健康生活TOP 健康管理 溜めておくと危険!定期的な歯石除去の必要性をご存知ですか?

溜めておくと危険!定期的な歯石除去の必要性をご存知ですか?

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病院は「病気を治すために行く場所」ですよね。歯科は病気を治すだけでなく「病気にならないよう、メンテナンスをするための場所」でもあります。

「歯科には歯が痛くなってから行く」という人も多いようですが、虫歯や歯周病を予防するためにも、定期的に通院するのが理想的です。

今回は、歯科がすすめる歯周病の予防ケア「歯石の除去」について説明します。定期的な歯石の除去がなぜ大切なのか再確認してみませんか。

なぜ除去が重要なの?歯石を除去することの必要性

きれいな歯と虫歯イラスト

時々、歯科を利用した人の中に「虫歯を治しに行ったのに、なぜか歯石除去までされた」「歯医者に行ったら、歯石除去のために何度も通院することになってしまった」と不思議がっている人がいます。

歯石除去とは、歯に付着した硬い石のような歯石を削り取る施術ですが、歯石の状態によっては数回に分けて施術を行なわなければならないため、予定外の治療プランに患者さんが戸惑ってしまうこともあるようです。

歯科医が歯石除去をすすめるのは、歯石が歯周病を引き起こすためです。歯周病が歯を失う最大の原因になっていることは皆さんもご存知ですよね。

歯周病菌が歯茎に炎症を起こし、進行すると歯を支える歯槽骨が溶け、歯が抜け落ちてしまうのです。入れ歯やインプラント(人工歯根の埋め込み手術)が必要になる人も少なくありません。

そうなると費用の大きな負担や食事の不自由さを伴うようになってしまうため、歯科医は患者に歯周病の予防ケアをすすめているのです。

歯石の除去はどの歯科でも行なっていますが、歯石が気になる人は、虫歯や歯周病の予防が専門の「予防歯科」「歯周病科」のある歯科を受診するのがおすすめです。

なぜ歯石が歯周病を引き起こすのか?歯石のことを知ろう

歯石はほとんどの人にあります。放置している人はすでに歯周病の予備軍かもしれないのですが、それにもかかわらず歯石の問題は軽く見られることが多いのです。まずは歯石の特徴を理解しておきましょう。

歯石は歯垢が変化したもの

歯石は、歯垢(プラーク)と唾液に含まれるカルシウムなどのミネラルが結合してできたものです。

歯垢は食べ物のカスと細菌が混ざったもの。虫歯菌や歯周菌も含まれています。歯垢をそのまま残しておくと、たった48時間で歯石に変わってしまうのです。

歯磨きでは取れない

しかも一度できた歯石は柔らかい歯垢と異なり、歯磨きで除去することはできません。ざらざらした硬い石となって歯の根元にこびりつきます。

だから歯科で除去してもらわなければならないのです。

どんなに頑張って歯を磨いても生じてしまう

歯垢を除去しておけば、歯石は生じません。

しかしいくら歯磨きを丁寧に行っている人でも、歯石を100%予防することは難しいといわれます。

家庭で除去できない

歯石は硬いので、自分で削り取ることも困難です。

目に見える部分(歯の根元)についている歯石はまだ柔らかめなので、爪先でこすったり市販のスケーラー(歯科で使っている先のとがった器具)でつついたりすると、剥がれることもあります。

しかし危険なのでおすすめできません。むやみに歯をガリガリこすると表面に傷がついて虫歯菌が入り込んでしまったり、歯肉を傷つけてしまったりするおそれがあるからです。

歯周ポケットの中にも生じる

また歯石は目に見える部分だけでなく、歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)の中にも生じます。

歯の根元の歯石が溜まってくると歯茎を刺激して出血を起こし、その血液を含んで黒ずんだ歯石が歯周ポケットの中まで溜まるようになるのです。

歯周ポケットの中に生じた歯石は歯周病を引き起こすので、しっかり除去しなければなりません。この歯石は硬いため、数回通院して除去する必要があります。

歯医者はガリガリ痛い?それには個人差があった

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歯石の怖さがお分かりいただけたでしょうか。歯科から遠のいている方は、歯石のチェックをするため検診に行ってみることをおすすめします。

ところで「歯石って、虫歯みたいにガリガリ削り取るの?」「痛そうなので怖い」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

