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望む子供を産み分ける…遺伝子操作によるデザイナーベイビー

婦人科医師に子供の写真を見せられて考えている夫妻

顔・スタイル・性格・IQなど自分の理想どおりの子供を授かりたい・・そんな夢物語のようなことが生殖医療の進歩によって現実になりつつあります。「子供を望む」だけでなく「望んだ子供」を授かることが可能になる日が近づいているのです。

本来、神の領域であるはずの人類の創造にまで介入してしまうことは、人類にとってどのような意味をもたらすのでしょう?都合よくメリットだけを享受することで済むことなのでしょうか?生殖医療の進歩が人間に与える功罪について考えます。

1人っ子政策下の中国では子供の性別選択は当たり前!?

中国では爆発的な人口の増大を抑えるために1979年以来、いわゆる「1人っ子政策」をつい最近まで行っていました。(2015年11月に廃止)

実は、中国では1人っ子政策の下で事実上子供を1人しか持てないため、親の希望としては、圧倒的に男の子が欲しいという現実があります。

その理由は、中国では伝統的に男子が家を継ぐ慣習があるため、男の子であれば将来、両親の面倒をみたり家を継ぐことができるため、親としては自分たちに都合が良いのです。

もし、女の子が生まれた場合、ほとんどが他家へ嫁ぐため、その家系が絶えてしまうことや親の老後に対する不安などが起こります。

また、農村地域が多い国の事情において、力のある男のほうが労働力としての価値が高いという理由もあります。

いずれにしても、社会制度として1人っ子政策を行ってきた中国では、どのようなことをしても絶対に男の子が欲しいという親の強い希望があるため、出生時の「性別選択」が現実に実行されてきた、といわざるを得ないのです。

そして、中国大陸という言葉の一部を変え、極めて美しくない表現で揶揄されてきたことも、それほど昔の話ではありません。

先日、中国で「男の子が授かるお茶」という飲料が爆発的に売れているというニュースを見かけましたが、恐らく何の根拠もないもので、こうした様子からも中国においては、男子を望む親の希望の強さがいかに大きいかを垣間見ることができます。

かつての日本でも親の都合による生殖の選択が行われている

中国の状況と似たようなことは日本でも起こっています。

かつて社会現象ともなった橋田壽賀子の「おしん」の物語の中で、図らずも子供を身ごもってしまった母が、食いぶちを減らすために真冬の冷たい川に入ってゆく、というシーンは貧困がもたらす悲劇として強烈な印象で描かれていました。

様々な事情によって子供を産む人数が制約されることで、どのようなことが起こりうるか、想像することは難しくありません。

中国の例であっても、「おしん」の話であっても、望まない子供の出生をコントロールすることは、善か悪かを別にして考えれば、どこの世界でも行われてきた、やむを得ない社会の歪みの表れといえるのかもしれません。

親や子にとって最善の選択とは何か?生殖医療ができること

今では珍しくない体外受精など人工授精法も生殖補助医療と位置づけられ、不妊で悩む夫婦に希望を与えています。

ところが、生殖医療が飛躍的に進歩したことによって、別の新たな問題が起こっているのも事実です。生殖医療が人間の身勝手を手助けする道具になりつつあるのです。

ここで生殖医療の問題点を正しく理解するためにも、まずは遺伝子やDNAについての基礎的な知識を整理しておきましょう。

生殖医療に欠かせない遺伝子・DNAとは?

私たち人間の体は60兆個の細胞から成り立っています。内臓も筋肉も髪の毛の1本1本まで細胞が集まってできています。その1つ1つの細胞の中心には核があり、1つの細胞に1つの核が入っています。ちょうど卵の黄身のようなイメージです。

卵の黄身にあたる核の中には、人間の体を作る設計図となる染色体が入っています。染色体は紐状の形をしていて、人間の場合23対46本の染色体を持っています。この23対46本の染色体の中に1人の人間を作る全ての設計図が入っています。

