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花粉症で耳の奥がかゆい!耳がかゆいときに効く3つの対処法

毎年、春の訪れとともにやってくる花粉の季節。やっと寒い冬が終わって暖かく過ごしやすい気候になるというのに、花粉症の人にとっては1年で一番辛い季節かもしれません。

花粉症の代表的な症状と言えばくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、そして目のかゆみでしょう。でも実はそれ以外にも、花粉症の症状はいろいろとあります。例えば、耳の奥がかゆくなるという人も意外に多いのです。

鼻や目のかゆみと違って、耳の奥はかゆくても思うようにかくことが出来ない場所です。そんな耳の奥のかゆみにはどんな対処法があるのでしょうか。

耳の奥のかゆみ対策1.綿棒で優しくこする

耳の奥がかゆいと、耳かきや綿棒で思い切りかいてしまったり、爪で無理やり引っ掻いてしまうことがあるかもしれません。しかし強くかき過ぎてしまうと耳の中を傷つけて、出血することもあるため注意しなくてはいけません。

花粉症で耳がかゆいという場合、そのかゆみは鼓膜の奥で発生しています。耳かきや綿棒が届く場所ではないのです。

耳の入り口から鼓膜までを「外耳」、鼓膜の奥を「中耳」と言います(中耳よりももっと奥を「内耳」と言います)。鼓膜があるため、中耳は耳の入り口側からは外界と繋がっていません。

耳の構造

中耳には、喉の奥と繋がる「耳管(じかん)」という管があります。この耳管を通じて中耳は外界と繋がっているのです。耳管には気圧を調整する働きなどがあり、ダイビングで耳抜きするときに働く器官ででもあります。

花粉症による耳のかゆみは、口から入った花粉がこの耳管を通って耳の奥にたどり着いてしまうために起こります。鼓膜の奥のため、いくらかゆくてもかけない場所なのです。

耳はデリケートですから、できればかかないように我慢するのが一番です。冷やすことで、少しかゆみは落ち着きます。

それでも我慢できないときは、清潔な綿棒で優しくこする程度にしてください。綿棒の先を軽く水で湿らせたものを冷蔵庫で冷やし、それで優しくこするようしてもよいでしょう。(綿棒は清潔に扱うようにしてください)

綿棒を耳の奥まで入れ、強くこすったりはしないようにしてください。耳かきで強くかくこともやめましょう。耳の皮膚は傷つきやすく、かいたことが原因で炎症を起こしてしまうこともあり、場合によっては細菌に感染してしまうこともあります。

耳の中をかくことで、余計にかゆみを感じるようになってしまうこともあります。かゆいときにはまずは冷やしたりするようにして、なるべくかかないことが一番でしょう。

耳の奥のかゆみ対策2.耳のツボを押してみる

耳にはいろいろなツボが集まっています。その中には花粉症に効果があるとされるツボもいくつかあります。それらのツボを押すことで少し楽になるかもしれません。

耳珠付近にあるツボ:外鼻、内鼻、腎上腺、内分泌

耳の穴の入り口の、耳と頬の間にある小さなコリコリとした出っ張りを「耳珠」と言います。上記のツボは全てこの耳珠の付近にあり、鼻炎に効果があるとされます。

花粉による耳のかゆみに効くツボ4つ外鼻内鼻腎上腺内分泌

外鼻(がいび) 耳珠の中央よりやや頬側
内鼻(ないび) 外鼻の裏側(耳の穴の側)のやや下の辺り
腎上腺(じんじょうせん) 外鼻の斜め下
内分泌(ないぶんぴ) 耳の穴の下の切れ込みの内側
外鼻、内鼻、腎上腺を刺激するには、耳の穴の側に人差し指を入れ、外側から親指で挟んで下さい。そして痛気持ちいいと感じるくらいの強さでゆっくりと揉みます。

できれば途中で親指と人差し指の位置を(表と裏で)交換し、また同じような強さで揉んでいってください。これを2~3分くらい続けましょう。

内分泌を刺激するには耳の穴の下の切れ込みに人差し指を入れ、30回くらい押すようにしてください。

耳の上部にあるツボ:風渓

「風渓(ふうけい)」はアレルギー症状に効果があるとされるツボです。耳の上部の溝の内側にあり、耳の一番高い位置よりやや外側になります。

花粉による耳のかゆみに効くツボ風渓

この風渓に人差し指をあて、耳の裏側から親指で挟んで強めに押すようにして刺激をしてください。

ちなみに目がかゆいときには、耳たぶの中央よりやや下にある「眼(がん)」というツボも効果的です。ここを人差し指と親指で挟み、強めにつまんで刺激するとよいでしょう。

ツボ押しなら、いつでもどこでも手軽にできますね。電車の待ち時間にもやってみましょう。

耳の奥のかゆみ対策3.うがいや鼻洗浄をする

耳の奥のかゆみを防ぐには、喉や鼻から入ってしまった花粉を取り除くことが一番です。そのためにも、花粉の季節にはうがいや鼻洗浄をやってみてください。

うがいは簡単に出来ます。花粉症だけでなく風邪の予防にもなりますから、外から帰ったら必ず手洗い・うがいをするという習慣をつけておきましょう。

鼻洗浄はやり慣れない方にとっては少し勇気がいるかもしれません。でも慣れれば痛みは感じなくなります。花粉症や風邪の予防になり、鼻が詰まって息苦しいといった症状も改善しますから、一度試してみてください。

