健康生活TOP 健康管理 軟水と硬水の違いって何?身体にいい水の種類とそれぞれの効果

軟水と硬水の違いって何?身体にいい水の種類とそれぞれの効果

私たち人間を初めとして、大多数の生物に最も身近であり、生きる上で欠かせないもの。それが「水」です。

人間の身体は50~75%は水で出来ており、水がなくては人間は五日も生きられない生物です。

生存するだけではありません。料理する水、洗濯する水、風呂の水、私達の生活にも水は欠かすことができないもの。

近年では健康ブームに乗っかり、身近な水に注目してこだわりを持つ人々もいます。その中でも、身体にいい水を求める人は少なくありません。

しかし、そもそも身体にいい水とは、どのような水なのか?ここでは身近にありふれた水の種類についてと、それぞれの効果について簡単に説明したいと思います。

生きていく上で、生活する中で、欠かすことのできない水。日本では何気なく存在する「水」を、振り返るきっかけにしてください。

水を安心して飲める日本で、増え続ける水の種類

健康ブームと水の関心により、スーパーやコンビ二、自動販売機にまで商品化された沢山の「水」があります。同時に水の種類も増えに増えて、今では何が何なのか分からない人もいることでしょう。

日本は、世界でも有数の「安全で美味しく飲める水」を提供する国です。

水道水から供給される水が、そのまま「飲料水」になるという事実を公共的に提供しています。水道水の水がそのまま飲めるのは、海外でもまだまだ珍しいのです。日本はそんな希少な国の一つとして知られています。

海外の人が日本の水道水を飲んで、驚いたり歓声を上げることがあるのはそのためです。

しかし今は「安全な水」だけではなく、「もっと美味しい水」が好まれる時代になりました。さらに需要に合わせて作られた「もっと美味しい水」が沢山登場したことで、水の種類は今でもなお増え続けています。

軟水、硬水、ミネラルウォーター、天然水…いくつか耳にしたことがあるかと思いますが、それらの違いを的確に答えられますか?

軟水と硬水の違いって?味がかわったり下痢をおこしたりする「硬度」の話

水について調べるうえで必ず表れる言葉が「軟水」と「硬水」についてです。水をこの二つに分類する為に欠かすことのできない基準として「硬度」があります。

軟水と硬水の違いは、水に含まれているカルシウムとマグネシウム濃度の違いです。この濃度の算出基準が「硬度」となります。

硬度は国によって基準が異なるので、海外に行った時に現地で販売している軟水が、日本基準の軟水とは限りません。海外で水を購入するときに気を付けたいことの一つですね。

一般的には、軟水と硬水を分ける基準はミネラルの量だとも言われています。カルシウムとマグネシウムは代表的なミネラルなので、それも間違いではありません。

カルシウムやマグネシウムは、地下の岩石から長い時間をかけて水に溶け込みます。そのため、大陸より地下水が循環しやすい島国は、軟水の水文化が発展しました。

つまり日本の水は、沖縄など一部の地域を除いて軟水です。その一部地域の硬水も、特殊な処理により軟水として水道局は提供しています。もちろんそんな日本人向けに開発された市販の水も、多くが軟水です。

逆に大きな大陸のヨーロッパなどは硬水が多いのです。

ミネラルは健康にいいとよく聞きます。ミネラル豊富な硬水と、ミネラルの少ない軟水。ならば、健康効果が期待できるのは硬水かと思われがちですが、そうでもありません。

軟水文化の日本人がいきなり硬水を飲むと、豊富なカルシウムとマグネシウムによって下痢を引き起こすことがあります。

慣れない土地の水を飲むと体調を崩すとよく言われるのは、この水に含まれるミネラル量に身体の処理能力がついていけないからです。

今から硬水を飲もうという人は、自分のお腹と相談することをおすすめします。

水の味を決定する硬度

では硬度が何に影響するのかというと、ずばり「水の味」です。限りなくミネラルを排除した「純水」は全く味がありません。水の味と表現できる味さえ見つからなくなります。

私達が飲んで「これは水だ」とわかる味にするために、ミネラルは重要不可欠なのです。

ならばもっと味が濃くなる硬度が高い硬水は、普段の軟水より美味しいのかと言われるとそうでもありません。私達日本人は軟水文化のため、いきなり硬水を飲むと独特のクセを感じます。それが美味しいか美味しくないかは個人差です。

