健康生活TOP 健康管理 【もう貴方はテレビに騙されている】民間医療と健康の影響を探る

【もう貴方はテレビに騙されている】民間医療と健康の影響を探る

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貴方も日本の人口比率が高齢化していることをご存知だと思います。高齢化とは社会の中に含まれる高齢者の数が増加することを意味していますが、日本は世界でも高齢化率の高い国になっているのです。

そのような社会の中で必然的に注目されているテーマが「健康」です。そして医師が行う医療とは違う「民間医療」もまたブームとなっているのです。

日本人には身近な存在である民間医療とは

世界の中でも長寿国である日本には、健康に関心のある高齢者が沢山います。その中の多くが医師が行う医療(一般医療)とは違う民間医療を日々実践しているようです。

民間医療とはどのようなものなのでしょうか?

高齢者が増加すると民間医療も増加する

日本の社会構造が高齢化しているのはニュースなどで誰もが知っている情報なのですが、実は1970年には既に「高齢化社会」になっていたのをご存知でしたか?

世界保健機構の定義において人口の高齢化率を表す定義を以下のように定めています。

  • 人口に含まれる65歳以上の高齢者の比率で高齢化率を定める
  • 高齢者が人口の7%を超える社会を「高齢化社会」とする
  • 高齢者が人口の14%を超える社会を「高齢社会」とする
  • 高齢者が人口の21%を超える社会を「超高齢社会」とする

日本では1970年に「高齢化社会」。1994年には「高齢社会」。そして2007年には「超高齢社会」に突入しているのです。

テレビでは「日本の社会は高齢化社会になっています…」なんて話しているキャスターがいますが、これは間違いであり実際には「日本の社会は超高齢社会になっています…」が正しい表現と言えるのです。

このように社会の中で高齢者が増加してくるとある現象が生まれてきます。それが民間医療に関するビジネスの増加ではないでしょうか?

「健康」と「民間医療」がヒットビジネスの鍵となる社会

テレビ業界で最も重要なものは「視聴率」だと言います。一昔前は「ラーメン特集」が鉄板の高視聴率番組とされていましたが、現在では健康をテーマにした番組が高視聴率をたたき出しているようです。

特に「長寿と健康」「美と健康」「アレルギー対策と健康」をテーマにすると、国民の大部分を巻き込むムーブメントを引き起こすきっかけにもなります。

近年で記憶に残る健康ブームをおさらいしてみましょう。

  1. ジョギング
  2. ぶら下がり健康法
  3. 呼吸法(腹式など)
  4. 尿を飲む
  5. ヨーグルト(ケフィア、カスピ海など)
  6. 紅茶キノコ
  7. 野菜ジュース(根菜など)
  8. ニンジンジュース
  9. バナナ
  10. 霊芝
  11. アガリスク
  12. プロポリス
  13. アロマテラピー
  14. タラソテラピー
  15. アサイー
  16. 便秘茶
  17. ココナッツオイル
  18. その他たくさん

何となく懐かしいものもありますが、中でも「自分のおしっこを飲む健康法」は大きな話題になりました。自分のおしっこを毎日飲むのですから、知らない人はビックリしてしまいますが、今でもこの健康法を実践している人もいるようです。

このような健康法は自然に発生するブームではなく、何らかのきっかけがあると言います。その多くが雑誌やテレビの特集であり、ある意味では作られたブームとも言えるでしょう。

この健康ブームと言うものは侮れないもので、「バナナ健康法」が話題になった時にはスーパーからバナナが売り切れてしまい、最近の「ココナッツオイルブーム」でも高額のココナッツオイルが飛ぶように売れたそうです。

高齢者の人口比が高い超高齢社会では、「長寿、健康」関連の製品がヒットに直結しやすく、ビジネスとしても重要な位置を占めています。

要は健康がビジネス上のネタになっており、健康に関係が無くても「健康」と位置づけることでヒット商品になってしまうのです。

日本の伝統的な民間医療を探る

日本には昔から伝わる健康法があります。いわゆる民間療法ですが、中には現在の西洋医学にも通じるものもあり、実践されている人も多いのではないでしょうか?

