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しもやけの原因となりやすいシーンは?マッサージや薬での治し方

手を温める女性

こたつでぬくぬくとくつろいでいたり、夜ぐっすり眠っている時に限って襲ってくるのが「しもやけ」の強烈なかゆみです。これは、しもやけを経験した人にしか分からない苦しみかもしれませんね。

昔は暖房設備があまり普及していなかったため、冬になると外で遊ぶ子供はもちろん、大人でもしもやけを作ることは特に珍しいことではありませんでした。

徐々にしもやけを経験する人は減っていき、現代ではしもやけに全く縁のない人のほうが多くなっています。

ところが、冬でも快適に過ごせるようになった現代だからこそ、気付かないうちにしもやけになってしまうこともあるのです。特に子供や女性に起こりやすいしもやけの原因、対処法をチェックしてみましょう。

実は現代人にも意外と多いしもやけ!正式名称は「凍瘡」

しもやけは医学用語で「凍瘡(とうそう)」といいます。凍瘡は、冷たい空気などにさらされることで起こる皮膚の血行障害です。

しもやけは漢字で「霜焼け」と書きます。この場合の「焼ける」とは、冷たいものに触れて物質に変化が起こることです。

名前の通り、霜のような冷たいものにしばらく触れた時に皮膚が赤くなってジンジンしびれ、その後に患部が赤く腫れてかゆみや痛みを伴うのが特徴です。

なぜ寒いとしもやけになるのか

しもやけは、皮膚が寒暖差にさらされて血液の循環が滞った時に起こります。

私達の体は、気温が下がると皮膚表面から体温が奪われるのを防ぐため、自律的に血管が収縮して皮膚の毛細血管に流れる血液の量を少なくしています。

一方、気温が上がった時には逆に血管が拡張します。皮膚の毛細血管に流れる血液の量を増やして皮膚表面の温度を上げ、発汗によって放熱することで体温の上昇を抑えています。

このように私達の体は常に血管の収縮と拡張を繰り返しながら体温調節を行なっています。そのおかげで、暑さ寒さに関係なく平熱を36℃台に保つことができているのです。

体の末端にある毛細血管は静脈の血流が弱いため、寒さにさらされていったん収縮すると元の状態に戻りにくく、血行障害が起こりやすくなります。

血液は酸素と栄養を細胞に送る役割があるため、血管が収縮すると酸素や栄養が不足して細胞が破壊され、炎症が起こります。

動脈は収縮してもすぐ拡張することができるため、寒さにさらされて収縮しても皮膚の温度が回復すれば、再び血液がスムーズに流れるようになります。

しかし静脈はすぐには拡張することができないので、動脈から流れてきた血液がその場に停滞してしまいます。すると、行き場のない血液から血しょうが血管外の組織に漏れ、周辺の皮膚組織に炎症が広がってしまいます。

しもやけは温めた時にかゆくなる症状が特徴ですが、これは患部の血流が回復した時にかゆみの原因物質「ヒスタミン」が放出されるからといわれています。

こんな時しもやけになりやすい

しもやけは、気温が5℃以下で1日の気温差が10℃以上ある時に起こりやすくなります。

ですから、冬に屋外の冷気にさらされて過ごすことの多い人、室内にいても暖房をしていない所で過ごすことの多い人は、どうしてもしもやけになりやすくなります。

昔の人にしもやけが多かったのは、機能的な暖房設備や温かい防寒具、気密性の高い住宅があまり普及しておらず、寒さにさらされることが多かったためですね。

現代では、部屋の暖房がきいていて温かい服装をしていても、日常生活の中では次のような場面でしもやけを起こす場合があります。

  • 水仕事をする人の手に水気が残っていて、気化熱で皮膚表面の温度が下がる
  • 通気性の悪い靴を履いて靴下の中が汗で濡れ、気化熱で足の指が冷える
  • 金属製品など温度が低い物を扱って、手が急激な温度差にさらされる
  • パソコンを使うことが多く、マウスに触れている部分が冷える
  • スポーツをする人の手袋や靴下が汗で濡れ、その後に冷えきってしまう
  • 子どもが靴下を履かずにフローリングの上で遊んで足が冷える
  • 長時間座ったまま動かないことが多く、足先の血行が滞りやすい
濡れによる冷えに注意
特に注意したいのは、汗や水気で皮膚が濡れたままになって起こりやすい「気化熱」の影響です。

