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水の致死量は意外と少ない!飲み過ぎを防ぎ賢く水分補給するには

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生きていく上で何はなくとも「水」だけは絶対に必要です。

私達は脱水症に気を付けなければなりません。特に夏は脱水による熱中症が怖いので水分補給の重要性が叫ばれていますね。

ところがそんな水も飲み過ぎると毒になってしまいます。しかも、それほど多くない量でも体に害を及ぼす可能性が…。

水を飲み過ぎたらどうなってしまうのか、また飲み過ぎを防ぎ上手に水分を補給するにはどんなことに気を付ければ良いかについて説明したいと思います。

水の飲み過ぎで起こった実際にあった死亡事故

実際に水の飲み過ぎで起こった事故を紹介します。

2007年、カリフォルニア州で、水飲み大会に参加した女性が大会直後に死亡する事故が起こりました。

おしっこを我慢して水を大量に飲んだ優勝者が人気ゲーム機をもらえる、といった趣向のイベントで、女性は3時間かけておよそ7.5リットルの水を飲んだのです。

大会中にも気分の悪さを訴えていた彼女は、その日のうちに水の飲み過ぎが原因で帰らぬ人となってしまいました。

ほかに、1日に3リットルほどの水分補給と塩分制限を組み合わせた水ダイエット法で脳にダメージが起こり後遺症が残ってしまった人、マラソン大会後の水分補給が原因で死亡者が出るといった事例もあります。

水飲み大会と水ダイエットの企画者は被害者から多額の賠償金を求められていますが、7リットルもの水を一気に飲むなんて明らかに過激です。

しかし企画側に「水を大量に飲むのは危険」という認識はないため、このような過失が簡単に起こってしまったのです。

水ダイエットを提案したのはなんと知識があるはずの栄養士でした。

世間では「水=ヘルシーな飲み物」であり、ある程度の量を飲むと健康に害が及んでしまうことまではあまり知られていないようです。

では水を飲み過ぎると身体にはどのような変化が起こるのでしょうか。

飲み過ぎると起きる「水中毒」!水の致死量はどのくらいなのか

水を飲み過ぎると「水中毒」が起こります。水中毒とは大量の水分によって血液中のナトリウム濃度が低くなるために起こる障害です。

私達の体液は、一定のナトリウム濃度が保たれていないと正常に機能することはできません。そのため血液中のナトリウム濃度が低くなる「低ナトリウム血症」に陥るとさまざまな症状が出るようになるのです。

低ナトリウム血症とは

低ナトリウム血症は次のような症状を伴います。

軽度 軽い疲労感
中度 頭痛、精神症状、嘔吐
重度 錯乱、けいれん、てんかん 最悪の場合は呼吸困難となり死に至る

これらの症状が起こるのは、筋肉や神経伝達を正常に動かすのに欠かせないナトリウムが欠乏するためです。

そして細胞内の水分とナトリウムのバランスが崩れて細胞がむくむので、重度になれば脳細胞のむくむ「脳浮腫」に至ります。

するとむくんで圧迫された脳はヘルニアを起こし、最終的に呼吸や心臓の動きを司る部分がダメージを受ければ生命活動も止まってしまうのです。

水の致死量は具体的にどのくらい?

そして水にも致死量があると言われています。

成人男性で1日に10リットル、または5リットルでも危険という説があります。

しかし、水分摂取で起こる体調の変化は水の飲み方や体調で個人差があるのでこの数値が定かというわけではありません。

ただし適切な水分摂取量は1日に3リットル未満で、それ以上飲むと水中毒の可能性が出てくると言われているので、明らかに5リットルを超えるような水分補給は危険だといえるでしょう。

安全な水分補給は場合にもよるけどだいたい1日コップ6~8杯程度

死に至るほどの水中毒はそうめったに起こらない事故かもしれません。ただし軽度の水中毒は比較的起こりやすいので、水を飲むことの多い人は少し気を付けてみてください。

1日の適切な水分摂取量は食事から取り込む水分も含め、通常時で1.5~2リットルとされています。

食事からどれくらいの水分を摂っているのかは詳細に分からないと思うので、「食事とは別に1日コップ6~8杯程度の水を飲めば丁度良い」と考えてみてください。

汗をかく時の水分補給のタイミングと量

ただし汗をかく場合にはその限りでありません。夏場やスポーツ・労働時には汗で損失された水分を速やかに補給していく必要があります。

脱水症予防 少なくとも30分に1回コップ1杯の水分を補給する
スポーツ時 15~20分に1回コップ1~2杯の水分を補給する
スポーツ後 15分以内にコップ1杯の水分を補給する

大量の汗をかいた後に体重が減っていれば、それは発汗で失われた水分量です。

発汗後に体重を測って、発汗前より体重が3%以上減っていたら水分不足状態です。脱水症予防のため水分を補給してください。

ただし、その際「がぶ飲み」ではなく小分けして飲んでくださいね。

スポーツをする人はスポーツ前後に体重を測り、水分補給のコントロールをおすすめします。基本的には発汗で失われる水分と同量の水分をスポーツ中こまめに補給できるのがのぞましいです。

必ず塩分も摂取して!低ナトリウム血症を防ぐ塩分補給

また低ナトリウム血症は、水分だけ大量に摂取し塩分は摂取していない場合に起こっているので、水分を多めに飲む時は必ず塩分も摂取することを忘れないでください。

水に対して濃度0.1~0.2%の塩分を補給しましょう。水500mlの水に小さじ1/3の塩が目安です。

特に汗をかく場合、下痢や嘔吐をした場合にはナトリウムが不足しやすいので、経口補水液やスポーツ飲料を飲むのもおすすめです。

また水だけを一気にがぶ飲みするのはやめてください。急激に低ナトリウム血症を引き起こし危険です。いくら喉が渇いていても、ゆっくり小分けして飲むようにしてください。

こんな人は水中毒に注意して

ダイエットやイベントで過激な水の飲み方をするのは極端な例として、次のような人も軽度の水中毒になりやすいので注意してください。

  • 抗精神病薬を服用して喉が渇く人
  • 塩分を控えて極端な野菜食をしている人
  • 水が好きで、すでに脚のむくみや下腹ぽっこりに自覚のある人

理由の分からないイライラや気分の悪さがあれば水中毒の可能性も否めません。薬を服用している人は担当医に相談してみてください。

水中毒自体は水分摂取量を減らすことで容易に解消できるので、水の飲み方を見直してみてくださいね。

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