健康生活TOP 痛風 足指に鋭い痛み..!20代女性にも痛風が増加しているワケ

足指に鋭い痛み..!20代女性にも痛風が増加しているワケ

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足の親指にいきなり鋭い激痛が!

痛風はなんの前ぶれもなく突然やってきます。発症して初めて気づくことが多く、あらゆる合併症も引き起こします。

そして近年、痛風とは一般的に無縁だったはずの20代の若い女性にも患者数が広がっています。

どうして今、若い女性にまで痛風という病気が広まってしまったのでしょうか?原因とそして対処法を詳しく探っていきましょう。

痛風

痛風を発症するのはほとんどが男性です。1992年におこなわれた東京女子医科大学の痛風患者数の調査では男性が98%以上を占めており、女性はたったの2%以下という結果でした。

このように男女の患者数がハッキリと分かれるには理由があります。それは痛みの原因となる尿酸の血中濃度が男性よりも女性の方が低いからです。

しかしここ数年になって女性でも痛風患者が増えてきました。
ではまず痛風が一般的にどのような病気なのかを詳しく知ることからはじめましょう。

それは突然の激痛で始まる

前日まで身体に何の異変もなかったのに、いきなり足の親指に鋭い痛みが走ることでおこる病気です。発作がおきる時間帯はおもに夜中から明け方が一番多く、ほとんどの場合、痛みは24時間以内におさまります。

通常は痛みがおさまったとしても2、3日は続きます。しかし人によっては1日ですっかり痛みがおさまることもあり、痛みの持続性は人それぞれですが、1、2週間のうちには痛みの症状がおさまるのが特徴です。

このように最初の始まりである痛みは一時的なものであり、おさまってしまうと治ったと勘違いをして、放置してしまうことがよくあります。しかし治療をせずに放置しておけばさらに症状は悪化していき、ついには合併症をおこすこともあります。

発症しやすい年代

痛風とは過去のデーターからみると一般的に30代から50代までの男性がほとんどでした。しかし今では20代からでも発症する人が増えてきており、一番多い年代のピークは以前は50代でしたが、近年は30代と若い年代に変わってきています。

このように若い年代へと移ってきている理由としてあげられるのがストレスです。30代というのは会社でのポジションが変わり責任が大きくなることでストレスが溜まっていく年代だと思われます。

しかし近年では、仕事ができてもコミュニケーションが苦手という20代の人が増え、同じくストレスを抱えるようになりました。

また暴飲暴食をするのも若い人の特徴であり、今ではどの年代であっても痛風を発症する可能性があると思われます。

発症しやすい部分と症状

  • 足の親指に痛みがある
  • 足の指が腫れる
  • 足の指が変形する
  • 膝や関節に痛みや熱を感じる
  • 足の甲やくるぶしの痛みや腫れ

発症する場所は親指がもっとも多く、じつに6割から7割となっています。症状が悪化すると足の甲が腫れて靴を履くことが困難となります。

また稀にひじや手の指にも痛みがあらわれるケースもあります。

発症する共通の特徴

前ぶれとして関節がムズムズするなどのケースもありますが、通常はある日突然おこります。一回目の発症での痛みは24時間がピークであり、2、3日のうちにおさまるのが大半で、長くても2週間以内にはおさまります。

そのあとしばらくは症状は出ません。その期間は初めての発症から6か月から1年間と長いのが特徴です。このように一回目の発症から次の発症する期間が長いため、治ったと安心してしまう人が多くみられます。

しかし痛風が悪化していくと、たびたび症状があらわれるようになります。また痛みの時間も長くなっていきます。

原因は尿酸値の上昇

では痛風になるとなぜこのような耐え難い痛みが襲うのでしょうか?それは血液中の尿酸値の上昇にあります。

関節に溜まった尿酸は尿酸ナトリウムという結晶になります。この尿酸でできた結晶というのは体内にとっては異物であり、白血球を出動させて何とか排除しようとします。

痛風の痛みの原因はこの尿酸ナトリウムと白血球との戦いです。

しかし関節の中に溜まった尿酸ナトリウムは無生物ですので白血球の力では排除することができません。白血球はさまざまな活性酵素などを放出して自滅することになります。この放出された物質が痛みを引き起こす原因となるわけです。

なぜ足の親指に症状が多く発症するのかはまだはっきりとわかっていません。しかし尿酸ナトリウムができやすい条件としてタンパク質の少ない部分、酸性が強い部分、また身体の中でもよく動かして負担がかかる部分というのがあげられます。

放置すると怖い合併症

痛風は昔からある病気ですが、現代では医学の進歩により、薬を服用するなどしてきちんと治療をすれば通常の生活を送ることができます。しかし放置しておくと、痛風という関節の痛みは氷山の一角であることに気づかされることになります。

痛風は悪化するとしだいにその影響が身体全体に広がります。腎臓障害や尿路結石などの病気を引き起こし、また高尿酸値は心血管障害や脳血管障害となる可能性が高く、それにより脳卒中や狭心症をおこすリスクもでてきます。

若い女性に広がる痛風

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では、次に、なぜ男性がほとんどだったはずの痛風が、いま女性に増えてきているのか探っていきましょう。

一般的には更年期の後

圧倒的に男性が多い痛風ですが、以前から少数でも女性が発症するケースはありました。しかしそのほとんどは更年期をむかえた女性でした。それは女性ホルモンのエストロゲンが大きく影響しています。

女性の尿酸値は男性の約3分の2ほどしかない上に、エストロゲンには尿酸値の上昇を抑える働きがあります。しかし更年期をむかえると卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌量が減少してしまいます。

これによって尿酸値の上昇を抑えられる働きが弱まるため、痛風を引き起こす要因となるのです。

しかしそれでも、もともとの尿酸値の平均値が男性と比べて低いですから、通常の場合では痛風にまでなる女性は稀なのです。

しかし、更年期をむかえてエストロゲンの働きが弱まった上に、過度なアルコール摂取や肥満などの条件が加われば痛風を発症してしまう確立はグンとあがってしまいます。

では、更年期の女性が生活習慣によっては痛風になるリスクが高くなることはわかりましたが、どうして更年期とは関係のない20代の若い女性にまで痛風が広まってきているのでしょうか?