気化熱とは、液体が蒸発する時に接している物質の熱を奪う現象のこと。肌を濡らして風を当ててみるとスーッと涼しく感じますよね。これが、風で水が蒸発する時に起こる気化熱です。

気温が低い時に皮膚が濡れていると、この気化熱によって皮膚表面の熱が奪われ、思いのほか皮膚が冷えてしまいます。暖房のきいた部屋にいる人、スポーツをして体が温かくなっている人は、気化熱による末端の冷えに気付きにくいので、うっかりしもやけになりやすいのです。

床の冷たさに注意
子供は冬でも靴下を履かず元気に過ごすことも多いのですが、フローリングは温度が低いので、素足がフローリングに触れることが多い子供は足の裏にしもやけが起こりやすくなります。

小さな子供が夢中で遊んでいたり、暖房をしていない体育館などで児童がスポーツをしていると、短時間でしもやけになってしまう場合があります。

大人になると冬に裸足で床を踏むことが少ないので気付かないことが多いのですが、実際に触れてみると長く触れることができないほどヒンヤリしていることが分かります。

特にしもやけになりやすいのは女性と5歳前後の子供です。女性にしもやけが多いのは、末端が冷えやすく、家事や職業で水仕事をする人が多いことが影響しています。

また同じ環境下で過ごして、しもやけになる人とならない人の差があります。しもやけのなりやすさには遺伝も関係していると考えられています。

毎年しもやけになってしまう人は、体質も関係しているのかもしれません。しかし秋頃からしもやけ対策を行えば、しもやけの発症を食い止めたり、発症しても軽症で済ませたりすることができます。

しもやけになりやすい人も「季節病だから仕方ない。春に治るのを待とう。」とあきらめず、しもやけ対策を行っていきましょうね。

しもやけのできやすい場所・タイプ・特徴的な症状は

しもやけの症状に気付いたらすぐ適切な対処をすることが、早く治すコツになります。しもやけの症状をチェックしておきましょう。

しもやけのできやすい身体の場所

しもやけは、体の末端に限って起こります。末端に行くほど血管が細くなり、血流が滞りやすいためです。

しもやけが起こりやすい身体の場所

  • 手足の指先
  • 手のひら・足の裏
  • 耳たぶ

特に手は、冷たい空気や水にさらされる機会が多く、しもやけになりやすい場所です。

しもやけのタイプは2つ

しもやけは大きく分け「多形滲出性紅斑」「樽柿型」の2タイプがあります。

多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)型
手足の指、足の裏、頬、鼻の血行障害が起こった部分に、2㎝大以下の大きさのやや盛り上がった赤みが斑点のように生じます。

厳しい寒さがやわらいだ春先に生じやすく「春期しもやけ」と呼ばれることがあります。

樽柿型
「樽柿」とは樽でアルコールに漬けて渋抜きした柿のことですが、その真っ赤でパンパンに熟している様子そっくりに、手全体の血行が滞ってが赤紫色に腫れあがってしまいます。

一般に、多形滲出性紅斑型のしもやけは大人(特に女性)に、樽柿型は乳幼児に多く見られますが、両方が混合する場合も少なくありません。

しもやけの症状

しもやけの初期症状は軽症ですが、進行すると重症化し辛い症状に悩まされるようになります。

初期
  • 患部が赤みを帯びる
  • 赤みに軽いかゆみや痛みなどの違和感がある
進行時
  • 赤く腫れる
  • ジンジンした痛み、ムズムズしたかゆみを伴う
  • 皮膚がこわばり、手指は握りにくくなる
  • 温めると強烈なかゆみが起こる
重症
  • 赤黒く変色する
  • 水疱ができて潰瘍になる
  • かゆみや痛みはあまり感じなくなる
  • 患部の皮膚が乾燥してあかぎれができる

しもやけの最も辛いところは、温めた時に起こる強烈なかみです。足の指のしもやけは掻きたくてもなかなか掻くことができずもどかしい思いをします。また末端が温まりやすい就寝時にかゆくなるので睡眠が妨げられることも少なくありません。

さらに重症になると、患部がただれたりあかぎれがパクッと裂けて強い痛み・出血を伴ったりするので、日常生活の動作にも差し支えるようになってしまいます。特に手指は頻繁に使う場所なので、動かすたびに激痛が走って泣きたい思いをします。

春になり気温が上昇すると自然としもやけは起こらなくなり、たいていは患部も新しい皮膚に生え替わってきれいに治ります。しかし、しもやけになりやすい人は毎年冬に同じ症状に悩むのも辛いですから、できればしっかり予防をしていきたいですね。

