健康生活TOP 心臓病・心疾患 不整脈はツボ刺激で予防改善できるかも!効果が期待できる5つのツボ

不整脈はツボ刺激で予防改善できるかも!効果が期待できる5つのツボ

脈が異常に早く打ったり、脈が飛んだり、脈のリズムがおかしくなったりする不整脈。多くの人が経験していると思いますが、実は大変多くの種類があります。

その中には大きな病気の症状として現れている場合もありますから、不整脈がよく起こるようであれば、必ず受診して治療が必要かどうかを確認しておいて下さい。

しかし、不整脈が出て苦しい時には、まずそれを止めたいですね。病院に駆け込むための時間をかせぐために、ツボ刺激が有効なこともありますから、覚えておいて損はないでしょう。

不整脈をツボ刺激で「治す」ことはできない

ツボ刺激が、一時的に不整脈を抑えるのに有効である場合は存在します。しかし、それは一時的に不整脈を抑えているだけであって、不整脈の原因になっている病気などを治療できているわけではありません。

ですから、その不整脈で苦しい思いをしたり、何度も不整脈が起こっていたりするようであれば、ツボ刺激で不整脈が抑えられている間に、必ず病院へ向かって下さい。

心臓は電気の合図で動いている

心臓は自分自身が持っているペースメーカー機能で拍動しています。もちろん、拍動のペースを早くしたり遅くしたりという調節は自律神経の働きですが、拍動を起こすという働きは心臓自体が持っています。

心臓の右心房の上の方に、1mm前後の大きさの洞房結節という組織があります。ここはカルシウムやナトリウムなどのイオンの移動によって電位差(電圧)を発生させる発電所のような役目を持っています。

その発電パルスは、人間が生きている間ずっと、休むことなく出し続けられるので、トータルで見ると軽く30億回を超える発生数を持っています。

この電気のパルス刺激によって、心臓の上側にあって、血液を受け入れる側である心房が収縮、拡張を繰り返します。そしてその電気は、心臓の下側にあって、血液を送り出す働きを持つ心室に伝えられます。

この時、房室結節という部分で電気パルスは調整されます。そのため、心房が収縮して受け入れた血液を心室に送る時には、心室はまだ収縮をはじめていません。

そして、房室結節の働きで少し遅れて伝えられる電気刺激によって、血液を受け取った心室が収縮し、全身に血液を送り出すという絶妙のタイミングがとられているのです。

不整脈は心臓の電気的トラブル

このように、心臓を動かしている電気は、洞房結節→心房→房室結節→伝導路→心室と言う順に伝わって行き、その絶妙の時間差がスムーズな血流を作ってくれています。

しかし、この一連の経路の中のどこかで、電気信号の伝わり方がおかしくなると、心臓の動きもおかしくなります。これが不整脈なのです。

この電気的な異常には、別の病気が裏に隠れている場合と、そうした病気がなく、心臓自体の電気的トラブルで起こっている場合があります。

不整脈について最初に調べないといけないのは、裏に病気が隠れていないかどうかです。その病気にはいろいろな種類がありますが、心臓病や遺伝的トラブルで、突然死に繋がるものもあります。

ですから、不整脈に対して対症療法を行ってその場をしのげたとしても、必ず受診して根本治療の要不要を確認しなければ危険になるのです。

とは言え、不整脈がひどくて苦しいときは、動けないということもあります。不安感や恐怖感が伴うこともありますから、ツボ刺激を試して目の前の症状を抑えられるか、試してみるのも良いでしょう。

心臓のトラブルは不安感や恐怖感が伴います。それだけで動けなくなる人もいますから、眼前の症状だけでも抑えられるといいですね。

不整脈が出たらツボ押しで対処を試みてみる

不整脈が一瞬だけ起こって、その後継続しなかったら特に対処はいりませんね。あまり身体に負荷をかけないように注意しながら、お医者さんに行って下さい。

一方、動悸につながったり、胸の違和感がある場合にはツボを押して改善するかどうか試しましょう。それでもだめで歩くのが困難なら、救急車を呼んだほうが良いかもしれません。

不整脈によく効き自分でも刺激できる「げき門」と言うツボ

不整脈に効果のあるツボはいくつがありますが、自分で簡単に刺激できるのが「げき門」と言うツボです。「げき」と言う漢字がすべての環境に共通のフォントに存在しないため、かな書きにしています。

実際の漢字は下の画像をご覧ください。こうしたツボは中国からやってきたものなので、中国の専門動画をキャプチャしています。

不整脈をおさえるツボげき門の位置

簡単な見つけかたとして、まず右手の手のひらで左腕を掴みます。その時、右手の小指を左手の手首の内側のシワに合わせます。そして、親指を含めて5本の指を揃えて左腕を掴んだ時に、右手親指の外側あたりにツボがあります。

