健康生活TOP 健康管理 男性ホルモンを増やす方法!テストステロンが少ないと起こる悲しい害とは

男性ホルモンを増やす方法!テストステロンが少ないと起こる悲しい害とは

最近では脱毛症との関連から、割合名前を耳にすることが多くなったテストステロンですが、その働きや、増加・減少に関係する生理的影響などについては、まだまだ知名度が低いようです。

今回は主に男性の加齢に関することが中心になりますが、テストステロンは女性にも無関係ではありませんので、よろしかったらおつきあい下さい。

男性ホルモンの一つ、テストステロンの働きが超重要

テストステロンは男性ホルモンの一つで、男性の人生で3回、大量に分泌される時期があります。その最後のピークである、思春期に始まって30歳くらいまで続く期間を過ぎると、あとは年々分泌量が減ってゆきます。

テストステロンは、いわば男性の元気の源泉ですので、この分泌量が大きく減ることで、男性更年期とも呼ばれる不調が発生するとも考えられています。なお、最初の2回とは胎児の時、24週目までの期間と、生まれた後で1歳~3歳の時期です。

テストステロンは活力を高めるホルモン

テストステロンは男性ホルモンで、男性の場合精巣から95%くらいが分泌されます。残りの5%は副腎皮質から分泌されます。一方、女性でも副腎皮質からは男性と同じ程度の分泌がありますし、卵巣からも分泌されます。

このホルモンは、いわゆる「男らしい」行動パターンを生むと言われています。良く言えばポジティブでタフ、バイタリティにあふれると言った人物像でしょうか。

悪く言えば、粗野で短気、デリカシーに欠けると言うことになりますが、これは長所と表裏一体の関係にあると言っても良いでしょう。ですので、女性においても、タフな人はテストステロンの分泌が多いのかもしれませんね。

男性と女性を比べた場合、男性の方がフィジカルの面で強いということも挙げられるでしょう。テストステロンには筋肉量増加を促進させる働きもありますので、それが男性の方が筋肉をつけやすいことに関係しています。

テストステロンは性欲を高める

テストステロンは男性の性衝動の原動力とでも言うべきホルモンです。もちろん、女性において少ないながら分泌されるテストステロンは、同じ役目を担っていると考えられています。

ですので、テストステロンの分泌が少なくなってしまうと、性欲がわかない、性衝動に突き動かされることがなくなると言う体調の変化が現れます。

このことは、男性にとって自信を失わせることに繋がり、場合によっては抑うつ状態になってしまう人もいるのです。

テストステロンの分泌量は30歳くらいから徐々に減り始めますが、個人差が非常に大きく70歳になっても30代と変わらない元気な人がいるかと思えば、40代はおろか、20代で減り始めてしまう人もいます。

先にお話したように、男性のバイタリティは衝動性と表裏一体ですので、テストステロンの分泌が早く減少しすぎると、元気のない人になってしまう可能性が高いといえるでしょう。

「老いてなお盛ん」であれとは言いませんが、あまり早くに活力を失って老け込むのは避けたいところです。良い方法はあるのでしょうか。

テストステロンの分泌促進には栄養と運動!具体的な方法とは?

この健康生活では、お決まりの文句のようになってしまっていますが、ここでも栄養と運動は非常に重要な意味を持ってきます。

栄養不足ではテストステロンも作られません。正しく栄養を摂ってこその男性ホルモンだと考えましょう。そして、身体を動かすこともまたテストステロンの分泌には重要な役割を果たしているのです。

テストステロンはコレステロールから作られる

これはテストステロンだけではありません。女性ホルモンであるエストロゲンも、副腎皮質ホルモンとして知られるグルココルチコイドやアルドステロンなどもコレステロールを原料としているのです。

ですのでコレステロールをたっぷり摂りましょう、とは言えません。テストステロンの1日分泌量はせいぜい数mgです。血液検査で測れる遊離型に至っては、その2桁ほど下のオーダーになります。

それに対して肝臓などで生合成できるコレステロールの量は1日800mgくらいになりますから、普通に生活している限り、コレステロール不足でテストステロン不足になることは少ないでしょう。

一方、テストステロンを活発に分泌するような身体状況においては、コレステロールの代謝も活発になります。ですからしっかり運動して、しっかり食べることが重要になるのです。

あまり動かない人でも、肉と魚半々(できれば魚を多めに)で合わせて140gくらい、大豆製品を豆腐150g相当、乳製品を牛乳200mL相当、卵1個程度の合計量を毎日食べて下さい。