暖房が快適でも忘れず対処を!しもやけの予防策

冬は油断していると、あっという間にしもやけになってしまうことが少なくありません。暖房のきいている室内でも起こる病気だということを頭に入れて、冬はどなたも末端部分の思わぬ冷えに注意してください。

しもやけを予防するには「防寒対策」「血行促進」をしっかり行うことが大切です。

防寒して皮膚が外気にさらされるのを防ぐ

しもやけを防ぐには、やはり皮膚が冷たい空気に直接さらされないようにすることが一番です。

屋外など気温が5℃以下の環境で過ごす場合には、手袋、防寒用のイヤーマフ(耳当て)でしもやけになりやすい手や耳たぶを保護しましょう。

顔が冷たくなりやすい人は帽子、マフラー、マスクの着用も効果的です。

お好みのデザインの防寒具を選べば、冬のおしゃれも兼ねることができて一石二鳥です。

水仕事をした後は手をしっかり乾燥させ保湿する

特に女性に多いのが、水仕事の後に手の拭き残しがあり手指が冷えてしまうケースです。

忙しくて手はパパッと軽く拭いただけで次の作業に移ることも多いですよね。指の間や手のひらに水気が残りやすいので、特に冬はタオルでしっかり手を拭くようにしましょう。

お皿洗いなどは、なるべくお湯を使ったりゴム手袋をしたりして手指が冷えるのを防ぎましょう。

また、水仕事をすると皮脂が奪われて手荒れが起こりやすくなります。手が乾燥するとしもやけがあかぎれを起こしやすくなるので、ハンドクリームや白色ワセリンなどをすぐ塗って保湿しておくことも大切です。

きゅうくつな靴は避ける

靴下や靴は冷えから足を保護してくれる一方で、通気性が悪いと汗が蒸れて逆に冷えを招く可能性もあります。

足の蒸れは、夏だけでなく冬に履くことの多いブーツでも起こりやすいのです。靴を脱いだ後は、なるべく足の汗を乾かし冷えを防いでください。足を乾かすことは足の臭い予防にもなります。

また、きゅうくつな靴は血行を妨げてしもやけの原因になってしまうので、なるべくゆったりした靴を選ぶことも大切です。

足に汗をかきやすい人は、5本指ソックスを履くのがおすすめ。指の間が蒸れにくいので、水虫や足の臭い対策に履く人が多いのですが、実はしもやけの予防や治療法にも応用できます。

子供も防寒対策を

子供は新陳代謝が活発で大人よりも暑がりなので、冬でも基本的には大人ほど着込む必要はありません。

しかし乳幼児は頬や手足がしもやけになりやすいので、保護者の方がお子さんの防寒対策をしっかり行ってあげましょう。室内では靴下を履かせたりフローリングにカーペットを敷くなどし、屋外では耳当てや手袋を着用させます。

また雪遊びの際は、手袋がびしょびしょに濡れたり長靴の中に雪が入って靴下が濡れたりして、あっという間にしもやけが進んでしまうことがあります。

子供は遊んでいると夢中になって冷たさを忘れてしまうこともありますが、濡れっ放しで外にいると急激に皮膚が血行障害を起こすので、なるべくこまめに着替え、遊んだ後はしっかり肌を温めるようにしてあげましょう。

ビタミンEで血行を促進させる

体の末端が冷えやすい人、手足がしもやけになりやすい人は、秋ごろからビタミンEを摂取して血行を促進させておくこともおすすめします。

ビタミンEは血行を改善させる作用があり、冷え性やしもやけの予防・治療に用いられるビタミンです。

冷え性がひどく毎年のようにしもやけを繰り返す人はビタミン剤(サプリメントではなく、天然のd-α-トコフェロールを配合した医薬品がおすすめ)を、しもやけが軽度の人は食事からビタミンEをしっかり摂取すると良いでしょう。

ビタミンEは次に挙げる食品に豊富に含まれます。

食品名 ビタミンEの含有量(mg)
調整豆乳200mg 4.4
ツナ缶1/2個40g
(汁含む)
3.3
アーモンド10粒10g
(フライ味付け)
2.9
赤ピーマン小1個60g 2.6
だいこん葉50g 2.5
西洋かぼちゃ50g 2.3
アボカド1/2個50g 1.7
サフラワー油小さじ1杯4g 1.1

