健康生活TOP 健康管理 色が与える心理と効果!色が感情や健康に影響するという研究結果とは

色が与える心理と効果!色が感情や健康に影響するという研究結果とは

あなたは何色が好きですか。

そもそも色にはどんな色があったでしょうか。小学校のころに使った色鉛筆は何色だったか…最も基本的な色鉛筆セットの色数は12色だったのではないでしょうか。

黄色、黄緑色、緑、水色、青、紫、桃色、赤、橙色、薄橙、茶色、黒。

年齢があがるにつれて持てる色鉛筆のセットの色数も増えて、12色が24色、36色となりワクワクしたものです。

色は人間の感覚に影響を与えます。あなたが好きな色はあなたの感覚や感情にどのような影響を与えてくれますか。またあなたが好きな色は、他の人にどのような影響を与えるのでしょうか。

色が与える体や精神への影響についてご紹介します。

世界でもっとも愛されている色は青色!青色の効果は?

とつぜんですが、世界で最も愛されている色は何色だと思いますか。

もちろん、調査方法や地域、時代によっても結果は異なると思いますが、「色彩が消費者心理に与える影響について」という論文を書いた高地工科大学マネジメント学部の明智しおり氏よると世界でもっとも愛されている色は「青色」だとのことです。

日本色彩研究所が行った色彩嗜好の比較文化的な研究の結果でも多くの国で青色が最も好まれるという結果が出ています。

青は私たちの心や体にどのような影響を与えるのでしょうか。

落ち着きを与える色、青

世界的に好まれている色「青」にはどのような効果があるのでしょうか。

色が人体へもたらす影響を調査したアメリカ・カリフォルニア大学のロバート・ジェラード氏の研究をご紹介します。

彼は、ある色がどの程度筋肉を緊張させるかを数値にして現しました。それは「ライト・トーナス値」と呼ばれています。

ジェラード氏が調査対象にした色は青、緑、黄色、橙、赤の5色でした。そしてこれらの色が筋肉に与える影響を調べた結果、この5色の中で最も筋肉を弛緩させる色が青色であることが分かりました。

青色のもつ効果としては以下のものが紹介されています。

  • 集中力を高める
  • 興奮を押さえる
  • 睡眠を促進する
  • 時間経過を遅く感じる
  • 食欲を減退させる
  • 涼しく感じさせる

(参考…色彩が消費者心理に与える影響についてより)

あなたは青色を見てどのように感じるでしょうか。澄み切った青空、美しく輝く青い海…素敵ですよね。

日本でもっとも愛されている色は白色!白色の効果は?

先ほどご紹介した日本色彩研究所の研究結果では、日本でもっとも好まれている色は「白色」でした。

日本人は本当に白が好きなのでしょうか。

白衣の天使、白羽の矢、告白、白無垢、純白のドレス、白米、白銀、目白、潔白、建白書…どれも「白」がつく言葉ですが概ね良い意味のことが多いような印象を受けます。

日本人が白を好むのはあながち見当違いでもなさそうです。でも逆のパターンはないか考えてみましょう。悪い表現で白を使っている言葉はあるでしょうか。

亭主関白、白眼視する、白目をむく。あまり良い表現とは言えない言葉で「白」が使われていることもありますが、良い場合の表現よりも多くはないような印象を受けます。あなたはどう思いますか。

日本人が好む白色にはどのような効果があるのでしょうか。

白色は道徳的という印象を与える!?

一橋大学大学院社会学研究科上林憲司氏らによる「白色または黒色の着衣が道徳性の自己認知に及ぼす影響」という論文によると白い服を着ている人は黒い服を着ている人よりも自分のことを道徳的だと考えて行動する傾向がある、とのことです。

こうした考えは「着衣認知理論」と呼ばれていて、着ている服が人の行動や判断に影響を及ぼすという考えです。

この理論を証明するための研究も行われていて、ある実験では「白いユニフォームを着ているチームよりも黒いユニフォームを着ていたチームの方が攻撃的で違反(ペナルティ)が多かった」と報告されています。

漫画などでもよく見られる表現に天使と悪魔のささやきがありますが、道徳的なささやきをする天使は「白色」で、非道徳的なささやきをする悪魔は「黒色」で表現されています。

このように白色は自己を道徳的と認知させる効果があるようです。

ただし、前出の上林氏の論文にも記載されていますが、色は言葉と同じように、その色がどのような理由や背景で使用されているかによっても、捉えられる認識が異なってきます。

黒い喪服は「死者への悲しみに服す」という意味があると同論文では紹介されています。

黒の喪服を着ている美しい未亡人を想像して非道徳的、背徳的と連想してしまったあなたは成人向け動画の影響を受けているかもしれませんね。

他の色の効果は?赤、黄、緑、オレンジ、紫

世界、日本で愛されている青と白の効果をみた次は、他のメジャーな色についてその効果や心理的な影響をご紹介します。

あなたの好きな色には、どのような効果があるのでしょうか?