活動・運動量が多い人は、消費カロリーに比例させて摂取量を増やして下さい。これでコレステロール不足は発生しないでしょう。

運動はどんなものでも良いがたまには競うものを

有酸素運動でも、レジスタンス・トレーニング(いわゆる筋トレです)でも、身体を鍛えることはテストステロンの分泌を促します。そして、たまにはテニスやボウリングなどでも良いので、対戦で競う運動も取り入れましょう。

テストステロンは闘争に関して分泌が多くなるホルモンです。ですので、単なる運動よりも、何かを競う要素があったほうが、より効果的に分泌量を増やせます。

さらに、闘争に関係する精神的な緊張感はテストステロンの分泌量を増やすということも判っています。

アメリカ、ノックス大学の研究グループによると、学生に子供のおもちゃと実銃のいずれかを15分間扱わせたところ、唾液中のテストステロンの量に大きな違いが現れたそうです。

おもちゃを扱った人たちの量が平均0.68pg/mL(※)であったのに対し、実銃を扱った人では平均62.05pg/mLと平均でも90倍を超え、最大では100倍を超えました。

(※pg:ピコグラム。1兆分の1グラム)

そしてその後、飲料水にホットソース(タバスコのようなものです)を好きなだけ加えて飲むよう指示したところ、銃を扱った人のほうがたくさん加えたということです。

考察によると、緊張感によって分泌が促進されると同時に、テストステロンの大量分泌が、暴力的な行動の原因になる可能性も検討されうるとしています。

(参照:Guns,Testosterone,and Aggression / An Experimental Test of a Mediational Hypothesis|Jennifer Klinesmith and others ; Knox College)

このように、精神的な緊張感でもテストステロンの分泌は促進されますから、対戦ゲームなどでも分泌促進はありうるかもしれません。

しかし、運動による効果も期待できる、実際の競技要素を持った運動のほうが効果的だろうと考えられます。また、ゲームではカロリー消費の関係から肥満解消には繋がりにくいです。

肥満はテストステロン分泌に対してネガティブな影響を持ちますので、ゲームを楽しむにしても、別のところで身体を鍛えるという習慣は持ったほうが確実に好ましい影響が期待できます。

闘争は動物としての本能ですから、必ずしも悪いことではありません。しかし、武器を手にしたことで、無用な闘争を望むようになるのは、動物としても不健康だと言えるでしょう。

テストステロンの分泌には睡眠が不可欠

よく、成長ホルモンは22時頃から2時頃にかけて分泌されるから、その時間帯にしっかり睡眠を取りましょうと言った噂を耳にします。その時間帯にしっかり寝ること自体はとてもいいことなのですが、実際のところこれは誤謬を含んでいます。

成長ホルモンは睡眠に連動するホルモンで、睡眠時に高くなるので、時間帯ではなく良質の睡眠をとる時間の長さが重要なのです。一方テストステロンはサーカディアンリズムに支配されるホルモンです。

テストステロンは早朝にピークを迎える

テストステロンの分泌量の研究を見ると、だいたい午前4~5時頃をピークに、午前3時から午前7時頃に分泌が多くなっています。その後も午前11時頃までは比較的高い状態が維持され、午後は総じて低めの分泌量になっています。

良質の睡眠はテストステロンの分泌を促進しますが、だからといって朝寝坊をしても良いというわけではありません。ピークを過ぎる午前5時をすぎれば起床しても、睡眠時間さえ確保されていれば問題ないでしょう。

特に若い年代の男性では、性的な刺激を受けなくても、朝は元気であることが多いです。これは睡眠中にたまった尿の圧力刺激に原因があるとも言いますが、テストステロン量が充分になったタイミングで起こるのではないかと考える向きもあります。

良質の睡眠は、テストステロンだけでなく、身体全体の状態を良好に保つのに不可欠です。良い睡眠というものを意識してベッドに潜り込むようにして下さい。

実はまだ不明の部分も少なくない

ちょっと複雑な話になりますが、テストステロンは、それ単体が自律的に精巣や副腎皮質から分泌される性質のものではありません。他のホルモンとの関係性が存在しているのです。

テストステロンの分泌を直接コントロールしているのは、脳下垂体から分泌される黄体形成ホルモンです。名前の通り、女性においては排卵を誘起し、卵胞が黄体に変化することを促進します。

一方で、このホルモンは男性でも分泌され、テストステロンが精巣から分泌されることを促進します。黄体形成ホルモンはテストステロンの量によってフィードバックを受け、テストステロンが多く存在すると分泌が減ります。

逆に、テストステロンが足りないと、多く分泌されてテストステロンの分泌を刺激するようになっています。

さらに、この黄体形成ホルモン自体も性腺刺激ホルモン放出ホルモン(略号:GnRH)と言う、脳の視床下部から分泌されるホルモンの刺激によって、分泌がコントロールされています。