ポイントは、水道水でなく生理食塩水を使うことです。水道水では鼻がツーンとして痛みが出てしまいます。

生理食塩水は煮沸した水や浄水器の水など、衛生的な水を使って作ってください。1リットルの水に対して9gの食塩を溶かすと、人の体液と同じ浸透圧の0.9%の生理食塩水を作ることができます。

洗面器に生理食塩水を入れ、鼻から吸い込んで鼻の中を洗浄します。慣れるまでは、吸い込んだ鼻からそのまま出すようにするとよいでしょう。食塩水は人肌程度の温度にしてください。

まず片方の鼻の穴を押さえ、逆側の鼻から食塩水を吸い込みます。そして洗面器から顔を出し、吸い込んだ食塩水をそのまま鼻から出してください。これを3−5回行い、次に反対側の鼻も同じようにやります。最後に軽く鼻をかんでください。

これに慣れてきたら、吸い込んだ食塩水を口から出してみてください。

片方の鼻から強めに食塩水を吸って、少し上を向いてください。食塩水は口の方へ流れてくるので、それを口から吐き出すようにします。これを3~5回行い、反対側の鼻も同じように吸って口から吐き出してください。最後に軽く鼻をかみます。

鼻から吸った食塩水を飲み込まないように注意してください。また最後に鼻をかむときには、軽くかむようにしてください。食塩水を飲み込んだり強く鼻をかんでしまうと、中耳炎になってしまうことがあります。

鼻洗浄は、やり方に慣れてくるとスッキリして気持ちがいいと思います。ただし行うのは、1日1回までにしておきましょう。作った食塩水はそのときに使い切ってください。清潔に使うには、24時間程度しかもちません。

専用の洗浄剤も市販されていますから、まずをそれを使って試してみるとよいでしょう。

(鼻洗浄の方法 出典…川村耳鼻咽喉科クリニックの『耳寄り通信』より)

耳の奥がかゆくて辛いのなら、まずは病院へ行こう

もしかすると、耳がかゆい程度の症状では病院を受診しにくいと思われる方もいるかもしれません。しかしかゆみがひどくて辛い、ついかきむしってしまう、症状が1週間近く続いているといった場合には、一度耳鼻咽喉科を受診してみてください。

先ほども言いましたが、花粉症による耳のかゆみは鼓膜の奥で起きています。けれどかゆみがあまりにひどくて耳をかき過ぎてしまうと、耳の穴から鼓膜までの「外耳道」を傷つけてしまうことがあります。

かき過ぎて炎症を起こし外耳炎になってしまったり、そこから細菌感染して感染症になってしまうこともあるのです。皮膚が破れて出血してしまうこともあります。

このようなことが起こると聴力にも影響が出て聴こえにくくなり、また治りも悪くなってしまいます。

ですから耳のかゆみが辛いと思ったときには、かき過ぎてしまう前に一度病院へ行ってみてください。花粉症が原因のかゆみなのかどうかは、医師の診察によってある程度わかります。

そして花粉症の薬を服用することで、耳のかゆみも改善されてきます。花粉症の薬は「くしゃみ、鼻水、鼻詰まりに効果がある」というイメージかもしれませんが、アレルギー症状全体を抑えてくれるため、耳のかゆみにも効果があるのです。

今現在、花粉症の薬を飲んでいるが耳がかゆくて辛いという場合には、医師に相談して別の薬に変えてみてもよいでしょう。

耳のかき過ぎによって外耳炎を起こしてしまっていた場合には、炎症を抑える塗り薬なども処方されるかもしれません。細菌感染を起こしてしまっているようでしたら、抗生剤も処方されるでしょう。

くしゃみや鼻水といった症状が続くのも辛いですが、かきたくてもかくことが出来ない耳の奥のかゆみも、もどかしくて辛いものです。かき過ぎて傷つけてしまう前に、早めに受診してみてください。

なお花粉症予防には次のような基本的な対策が重要です。

  • 規則正しい生活をし、バランスのとれた食生活にする
  • 睡眠不足にならないようにする
  • ストレスをためない
  • 花粉対策用のマスクやメガネをする
  • 出来るだけ花粉を持ち込まない、衣服の花粉を払ってから室内に入る
  • 花粉飛散の多い日の外出は控える、特に午後1~3時の外出は控えておく

そして花粉症で辛いというときには、我慢しないで病院を受診して薬をもらうようにしてみてください。眠くなるのが嫌だから薬は飲まないという人もいますが、今はいろいろな薬が発売されていて眠くなりにくいものもあります。

受診を迷われている方は、無理しないで一度医師に相談してみてください。

花粉症の症状がひどいときには、我慢しているより早く病院へ行ったほうがいいですね。
薬を飲みつつ日頃の生活も見直して、この時期を快適に乗り切りたいです。
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