そこを右手の親指で押し込むように刺激します。押し続けてもいいですが、5数えては離し、すぐに再度押すということを繰り返すのも有効です。

3分間行って効果がないようであれば、誰かに後に紹介する背中側にあるツボを刺激してもらって下さい。

「陰げき」は手首の外側にあるツボ

陰げきの「げき」は、げき門の「げき」と同じ漢字を書きます。陰陽のペアになっているのかもしれませんね。このツボも不整脈に効果があります。

中医学では心臓と腎臓に効果を持つツボで、不整脈・動悸の他、発汗や鼻血などにも効果があるとされています。

不整脈をおさえるツボ陰げきの位置
(出典:げき門穴位位置図 按摩げき門穴的作用与好処 経絡位置網) ※「げき」は中国語フォントでも表示できない環境があるのでかな表示しました。

手首の小指側のぐりぐりの内側あたりにあるツボです。げき門と同じように、ちょっと強めにマッサージして下さい。

自分では押しにくいけれどよく効く背中のツボ「膏肓」

背中には不整脈に効くツボが複数ありますが、自分で背中のツボを押すのはちょっと難しいですね。しかし、背中には不整脈によく効くツボがあるのです。

不治の重病という意味から転じて、趣味などにひどく没入するようなことを「病膏肓に入る」(やまい、こうこうにいる)などと言いますが、その膏肓と言うのは背中にあるツボです。

重病イメージは中国での故事によるもので、実際には治療に有効なツボなのです。

不整脈をおさえるツボ膏肓の位置
(出典:胸悶・胸痛不是心臓病 原來是膏肓痛!)

このように肩甲骨の内側ラインの上下の中心あたりにあるツボです。不整脈の場合、左側だけの刺激でも有効です。誰かにしっかり押してもらいましょう。

もし、ある程度体が動くようであれば、ゴルフボールを畳の上にでも置いて、その上に仰向けに寝て膏肓を押すことができるかもしれませんね。あるいは、柱の角にもたれかかるようにしても押せるかもしれません。

しかし、無理は禁物です。気分が悪くて動くのも苦しいようであれば、助けを求めて救急車を呼んでもらいましょう。

そのものズバリの名前「心兪」と言うツボ

心兪(しんゆ)は名前の通り、心臓のトラブルを治療するためのツボで、鍼だけではなく灸でもよく利用されるツボです。

場所は下の画像のとおりですが、目印として、背骨から人差指と中指を揃えた幅の分だけ外側で、肩甲骨の一番下を水平に結んだ線のところにある椎骨より、2個上の椎骨の両脇にあります。

不整脈をおさえるツボ心兪の位置
(出典:心兪穴位位置図 按摩心兪穴的作用与好処 経絡位置網)

ここは道具を使ってもさらに自分では押しにくいと思います。誰かに応援を求めて下さい。ここは左側だけより、左右両方を同時に押す方が良いでしょう。

膏肓と交互に、あるいは次にお話する厥陰兪を含めて3箇所をローテーションするのも良いです。あるいは、自分にとって一番効果が感じられるところを集中的に押してもいいですよ。

「厥陰兪」は心兪の少し上にある

厥陰兪(けついんゆ)は、心兪のほぼ真上で、背骨の椎骨一個分上にあります。これも不整脈に有効なツボなのですが、心臓というより血管系に有効なツボです。

ですので、膏肓や心癒で効果が得られない場合の3つ目の候補と考えてもらってもいいでしょう。

背中のツボ3つについては、普段から鍼灸や指圧によるツボ刺激をしておくことで、ある程度不整脈の予防になる可能性があります。

病院を受診して、治療が必要な不整脈ではないとか、内服薬治療は行うが、危険な不整脈ではないとかの診断を受けた場合には、これらのツボに対して鍼灸・指圧による治療を継続的・予防的に受けるのも悪くありません。

これらの背中のツボは、押して気持ちいいという部分でもあるため、意外に普段からマッサージしているかもしれませんね。

不整脈と言っても症状は色々!原因となっているものは何?

不整脈は「脈のリズムがおかしくなっている」と言う意味ですので、さまざまなパターンが存在します。脈が飛んだように感じられる「期外収縮」は割合多い不整脈で心配ないことが多いです。

しかし、期外収縮が連続で起こるとめまいや動悸につながることもあります。一方AEDなどですぐに対処しないと、生命に危険が及ぶ心室細動は「致死性不整脈」と呼ばれる怖いものですね。

期外収縮はそれだけでは生命に影響はない

期外収縮というのは、本来電気信号を出している洞房結節とは別の場所から、本来のタイミングより少しだけ早く別の電気信号が出てしまうことによって起こる不整脈です。

このニセモノの電気信号のせいで、本来のタイミングより少し早く収縮してしまうため、次の脈が弱くなり、1回脈が飛んだように感じられます。

ニセモノの電気信号を出す部分は、心房にある場合と心室にある場合があって、それぞれに少しずつ特徴が異なりますが、それは受診して調べないと判りません。

ほとんどの場合、加齢による生理的なもので、30歳を過ぎたら誰にでも起こりうる不整脈です。そして生理的なものですから、ある程度改善はできても完治することはできません。