それはやはりエストロゲンが大きく関係しています。

若年性更年期障害とは

更年期障害なんてまだ無関係であるはずの若い女性にも、いま更年期障害と同じ症状をうったえる人が増えてきています。更年期障害の症状といえば、生理不順、頭痛、吐き気、身体のほてり、イライラなど心身ともにさまざまな不調が出ます。

これらの不調の原因は卵巣機能の低下による女性ホルモンのエストロゲンの減少なのですが、じつはこのエストロゲンは生活習慣の乱れやストレスなどでも減少してしまうのです。

これにより更年期の女性と同じように、エストロゲンによって尿酸値の上昇をおさえる働きが弱まってしまうことが大きな原因と考えられます。また以下のような要因が重なることで痛風を発症するリスクが高くなります。

  • お酒をたくさん飲む
  • 痩せすぎ、もしくは太りすぎている
  • 過酷なダイエットをしている
  • 激しすぎる運動をしている
  • ストレスがたまっている
  • 喫煙
  • 洋食中心の食生活
  • 甘い物が大好き
  • 冷え性

痛風を予防するために「食生活」と「ストレス」に気をつけて

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若年性更年期障害の場合、本当の更年期のように卵巣機能の低下は老化によるものではありません。つまり卵巣自体に原因があるわけではないので、別の原因となる習慣を見直すことで改善することが可能です。

とくに気をつけたいのが食生活とストレスです。この2つがいま若い女性の間で痛風が広がっている大きな原因といえるでしょう。

乱れた食生活

パンが大好きな女性はたくさんいますよね。朝食はごはんよりもパンという方がほとんどではないでしょうか?パンの方が手軽に準備できますし、片付けも簡単です。

昔と違い、女性も働く時代となりました。忙しい朝は時間も少ないですから手軽なパン食になりがちです。しかしパンが主食となるとおかずもハムエッグなど、油をつかったものになってしまいます。

昼食もパスタやサンドイッチ。そして間食には甘いお菓子。このように現代の食生活は近年で大きく変わってしまいました。このような欧米化した食生活では身体にとってバランスが良くありません。

また最近、女性の飲酒が増えていることも痛風の大きな原因です。今では酒屋にわざわざ行かなくてもスーパーマーケットで夕飯の買い物のついでにお酒を買うことができるようになりました。

またお酒コーナーには若い女性に人気がありそうな、ジュースのようなさまざまなフレーバーのお酒が並んでいますよね。しかしお酒はお酒です。そしてこれらのお酒にはたっぷりと砂糖が使われており、慢性的な冷え性の原因にもなります。

まずはこのように乱れてしまった食生活をもう一度みなおしていきましょう。洋食ではなくできるだけ和食に。そしてお酒や甘いお菓子などはひかえめにすることです。

ストレスの増加

もともと女性というのは本質的にストレスには強くできています。男性が「精神面が弱く、肉体が強い」のに対して、女性は「精神面は強く、肉体は弱い」という傾向があります。

しかし近年はどうでしょうか?女性も男性なみに社会進出を果たし、男性と同じように仕事の責任を負うようになりました。若い女性でもこの不景気な社会の中、残業をこなして必死に働いています。

このように近年では、女性をとりまく環境が変わってしまいました。もともと精神面が強いはずだった女性でもこのような過度のストレスにより、いまでは「精神面も弱く、肉体面も弱い」という状況になっていると思われます。

またお酒に手がのびてしまうのもこのストレスが大きく関係していることを見逃すことはできません。このように社会でのストレスに加え、結婚して家事育児も重なれば、さらに心身ともに健康を維持していくのが困難となってきます。

ストレスが原因で食生活が乱れている場合には、まずこのストレスを何とかしなければいけません。とくにお酒は痛風の大きな原因となります。お酒でストレスを発散させるのではなく別の方法で発散させるようにしてください。

ストレスを受けないようにするのはハッキリ言ってしまえば無理です。問題はどのように受け止めるか、そしてどのように発散させるかが大切です。「これでいいんだ」という開き直りと、楽しいことに目を向ける癖をつけるようにしましょう。

症状がでた場合は病院に

痛風はある日突然おこります。そしてしばらくまた症状がおさまります。

しかし症状があらわれた段階で早めに受診することをおすすめします。それと同時にしっかりと生活習慣と食生活をみなおしていきましょう。

また女性の痛風の場合は食生活だけでなく若年性更年期障害が関係していることが多いですから、生理不順や、頭痛、吐き気、めまい、イライラなど更年期と同じような症状がある場合には婦人科も一度受診しておきましょう。

自分の身体と会話

さまざまな体調不良は身体からのメッセージだと前向きに受け取りましょう。病気という症状はたいていの場合、原因をみなおすことで改善することができます。それには薬ではなくやはり根本的には自分自身の力でなければいけません。

以前までは男性に圧倒的に多かった痛風が、いまでは若い女性にまで広がってきたということは、現代の若い女性に対する生活習慣や食生活の乱れに対する警告のメッセージではないでしょうか?

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