健康生活TOP 頭痛 頭痛薬の正しい選び方&飲み方!種類に応じたかしこい頭痛解消法

頭痛薬の正しい選び方&飲み方!種類に応じたかしこい頭痛解消法

頭が痛い!だけど、やらなきゃいけないことがてんこ盛りで休めない!

そんな時、絶対に手離せないのが頭痛薬。市販のものならほぼ全部試してみたことがある……そんな方も少なくないのではないでしょうか。

ここでは、あなたの頭痛の症状や生活スタイルに合わせて、より良い頭痛薬の選び方、飲み方を紹介していきます。

あなたに合った頭痛薬を選び、スマートに頭痛と向き合っていきましょう。

あなたの頭痛はどんな頭痛?症状別にみる頭痛の種類

まずは、自分の頭痛の症状について考えてみましょう。

頭痛の原因は色々です。特に明らかな病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛(一次性頭痛)もあれば、病気や怪我が原因であらわれる頭痛(二次性頭痛)もあります。

この記事では、一般的な頭痛、いわゆる「頭痛持ち」の頭痛である、一次性頭痛について見ていきます。

一次性頭痛は、首や頭部周辺の筋肉の緊張や、頭部の血管の拡張などによって起こると考えられています。

頭痛の種類

ちなみに二次性頭痛というのは、怪我やクモ膜下出血、脳腫瘍などに伴う、非常に危険な種類の頭痛です。

これまで経験したことのないような

  • 突然の強い頭痛
  • 手足の麻痺やしびれ・痙攣
  • 激しい嘔吐
  • 高熱

などが見られる場合は、すみやかに救急車を呼びましょう。

特に、怪我が原因となる頭痛の場合は、怪我を負ってから2週間~3ヶ月と時間が経ってから症状があらわれることもあります。万が一、心当たりのある方は、医師に相談してみましょう。

それでは一次性頭痛について詳しく見ていきましょう。自分の頭痛について知り、有効な薬を知る重要な手がかりにしましょうね。

一次性頭痛:緊張型頭痛

緊張型頭痛は、最も多く見られる一次性頭痛です。年齢や性別を問わず、誰にでも発症する可能性があります。

後頭部から首すじにかけての重苦しい感じや、頭をベルトで締めつけられているような圧迫感が特徴です。ズキズキする痛みや、寝込むほどの強い痛みではありません。

頭痛に合わせて、肩や首のこりが生じやすい傾向にあります。

原因は、精神的、もしくは身体的なストレスとされています。

長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を取り続けると、身体の血行が悪くなって、脳や筋肉への酸素や栄養分の供給が不十分になります。これによって首や頭の筋肉が緊張し、頭痛が起こってしまうのです。

一次性頭痛:片頭痛

片頭痛は緊張型頭痛の次に多い頭痛で、20~40歳代の女性に多くみられます。

こめかみから目にかけて、脈打つように痛むのが特徴です。時には、痛みが後頭部にまで広がることもあります。

  • 光や音に敏感になる
  • 吐き気や嘔吐をもよおす

そういった症状を持つケースが多く、頭や体を動かすとさらに症状が悪化します。同じ症状の頭痛を持つ肉親がいることも多くあります。

頭痛が起こる前に目の前にギザギザした光(閃輝暗点)が見えることもあります。

片頭痛が起こるきっかけは様々です。ストレスだけでなく、

  • ストレスからの解放
  • 女性ホルモンの変化
  • 寝過ぎ・寝不足
  • 首や肩のこり
  • 運動
  • 天候の変化
  • 飲酒

などが片頭痛の引き金となり得ます。

片頭痛のメカニズムはまだはっきりとは解明されていませんが、一般的には、頭蓋骨内の血管が広がり、炎症を起こすのが理由とされています。女性に多いことから、女性ホルモンが関わっているとも考えられています。

一次性頭痛:群発頭痛

群発頭痛はとてもまれなタイプの頭痛です。20~40歳代の男性に多く発症します。

目の奥をえぐられるような激しい痛みがあり、必ず頭の片側にだけ生じます。

一度症状が出始めると、1~2カ月間、毎日のように同じ時間帯に頭痛があらわれます。痛みは大体15分~3時間程度持続し、目の充血や涙、鼻水などを伴いがちです。

原因はまだよくわかっていませんが、目の後ろを通っている血管(内頸動脈)が拡張して、炎症を引き起こすのではと言われています。

多くの場合、飲酒やタバコなどが誘因となります。

緊張型頭痛は筋肉の疲労によって、片頭痛は血管の拡張によって起こります。緊張型頭痛と片頭痛は、併発することもありますよ。

あなたの頭痛に効くのは? 症状別・市販薬の選び方&飲み方

毎日仕事で忙しく、帰宅するのはいつも深夜。休日は疲れ切っていて出かけたくないし、そもそも病院自体、開いていない。となれば、市販薬の方が薬局でササッと買えて便利!