市販の水で硬水が少ない理由は、日本人の口に合いにくいという背景もあるでしょう。

天然水はミネラルウォーター?水の4つの分類

よくよく水の商品宣伝として書かれるものに「天然水」があります。ミネラル豊富な天然水という言葉で、これがミネラルウォーターだと思う人もいるかもしれません。

その認識は間違いではありませんが、正解でもありません。

ミネラルウォーターには日本が国として定めた基準があります。その基準を満たした水がミネラルウォーターであり、厳密には四つに分類されています。

ナチュラルウォーター 特定の水源から摂取した地下水
ナチュラルミネラルウォーター ミネラルが豊富な地下水
ミネラルウォーター 品質安定と味のため手を加えた地下水
ボトルウォーター 地下水や他の水の成分を大きく変えた水

一般的には、この中で「ナチュラルウォーター」が「天然水」となります。場合によってはナチュラルミネラルウォーターも天然水に分類されます。

この二つはいわゆる人工的な味の調整を行っていない「飲料水の基準にした自然水」です。

そして分類するならば「水道水」は「ボトルウォーター」の扱いなります。極端な話、水道から組んだ水をボトル容器に詰め込みだけでボトルウォーターの完成です。

このように、ミネラルウォーターの基準は全ての水に適応できる基準です。そのため、天然水はミネラルウォーターと言えるのかと言えば、この基準の上では言えるでしょう。

しかし、四つの基準の中のミネラルウォーターに天然水が入るのかと言えば、入りません。味が調整された市販のミネラルウォーターは、純粋な自然水とは言えないからです。

水道水の方が安全!?比較される水道水とミネラルウォーター

よく身体にいい水はどちらか?と比較される水道水とミネラルウォーター。

私達の身体に良い水とは何かを考えていく中で、必ず考えさせられる壁がこの水の比較になります。「身体にいい水」という基準は、健康に生きていきたい私達には魅力的な言葉であり、惹かれる謳い文句です。

しかし、水道水にもミネラルウォーターにも、メリットとデメリットが存在します。それは健康面のものや、金銭的なもの、運用方法についても違いがあるからこそ存在する二面性です。

身体にいい水について考える前に、まずは二面性を持つ水道水とミネラルウォーターについて簡単に紹介します。あなたの考える身体にいい水とは何か?……それを考えるきっかけにしてください。

何がメリットで何がデメリットなのか。それさえも個人差によるところが大きいのが水なのです。

厳格な安全基準と、緩やかな基準

前の項目で水道水はボトルウォーターに分類されるといいました。その理由は、水道水の水源が地下水とか限らないからです。他にも河川水などが利用されています。これらの水を殺菌消毒し浄水処理をして給水しているのです。

だからこそ、他の水が混じっていない地下水だけのミネラルウォーターの方が身体にいいように思いますが、そうでもないのです。

日本の水道水は、国の定めた厳格な安全基準に基づいて供給されています。しかし、ミネラルウォーターは水道水ほど厳格な安全基準が存在しません。

もちろん市販で売っているわけですから、飲料水としての基準は満たされています。しかし、水道水ほどに厳格な国家基準ではないのです。近年ではその基準の緩さを疑問視し、水道水を見直す人たちも多くなりました。

ミネラルウォーターと水道水。より「安全な水」はどちらかと言われれば、水道水に軍配があがります。

水道水の塩素は、安全性において必須のもの

水道水に含まれる塩素は雑菌の繁殖を防ぎ、安全性を高めるために必要不可欠な物です。

水道水の残留塩素は法律により定められており、近年では技術の発達と共にますます水道水の安全性は高まっています。

近年の水道水の塩素は、空気にすぐ霧散する程度です。一度水道水を汲んだ後に、数分間放置しただけでも塩素は薄くなり、飲みやすくなります。

それでも気になる方は、浄水器を活用することを考えてみてください。塩素を取り除くという目的だけを考えるならば、浄水器の方が効果的だからです。

日本の水道水は世界に誇っていいほどに、安全で高品質の水です。値段も高くはなく、水道代の安さに感謝する人も多いのではないでしょうか?

