健康生活TOP 健康管理 小太り最高!少し肥満気味の方が痩身より病気にならず寿命が長い

小太り最高!少し肥満気味の方が痩身より病気にならず寿命が長い

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日本は世界でもトップクラスの長寿国として有名です。町を歩くと元気なお年寄りが散歩をしたり、笑顔で話していたりするのを見かけます。

確かに人口における高齢者の数が増加した今、このような光景は当たり前なのかも知れませんが、世界から見ると元気すぎるお年寄りは珍しい光景に写ることでしょう。

日本人の寿命が長い理由は色々とありそうですが、実はちょっと考え違いをしていた内容があることが解りました。いったい何だと思いますか?

なぜ日本人は寿命が長いのか?考えられる5つの理由

人種の違いはあっても同じ人間です。寿命の違いは何が原因で、なぜ日本人が寿命が長くなっているのでしょうか?その理由を考えてみましょう。

脂肪の摂取量が少ない食生活

農耕民族である日本人の食生活の基本は「米」です。米に代表される炭水化物が大好きな日本人は、炭水化物を栄養の柱として生活しています。

また、うどん、そば、ラーメン、素麺などの麺類が大好きな国民性も影響されていると思います。日本では「ラーメンとライス」「うどんといなりずし」など炭水化物を被せるメニューも珍しくありません。

このような食生活は西欧から見ると驚きであり、肉食中心の外国人にはなかなか受け入れられないようです。

しかし、このような食生活は先進諸国の中でも脂肪の摂取が少ない状況を生み出しており、それが長寿に繋がっているとの指摘があるのです。日本人の脂肪の摂取量はフランスやアメリカの半分程度と言われています。

さらにタンパク質として魚肉を多く摂取していることで、自然にコレステロールを下げる環境をも作り出しています。

高コレステロールになると動脈硬化や高脂血症の原因となり、脳梗塞、心筋梗塞を発症させるリスクが高まります。脂肪の少ない食生活は自然にこのような病気を予防していたのですね。

発酵食品が大好きな国民性

日本食の伝統的な食べ物と言えば味噌、醤油、納豆、漬物です。これらに共通するのは何だと思いますか?実は全て「発酵食品」なのです。

日本は昔から保存食としての発酵食品を食べていました。発酵食品には乳酸菌を始めとする善玉菌が沢山含まれており、食べることで腸内環境を整えてくれる働きがあります。

腸が元気になることは免疫系の活性化に繋がり、病気にかかりにくい強い身体を作ると言われています。海外でも長寿国と呼ばれている国には伝統的な発酵食品が多く見られており、ブルガリアのヨーグルトなどは代表的な発酵食品でしょう。

当たり前に食べている味噌汁にも長寿の秘密があったのですね。

発達した国民医療制度が長寿国を作る

日本が世界に誇れるものの中に医療制度があります。これは国民全員に公的保険の加入を義務づける国民皆保険制度を中心とした医療制度であり、手軽に医療サービスが受けられる環境を作り出しています。

ちょっと風邪を引いて病院で治療を受けるのは我々にとって当たり前のことですが、海外では電話で症状を話して許可がないと病院へも行けない国も珍しくありません。

日本では自分の意思で手軽に病院へ行けることから、病気を早期に発見して高度な治療を開始することができます。このことが国民の寿命を延ばしてくれているのです。

清潔好きの国民性が長生きの秘密

日本人はお風呂や温泉が大好きですよね。この国民性は最近のことではなく、お侍さんがいる時代からお風呂が大好きだったみたいです。

お湯に浸かって汚れを落とす文化は世界的にも珍しく、多くの国ではシャワーで済ます生活が一般的です。私達は毎日お風呂に入ることが当たり前の生活なのですが、海外では数日に一回のシャワーも珍しくはないそうです。

この清潔好きな国民性も長寿を生み出しています。外から帰ったら手洗いにうがい。子供の頃から言われてきたことですが、確かに海外ドラマでは帰宅後に「手洗った~?」と母親に言われるシーンは見たことがありません。

環境や気候が違いますので一概に海外の人が不衛生とは言えませんが、日本人が清潔好きが健康状態を良くしているのは間違いないようです。

健康に関する意識が高い国民性

日本人は「健康」と言うキーワードが大好きです。そして健康意識も高い国民性であり、健康診断、人間ドッグなどに行くと多くの人で賑わっています。

多くの健康診断は年に1回が標準で身体測定、血液検査、X線検査などを行い、身体に異常が出ていないかを検査します。健康診断には2つの側面があることをご存知でしょうか?