また、このGnRHは神経系に存在するドーパミンや、脳下垂体から分泌されるプロラクチンによって活性が低下させられるのではないかと考えられています。

このように複雑な関係性を持って調整されているテストステロンですが、全体の中で一部しかフィードバック機構が解明されていないため、「こうすれば確実にテストステロンが増える」と断言できるものはまだありません。

ですから、テストステロンに関しては、栄養・睡眠・運動とストレスの回避と言う、極めて常識的な方法で分泌を落とさないようにするか、ホルモン補充療法で対応するかということになるのです。

ホルモンというのは非常に微量で働くものですから、なかなかメカニズムの解明は難しいのです。このことは安易な補充療法は危険である理由とも言えるのです。

ホルモン補充療法には市販薬と注射の2通りがある

テストステロンは、構造的には脂質ですので肝臓で代謝されてしまうため効果の持続が弱いです。内服薬もメチルテストステロン(商品名:エナルモン・ジェネリックなし)が存在はしていますが、ほとんどの場合、筋肉注射で投与されます。

よく効きますが、前立腺がんのリスクなど、副作用に注意が必要なものでもあります。一方、マイルドな効き目ながら、皮膚に塗り込む外用薬は第1類医薬品として市販されています。

LOH症候群とは男性更年期障害のこと

男性にも女性と同じような更年期障害に相当する症状が見られます。否定的な意見もあるようですが、実際にホルモン補充療法によって改善することが明らかで、治療を行っている病院も数多くあります。

こうした症状は男性更年期障害とは呼ばず、LOH(Late-Onset Hypogonadism:遅発性性腺機能低下)症候群と呼ばれています。一定の症状が認められた場合、健康保険の適用もあります。

まずは通いやすい泌尿器科クリニックや病院で尋ねてみて下さい。対応してもらえる医療機関であれば、初診で検査を行い、その結果を待って再診の際に健康保険適用の可否を知らせてもらえます。

適用対象であれば、そこから2週間ごとの筋肉注射が行われます。3回目以降は間隔が伸びるかもしれません。

先にお話した通り、がんの進行などの副作用は存在しますが、前立腺や腹部に発生するがんについては、事前に検査してもらえますから、それほど心配ありません。他の副作用についてはお医者さんの説明をよく理解しておいて下さい。

この治療によって改善する可能性がある症状には以下のようなものがあります。

  • 尿トラブル
  • 夜間頻尿
  • いわゆる朝勃ちがない
  • 睡眠の状態が悪い
  • 意欲の低下
  • 疲れやすい
  • イライラ
  • 頭痛
  • 首・肩のこり
  • 筋力低下
  • ふらつき
  • 耳鳴り
  • ほてり・発汗
  • 手足の冷え

こうした症状に悩まされている40代以降の人は、一度泌尿器科を受診してみるのも悪くないでしょう。

市販薬は効き目がマイルドなので若い目の人におすすめ

天然型テストステロン軟膏(商品名;グローミン・市販薬第1類医薬品)と言うものがあります。肝臓での分解を遅らせるように改変された、お医者さんで使う人工的なお薬ではなく、天然のテストスステロンと同じ分子構造を持つ医薬品です。

効果はマイルドで、代謝される時間も短いのですが、局部やあごの下、腹部などの皮膚に塗り込むだけでいいので、注射のようなストレスはありません。

一方、男性ホルモン剤ですので、やはり前立腺がんがあった場合、それを悪化させる危険性があります。病院や自治体の健康診断を利用してPSA検査を受け、前立腺がんの可能性を否定してから利用して下さい。

男性にもホルモン補充療法は有効なのです。気になる人は、病院やクリニックのサイトを検索して、自分で調べてみて下さい。

テストステロンが足りないとメタボが悪化する?

海外ではテストステロンのジェルも医療用に使われています。それを使った研究によると、12か月間テストステロンをジェルで補充した患者では、メタボリックシンドロームが改善したというデータが得られています。

テストステロンだけでメタボが解消するかどうかは未知数ですが、少なくとも食事療法と運動療法に併用することで、効果が大きくなることが期待できるでしょう。

メタボはテストステロンの分泌を減らす

肥満しているとテストステロンの分泌が減ることが判っていますから、減量と同時にテストステロンを補充することでメタボリックシンドロームが改善し、その結果テストステロン分泌量が回復すれば、まさに好循環ですね。