水道水をそのまま飲むのは危険?

しかし水道水に含まれる塩素により、人体の悪影響が常に頭によぎりるのも事実です。

水道水の塩素は発癌の恐れがあると言われ続けています。浄水技術が発達し年々進歩していても、この噂は中々消えそうにありません。

では、そもそも本当に塩素で発癌するのかという話なのですが、実は水道水を飲むと癌になると言う話に根拠はありません。

具体的には塩素に含まれたトリハロメタンが発癌の原因だと言われていますが、この物質は摂取しても代謝されるので過度に恐れる必要はないのです。

IARC(国際がん研究機関)が発表している情報では、そもそもトリハロメタンが発癌の原因という確証はないという程ですので、国際的に見ても水道水に含まれる残留塩素はそう健康に害はありません。

さらに豆知識として言うならば、日本の水質基準は国際的に見ても厳しすぎるぐらい厳格です。

安全において神経質すぎる日本です。塩素処理が稼働し続けていることが、水道水の安全性をより確かに証明しているのかもしれません。

水道水が悪いのではない?

でもやっぱり水道水をそのまま使用するのに抵抗がある。そんな方々も多いのがこの世の中。

水道水がカルキ臭い、水道水はまずい、水道水に不純物があるから危険という言葉はまだまだ聞こえてきます。

実際は水道水が危険なのではなく、長期的にメンテナンスされていない水道管や貯水槽が危険なのです。

水道水の味は、技術の発達と共に年々改善されています。問題なのは、その水の味を家庭に届けるまでの水道管や貯水槽が、綺麗に整備されているかの有無です。

自分の地域の水道水や水道管、貯水槽の状況はどうなっているのか。一度は地域のホームページや案内を見て確認するのもいいでしょう。

水道水はまずいという原因は、水道水そのものが原因というのことは少ないのです。

不純物を除外する浄水器

日本の水道は災害がない限り安全性が高いと言えど、様々な理由から水道水を飲むことにやっぱり抵抗がある。そんな人におすすめするのが、カルキや錆び、ゴミなどを取り除くフィルター付きの浄水器です。

据え置きタイプから蛇口に取り付けるだけのもの。購入する物からレンタル品まで、種類も購入方法も多種多様な浄水器があります。

水道水を使う上で、より安全で安心な水を使いたいならば、浄水器の購入を考えてみてもいいでしょう。

ミネラルウォータに過度の期待は禁物

市販のミネラルウォーターは、その需要に合わせて多種多様な種類が登場しました。しかし同時に、ミネラルウォーターの基準が緩いということを証明しました。

疑似科学的なもの、科学的根拠がない健康効果、これらを背景に飲用水を宣伝した販売業者が出始めました。近年ではそれに伴い、国が動いて基準が改正されました。

安全安心で簡単な手段と聞くと、飛びついてしまうことがあります。そこをぐっと我慢して、よくよく考えてから取り入れることが大切です。

ミネラルウォーターも例外ではありません。

健康にいいことは間違いないでしょう。しかしその健康効果に嘘が混じっていることがあります。改正されてもまだまだミネラルウォーターの基準は水道水には及びません。

「飲んだら健康になる」「症状が改善する」「効果的に痩せる」……惹かれる謳い文句は数多いですが、人体を巡り代謝する水分のミネラルウォーターに、即効性はありません。

そして個人差があることから、必ずしも大きな効果が期待できるというわけでもありません。大きな期待と思い込みは捨てて、適切に飲みましょう。

本当にミネラルウォーターは身体にいいのか?