参照…日本人の食事摂取基準2015年版

1日の摂取基準は成人男女で8mgです。しもやけを予防するためには1日8mg以上のビタミンEが必ず摂取できるように心がけましょう。

油溶性のビタミンEを効率良く摂取する方法は、ビタミンEが多い植物油(サフラワー油・こめ油・なたね油など)と一緒に摂取することです。ビタミンEは過剰症が起こりにくい栄養素なので、食事からビタミンEを摂り過ぎて副作用が起こる心配はありません。

医薬品のビタミンEを服用する際は、薬剤師や医師に相談することをおすすめします。

体を温める食材を積極的に摂取する

日頃から体を温める食材を意識して摂取し、血行を促進しておくのも効果的です。

定番のショウガ、トウガラシのほか、ココア、ネギ、にんにくなどにも末端の血行を促進させる効果が期待できます。

汗をかいたらすぐ着替える

汗はしっかり乾かし早めに着替えて体を保温しましょう。

冬に運動をして汗をたくさんかいた後は、汗の冷えが体温を奪いやすいので注意しなければなりません。

まだ体が火照っている時は汗の濡れが気にならないかもしれませんが、冬は急激に汗が冷たくなるので油断は禁物です。

入浴して体をしっかり温める

毎日の入浴で体をしっかり温めて末端の血行を促進させましょう。

38~40℃のぬるめのお湯にじっくりつかるのが効果的です。熱いお湯に入ると全身をしっかり温めることができず、また入浴後に汗をかいて放熱するので、冬は皮膚表面の温度が下がらないようにちゅうしなければなりません。

お好みの入浴剤を入れてお風呂タイムを楽しみましょう。入浴剤の効能にも「しもやけ」と記載されているように、入浴剤には体の末端まで血行を促進させ湯冷めしにくくする効果があるので、しもやけ対策に是非おすすめです。

しもやけになってしまったら…治療法と対処法は

気を付けていても、うっかりしもやけになってしまうことも…。できれば軽く赤みを帯びている初期の段階で気づいて、早めに対処することをおすすめします。早期に治療を始めるほど治るのも早くなります。

しもやけの市販薬で対処

しもやけは市販薬でも治すことができます。

ビタミンE(ビタミン剤・外用薬)
しもやけの治療に用いられる主な成分はビタミンEです。

ただれていない軽症のしもやけは、ビタミンEを配合したビタミン剤の服用とビタミンEを配合した塗り薬の使用が有効です。

外用薬は、効能にしもやけと記載してあるかゆみ止めを選ぶと良いでしょう。

ヘパリン類似物質(外用薬)
ただれていないしもやけには「ヘパリン類似物質」が配合されたクリームを使うのもおすすめです。ヘパリン類似物質とは、体内に存在するヘパリンと同じような作用を持つ成分のこと。病院で処方される「ヒルロイド」と同じ薬です。

ヘパリン類似物質には保湿効果、血行促進効果、抗炎症作用があり、炎症をしずめながら皮膚の新陳代謝を促進させ患部の組織を早く回復させます。

ステロイド剤(外用薬)
水疱やただれができてしまった場合は、ステロイド剤入りの外用薬に切り替えるのが良いでしょう。ステロイド剤は抗炎症作用が高く、患部を早くきれいに治すことができます。

副作用が心配されがちな成分ですが、市販の軟膏は短期間に限定して適切に使えば副作用の心配はありません。副作用を恐れて炎症が長引くより、強めの薬で一気に治してしまったほうが良い場合もあります。

1週間くらい使用しても症状が改善されない重症のしもやけは、皮膚科の受診に切り替えることをおすすめします。

紫雲膏(しうんこう)
紫雲膏は、昔から親しまれてきた生薬配合の塗り薬です。有効成分の紫根(しこん)エキスは抗炎症作用があり、しもやけやあかぎれによく効くとされています。豚脂やごま油が配合され、保湿効果も高いです。
温湿布
湿布には冷感をもたらす「冷湿布」と温感をもたらす「温湿布」があり、しもやけにはポカポカと患部を温める温湿布が有効です。

温湿布は、消炎成分によって痛みをしずめると同時にトウガラシエキスやビタミンEなど血行を促進させる成分が患部の血液の循環を良くするので、しもやけが治りやすくなります。

