている場合、室内外の温度差が5℃を超えると自律神経の不調を招く可能性があると言います。

気象庁が発表している気温の測定条件とは、直射日光を防ぎ通風が確保された百葉箱の中に温度計を入れて、地面や建物の照り返しや、車やエアコンの室外機の熱に影響を受けない場所に設置したところで測った温度です。

ですから、気象庁の発表数値ですら、最高気温が体温ラインを超えてくるようでは、焼けたアスファルトのあるような環境では45℃~50℃くらいの気温が十分にありえます。

それに対して5℃低いだけでは、室内でも熱中症の恐れが出てきます。そのあたりのコントロールが難しいところですが、概ね28℃設定で室内を冷やしておいて、着衣でコントロールするなどの方法を取るのが良いかもしれません。

屋外や空調設備がない場所でのお仕事の場合は、むしろ熱中症対策を優先して、とにかく身体を冷やすことを優先するべきですね。夏バテ対策は食事や生活習慣で考えましょう。

夏バテ対策の生活習慣

実際の夏バテは、熱中症の危険がない環境にいる人でも大変多く見られるものです。それは生活習慣がもたらしているケースも少なくありません。

特に「冷房の効きすぎ」には注意が必要です。暑くなってくると、ついつい冷房温度を下げてしまいがちですが、室外との気温差が大きければ大きいほど、自律神経に大きな負担をかけてしまいます。

エアコンは熱中症の危険がない程度の、28℃くらいの室温に設定して、涼しさに不満があれば、扇風機などで体感温度を下げる工夫をして下さい。

自律神経の不調からくる夏バテ症状の筆頭は「体のだるさ、疲労感」です。身体のだるさを感じ始めたら、生活習慣を見直すときだといえるでしょう。

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そして、夏バテのもう一つの典型的症状は「食欲不振」です。これは気温差によって起こる自律神経症状で発生している場合もありますが、多いのは「冷たいものの摂り過ぎ」です。

冷たいものを絶対に摂ってはいけないというわけではありません。ただ、過剰な水分や、必要以上に冷たいものの摂取は胃の働きを抑制し、食欲不振に繋がります。

食事を予定している時刻の2~3時間前からは、室温程度の飲み物にとどめておきましょう。それだけでも随分違うものですよ。

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そして、夏バテをもたらす大きな原因には「睡眠不足」もあります。夏は日が長いため、どうしても活動時間が遅くにずれ込みがちです。そのくせ日が昇るのも早いため、妙に早起きしてしまったりもします。

しかも、エアコンをつけっぱなしで寝ると体調を崩すことが気になって、睡眠には不適な高い気温で寝てしまうことで、夜中に目を覚まして睡眠不足に陥ったりします。

少なくとも、就寝時に室温が28℃以上あるような時は、室温を28℃に設定して、風量を最低にし、なおかつ風が直接当たらないようにしてエアコンを使うことをお勧めします。

くれぐれも寝る前のビールやお酒は止めてくださいね。睡眠の質が悪くなりすぎます。できれば7時間はぐっすり眠れるような環境を整えましょう。

夏バテというのは正体不明と言ったイメージの強い症状です。しかし、基本的には生活習慣が原因であり、それを正すことが解決策と言っても良いでしょう。

夏バテが原因で別の病気が出ることもある

夏バテというのは、体力が非常に落ちた状態です。ですので、感染症にかかりやすくなったり、免疫力で押さえ込んでいた持病が症状を表したりしやすくなります。

こうした場合、特に栄養状態を良くすることでそのリスクを減らせる可能性があります。

夏バテ対応にビタミン・ミネラル

夏バテの典型的症状の一つが食欲不振であるために、どうしても栄養が偏りがちになります。食欲のない時にあっさり食べられる炭水化物中心の食事は、カロリーは摂れても身体を整えるビタミンやミネラルが不足します。

そうなると、ますます体調が悪くなり食欲も落ちるという悪循環にはまってしまいます。最悪、入院して点滴生活などという結果にならないよう、普段から食べ物の内容を意識するようにして下さい。

その中でも注目したいのはビタミンB1です。ビタミンB1は、食物から得られた栄養素から、エネルギーを取り出すTCAサイクルへ糖質を導入するための入り口で、補酵素として働く重要な物質です。

つまり、食欲がなくてそうめんや冷たいうどん、そばなどの炭水化物中心の食事をしている時に、このビタミンB1がしっかり摂れていれば、エネルギーを作り出しやすくなるのでバテにくくなるのです。

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もちろん、ビタミンB1だけでなく、他のビタミンやミネラルも不足させないように注意はしておきましょう。

一方で、食欲不振の原因は水分の摂り過ぎによることも少なくありません。水分は摂らないといけませんが、できればフルーツなども利用して、食べることで得られる水分も摂りましょう。

フルーツにはビタミンやミネラルが豊富に含まれますので、清涼飲料水やお茶などを飲むより効率的に水分と栄養を摂れます。また、液体で胃に流し込む飲料水に比べて、口で噛むため、胃に届く時に冷たくなりすぎないというメリットもありますね。

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夏バテ対策の食べ物

夏バテ対策というと「うなぎ」と連想してしまいますね。もちろんうなぎも悪くはありませんが、それはどちらかと言うと「美味しいものを食べた」と言う心の栄養の部分です。

夏場のうなぎは万葉集の時代から夏バテ対策に食べられていたらしいですが、土用にうなぎを食べるようになったのは、240年くらい前に行われたマーケティングによるものです。

一方で、たんぱく源に困ることのない現代では、うなぎにこだわる必要はありません。美味しく、栄養の豊富なものをセレクトして食生活に活かして下さい。

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一方で、冷たくて口当たりが良いことばかりを優先して、炭水化物ばかりの食事をするのは避けましょう。冷たくて口当たりが良いものがいいのなら、冷奴でもいいですね。たんぱく質が摂れます。

ヨーグルトや冷しゃぶも口当たり、栄養価ともに優れています。そして、夏は生野菜が美味しい時期でもありますから、実ものの野菜を冷たく冷やして食べることもお勧めです。

また、逆に飲食物が夏バテを呼んでしまう可能性もありますので、そうしたことには注意をしておきましょう。

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夏バテの2大症状の一つは食欲不振ですから、それをいかにコントロールするかが勝負になります。美味しく食べて夏バテを起こさないようにするという、好循環を目指して下さい。

夏バテ対策は体を動かすことも大事

このように、夏バテというのは室内外の温度差に起因する「自律神経失調」と、冷たい飲み物などを過剰に取ることで起こる「食欲不振」と言う2つの症状が起こるものです。

ですので、ここまでに紹介したような、室温管理・飲食物の選定・睡眠の時間と品質の確保と言う3つを意識して、それらの症状が出ないような生活を工夫しましょう。

同時に、軽く体をほぐすことも効果がありますので、ストレッチなどを活用して運動不足をなくしましょう。

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