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頭痛は毎日のコーヒーが原因だった!身近で怖いカフェイン中毒

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私たちの身近な飲み物であるコーヒー。もしかしたら、このコーヒーが日頃の体調不良の原因となっているかもしれません。それはカフェイン中毒。聞いたことはあってもほとんどの人はそれが自分の身にもおきているとは気づいてないと思います。

今回の記事では、そんな身近で怖い「カフェイン中毒」について詳しくご紹介していきます。

カフェインの摂り過ぎは危険!中毒性のあるカフェインに注意

朝おきたら「とりあえずコーヒー!」という人はとても多いですよね。カフェインはコーヒーにだけでなく、紅茶や煎茶、コーラ、エナジードリンクなどにも入っています。

その中でもコーヒーはドリップ式やインスタントなど、入れ方によって誤差はあれど、カフェイン量がダントツに多い飲み物です。「コーヒー」という言葉ではなく「カフェイン」と聞くと何となく身体に良くないイメージがありますよね?

しかし最近ではコーヒーの頭をスッキリと覚醒させる作用などから、健康にむしろ効果的なものとして受け入れられるようにもなってきました。しかし、それは上手に摂取してでのことであり、間違えばカフェイン本来の中毒性が牙を向いてきます。

実際、急性カフェイン中毒による死亡例もありますし、カフェインは「れっきとした中毒性のあるもの」だと、もっと強く認識する必要があるのではないでしょうか?

カフェインは合法的な麻薬

「合法的な麻薬」とは、法律的には何の制限もなく手に入れることができる麻薬のことをいいます。一般的に麻薬というと、マリファナ、ヘロイン、コカインなどがあります。

これらの麻薬には激しい中毒性があり、そして著しく健康を害する恐れがあるために法律で禁止されています。しかし、その中毒性がこれらのものよりも弱いために禁止されていないさまざまな合法的な麻薬がたくさんあります。

カフェイン以外で以下のものは私たちの身近にあって、いつでもどこでも手に入ることができ、一歩間違えば、法的に禁止されている麻薬と同じ中毒性を発揮するものばかりです。

  • アルコール
  • タバコ
  • 白砂糖
  • カカオ

これらは常習化すると、私たちが思っている以上に強い中毒性あります。そしてある共通点があるのです。それは疲労した時に欲しくなるということです。

カフェイン中毒で元気になった!と錯覚してしまう・・・中毒症状の仕組みとは

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カフェインを摂取するとまず小腸から血液に入り、そしてすぐに脳へと運ばれていきます。脳内には疲労を感じると、くっつく2つの物質「アデノシン」と「アデノシン受容体」と呼ばれるものがあります。

この2つの物質がくっつくことで脳は働きが遅くなり、「疲れた」「頭がボーっとする」といった、つまり疲労の症状があらわれるわけです。さらに具体的に私たちが疲労を感じると身体は以下のような状態をおこします。

  • 睡眠を誘発する
  • ノルアドレナリンの分泌を抑える(痛みを誘発する)
  • 血管の筋肉(平滑筋)を緩めることで血管を広げる
  • 心臓を休める(心拍数を減らす)
  • 腎臓への血流を少なくする

このようにアデノシンがアデノシン受容体とくっつくと、身体は疲労を感知し、休息の態勢になるわけです。

しかしカフェインが脳内に入ってくると、2つの物質に割り込み、先にアデノシン受容体とくっついてしまうのです。これによりアデノシンの働きはカフェインでブロックされてしまうことになります。

つまり、脳は「スッキリした!」「元気になった!」と錯覚を起こしてしまうわけですね。

やめられなくなる理由

アデノシン受容体をカフェインに奪われてしまった脳は、なんとかそれでもアデノシンの数に合わせようとさらに多くの受容体を生成することになります。つまりここからカフェインの中毒性がスタートします。

なぜかというと、さらにたくさん生成された受容体がアデノシンとくっつけば、また疲労を感じることになりますから、さらに多くのカフェインを摂取してそれをブロックしようとするわけですね。

カフェイン中毒症状はこのようにしてドンドン悪循環へと向かっていくわけです。

どのくらいで症状が出るのか?