活力を与える色、赤色

先ほどご紹介した「ライト・トーナス値」で青色の対極に位置するのが「赤色」でした。前出のロバート・ジェラード氏が被験者に赤い光を当てたところ、次の変化が確認されています。

  • 血圧の上昇
  • 呼吸数の増加
  • 心拍数の増加
  • 脈拍の増加
  • またたき回数の増加

このように、赤色は筋肉に緊張を与え、神経を興奮させるといわれているのです。

その他、筋肉に緊張を与える色の強度は次の順になります。

筋肉の状態
弛緩
黄色
緊張

他者への欲求を現す色、黄色

黄色は幸せを象徴する色です。

大阪経済大学経営情報学部経営情報学科井上沙江子氏によると色彩心理上、黄色は「幸福や解放への欲求」を現しています。

親の愛情が足りないと感じている子供は黄色を使う傾向があります。これは子供だけに限らず大人にも当てはまります。

「最近、黄色の服を着ることが多くなったあなた。寂しいのですね」などと面と向かって言ってしまったらきっとあなたが寂しい思いをすることになりかねませんのでご注意ください。

その他、黄色には消化管の活動を活発にする働きがありますので、おトイレの壁を黄色にしたり、照明を黄色にすると良いですよ。

ストレスを解消し免疫力を向上させる色、緑色

緑はすごい色です。健康生活的に申せば最もパワーのある色が緑色です。なんと緑色には免疫力をアップさせる力があるのです。

休憩する前後に採血を行ったところ、緑色の部屋で休憩していた人はNK細胞が90%も回復したという報告があります。

NK細胞とはナチュラルキラー細胞と言い、癌細胞やウイルスに感染した細胞をやっつけてくれるとても重要な免疫細胞です。

緑はさらにストレス解消にも効果があります。その他にも目の目の毛様体筋の緊張を緩和する働きがあり、目の疲れも解消してくれます。

みなさまも生活の中にもっと緑を取り入れてみてはいかがでしょうか。

感情が和らぐ色、橙色(オレンジ)

ストレスと言えば人間関係によるものが大部分を占めるのではないでしょうか。誰かに言われた一言や自分にされた態度が許せず、思い出しては怒りの感情にさいなまれて辛い思いをすることはないでしょうか。

橙色にはそんな感情を解消する力があるかも知れない、という報告があります。

東京電機大学情報環境学部今野紀子氏の論文「色彩照明照射が深層心理に与える影響ー自由連想における想起ー」にそのことが報告されています。

今野氏はまず赤・青・緑・橙・黄の5色の照明を人に照射して、その影響を検討しました。その結果、橙色の照射にはストレスを軽減する効果があることが確認されました。

次に今野氏は橙色の照射が被験者の深層心理にどのような影響を与えているのかを自由連想法によって検討を行っています。

自由連想法とは精神分析の際に主に使われているもので、被験者の心に浮かんだことを自由に話続けさせる技法であり、無意識の中に押し込められている体験や感情を表出させることが出来る、とされています。

この自由連想法によって橙色照射の効果を今野氏が検討したところ、橙色の照射によって自己や他者への攻撃的な感情が解消されることが示唆されました。

子供のころ寝る時にはオレンジ色の明かりをつけて眠っていましたが、いつのころからか幼稚っぽいと感じるようになって、部屋を真っ暗にして寝るようになりました。

オレンジの光で怒りの感情が和らぐのであれば、これは素晴らしいことではないでしょうか。早速、今晩からオレンジの明かりをつけたままにして眠ってみようと思います。

紫色に惹かれるのは考え事をしているから?

カラーデザインを実務的に行うカラーコンサルタントを養成するため、オーストリア ザルツブルグ大学の心理学教授Dr.Frelingが1957年に設立した国際組織にInternational Association of Color Consultant IACC国際カラーコンサルタント協会があります。

学術的な根拠は見つけることが出来ませんでしたが、とあるIACC国際カラーコンサルタントの方による紫色に関する見解をご紹介します。

カラーセラピーの観点では、紫色を好む時は何かじっくりと考える事柄を抱えていることを示唆していると言います。

紫色は、その他に客観性や謙虚さも象徴していて、紫に過剰に惹かれているときは、思考が優先されて行動がおろそかになっている可能性があると言われているのです。

紫好きの方は、これを読んでどのように感じるでしょうか。当たっていますでしょうか。

金(ゴールド)と銀(シルバー)はどのような効果があるか

キラキラしていて特別な印象を受ける金色と銀色。…あれ、そんなことはありませんか?