中でも食事に関する健康法は多く、「一汁一菜」や「一汁二菜」などの考え方は単に粗食ではなく、バランスの良い食生活を送る上で効果的な考え方になっています。

また、寒い季節の「乾布摩擦」は皮膚を鍛えるだけでなく、免疫機能を向上させて感染症予防に効果があります。「腹式呼吸」や大声を出す「発声健康法」も有名ですね。

妊婦さんが運動不足にならないように、「雑巾かけ」を推奨していたのも伝統的な健康法の一種かも知れません。

このように昔から伝わる民間医療(健康法)には、効果の高いものをありますが、作られたブーム的な民間医療には首を傾げたくなるようなものも含まれています。

「もしかしたら、貴方はテレビに騙されているのではないですか?」

その方法は本当に良い…?民間医療による健康への影響を探る

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「健康に良いから~」と聞けば、すぐに飛びついてしまうのが日本人の性分かも知れません。「とりあえずやってみても損はないでしょう」などと言っている人も貴方の周りにも多いはずです。

しかし、中には損をしている人もいるかも知れませんよ。貴方は大丈夫でしょうか?

厚生労働省が民間医療について警告を出している!

近年の健康ブームの中でも最も注目を集めているのが「花粉症対策」ではないでしょうか?花粉症の季節に近づくと様々な媒体で「花粉症対策特集」をやっています。

アレルギーの一種である花粉症は、「スギ」「ヒノキ」「シラカバ」などの花粉が起こすアレルギー疾患で、通常は抗アレルギー薬を服用することで対処します。

しかし、日本人の中には日常的に薬を服用する事に抵抗がある人もおり、花粉症対策における民間医療に人気が集まっているのです。

そのような中で厚生労働省のホームページにある警告が出されています。「花粉症の民間療法」と題されたその内容が注目されています。

民間医療(代替医療)とは、通常多くの医師が医療施設において施行したり指導する医療以外の医療で、その多くのものは作用機序が科学的には検証されていないものと考えられています。

アレルギー性鼻炎に対してもいわゆる健康雑誌やインターネット上には多数の代替医療に関連した宣伝記事や情報があふれています。

米国で比較的最近行われた調査では、国民の40~60%が何らかの民間医療を受けているとされていますが、日本国内でもかなり増えていると考えられています。

花粉症の民間医療で代表的なものとして

  • 医師の処方でない漢方薬
  • 甜茶
  • クロレラ
  • ハリ
  • ヨーグルト(乳酸菌)

・・・などがありますが、中には「波動水」や「気功」などちょっと疑問が出てくる項目も含まれています。

漢方薬や乳酸菌などは民間医療としてまだ理解できますが、波動水や気功となると常人には想像もできない世界に入り込んでしまいそうですね。

このようにたくさんある民間医療ですが、効果のほどはあるのでしょうか?

民間医療とプラセボ効果の関係

厚生労働省のホームページに掲載している「花粉症の民間療法」では、プラセボ効果についての指摘がされています。プラセボ効果とは「実際には効果のない偽薬を飲んだ場合においても、効果を確信することで病気が治る」ことを言います。

簡単に言いますと「特効薬と嘘をついて小麦粉を飲ませると風邪が治った」効果のことであり、一種の心理的な作用と見られています。

「病は気から」と言いますが、確かに特効薬と信じこんで飲むことで、身体の免疫作用が高まり病気が治ることがあるそうなのです。ある報告ではプラセボ効果の有効性が30%もあり、3割近い患者が偽薬で症状が改善したそうです。

科学的に根拠のない民間医療においても有効性を認める人がいますが、その中にはプラセボ効果による影響が少なからず含まれているのです。つまり、その民間医療の効果を認める人が40%以上いないと、有効性を認めることにはならないのかも知れませんね。

民間医療を実践している人に「どう効果ある?」って聞いて「ウンあるよ」と言われてもそれはプラセボ効果が言わせている言葉かも知れないのです。

民間医療には危険性もあることを認識しましょう

多くの民間医療では直接危険を及ぼすことはありませんが、中には明らかに健康に害を与えるものも含まれています。特に医師が処方していない漢方薬やハーブ(薬草)を服用する場合には注意が必要です。

胃もたれ、吐き気、腹痛などの胃腸障害や高血圧などは漢方による副作用の一部であり、特に持病の薬を飲んでいる人は注意が必要です。

中国直輸入の健康食品がネットなどで販売されていますが、どんなに良いことを書いていても使用(服用)は控えた方が良いと思います。食べたり飲んだりする民間医療には十分注意したいものです。

健康食品には騙されないように

花粉症以外の民間医療においても一見効果がありそうですが、実は危険が潜んでいるものがあります。その代表的なものとして上げられるのが「便秘商品」だと思います。

女性にとって便秘の問題は深刻で、便秘が悪化することで「肌荒れ」や「疲労感」などの悪影響が出てきます。そこで健康食品を使用した民間医療となるのですが、これには十分注意しないと危険な罠が隠れているかも知れません。