1つは「病気の早期発見」、もう1つが「身体の変化による病気予防」です。

「病気の早期発見」は血液検査やX線検査で病変を見つけることですが、「身体の変化による病気予防」とは身体の変化を比較することで病気を予防すると言う取り組みです。

簡単に言いますと「体重の増加をチェックする」ことなのです。

皆さんも「BMI」と言う言葉を聞いたことがあると思います。BMIとは「肥満度」を表す指数であり、「性別」「身長」「体重」で表します。このBMI指数が高いと肥満とされて、食事制限、運動推進などの生活指導が行われるのです。

肥満を放置することは成人病を誘発することと同じとされており、積極的に解消させることで病気にならず寿命も延びると信じられているのです。でも、これは本当のことなのでしょうか?

はたして肥満は短命の原因なのか?研究結果からわかる健康と肥満

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現在の日本の健康管理では肥満は健康を害する悪であり、スリムな体型こそが健康の証とされています。しかし、そうとは言えないデータが報告されています。

肥満が短命と考えられている訳を探る

通常、肥満と寿命の問題を真剣に考えることはありませんが、何となく「肥満=不健康=短命」と思っていますよね。「なぜ?」と聞かれて明確に理由を答えられる人も少ないのではないでしょうか。

確かに「肥満=不健康」までは何となく説明できますが、短命かと聞かれると想像の域を出ない感じもしますよね。

日本人はマインドコントロールされやすい国民性と言われています。テレビで紹介したことを直ぐに信じ込んだり、有名な医師の話を鵜呑みにしたりします。

テレビで「肥満は病気になりやすく短命ですよ」って紹介されただけで、理由も知らずにそれを信じてダイエットに励んだりもするのです。そしてそこには必ずビジネスが存在して、多額のお金が流れています。

このことから私が一番に思う「肥満が短命と考えられている訳」の答えは、「そう教えられてきたから」しか思いつきません。私達は理由もなく日本の医療制度の中で、肥満は短命であると信じ込まされていたのですね。

そしてダイエットビジネスが拡大する状況下でコマーシャル、テレビ番組などで繰り返し意識付けされてきたのです。

病気と寿命は全く違うものと知れ!

ここまで説明しても「そうは言っても肥満の人は血圧も高いし成人病になるじゃないか!」と反論される人もいるでしょう。しかし、ここで私が言いたいのは「病気」と「寿命」は全く違うと言うことです。

現在の日本ではガンが死亡原因の1位となっています。これは日本国内でガンが理由で死亡する人が一番多いことを示しており、ガンが発症しなければ寿命が延びることを意味しています。

ガンは肥満が原因ではありません。また肥満の人がガンにかかりやすいと言う話も聞いたことがありません。反対にスリムな体型の人に多く見られるガンもあるのです。

確かに肥満は高血圧や高脂血症の原因であり、心臓疾患においては肥満が原因の一つになっています。しかし、肥満が原因による病気は治療することで完治する事も多く、それが短命の原因にはならないのです。

興味深いデータがあります。国立ガン研究センターの「肥満度とガン発生率の関係」を見てみますとBMIごとにガンの発症率が解ります。

【肥満度とガン発生率の関係】

  • BMI23-24.9(普通体型)を1.0とした場合
  • BMI19-20.9(痩せ型)  :1.14
  • BMI21-22.9(少し痩せ型):1.08
  • BMI25-26.9(少し肥満) :0.99
  • BMI27-29.9(肥満)   :1.02

このデータではBMIが23-25程度の通常体型の人と比較したガンの発生率を表していますが、一番発生率が高いのが「痩せ型体型」で一番少ないのが「少し肥満体型(小太り)」だったのです。

つまり日本の死亡原因の1位であるガンは痩せ型体型の人に多く見られる病気とも言えるのですね。

肥満と小太りを区別して考えてみませんか?

最近の日本人の考え方では肥満を一つの枠で捕らえているように思えます。痩せていない人は全て肥満であるかのような風潮が、特に若い世代に多くみられるように思うのです。

しかし、一昔前まで小太りのぽっちゃり体型は健康の証であり、学校などでも人気者の象徴だったのです。

小太りの人は明るい元気なイメージがありますが、実は免疫的にもそれが当てはまっているようです。つまり痩せている人よりも小太りの人の方が免疫力が高く、感染症などの病気にかかりにくいとの指摘があります。

またある程度コレステロールが高い方が細胞的に強い身体を作るとも言われています。やはり見た目にも健康的な体型が実際に強い身体であったのです。

厚生労働省の調査でも小太りが長生きだった

それでは長生きをするためにはどのような体型が理想かと言いますと、厚生労働省の研究班が面白い調査報告を行っています。

この調査では「BMI18.5未満(やせ体型)」「BMI18.5~25.0未満(普通体型)」「BMI25.0~30.0未満(太り気味体型)」「BMI30.0以上(肥満体型)」に分類して40歳からの寿命を調査したのです。