一方、例えば心筋梗塞や心筋症などの心臓病が背景にあって、期外収縮が危険な不整脈に移行してしまうケースもあります。そうした場合、直ちに治療を開始する必要があります。

背景の病気の有無にかかわらず、症状自体が生活に悪影響をおよぼす場合は、内服薬による治療も検討されます。病院で相談して下さい。

自前のペースメーカーが故障する不整脈

洞房結節からの電気信号が出にくくなる洞機能不全症候群では、脈が極端に遅くなる徐脈というタイプの不整脈が出ます。これは洞房結節そのものや周辺組織が加齢などによって、電気信号を伝えられなくなることで起こります。

時として、他の病気に続く続発性の場合もありますが、心臓の拍動が遅くなり、失神や、最悪の場合心停止にも至ることがある、危険な病気です。24時間ホルター心電図という装置を装着して、睡眠中の状態も含めて確認することで診断できます。

この病気だという確定診断が付いたら、恒久的な心臓ペースメーカーの埋め込み手術によって治療することになるでしょう。

房室ブロックもペースメーカー治療の対象

房室ブロックというのは、心房側で発生した電気信号を、タイミングを調整して心室側に送る房室結節のトラブルによる不整脈です。

軽度の房室ブロックは生理的なものであることが多いので心配ありませんが、重度の房室ブロックではめまいやふらつき、失神、心不全が起こります。

重度の房室ブロックは多くの場合、背景に心臓病が隠れていますから、その治療が必要になります。そして、同時に心臓ペースメーカーの埋め込みも検討されることが多いです。

時として、心電図では重度の房室ブロックが見られるのに、本人が症状を感じていないこともあります。こうした場合は、自覚症状がなくてもペースメーカーの埋め込みが強く勧められるでしょう。

右脚・左脚ブロックは運動時に異常が出る

右脚・左脚と言っても、実際の脚のことではありません。心臓の下側の電気信号伝送路の名前です。ここの電気信号の伝達が悪くなっても、多くの場合不整脈などの症状が出ず、心電図で発見されることが多いです。

しかし、人によっては運動をした時の胸の違和感や不整脈を感じる人もいます。

基本的にはそれ歩ほど危険なものではありませんし、医療機関でしっかり検査を受けて、どの程度まで運動しても大丈夫化の判断を仰げば、スポーツも可能です。

ただし、家族のなかで突然死した人がいるような場合は、それを含めて判断を仰いだほうが良いですね。

心房細動は老化現象

心房細動というのは、心臓の血液受け入れ側である心房の中で、余計な電気信号を出す場所ができてしまい、その信号がグルグル回ることで心臓の鼓動に異常が現れるものです。

心房細動ではデタラメに信号が走りますが、余計な信号が一定のルートで走るものを心房粗動と呼んでいます。いずれにせよ、不快な不整脈が起こることがほとんどですので、心配になって受診される人も多いでしょう。

しかし、心房細動・心房粗動そのものは、別に原因になる病気がない限り治療の対象にはなりません。ですので、心配のない心房細動・心房粗動だと診断されたらツボ刺激の出番ですね。

ただし、心房細動が繰り返されると、心臓の中で血栓ができやすくなり、それが脳に飛んで脳塞栓症を起こす危険性は存在しています。

ですので、血栓を予防するためのお薬が処方されることはありますので、服薬指導に従って、しっかり治療して下さい。

危険な不整脈はカテーテル治療の対象にもなる

不整脈自体が生命に危険を及ぼす可能性がある場合、余計な電気信号を出している部位を焼き切ってしまう治療法が存在します。

カテーテルという管を足の付根などの太い血管から体内に送り込んで、心臓の中で余計な電気信号を出している部分に、高周波電流を流して焼き切ってしまうというものです。

もちろん、それほど強く焼くわけではなく、表面の細胞を焼くだけですが、それでも手術に伴うリスクは存在しています。

もし、カテーテルアブレーションという治療が必要だと言われたら、起こりうる事故のリスクをしっかり理解した上で取り組んで下さい。

不整脈はツボ刺激だけで治るものではありません。しかし、危険でない不整脈の場合、リスクを犯して治療するか、対症療法的であってもツボ刺激などで対処するかの選択は難しいところですね。

いずれにせよ原因だけは突き止めておかなくてはいけない

このように、不整脈にはさまざまな原因と危険性が存在します。ですので、自分の不整脈に危険性があるのかどうかだけは、受診して調べておく必要があります。

その際、受診・検査までの時間稼ぎや、危険性がないことがわかった後の症状抑制にツボ刺激を利用するのが良いでしょう。

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