その設計図にあたるものがDNAで、DNAに書き込まれた遺伝情報の1つ1つが遺伝子です。遺伝子は特殊なタンパク質でDNAで書かれた遺伝情報ともいえます。

新たに人間が誕生するとき、父方と母方のそれぞれからDNAの入った23本の染色体を1セットづつ譲り受け、それが対を成すことで新しい命の設計図が完成します。

ですから、突き詰めれば、私たち人間の一人ひとりの個性を作るのは親から受け継いだ遺伝子の遺伝情報ということになります。

遺伝情報を利用することで男女の産み分けは可能

男女の区別に関しても、性を決める性染色体が完成するときに男女の区別が決まります。男の子が欲しい、女の子が欲しい、という親の希望があるとしても、その決定は性染色体によって行われます。

そして男になるか女になるかを決める遺伝情報は男性側にしかありません。簡単にいえば、男性だけが持つ2種類の性染色体がXかYかの違いによって性別が決定されます。

もし、男の子と女の子のどちらか好きなほうを選択できるとすれば、男性だけが持つ性別を決める2種類の性染色体のうち、どちらか一方を取り出し卵子に受精させればよいことになります。

現在の生殖医療では、男性になる遺伝情報を持つ染色体を色分けをすることで、男でも女でもどちらか好きなほうを選んで受精卵を作ることは技術的に可能です。

しかし本来、男の子になるか、女の子になるか、は人間がコントロールすることのできない神の領域であるはずです。生殖医療が進歩することで男女を産み分けることも可能になりましたが、その技術を安易に利用してよいのか、とは別問題です。

どうしても男の子が欲しいという慣習におかれている人や、次の子はどうしても女の子が欲しいという親の希望に沿って男女を産み分けることは、今の生殖医療では技術的には可能です。しかし倫理的には簡単に認められていない理由もあるのです。

ヒトゲノムの解明が人類にもたらすもの

おさらいになりますが、人間の全ての細胞の中には核があり、核の中には染色体があり、染色体に遺伝子(遺伝情報)が書き込まれたDNAから成っています。その遺伝子の設計図に基づいて私たち人間が作られています。

さらに、1つの生物を完全に作るために必要な全ての遺伝子のセットのことをゲノムといい、人間のゲノムのことをヒトゲノムと呼びます。

ヒトゲノムは膨大な量の情報から成っていますが、それを1つ1つ丹念にしらべることによって、どこに、どのような情報が書かれているかを突き止めることができます。今ではヒトゲノムはほぼ完全に解明されています。

つまり、私たちは1人の人間を作る全ての遺伝情報をすでに手にしているのです。これは、男女の産み分けを可能にするどころか、自分の望む構造をした人間を意図的に作ることができる、ということを意味しています。

2015年の女性がなりたい顔の第1位は女優の石原さとみさんだそうですが、生まれてくる子供の顔だけを石原さとみさんにすることも理論的には可能です。

生殖医療が人間にもたらす光と影・・出産が商品化する現実

世界には子供を授かりたくても、どうしても授かることができない夫婦やカップルが大勢います。日本でも夫婦の10組に1組は不妊症と診断され治療を受けています。

生殖医療の出発点は不妊治療ですから、治療の方法が進歩しできるだけ多くの夫婦が自然妊娠できる状況に近づくことが理想的です。しかし、実際にはどうすることもできない状況もあります。

ある女性の政治家が、長年に渡る不妊治療にも効果がなかったため、アメリカでの卵子提供を受け50歳で初産をしたというニュースがありました。政治家という職業のためか、大きく報じられましたが、このような例は他にも多数あるのです。

現在の常識では50歳で自然妊娠することはまず不可能です。他人の卵子を使い着床、妊娠することは、そもそも自然界ではあり得ないことです。すでに生殖医療は、私たちの身近にあり神の領域であった受胎を成し遂げています。

しかし、他人の卵子や精子を使い受胎、出産することには倫理的に決して許されない次のようなケースもあるのです。

生殖ビジネスの実態!貧困が生み出す生殖医療の問題点

他人の卵子の提供を受けて妊娠するということは、卵子を提供している女性がいることになります。その卵子を提供する女性のことをエッグドナー(Egg Donor)といいます。