ミネラルウォータは、ミネラルが豊富だから身体にいいとよく言われます。しかし、そのミネラルは身体に取り込まれる前に、さら~とそのまま排出されることが多いのです。

なぜならば、市販のミネラルウォーターですが、日本のものは軟水が多く硬水に比べてミネラル量は少ないのです。ミネラルがそのまま取り込まれずに排出される原因は、水に含まれるミネラルの少なさもあげられます。

そもそも水に含まれるミネラルは、固形物として胃に溜まり栄養素を吸収できる食事と違って、体内に吸収されにくいものです。最も適したミネラル補給方法は食事といえます。

つまり日本のミネラルウォーターは、ミネラル量が少なく身体に吸収されにくいので、そのまま排出されてしまうことが多いのです。

ではミネラル豊富な硬水タイプを選択肢に入れても、その水に身体が慣れていなければ同じことが引き起こります。むしろ悪影響の方向で悪化します。

海外の水で体調を崩したり旅行先の水でお腹を壊す要因の一つに、腎臓への負担があります。例えばミネラルを多く含んだ水を大量に摂取すると、一度に処理しきれずに腎臓が一気に活発化します。

この腎臓の働きが、ミネラルウォーターを飲むと体調不良になる要因の一つです。

一度の大量摂取は避けましょう。特に腎臓が弱い人は悪影響の恐れがあるので、ミネラルウォーターは飲まない方がいいでしょう。

所詮水です。しかしされど水なのがミネラルウォーターです。ミネラルを豊富に含んでいる事に間違いはなく、「美味しい水」であることは疑いようのない事実です。

自分の身体に適したミネラルウォーターを見つけて、それを適切に愛飲することは悪いことではありません。代謝の促進や老廃物の排出を促したりと、身体にいい作用を生み出す水であることに変わりはないのです。

人間は環境に慣れる生き物です。郷に入っては郷に従えともありますし、飲んでいるミネラルウォーターを徐々に身体へと慣らしていけば、身体もまたその水に順応するでしょう。

第一に前提として、ミネラルウォーターはミネラル主体ではなく「水」である事実を忘れてはいけません。

ミネラルウォーターは極端な二面性を持ち、個人差が強く出る水です。水の種類が増えている現代では、個性豊かな水とも言えるでしょう。

水分補給を第一目的として、あわよくばミネラルが補給できるぐらいの気楽な感覚で付き合いましょう。趣向品のような感覚で楽しむのも手です。

結局、身体にいい水ってなに?安全な水と美味しい水は別物

安全だからミネラルウォーターを飲むという人は、一度自分の理由を見直すといいかもしれません。「安全な水」を望むのならば、厳格な国家基準により公共的に管理された水道水こそが安全なのです。

そしてミネラルウォーターは飲料水ではありますが、厳密には水道水ほどの安全な水ではありません。

天然水とは違うミネラルウォーターは、購入者に売れるように「調整された水」であり「美味しい水」なのです。

「安全な水」ではなく「美味しい水」を求めるならば、水の選択肢はもっと広くなります。

最近では家庭用のウォーターサーバーも珍しくなく、広く普及しています。調整された調整水が毎回大きなボトルで自宅に宅配されるこのシステムも、「美味しい水」を求めるならば利用してみるのもいいでしょう。

自身に合った水が一番!

私たち日本人は軟水文化です。「身体に合う水」ならば、普段からの飲み慣れている硬度の水が一番です。

「身体にいい水」はどれかと言われれば、それぞれの水には二面性と多様性があり、メリットもデメリットも存在します。

私達が理想とするような、人間の身体にいい完全無欠の水は、きっとこの世に存在しません。この世にあるのは、「安全な水」「美味しい水」、そして「環境にいい水」でしょう。

軟水・硬水・水道水・ミネラルウォーター。どの水でも言えることですが、過度な期待も極度の恐れも禁物です。

水について考える時に重要なのは、健康面だけではありません。他にも、生活費と相談し、水を買うか買わないか。節水するかしないか。それも心掛けなければならないのが水です。

水道水をそのまま使って気にならない人もいる。水道水が怖くて浄水器を買う人もいる。ミネラルウォーターを愛用する人がいる。ウォーターサーバーを利用する人も、軟水・硬水を重要視して購入先を厳選する人もいる。

巷にあり溢れている多様な水を、どう使い分けて、どう使用するかはあなた次第です。

私達が生きていき、生活するうえで欠かすことのできない水。近年、増え続けた水の種類と向き合い、水との付き合い方を決定するのはあなた自身です。

その中で「身体にいい水」を、つまり「あなたに合った水」を探してみてください。家族と同居しているなら、家族にも合う水がいいでしょう。

ちなみに私は「地元の水こそ身体に一番だ!」と思い、地元の水こと水道水をそのまま使用する派です。

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