要は体型別に40歳からどの位長生きできるかを調べたのですね。この調査は厚生労働省だけでなく東北大学研究グループも行っていますが、結果としては似たようなものになっています。

【体型別40歳からの余命が長い順】

  1. BMI25.0~30.0未満(太り気味体型)
  2. BMI18.5~25.0未満(普通体型)
  3. BMI30.0以上(肥満体型)
  4. BMI18.5未満(やせ体型)

ここまでの話の流れから一番長生きなのが小太り体型だと思われていたでしょうが、やせ体型よりも肥満体型の方が長生きだとは驚きですよね。最近、体脂肪率の少なさを自慢する若者がいますが、もしかしたら寿命を縮めているだけかも知れませんね。

大人になってからの体重減少は死亡率アップの原因

10代の若い頃はスリムでカッコよかったのに、成人したら太ってしまうことは良く見られる現象です。人間の身体は20歳をピークに代謝が落ちるとされており、同じカロリー摂取でも消費エネルギー違いが出てくるのです。

しかし、これは当たり前の現象であり、この体型の変化は健康を維持するために必要なものだったのです。

厚生労働省の別の調査では成人後に体重が5kg以上減少した人は、死亡率が3割から4割高くなる結果が報告されています。また体重の増加と死亡率変化との関係は特に見らませんでした。

この報告で面白いのが反対に成人してから5kg以上体重が増加した男性は、死亡率が減ることも確認されていることです。

奥さんに「若い頃はスリムだったのに、今では小太りオジサンね!」なんて言われても、「長生きのための小太りなんだ!」って言い返せるかも知れませんね。

代謝が落ちることで体重が増加する事は自然なことなので、それを肥満と捕らえて食事を制限したり、過度の運動を行なったりすることは寿命を減らしている行為になるのです。

良い脂肪と悪い脂肪?ポイントは内臓脂肪

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太っていても体の抵抗力が強くて寿命が長いのなら、ダイエットなんかせずに好きな物を食べて太ったほうがお得?と思うかもしれません。ですが、肥満体型の人には生活習慣病が多いのも事実です。

実は、肥満には問題ない肥満と不健康な肥満があり、太っていて長生きできるタイプというのは問題ない肥満の場合なのです。肥満というのは体に過剰な体脂肪が蓄積している状態のことですが、体脂肪には皮下脂肪と、内臓の周りに蓄積する内臓脂肪があります。

内臓脂肪は血圧やコレステロール値を上げる作用を持つ物質を分泌するため、内臓脂肪型肥満は不健康な肥満と警告されているのです。メタボに該当するのは内臓脂肪型の肥満症のことです。

肥満体型の全てがメタボというわけではありません。肥満体型の人の1/4は健康に問題ない肥満という事が分かっています。ですから私達は内臓脂肪が蓄積しないように気をつけなければならないのです。内臓脂肪型肥満は

  • カロリーオーバー
  • 運動不足
  • 加齢

で起こりやすくなります。

痩せていても隠れメタボはある

痩せている人なら内臓脂肪が少ないとも限りません。実は一見痩せているけれども内臓脂肪は蓄積している隠れメタボの人も少なくありません。痩せているために内臓脂肪の蓄積を見過ごしやすいのです。

当然、生活習慣病のリスクを上げるため、痩せていても危険という事に変わりはありません。適量の食事と適度の運動によって健康的な状態の人というのが最も魅力的といえるのではないでしょうか。

そろそろスリム信仰を止める時期かも

日本のスリム信仰は行き過ぎの感じがあります。特にメタボリックシンドロームが話題になった頃から急激に「肥満は悪」であると認識されたように思います。

特に男性でウエスト周囲が85cmでメタボなる基準は世界的に見ても首を傾げたくなってしまいます。人には体型と筋肉量があるので一概に85cmをメタボとは到底言えないはずです。

しかし、このような理屈を理解している人は良いのですが、知らない人は「85cmもある!メタボだ!病気になる!ダイエットしなくちゃ!」となってしまい、場合によっては寿命を短くしてしまう可能性もあるのです。

日本では「スリムですね」と言う言葉は褒め言葉であり、言われてみると悪い気がしません。また久しぶりにあった人から「痩せたねー」と言われるのも嬉しいものです。

しかし、そのようなスリム信仰はそろそろ止める時期がきたのかも知れません。なんと言っても長生きが一番なのですから…

最後に言い忘れていました。「超肥満はダメですよ!」

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