…これに関しては、何とも言えません。というのも、歯石除去は人によって痛い場合と痛くない場合があるからです。

歯石除去の方法

歯石除去の痛さは、歯石の状態によって異なります。

歯の表面に歯石が付いているだけの人は痛くないし、歯周ポケットの中に歯石が溜まって歯茎の炎症が起きている人は痛みや出血を伴います。

【歯の表面の柔らかい歯石を除去する場合】

柔らかい歯石は超音波で振動を与えたり、スケーラーでこすったりして除去していきます。比較的簡単に除去できるので、患者の苦痛もなく、何度も通院しなくて済みます。

【歯周ポケットの中の歯石を除去する場合】

歯周ポケットの中の歯石は、浅い部分ならば超音波の振動やスケーラーで除去することもできますが、深い部分の歯石には届かないので、歯肉を切開してから歯石を除去する「フラップ手術」が必要になります。

歯周ポケットの中まで歯石の溜まっている場合は、すでに歯周病を引き起こして歯茎が炎症を起こしていることが多いです。そのため、施術するとどうしても歯茎の出血や痛みが起こりやすくなります。

また、症状が進んでいる人ほど歯石除去の痛みも強くなります。

歯石を除去した後に歯や歯茎がしみるようになったり、歯周ポケットに溜まっていた歯石を除去することで歯と歯茎の間にすき間ができ、歯がグラグラするといったトラブルが起こることもありますが、処置をすることで治まっていきます。

勇気を出して歯科へ!歯石除去を受けるのが不安な人は

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痛い歯石除去を受けに行くのは気乗りしませんが、最近は患者の負担を抑えるために最新の医療機器を導入し、痛みの少ない治療を心がけている歯科が増えているのでご安心ください。信頼できる歯科を選んで受診してみましょう。

歯科に対する緊張や痛みへの恐怖心が強い人は、治療前のカウンセリングで歯科医によく相談してみてください。麻酔を適切に使うなど、患者がリラックスして治療を受けられる配慮をしてもらえます。

歯石が少ない場合は、むしろ「心地良い」くらいで済みます。また歯周ポケットの中まで歯石が溜まり歯石除去が痛かった人も、歯石がなくなれば次からの歯石除去は嘘のように痛くなくなります。

また歯石があると歯垢が溜まりやすくなって口臭も出やすくなります。歯石を除去すると口臭も予防することができますよ。

歯石が少ないうちに歯科で歯石除去をするのが一番です。歯と歯茎の健康のためには、4ヶ月に1回程度の割合で歯石除去をするのが理想です。

歯周病は40代から増え始めるので、特に40代以降の方の定期的な歯石の除去は重要です。

歯石を溜めないようにプラークコントロールを徹底しよう!

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そして歯石を溜めないよう、日頃から「プラークコントロール」をすることも大切です。

プラークコントロールとは、虫歯や歯周病を予防するために歯垢を減らすことです。歯ブラシのCMなどでも目にする用語ですね。

【プラークコントロールの基本】

  • 食後にきちんと歯磨きをする
  • デンタルフロスや糸ようじで歯のすき間も掃除する
  • だらだらと間食をしない
  • 虫歯は治療し、歯の凸凹を作らないようにする
  • 歯科で定期検診を受ける

歯のすき間は歯ブラシの毛先が届きにくいので、デンタルフロスなどを併用するのが理想です。また下前歯の裏と上の奥歯は磨きにくく、歯垢が残りやすいので意識して歯を磨くようにしてください。

大人の人でも、歯の正しい磨き方をマスターできている人は意外と少ないものです。一度、歯科でブラッシング指導を受けてみることをおすすめします。正しく歯が磨けていれば歯石も生じにくく、歯茎も健康になりますよ。

一生自分の歯で食事ができる喜びを手に入れるために

歯周病にかかるとあっという間に進行することもあり、歯を失ってからで後悔しても遅いのです。

歯科の受診は、治療が苦手だったり通院が面倒だったりと敬遠されがちですが、入れ歯やインプラントを作る負担や歯を失う不自由さと比べれば、楽なほうではないでしょうか。

一生自分の歯でおいしく食事ができるよう、歯と歯茎が健康なうちからしっかりケアを行いましょう。

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