マッサージをする

少し赤くなっていてしもやけになりそうな状態、赤く腫れたしもやけの初期には、患部のマッサージをして血行を促進するのがおすすめです。

毛細血管の収縮した状態が続くとしもやけが進行してしまうので、早めに気づいてマッサージで滞りがちな血液を循環させてやりましょう。

入浴したり患部をお湯に浸けたりして温めてから、患部をやさしくマッサージします。強くマッサージすると毛細血管が破れて炎症が悪化するので、こすったり強く揉んだりするのはやめましょう。

マッサージは1日5分くらい毎日行うのが効果的です。しもやけになりやすい人は、予防のためにマッサージをして血液の循環を良くしておくのもおすすめです。

お湯と冷水に交互に漬ける

患部をお湯と冷水に交互に浸す方法には、血液の循環を促進してしもやけの治りを早める効果が期待できます。

40℃くらいのお湯と5℃くらいの冷水(冷蔵庫で冷やした飲み物と同じくらいの冷たさ)を洗面器などに用意し、患部をお湯と冷水に交互に浸します。

それぞれ1~2分ずつ、お湯は冷水より長く浸し、最初と最後はお湯に浸すのがポイントです。

漢方薬で内側からしもやけを治す

しもやけになりやすい人は、しもやけに有効な漢方薬を利用するのもおすすめです。

しもやけの治療に用いられる代表的な漢方薬には「五積散(ごしゃくさん)」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」「温経湯(うんけいとう)」などがあります。

体質に合った漢方薬を選ぶことで、体の内側からしもやけをおだやかに治します。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯 体力がなく、汗をあまりかかず末端が冷えやすい人
五積散 体力は中くらいで手や下半身が冷えやすい人
温経湯 体力がなく、冷え性で皮膚が乾燥しやすい人

漢方薬は、薬局で専門知識を持った薬剤師に相談して選びましょう。

皮膚科の治療を受ける

しもやけが進行した場合は、皮膚科で治療を受けたほうが早くきれいに治ります。

主な治療法は、ビタミンEの内服薬や外用薬(ヒルドイドソフト軟膏など)の投与で、症状に併せてステロイド剤を配合した外用薬が処方されることもあります。

通常のしもやけではない?病院での治療が必要になるケースとは

通常のしもやけに似ている病気にエリテマトーデスや凍傷があります。これらは病院の専門治療が必要です。

膠原病「エリテマトーデス」によるしもやけ

「エリテマトーデス」に伴う皮膚症状として、しもやけが起こる場合があります。

膠原病の一種「エリテマトーデス」は、原因や治療法が特定されていない難病です。国内には6~10万人の患者がいると推定されています。患者数は男性と女性の比率が1:9と、女性に多い病気です。

発症すると関節炎、発疹、倦怠感、脱毛などのほか、末端の血行が滞って指、手のひら、足の裏に凍瘡ができやすくなります。

特に、頬に蝶が羽を広げたような赤い発疹の出るのが特徴です。皮膚症状だけみられる場合は比較的軽症で済み単なるしもやけと間違えられる場合はあります。

ただし内臓に症状が出るようになると重症になりやすいので、しもやけ以外にほかの不調が続く場合には受診して検査を受けることがのぞましいです。

しもやけより深刻な低温障害「凍傷」

凍瘡と同じ低温障害には「凍傷」が知られます。凍傷は、低温にさらされたことで血液が循環しなくなり、その部分の組織が破壊してしまう障害です。

軽度では組織の破壊が表皮にとどまり腫れや水ぶくれで済みますが、重度になると組織の破壊が深部まで進み潰瘍や筋肉の壊死が起こります。

広義には凍瘡も凍傷の一部と言われることもあります。しかし凍瘡は自然に治りやすい病気であるのに対し、凍傷は破壊した組織が元に戻らないこともある低温障害で、基本的に両者は深刻さが全く異なっています。

凍傷は雪山の遭難など0℃を下回る低温にさらされ続けた時に起こる事故で、そう滅多におこるものではありません。一方、凍瘡は日常生活で起こりやすい身近な病気となっています。

しもやけやあかぎれに悩む人は減っていますが…

今でこそほとんどなくなっていますが、昔は冬でも川や井戸の冷たい水で洗濯や炊事をすることが多かったわけですから、家事に従事する人はしもやけやあかぎれがさぞかし辛かったのではないでしょうか。

ありがたいことに、現代はあまりしもやけを気にせず冬でも快適に過ごせることが多くなっています。それでも油断するとあっという間にしもやけはできてしまうので、しもやけが起こるメカニズムと対処法はどなたも知っておいたほうが良いと思っております。

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