コーヒーに含まれているカフェインといっても、入れ方によって量は変わってきますよね。またカフェインが入っているのはコーヒーだけではありません。ではそれぞれのカフェインの含有量をチェックしてみましょう。

  • レギュラーコーヒー浸出液(コーヒー豆の粉末10gを熱湯150mlで浸出)約60mg
  • インスタントコーヒー(インスタントコーヒー粉末2gを熱湯140mlに溶かす)約60mg
  • 玉露(茶葉10gに60℃の湯60mlを加え2.5分浸出)160mg
  • 煎茶(茶葉10gに90℃の湯430mlを加え1分浸出)20mg
  • 紅茶(茶葉5gに熱湯360mlを加え1.5~4分浸出)30mg
  • ウーロン茶(茶葉15gに90℃の湯650mlを加え0.5分浸出)20mg
  • コーラ飲料(100ml)10~13mg

 
ではどのくらい摂取すればカフェインの中毒症状があらわれるかといいますと、3時間以内に17mg/kgのカフェイン量を摂取すると100%の人に中毒症状が出るといわれ、また6.5mg/kgでも約半数の人に症状が出ると言われています。

17mg/kgとは体重1kgに対して17mgの摂取量ということになるので、たとえば体重50kgの人ならば850mg、つまりコーヒー約10杯を3時間で飲むと100%の中毒症状が出るということになります。

中毒症状は長くて12日間も!?あなどれないカフェインによる中毒症状

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カフェインに対する耐性は人それぞれ違うので体質的に強い人と弱い人がいます。しかし体の大きさに比例するため、大人よりも子供が、そして男性よりも女性の方が影響を受けやすくなります。

ではカフェインの摂取でどのような中毒症状があらわれるのか、具体的にみていきましょう。

  • 頭痛
  • 注意力が欠ける
  • 運動していないのに筋肉が疲労する
  • 眠れない
  • 脈が速くなる
  • 吐き気など風邪の症状が出る

このような症状がカフェインの摂取を離脱してから24時間以内におこります。これらのカフェイン中毒症状は、脳が増えすぎてしまったアデノシン受容体を元の数に戻すまで続くことになり、約7日~12日間は症状が出るといわれています。

代表的な症状である頭痛

カフェインの中毒症状として代表的なのが頭痛です。しかしカフェインの働きには頭痛の原因である脳血管の拡張を抑えて収縮させる効果もあり、実際に鎮痛剤や乗り物酔いの薬にも配合されています。

しかし、カフェインを常習的に毎日、摂取し続けていると、いざカフェインがきれた時には逆に今度は脳の血管が拡張してしまい頭痛が起こる原因となっていまうのです。

頭痛を治すためにコーヒーを飲んでいるという人は、もしかしたらすでにカフェイン中毒になってしまっているかもしれません。

カフェインというのはコーヒーなど生活に密着した身近なものに入っているからこそ、気が付きにくく、いつの間にか中毒化してしまう危険性をもっているのです。

カフェインと薬の関係はシビア!カフェインが与えてしまう悪影響

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薬と一緒に摂取してしまうと、カフェインの代謝が抑えられてしまうことがあるので注意が必要です。胃薬や尿酸の治療薬は一部、カフェインの代謝を抑えてしまう作用があるため中毒の影響が出やすく、一緒に服用することはおすすめできません。

また、カフェインは精神安定剤の効果を弱めてしまったり、喘息の治療薬であるテオフィリンの副作用を強くしてしまうことがあります。

この他にも薬によってはカフェインから何らかの影響を受けてしまうものがありますので、日常的にコーヒー、またはカフェインの入ったものを多く飲み、いつも常用している薬があるという人は医師に相談してみることをおすすめします。

女性は特にカフェインとの付き合い方を考えて!