エッグドナーには、他人を助けたいという純粋なボランティア精神の人もいますが、中には自分の卵子をお金で販売するという人もいます。

経済的に貧困な発展途上国では、金銭を得るための手段として若くて健康な卵子が闇のルートで売られているのです。

それどころか、片方の卵巣そのものを摘出し、それを売るという女性や売買を仲介する組織があるのも事実です。卵巣の相場は20~30万円程度だそうです。

年齢や病気などのために子供ができない女性が、他人の卵子や卵巣を買うことで生殖を可能にしている闇のビジネスが暗躍しつつあるのです。

そこには生殖ビジネスによるお金を目当てにした闇の商売人もいるでしょうし、親の借金や家族を養うために卵巣を手放す若い女性がいるかもしれません。

一部の組織やお金持ちが経済的に貧困している人から、無理やりにでも卵子や卵巣を金で奪い取るという状態は、生殖医療の進歩が必ずしも社会を良い方向へ導いているとはいえない状況を生み出していることにもなるのです。

アメリカでは卵子オークションも行われている

生殖医療の発展とともに新たな現象が起こっています。1990年代後半になってアメリカで卵子のオークションが行われるようになっているのです。優れた美貌とスタイルを持つ一流のモデルなどが自分の卵子を他人に売って多額の報酬を得るのです。

また、女性だけではなく男性も一流のスポーツ選手ともなれば、そのDNAを販売することもあり得ます。取り出した卵子や精子は凍結保存しておけば、買い手がつくまで半永久的に保存することもできます。

生殖医療が不妊の治療に役立てられるのではなく、人間をおもちゃのように扱うことができるようにしてしまったことも、生殖医療の闇の部分といわざるを得ないでしょう。

iPS細胞の出現によって変わる生殖医療・再生医療

2012年に山中伸弥氏(当時・京都大学教授)がiPS細胞の開発によってノーベル生理学医学賞を受賞したことは、同じ日本人としても大変名誉なことだと思います。

ES細胞という人間の卵子の胚を使用した細胞から作っていたものを、iPS細胞から作るという倫理の壁を乗り越えることができるとしています。

iPS細胞は再生医療の分野での応用が大いに期待されますが、決して人間がやってはいけない臨界点を超えてしまう恐れもあります。

生殖医療の将来にはデザイナーベイビーの誕生がある

ここまでは、他人の卵子や遺伝情報が商品としてビジネスに利用されていることを述べてきましたが、さらに生殖医療が進化するとどうなるのでしょうか?次に待ち受けるのは、人ゲノムを操作することで作られるデザイナーベイビーの誕生です。

現在のところ、人間を作る設計図となるヒトゲノムはほぼ全て解明されていますので、遺伝子を操作して完全に自分の望みにかなう別の人間を作り上げることは理論的に可能です。

そして近い将来、技術的な課題も克服される日が来るでしょう。自分の遺伝子を子供に引き継ぐのではなく、自分が望む子供を作りあげることができるようになります。

つまり、親が望む子供は欲しいが親が望まない子供は欲しくない、という親の欲がエスカレートすることによって、親の望む子供を人為的に作る「デザイナーベイビー」が現実に誕生するのです。

そして、こうしたデザイナーベイビーが誕生することは、次のような功罪を生むと考えられます。

1.臓器移植や難病治療が可能になる

世の中には、臓器や骨髄などを移植をしなければ命が助からない病気を持つ人はたくさんいます。

例えば、白血病や再生不良性貧血などで骨髄移植を待つ人や、重い腎臓病で腎臓を移植する以外には命が助かる方法がない人でも、自分の細胞から臓器を複製して使うことができれば、迅速で拒絶反応もない最も安全な臓器移植ができるようになります。

他人の卵子や細胞から作った臓器を移植するのであれば、倫理的な問題が起こりますが、iPS細胞の技術を利用し、自分自身の細胞から自分の臓器と同じものを複製して使うのであれば、倫理的な問題も軽減されると考えられます。

そして、貧困に苦しむ人が生活のために、やむを得ず自分の体を傷付け臓器を売る悪習も根絶されていくでしょう。

2.同姓カップルの子供が誕生する

最近、日本でも同姓のカップルを夫婦として認める自治体が少しずつ増えています。法的な権利や拘束力はないものの、新しいパートナーの形として理解されていくと考えられます。