私は折り紙でこの2枚は貴重だった思い出があります。金銀財宝というニュアンスからも、他の色とは一線をおいているイメージを持つ方は少なくはないのではないでしょうか。

では、実際に金色と銀色にはどんな効果があるのでしょうか。

金色に関するあるカラーコンサルタントの見解

カラーセラピーの世界では金色は「努力と達成」を表現しており、金色に魅力を感じる人は、豊かさに憧れを抱いている可能性がある、と言います。

金は豊かさを現している一方で「争い」や「不仲」も象徴しています。

豊かさを個人のレベルで留めるのではなく、他人と分かち合うこと、自分が何を与えることが出来るのかを考えるきっかけにしましょうと、とカラーセラピーの世界では金色を通じて問いかけています。

銀色に関するあるカラーセラピストの見解

別のカラーセラピストの方のシルバーに対する見解をご紹介します。

シルバー(銀色)は、心を穏やかに落ち着かせてくれる効果があるといいます。上品な印象と清潔感をシルバーは与えてくれます。

銀色のものを身につけることで自信を得て、内に秘めた才能を開花しやすくなる、とも言います。

金色に対する日本人の意識調査がおもしろい

色の効果と言っても、色には色々ありますね。青、緑、赤、それぞれの色に沢山の色があります。

一言で金色と言っても他の色と同じように沢山の種類の金色があります。金色には次のような種類があります。

  • イエローゴールド
  • グリーンゴールド
  • ブルーゴールド
  • ピンクゴールド
  • レッドゴールド
  • パープルゴールド
  • ホワイトゴールド
  • ブラック・ゴールド
  • ベージュ・ゴールド

などなど。

これら沢山ある金色への日本人の意識調査を行った研究があります。

2014年にゴールドフェスタ事務局が株式会社日本カラーデザイン研究所と合同で行った 「日本人の金(ゴールド)に関する意識調査」という研究です。

その結果、男性は「華麗」「豊か」「豪華」といったゴージャスなイメージの金色を好むという結果が出ました。

色としては「ハードで高級感の強いディープゴールド」を男性は選択する傾向が見られました。

一方、女性は「しなやかなさ」「きめ細かさ」「やさしさ」といったイメージの金色を好みます。「よりソフトで上品なシャンパンゴールド」(同調査)が選ばれるのです。

(参照…「日本人の金(ゴールド)に関する意識調査」ゴールドフェスタ事務局より)

同じ人類でもピコ太郎さんのような金色を好む人もいれば、ソフトな金色を好む人もいるのですね。色って深いですね。

意識していないものは見えてこない‥・カラーバス効果

ここでちょっと実験をしてみましょう。

まず、目を閉じてください。……閉じてないですね。

目を閉じている人は「まず、目を閉じてください」の後を読めないですからね。

というわけで、この記事を読んでくださっているあなたにはこの実験は残念ながら出来ないのですが、以下の順序でお友達か家族の方に試してみてもらってください。

  1. 目を閉じてもらう
  2. その部屋の中に「赤いもの」が何個あったか思い出してもらう
  3. 目を開けてもらう

普通の人でしたら、自分がいる部屋の中にそんなにたくさんの「赤」があったとは思いません。ところが、目を開けたとたんに沢山の「赤」が目に飛び込んできます。普段意識していなかっただけで沢山の赤に囲まれていたことに気付きます。

この実験は、意識していないものは見えてこない、意識をすれば見えてくるようになる、ということを体験させてくれます。

このカラーバス効果は成功法則などで紹介されている方法で、目標を定めれば、それに関連する情報に意識が向くようになる、ということを実感させてくれる実験です。

色つながりで紹介させていただきました。

色々な色を感じて人生をよりよくできるかも

世界は沢山の色であふれています。どんなに好きな色があっても、もし、その色しかこの世の中に存在しなかったら、きっと単調で面白く感じられないかもしれません。

色々な色があるから世界は美しいのかもしれませんね。

あなたの好きな色にはどんな効果がありましたか?もっと好きになった方も、明日からは違う色の服を着てみようかな…と考えなおした方もいるかもしれませんね。

キャラクター紹介
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