逆に、30歳くらいから後に以降に肥満してしまうと、加齢によるテストステロンの減少に拍車がかかります。その結果、さらに肥満が加速してしまいかねません。

さらに、テストステロンの不足は脂質代謝や糖質代謝に悪影響を及ぼしますので、肥満と相まって、メタボリックシンドローム一直線です。

なお、もう一つの要因である高血圧ですが、これはテストステロンの不足は原因になりません。むしろテストステロンの増加が血圧を上げる可能性のほうが少し心配です。

痩せていればいいというものではない

世の中には「痩せていればいるほど男性ホルモンが増えていい事ずくめ」のような主張をする向きもあります。しかし、それは一面の真実に過ぎず、危険を伴いますからお勧めできません。

特に、低すぎる体脂肪率はホルモンバランスの破綻に繋がり、体温調節すら狂ってくるという現象が起こりえます。アスリートが競技のために身体を絞った結果の低体脂肪率はやむを得ないですが、男性では15%~20%くらいにしておくのがベストです。

なお、最も体脂肪率が低いのは体操やレスリングの選手で、ベストは4%くらいだそうです。一方、陸上の投擲競技では一般人と変わらず砲丸投げで17%くらいがベストなのだとか。女子選手はこれの5%~10%増しです。

そして、そうした競技から引退した後は、適当な体脂肪率になるよう、うまく調整した方がいいですね。

お相撲さんでも現役時代は20%~30%程度の体脂肪率ですが、難しいのは引退後だそうで、激しい稽古をしなくなると、どうしても体脂肪率が急上昇して病気になりやすいという危険性があるそうです。

テストステロンが増えてもハゲることはない

テストステロンは男性ホルモンですが、実はテストステロンによって薄毛になることはないのです。薄毛の原因になるのは、テストステロンが代謝されたジヒドロテストステロンという男性ホルモンなのです。

ですから、今使われている男性型脱毛症の治療薬は、このジヒドロテストステロンへの代謝を行う酵素の働きを抑えるお薬なのです。ジヒドロテストステロンは性欲減退の原因にもなりますから、その対策効果も可能性としては存在します。

ノコギリヤシや亜鉛の効果は不明

男性と加齢という問題になると、前立腺肥大は避けて通れません。その前立腺肥大に効果がある生薬として知られるノコギリヤシは、サプリとしてよく販売されていますね。

前立腺肥大はテストステロンとも深い関係があるため、一部ではノコギリヤシと亜鉛を摂ると、テストステロンがジヒドロテストステロンに代謝されるのを抑制するという情報も見聞きします。

しかし、探してはみましたが、残念ながらそうした効果について、確かな研究情報は見当たりませんでした。ですので、ノコギリヤシと亜鉛の組み合わせで毛が生えたりするのかどうかは判りません。

男性ホルモンには3種類ある

男性ホルモンのことを総称してアンドロゲンと呼びます。このアンドロゲンには数種類のホルモンが含まれています。その中にはテストステロンと、テストステロンが代謝されたジヒドロテストステロンがあります。

そしてもう一つ、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)というアンドロゲンも存在しています。

最近では抗老化ホルモンとか若返りホルモンとかの効能を謳って、海外製品の個人輸入を行っている会社などもありますが、今のところ、そうした効果効能は認められていません。

また、一部の病気に有効性が認められているものの、個人で使用するべきではなく、医療者の管理監督のもとで使用されるべきだと、国立健康・栄養研究所は呼びかけています。

DHEAは男女とも副腎で分泌される

このDHEAですが、男女とも副腎で分泌される男性ホルモンです。これは代謝されていってテストステロンになりますし、さらに女性ホルモンであるエストラジオールにも変化します。

最初に女性にも関係ありますと言ったのはこれによります。DHEAは女性においても老化防止サプリとして宣伝されることも見かけます。

男性と違って前立腺がんのリスクはありませんが、乳がんリスクが高まったり、頭痛や糖尿病などさまざまな副作用の可能性が示唆されていますので、サプリだと思って個人輸入することは避けたほうが良いですね。
DHEAは医薬品なのです。だからサプリのように通販できないから、海外からの個人輸入の形をとるのです。安易に海外通販だと思って手を出さないようにしてくださいね。

テストステロンを増やす生活習慣は健康になる方法そのもの!

このように、テストステロンが不足することに対して、ホルモン補充療法などで対応するという選択肢はありますので、気になれば受診して下さい。

一方で、生活習慣の改善によってテストステロンの分泌を増やすのは、まとめると次の4つになります。

  • しっかり栄養を摂る
  • 良い睡眠を取る
  • 運動習慣を付ける
  • ストレスを減らす

簡単なようで、なかなか難しいかもしれませんが、この4つは肥満や痩せを防ぎ、生活習慣病を予防改善し、そして男性ホルモンであるテストステロンの分泌を増やします。

この習慣付けだけで、健康そのものと言ってもいいかもしれませんね。是非チャレンジして下さい。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る