カフェインは上手に摂取すれば、女性にとって嬉しい効果があるのは事実です。コーヒーの成分であるコーヒークロロゲン酸にはアンチエイジングの効果に期待できる優れた抗酸化作用がありますし、ダイエットの効果もあるとされています。

またカフェインには血圧を上昇させる作用があることから低血圧に悩む女性にとっては有効な場合もあります。しかし女性の体調は常にホルモンの変動によって左右されるため、カフェインの摂取を控えておいた方がよい時期があります。

排卵から生理が始まるまでの2週間を黄体期と呼びますが、この期間はカフェインの影響を受けるため、コーヒーなどのカフェイン飲料は控えめにしておいた方がよいでしょ。

また最も気をつけたいのは妊娠中と授乳期間です。カフェインは胎盤を通して赤ちゃんにまで移行してしまいます。また授乳期も授乳を通して赤ちゃんへと移行してしまいます。

この期間はカフェインの代謝が遅くなり、体内に長く留まってしまうため、妊娠中や授乳中のコーヒーは1日に1杯にしておいてください。

その他でとくに注意したい人

薬を常飲している人、妊娠、授乳中の女性の他に、カフェインの摂取を控えた方がよい人は以下になります。

  • 睡眠障害がある人
  • 胃潰瘍のある人
  • 不安症の人
  • パニック症候群の人

これらの症状がある人はコーヒーなどによるカフェイン摂取でさらに悪化してしまうことがあるため注意が必要です。

カフェインレスの効果は?

このように摂取の仕方しだいではさまざな弊害がおこりうるカフェインですが、ではコーヒーのカフェインレスタイプはカフェイン入りのコーヒーの代用となるのでしょうか?

コーヒーのカフェインレスが開発されたのは今から100年前のことです。カフェインレスといっても全くのゼロではありません。しかしEUの基準値でコーヒー豆の0.1%以下、インスタント豆は0.3%しかないため、中毒の予防には効果があるといえます。

また最近の研究によると普通のコーヒーとカフェインレスのコーヒーを飲んだ時に頭がスッキリするなどの効果は両方にみられることがわかってきました。

これにより覚醒効果は必ずしもカフェインの含有量によらず、「コーヒーを飲む」という心理的な作用でもおこることがあるようです。

摂取によるメリットも当然あるけれど・・・デメリットを考えてカフェインと上手に付き合おう

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ここでカフェイン摂取のメリットも確認しておきましょう。カフェインを含むコーヒーを飲むことを上手に使いこなせば以下のようなメリットがあるといわれています。

  • 計算力が高くなる
  • 疲れを感じるのが遅くなる

「カフェインと女性」のところでカフェインのメリットについて少し記述しましたが、他にもこのようなメリットがカフェインにはあります。計算力のアップなどは学習において集中力を高めることができ、とても効果的であるといえるでしょう。

ただこれらの効果は一時的なものであるということを忘れてはいけません。カフェインの効果的な作用である「覚醒」は前述したように脳が錯覚をおこすことであらわれます。

つまり身体を騙しているわけであり、一時的な利用ならば良いのですが常習化すると、本来、身体がもっている機能が衰えてしまうことになります。

その結果、夜がきたら自然と眠くなる、朝がきたら目が覚める、といった健康な体内リズムが狂ってしまうことになります。カフェインの効果を活かすには、まずデメリットもきちんと念頭にいれておくことが前提となるでしょう。

コーヒーなどに含まれているカフェインの中毒症状についてご紹介してきましたが大切なのはどのように付き合っていくか?だと思います。カフェインの作用にはメリットもありますがこのようなデメリットもたくさんあることを忘れないでください。

このように、私たちの生活の中ですっかり日常化してしまっているカフェイン。その摂取のあり方をぜひもう一度みなおしていただけたらと強く思います。

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