また、すでに同姓婚を認め生殖補助医療を適用する権利を与えている国もあります。いうまでもなく、同姓の間に子供ができることはありません。しかし、他人の生殖細胞や遺伝情報を手にいれることで、同姓間でも子供を作ることが可能になります。

こうした場合、子供は一体誰の子になるのか?という問題が起こります。「遺伝子の親」、「生みの親」、「育ての親」が全て異なるというように生まれた子供は、自分の出生を分割して捉えなければならなくなります。

国籍はどこになるのか?本当の親は誰なのか?生まれてきて良かったのか?アイデンティティはどうなるのか?など自分の出自を知ることや、自分の存在をどのように考えれば良いのか、というような答えようのない難問を突きつけられることになります。

3.ごく一部の人間が生殖をコントロールし世界を支配する

日本で体外受精を行う場合、およそ500~1000万円の費用がかかるといわれています。将来、自分のクローン臓器を作ったり、遺伝情報を保存するには莫大なお金がかかるはずです。

それは、ごく一部のお金持ちだけが、自分の都合に合わせて必要な細胞や臓器をいくらでも作って、自分の種だけが社会で優位になるように、人間の進化をコントロールしてしまう可能性もあります。

特定の宗教や国籍、民族に属する人だけが世の中を優位に支配し、それとは異なる個性や考えを持つ人の種を絶滅させることも可能になるかもしれません。生殖をコントロールする者が世界を支配する、というSFのような話が現実になりつつあります。

4.永遠の若さ・永遠の命を得る

女性なら誰でも、これ以上永遠に歳をとらなければ良いのに・・といつも考えているかもしれません。

自分の遺伝情報から肌の細胞を作り出し、培養したシートを肌にペタリと貼るだけで、数日後には生まれたばかりのようなお肌に生まれ変わるとしたら・・と想像するだけで、よだれが出てしまうかもしれませんね。

膵臓の細胞を新しくする技術が開発されれば、糖尿病は根絶するかもしれませんし、卵巣機能を再生させれば、更年期障害で苦しむこともなくなるでしょう。体のあらゆる部分を複製し再生させれば、永遠の若さや命を手にいれることができるかもしれません。

生殖医療と再生医療の垣根がなくなり、生命にとって究極の目的が達成される日がそう遠くない将来に迫っているといえるでしょう。そこには、もはや「死」という概念が存在しなくなっているかもしれません。

5.家族の概念が変わる

生殖医療の先進国といわれるスウェーデンでは、これから将来に渡って起こるであろう生殖に関わる矛盾を家族の概念を置き換えることで克服しようとしています。

スウェーデンには法律で認められた婚姻以外にも「サムボ」(Sambo)という制度があり、正式な夫婦関係が成立していなくても、サムボで生まれた子供を差別無く家族の一因と認め、法律的な扶助を与えるようにしています。

完全な一夫多妻制とまではいえませんが、それに近い形で家族を増やしていくことができる制度といえます。

つまり、男女に関わらず、サムボの制度を利用して数年ごとに配偶者を変え子供を増やせば、異なるパートナーが対等の親となり、異なる親から生まれた複数の子供たちは全て兄弟となるので、サムボでつながる1つの大家族ができるのです。

また、子供がいない夫婦が、外国から別の戸籍を持つ子供を国際養子として受け入れる制度に力を入れています。養父となるには、300万円程度の支度金のようなものを本来の親や施設へ支払うようです。

悪い言葉でいえば、人身を売買しているように思われるかもしれません。しかし、1993年に施行されたハーグ条約を堅く遵守し、どのような出生の子供でも実の子供と同じように家族として迎える国としての援助を約束しています。

サムボの制度と同じことを遺伝情報を取り交わすだけで、より簡単に家族を増やすことができるようになると考えられます。

生殖医療の最大の問題?社会の同意がなくてもデザイナーベイビーはできる

生殖医療が急速に進歩することで、本来の出発点であった「不妊の治療」という目的から、大きく逸脱した結果がもたらされることになります。

生殖医療が間違った倫理観で使われることがないように、法を作り人間の良心によって法が守られる、国民的な理解を得て利用すべきだ、などという新聞の社説のような言葉は幻想に過ぎません。