……と、なりがちですが、そうしていても、なかなか解消されない頭痛があるのも事実。

病院へ行った方が良い時と、そうでない時との境目ははどこなのか、薬を選ぶ前に、ちょっと確認しておきましょう。

市販の薬と病院で処方される薬との違い

病院でもらう薬は「医療用医薬品」と呼ばれ、病院で医師に診察を受け、処方されないと手に入りません。

一方、ドラッグストアなどで買う薬は「一般用医薬品」と呼ばれ、処方を受けなくとも入手できます。

一般用医薬品では、医療用医薬品と同様の成分が使われていますが、リスクを避けるために、成分の量が半分~3分の1程度に抑えられていることが多くあります。

そして、医療用医薬品が、基本的に一つの錠剤に一つの成分だけを含むのに対し、一般医薬品は、一つの錠剤の中に、いくつかの成分をまとめて含んでいます。

そのため、処方された薬では症状に応じて複数の種類の薬がありますが、市販薬では、複数の症状に効く成分が、あらかじめ一つにまとめられているということになるわけです。(風邪薬が良い例です。病院へ行くと、症状ごとにいくつも薬をくれますよね)

こういった違いから、あまりに症状が重い場合や、色んな症状が出て、いくつもの薬を買い求めなければならないような場合には、市販の薬ではなく、病院を利用するようおすすめします。

具体的には、

  • あまりにも重い片頭痛の場合
  • 群発頭痛などがある場合
  • 手足のしびれなど、症状が頭痛だけではない場合

には、医師の診察を受けましょう。

それでは、特に悩んでいる方が多いと思われる、緊張性頭痛、および片頭痛に関して、効果のある薬を紹介していきます。

緊張性頭痛のアナタへ

このタイプでは、肩や首のこりに悩まされている方が大多数でしょう。

ですので、基本的な解熱鎮痛剤から、血行を良くする作用のある薬の成分を合わせて、おすすめしていきます。

まずは、基本的な解熱鎮痛剤についてです。

ロキソプロフェンナトリウム 代表的な解熱鎮痛剤です。痛みの原因となるのは血管や神経での炎症ですが、この薬は炎症を引きおこす物質である、プロスタグランジンの生合成を抑えます。

効き目は強力ですが、色々な副作用がありますので、注意して使いましょう。

アスピリン これも有名な解熱鎮痛剤です。痛みの発生部位(末梢)でのシクロオキシゲナーゼの働きを抑えて、痛みの増強物質であるプロスタグランジンの産生を阻害することにより、鎮痛作用を示します。
イブプロフェン 解熱鎮痛剤です。他の解熱鎮痛剤と同様に、プロスタグランジンの生合成を抑えます。
アセトアミノフェン アセトアミノフェンも解熱鎮痛剤として、プロスタグランジンの産生を抑制します。しかし、この薬は脳にだけ作用し、体の他の部位には作用しないため、胃障害の副作用を持ちません。

ただし、アセトアミノフェン単体では効き目が弱く、異なる成分であるエテンザミドとカフェインを加えて、効果を高めることが多いです。

イソプロピルアンチピリン イソプロピルアンチピリンは、ロキソプロフェンナトリウムと同様、医療用の薬剤が市販薬に転用された強力な解熱鎮痛剤です。

そのため、他の薬剤よりも比較的強い解熱作用、鎮痛作用が期待できますが、アレルギーなどの重大な副作用もあるので、使用の際にはくれぐれも注意しましょう。

次に、血行を良くする薬についてです。

ビタミンB1 糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。さらに、糖質を栄養源として使っている脳神経系へも働きかけます。

穀類のはい芽(米ならヌカの部分)、豚肉、レバー、豆類などに多く含まれています。中でも特に、豚肉に豊富です

ビタミンB12 葉酸と協力し、赤血球中のヘモグロビン生成を促します。また、脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割を担っています。

動物性食品に含まれ、特にかきなどの魚介類や、レバーなどに多く含まれています。

ビタミンE 抗酸化作用により、脂質の酸化を防いで体を守ります。細胞膜の老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化などを防ぎ、血流を良くします。

アーモンドなどのナッツ類や、植物油に豊富に含まれ、その他には、うなぎ、たらこなどの魚介類、西洋かぼちゃ、アボカドなどにも豊富に含まれています。

クロルゾキサゾン 中枢神経に働きかけ、筋肉の過剰な緊張の原因となっている神経伝達を抑え、筋肉のこりを改善します。
どの薬が最も効くのかは、その人の体質によりけりです。市販薬を選ぶときには、買う薬の成分に注目して、自分の身体に合うものを探していきましょう。

