健康生活TOP 頻尿 飲水を我慢するのは危険な行為!老人性の頻尿の原因をおさえよう

飲水を我慢するのは危険な行為!老人性の頻尿の原因をおさえよう

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歳を重ねるとトイレは近くなってきてしまいます。しかし、きちんとした治療をすることで症状は改善出来ます。

トイレに行く回数を少なくするために水を飲まないようにしている高齢者が多いですが、その認識はとても危険!脱水に陥ってしまいます。

高齢者の脱水状態は自覚もしづらく、重篤な状態になりかねません。しっかり頻尿の原因を知って正しく対処しましょう。

頻尿の種類と原因は?正しい治療を判断しましょう

頻尿は1日の排尿回数が8回以上になることをいいます。ほとんどの場合、1回の尿量は少ないという特徴があります。

通常であれば1日4~6回の排尿、夜であれば1回未満が正常とされます。

過活動膀胱

高齢者で多く、中枢神経に疾患がある場合は特に発症の頻度が高いです。頻繁に強い尿意を感じて頻尿になるのが特徴です。40歳以上の1割以上がこの症状を持ち、高齢になるほど多くの割合で症状があると言われています。

原因は尿の蓄積により膀胱が収縮して、尿意を感じてしまうことにあります。脳血管障害やパーキンソン病のように神経に障害があれば、排尿筋の過活動の根本的な原因として考えられます。

こうした疾患が無い場合は、加齢によるもの、男性であれば前立腺の肥大による尿路閉塞、女性であれば骨盤を支える筋力の低下などが根本的な原因と考えられます。尿意を我慢しきれず、失禁を伴う場合も少なくありません。

こうした症状には、膀胱訓練といって、尿意を我慢して排尿間隔を延ばし、通常通りの蓄尿量に戻していく訓練が行われます。また、抗コリン薬による薬物療法も行われます。

膀胱容量の減少

他には、膀胱に尿を溜められないために頻尿になってしまうこともあります。腫瘍がある、妊娠によって膀胱が圧迫されているといった原因により、物理的に膀胱の容積が減っている場合は頻尿になってしまいます。

これは、原因となっている疾患の治療や、状態が改善することで改善することができる頻尿です。

夜間頻尿

尿量を調節するホルモンに、バソプレシンというものがあります。このホルモンは、脳の下垂体後葉から分泌され、腎臓に向かっていきます。そして、水の再吸収を促進して、尿としての排泄量を抑える働きをしています。

夏場に汗をたくさんかいた時にその分排尿量を調節したり、夜寝ている間はトイレに行く必要がないように作用したりと、生活と密接に関わるのがこのバソプレシンというホルモンです。

しかし加齢と共にバソプレシンの分泌も低下してしまいます。また、高齢者に多い高血圧を是正する降圧剤、心臓病治療に用いられる強心薬は、利尿効果を持つものもあり、それらの影響で夜間の排尿回数が多くなってしまうことが考えられます。

主治医に相談して薬の量を変える、頻尿を抑える薬を処方してもらうという方法で対処しましょう。また、寝酒の習慣がある人は、それを変えてみてはどうでしょうか。アルコールは利尿や残尿、頻尿に影響していると言われています。

その他

膀胱に石などの異物がある、炎症が起きているという場合には、粘膜が刺激されることで尿意を感じ、頻尿になります。また、糖尿病や尿崩症を患っている場合は、基本的な尿量が増加し、頻尿をきたしてしまうのです。

水を飲まないとどうなる…?あなどれない脱水症状

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トイレに行く回数を減らしたいからと自分の判断で水分摂取を控えていると、身体は脱水状態に陥ってしまいます。特に高齢になると喉が渇いたと感じるのが遅くなり、その間に脱水はさらに進行してしまいます。

水をきちんと摂取しなければ、身体の中の水分とミネラル分のバランスが崩れてしまいます。血液などの細胞外にある水分が減少するので、ナトリウムなどのミネラルが濃い状態になります。

すると、それを薄めようとして細胞の内側から水が供給されます。これによって細胞の中の水が減り、細胞萎縮が起こってしまうのです。細胞萎縮が脳で起こると重篤な神経症状が現れます。

  • 痙攣
  • 高熱

の他、重い場合は

  • くも膜下出血
  • 脳出血

を引き起こし、昏睡状態に至ることもあります。頻尿にならないための我慢が命を危険にさらしてしまうことになるかもしれないのです。

足腰が弱くなってしまった高齢者にとって、トイレに行くことも大きな負担の一つです。それぞれの原因に合った治療をしっかり行い、くれぐれも自己判断で水分を制限しないように注意して下さいね。

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