現在でも世界のどこかで、卵子や卵巣が不法に売買され、ごく一部の人のDNAが冷凍保存されています。

「できること」と「やって良い」ということは全く次元の異なる話ですが、お金では買うことができないとされてきた、命や生きる時間を手にいれることができるならば、その実力を持った人が生物の進化の頂点を目指すでしょう。

女性のライフスタイルの変化と子供を産むことの意味

そもそも生殖医療は、子供を望んでも授からない夫婦やカップルをサポートする医療として始まりました。いわば不妊症の治療が原点といえます。

厚生労働省の統計によると2014年、日本で1人の女性が一生のうちに出産する子供の平均数(合計特殊出生率)は、1.42となっており、日本の少子化問題は相変わらず解決の目処も立っていないのが現状です。
「合計特殊出生率について」厚生労働省

出生率が低下している背景には晩婚化や男女の価値観の変化、経済的事情など様々な理由があると推測されますが、社会における女性の役割が多様化し、女性がより責任のある地位や役職での活躍が求められる社会になっていることも大きな理由でしょう。

ところが、いくら時代の価値観が変わったとしても、生殖学的に「女性が子供を生める時期」というのは、今も昔もなんら変わることはありません。

社会の中で女性に求められる役割と引き換えに「子供を産む」という決して男性にはできない女性としての役割が果たせなくなっている、といえるかもしれません。

生物学的に見れば、子孫を増やし種を繁栄させることは、すべての生物にとって最大の目的です。私たち人間にとっても種を保存し繁栄させることは、生きることの究極の目的ともいえるでしょう。

女性はいつまで子供を生むことができるのか?

日本でも35歳以上で初めての出産をするいわゆる高齢初産も珍しくない時代で、いずれは自分も子供を産むときがくると考えている女性は少なくありません。

未婚既婚に関わらず、女性であれば誰しも自分はいつまで子供を産むことができるのか?という疑問を抱える時期があるのではないでしょうか。

ご存知の方も多いと思いますが、厚生労働省は、女性の不妊治療の公費助成を43歳未満までと定めています。これは事実上、43歳以上の女性には自然妊娠は不可能という結論を反映しています。

女性には妊娠・出産の適齢期があり、それを逃してしまうと子供を授かる確率が極めて低くなります。また、流産や障害を持った子供が生まれるリスクが高くなることも多くの人が知っています。

とはいえ、こうした女性であれば誰でも知っているような当たり前のことでさえ、最近では知らずにいる若い女性が増えており、各大学では女子大学生を対象にした妊娠・出産に関する特別講義が行われているのも現状です。

時代の流れや価値観が変わっても、女性の妊娠や出産の適齢期は変わらないのです。
将来子供を望むのであれば、根本的には女性の現実と向き合ったライフプランを立てることが大切といえるでしょう。

少ない子供に望むことは?男女の産み分けはどこまで可能か?

赤ちゃんと遺伝子

1人の女性が産む子供の数が少なくなるほど、自分たちの子供に対する期待や望みというものも大きくなるはずです。

生まれてくる子供は、男の子が良い、あるいは女の子が良い、などと生まれてくる子供の性別に関しても親の希望が沸いてくるものです。まして2人目3人目の子供となれば、次は男の子、あるいは女の子、という願いも一層強くなるでしょう。

既にお子さんをお持ちの方はご承知かと思いますが、現在ではエコー機器の精度が高くなったこともあり、出生前に男と子か女の子かをほぼ100%知ることができます。だいたい妊娠12~13週くらいから性別が分かるようになりますね。

しかし、これが良いことなのか?悪いことなのか?とは別の問題かもしれません。

そもそも生殖とは、生命の生存競争に他なりません。原始的な生物や植物、動物の世界には生存のルールを守る法律はありません。強いていえば、「死」だけがルールといえるでしょう。

チャールズ・ダーウィンは「種の起源」の中で進化の原則を次のように述べています。

最も強いものが生き残るのではなく、最も賢い者が生き伸びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。

これからの世界を掌握するのは、力の強いものでも、法を遵守するものでも、徳の高いものでもなく、生命が進化する手段を手に入れたものかもしれません。そして生殖医療とはその第一歩に過ぎないのかもしれません。

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