健康生活TOP 健康管理 息苦しいのは自律神経失調症が原因?不安を鎮める「吐く」呼吸法

息苦しいのは自律神経失調症が原因?不安を鎮める「吐く」呼吸法

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近年、自律神経失調症で悩む人が増えてきました。「どうしてこんなにイライラするんだろう」「どうしていつも眠れないんだろう」・・・特定の病気でもないのにこのような症状に悩んでいる人は自律神経のバランスが崩れているかもしれません。

また自律神経のアンバランスで最近増えてきている症状が過呼吸症候群です。過呼吸症候群は一度発作を起こすと「また起こるかもしれない!」という不安がさらに悪化を招きます。放置せず、原因と対策を考えてきちんと向き合うことが大切です。

過呼吸の改善にはまず自律神経を立て直すことが重要

自律神経とは私たちの意志とは関係なく作動している身体の大切な働きです。では具体的にどのような働きをしているのでしょうか?

■神経の働き
周りの環境に合わせて身体の状態を調節する(気温が上がると汗をかき体温を保つ)

■ホルモンの働き
ホルモンを調節する(夜になるとメラトニンというホルモンが出て睡眠を促す)

■免疫の働き
身体の防御、治癒システムの調節する(体内に侵入してきたウィルスなどに対して発熱を起こす)

■精神の働き
感情を調節する(嬉しい時、悲しい時などに涙を出す、緊張すると脈が速くなる)

このように自律神経は私たちが生きていく上でなくてはならない働きをしています。そのため自律神経がバランスを崩してしまうと過呼吸症候群を含め、以下のようなさまざまな不調があらわれる原因となります。

  • 頭や首が重い、頭がボーッとする
  • めまいやフラつき、フワフワした感じがする
  • 疲れやすくダルイ、ヤル気が起きない
  • 運動したわけでもないのに動悸がすることがある
  • 電車や人混み、人前などで緊張したり息苦しくなったり動悸がする
  • 検査では問題がないのに胃がはったり食欲不振、吐き気がある
  • 胃腸に問題がないのに下痢や便秘をしやすい、ガスが出やすい
  • 疲れているのに眠れない、眠りが浅い
  • 朝起きにくい、だるくて起きるのがツライ
  • のどがイガイガする、異物感がある、舌がピリピリする
  • 頻尿、残尿感がある
  • 言いようのない不安な気持ちになることがある

このような症状があらわれているのに、病院で診断を受けてもはっきりとした病名がわからない時の不調は自律神経がからんでいると思われます。

ですから過呼吸症候群をはじめ、自律神経の崩れによるすべての不調に対して薬での改善は効果があまり期待できません。まずは根本的な原因である自律神経の働きを立て直すことが一番重要なのです。

過呼吸になる大きな原因はストレスによる交感神経の継続

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では、なぜ自律神経の働きが崩れると過呼吸症候群という辛い症状が身体にあらわれるのしょうか?

過度のストレス

過呼吸症候群の一番の原因はストレスだといわれています。ストレスが身体に良くないことは誰でも知っていると思いますが、それは具体的に言うとストレスが自律神経のバランスを崩す大きな引き金になっているからです。

自律神経には昼間に活動している時に働く交感神経と、夜間に休息している時に働く副交感神経が入れ替わることでバランスを保っています。

ストレスがある状態というのは交感神経が優位になっている状態であり、そのストレスを休息の時間である夜間にまで持ち込んでしまうと副交感神経に移り変わることができず、交感神経が優位な状態が続きます。

不眠

眠りを促すホルモンは副交感神経の働きです。過度のストレスにより交感神経が優位の状態ではベッドに入っても眠れるはずがありません。不眠は体調の乱れと精神の不安定を招き、身体の疲れに合わせてストレスもさらに悪化することになります。

呼吸が浅くなる

誰でも緊張した時は呼吸が浅くなるものです。ですから人は意識的に深呼吸をして落ち着こうとします。過度のストレスにより交感神経がずっと継続している人は、緊張状態も継続していることなので、つねに呼吸が浅くなる傾向にあります。

浅い呼吸というのは短い呼吸のため頻繁に繰り返すことになり、その結果、息を吸い込む量が増えるばかりで吐き出すことができません。そしてさらに苦しくなり症状が悪化してしまうのです。

過呼吸の発作時は慌てず落ち着いて「吐く」ことに意識を向けよう

過呼吸症候群の発作が起きた場合の対処法として一般的に有名なのが「袋などを口にあてて呼吸をさせる」というものです。

これは過呼吸で酸素を吸い過ぎることにより考えられた対処法ですが、実際には症状をさらに悪化させる恐れがあるとして現在では問題視されています。では発作時にはどうすれば良いのでしょうか?

重要なのは吐くこと

過呼吸症候群の発作時は吸い込むことばかりに意識がいっている状態です。ですから、重要なのは吐くことに意識を向けさせることです。

10秒くらいかけてゆっくりと息を吐いて、少し止めたあと、鼻から息を吸う

このようにして吐くことに意識をもっていき、呼吸の乱れを正しいリズムにもっていきます。もしも側にいた人が過呼吸症候群の発作がおきた時には、背中を撫でてあげながら、吐く息に合わせて10秒を数えてあげましょう。

過呼吸の改善には腹式呼吸!規則正しい生活で生体リズムを安定させよう

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では、過呼吸症候群の改善方法をみてきましょう。自律神経の乱れを正すのは非常にやっかいですが、努力をすることで必ず立て直すことはできます。

普段から腹式呼吸を

自律神経の働きは自分の意志ではどうこうすることはできませんが、呼吸ならば意識して行えます。呼吸は酸素を取り込むだけが仕事ではありません。自律神経の働きを正常に保つ重要な役割もあります。普段から腹式呼吸をするようにしましょう。

また腹式呼吸をすることで肩が上がり、胸を開くことで姿勢も良くなります。姿勢の悪さは筋肉が慢性的な緊張感をもつため、交感神経が続く状態のひとつの要因となります。普段から腹式呼吸を意識して行い、姿勢も正すようにしましょう。

規則正しい生活

自律神経の働きを立て直すためには規則正しい生活をすることが基本です。ストレスがたまって眠れない時にもできるだけ朝は同じ時間に起きて朝日を浴びて、食事もきちんと3度、同じ時間に摂るようにしましょう。

そうすれば次第に自律神経が1日の生体リズムに合わさり、バランスが整ってくるはずです。不眠の時に規則正しい生活をすることは辛いですが頑張って続けてみましょう。

腹式呼吸と規則正しい生活で心と体を繋げる努力をしよう

過呼吸症候群の大きな原因であるストレスというのはどうしてもたまってしまいます。大切なのはいかにストレスと上手に付き合っていくか?ではないでしょうか。自律神経が崩れるのは心と体がしっかりと繋がっていないことが大きな原因です。

自律神経失調症の原因は人それぞれですが、ストレスが共通の大きな要因となっているのは間違いないでしょう。まずは頑張り過ぎないこと。疲れた時はすっぱりといさぎよく休むこと。身体はひとつしかありません。

過呼吸症候群は身体からのメッセージと受け止めて、自力でできる腹式呼吸と規則正しい生活習慣を実践していきましょう。

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