片頭痛のアナタへ

実は、先にも述べた通り、市販の鎮痛薬には重い片頭痛への適応はありません。耐え難いほど症状がひどい場合には、無理せず病院へ行って、処方された薬を飲みましょう。

ただ、痛みが軽度な場合には、緊張性頭痛にも用いた解熱鎮痛剤が効果をあらわすことがあります。

そして、片頭痛では、痛みが起こる前の「痛くなりそう!」という段階で行動することも重要です。

特に、市販の解熱鎮痛剤を用いる場合には、痛みの前兆を感じた時点で服用した方が効果が期待できます。

また、意識して避けるべき成分として、症状を悪化させる誘因であるカフェインがあります。

その他にも、

  • ナッツ類
  • チョコレート
  • チーズ
  • アルコール

なども片頭痛を引き起こしがちですので、摂取を控えましょう。

逆に、片頭痛の予防に効く成分には、以下のようなものがあります。

ビタミンB2 納豆やレバー、ウナギ、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、ホウレンソウなどの葉菜類に含まれます。
フィーバーフュー (ナツシロギク) 古くから片頭痛に効果があるといわれるハーブです。
マグネシウム 大豆製品、ゴマ、ヒジキなどの海藻類、緑黄色野菜などに含まれます。
他にも、様々な状況に合わせて飲むことができます。

薬局に並ぶ鎮痛剤の中には、痛みを抑えることに特化したものから、副作用の胃痛も抑えてくれるものまで色々とあります。

選ぶ時には、パッケージに表示されている成分に注目して、自分の症状に合った成分が配合しているものを選ぶと良いでしょう。

眠気が気になるアナタへ

機械を操作したり、乗り物を運転しなければならない時など、眠くなってしまうと非常に困る場合は、催眠鎮静剤が入っていない薬を探しましょう。

主な催眠鎮静剤には、

  • ブロモワレリル尿素
  • アリルイソプロピルアセチル尿素

などの種類があります。

胃を荒らしたくないアナタへ

制酸剤が入っているものを選びましょう。

主な制酸剤には、

  • 合成ケイ酸アルミニウム
  • 合成ヒドロサルタイト
  • メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

などの種類があります。

鎮痛剤の成分だけを含む頭痛薬に、胃腸薬を合わせて飲んでも構いません。自分の体質や生活にあった飲み方を見つけましょう。

妊娠中・授乳中のアナタへ

妊娠中の方は、胎児への影響も考えて、まずは医師に相談しましょう。

また、たいていの頭痛薬には「授乳中の服用は避ける」と書かれていますが、どうしてもという時には、アセトアミノフェン成分の頭痛薬が比較的負担がかかりにくいとされています。

副作用にご注意を!

これまでにも少し触れてきましたが、頭痛薬の中には副作用を持つものがたくさんあります。

副作用には、大変危険なものもあります。

頭痛薬を使用する際には、面倒くさがらずに付属の注意書きによく目を通し、購入するときに薬剤師から受けたアドバイスをしっかりと守りましょう。

薬の種類にもよりますが、頭痛薬の主な副作用には以下のようなものがあります。

  • 胃腸障害
  • 肝機能障害
  • 無菌性髄膜炎
  • ぜんそく
  • スティーブンス・ジョンソン症候群
  • ライエル症候群
  • アナフィラキシーショック
中でも、胃腸障害はよく見られます。痛みの元であるプロスタグランジンは、胃の防御も担っているため、生成が抑えられると胃の粘膜が荒れてしまうのです。

薬がいまいち効かない……そんな時は?

これまで様々な薬を見てきましたが、薬だけではなかなか解消しない頭痛もあるでしょう。

そこで、最後に、薬以外で頭痛の解消に役立つ、ちょっとしたコツを紹介していきます。

緊張性頭痛は「温める」

緊張性頭痛では、血流を良くし、筋肉のこりを改善することが肝要です。

例えば、

  • 蒸しタオルなどで肩や首を温める
  • 同じ姿勢を取り過ぎず、適度なストレッチを心掛ける

などの行動が、頭痛の緩和に効果を発揮するでしょう。

ちなみに、頭を冷やすのは絶対にいけません。血流が悪くなり、かえって症状が悪化してしまいます。

片頭痛は「冷やす」

片頭痛の原因は、血管の拡張による炎症と言われています。そのため、緊張性頭痛と同じように身体を温めてしまうと、血流が増して、さらに症状が悪化してしまいます。

ですから、

片頭痛の場合は、緊張性頭痛の時とは逆に、冷たいタオルなどで首を冷やす

ということを、心掛けると良いでしょう。

また、片頭痛では音や光にも敏感になっているため、静かな、暗い部屋で安静にしているのがおすすめです。余計な刺激を避けることで、症状が楽になります。

空腹や寝過ぎも片頭痛の誘因となります。規則正しい生活を送りましょう。

大切なのは、ストレスの無い生活を送ること

薬の効果は素晴らしいものです。

しかし、あくまでも薬は対症療法です。頭痛がたちどころに、永遠に解消する魔法ではありません。

頭痛解消のために本当に大事なのは、自分の身体との優しい付き合い方を覚え、薬の助けも借りつつも、なるべく薬に頼らずに済む生活の仕方を見つけ出すことでしょう。

ストレスの無い生活が、健康には一番です。

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