一般的に便秘を解消するためには、「食物繊維の多い食生活」「適度の運動」「質の良い睡眠」などの生活習慣の改善が有効です。しかし、健康食品を使用した解消法ではただ摂取するだけで便秘が解消するのです。

例えば下剤で有名な「センナ」と呼ばれる植物は葉と実は医薬品ですが、茎は医薬品としての指定を受けていません。しかし、茎にも葉と同様に下剤の有効成分が含まれていることから、効果も同様にあります。

この茎の部分は医薬品ではないので、指定なく健康食品として使用することができ、乾燥させて「便秘茶」として商品化されています。

下剤と同じセンナを使用しているのでもちろん効果はあるでしょう。しかし、このセンナ茶を常用することは、下剤の常用と同じ副作用を招くことを理解しなくてはいけません。

下剤を使用することに抵抗があって便秘茶を飲んでいる人もいると思いますが、「実は中身は同じ成分だった」なんてオチも十分考えられるのです。下剤の常用には腸の機能低下などの副作用がありますので十分な注意が必要です。

ダイエットの民間医療には危険が一杯

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民間医療の中でも話題になりやすいのが「痩身効果(ダイエット)」ではないでしょうか?ダイエットに関心のある人は世代を問わずに多く、10代から60代の人まで痩せることに興味を持っています。

テレビでも「ダイエット特集」は抗視聴率をたたき出す鉄板アイテムで、多くのブームを起こしています。

誰でも知っていることですが、痩せるためには「カロリー制限」と「カロリー消費」が重要です。簡単に言いますと「食事を制限」して「運動」をすれば誰でも痩せられるのです。

このような簡単なことができないために、ダイエットの民間医療は注目を集める結果となり実践している人も多いのです。しかし、ダイエットの民間医療には危険が隠れている場合があることを忘れてはいけません。

リンゴだけを食べるダイエットが話題になった時がありました。リンゴは昔から「医者いらず」と呼ばれており、健康食品の代表ですが、リンゴしか食べない生活では栄養不足が起きてしまいます。

特にタンパク質を摂取しない生活では筋肉量が減少してしまい、代謝が低下してますます痩せにくい身体になってしまいます。絶食ダイエットも同じで健康的なダイエットにはならないでしょう。

サプリメントを使用したダイエットの民間医療も多いのですが、商品をよく調べてみるとサプリメントで痩せるのではなく、あくまで食事制限した際の栄養補完としてのビタミン剤であることも多いのです。

テレビのCMでダイエット効果を訴えていますが、画面の下に小さく「運動と食事制限が必要です」なんて表示されていることもよくあります。

最近話題の「低炭水化物ダイエット」も効果はありますが、医師によっては危険性を指摘しているので実践する際にはよく調べてから始めるようにしましょう。

「ダイエットは金になる!」これはある業者が言った言葉です。テレビで紹介されていることは、全てが科学的に検証されたものばかりではありません。ダイエット関連の民間医療には騙されないように気をつけましょう。

民間医療の流行には重大な問題がある

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一見して害のない民間医療が流行することは特に問題はないと考えてしまいますが、実はそこには大きな問題が潜んでいる場合があります。特にガンなどの重篤な病気の場合にはそれが深刻な事態を引き起こす可能性があるのです。

一昔前に「アガリスク」と言う南米産のキノコが、ガンに効果があるとされて話題になりました。このブームの中でガンの標準治療である「手術療法」「化学療法(抗ガン剤)」「放射線療法」を拒否して、アガリスクだけに頼った患者も多く出たそうです。

しかし、現在でもアガリスクがガンに効果があるとの科学的な証明はされておらず、反対に発ガン促進の危険性さえあるとの報告が厚生労働省のホームページに記載されています。

つまり、民間医療を信じ込むことで科学的根拠のある一般医療を拒否してしまう現象が生まれてしまうのです。

ガンは早期に発見できれば手術で切り取ることで完治も可能です。しかし、手術を嫌がることで民間医療へと走り、最終的には手術の出来ない状況へと陥ってしまいます。

最近話題の「ニンジンジュース」ですが、確かに免疫作用を高める効果はありそうですが、ガンを完治させる作用があるとは到底思えません。命の危険がある病気で民間医療に頼ることは、大きな危険性があることを理解して下さい。

これからも様々な民間医療が紹介されてブームを起こしていくと思います。しかし、中には十分な根拠がないものも多く含まれていることを忘れてはいけません。効果が無くても笑えるくらいが丁度良いのです。

まずは貴方がテレビに騙されないことが大切なのです。

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