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頻尿の原因とは?回数だけで判断せず多尿との関係を見て対策しよう

排尿障害がある男性

頻尿と言うと「おしっこが近くなる」と言う言葉で表現されることが多いですね。でも、例えばビールを飲み過ぎてトイレに何度も走ったとしても、それを頻尿と感じる人は少ないでしょう。

もちろん頻尿には回数で定義されることもあるのですが、それよりもその人がトイレに行く回数で生活に不便を感じているかどうかの方が大事なのです。それに回数が多くなったからと言って、必ずしも頻尿とは言えないこともあるんですよ。

頻尿の定義とその原因、対策についてご紹介しましょう。

頻尿とは同じ量の尿を多い回数で排出すること

味の濃いものを食べ過ぎた時に水分をたくさん飲んだとか、先にお話しした例のようにビールを飲み過ぎたとかで、トータルの尿が多くなれば、膀胱に入る尿の量には限りがありますから排尿回数は当然増えます。

これは多尿であって、厳密には頻尿とは呼びません。もちろん広い意味での頻尿には入るでしょう。一方、1回に出る尿の量が少なくなって、回数が多くなったような場合を頻尿と呼ぶのです。

頻尿は膀胱の過活動によって起こることが多い

過活動膀胱と言う言葉も、尿失禁の問題と絡んですっかり有名になりましたね。ちょっと誤解があるようですが、過活動膀胱とは「おしっこがしたい!」と言う切迫した感じがあるものを指す病態です。

普通はこの感覚に頻尿・夜間頻尿を伴います。もちろん切迫性尿失禁と言って、おしっこがしたいと感じてからトイレまで我慢できずに漏らしてしまうと言う現象を伴うこともありますが、「失禁=過活動膀胱」ではありません。

切迫性尿失禁は特に原因がないのに、膀胱が収縮してしまう現象です。時として男性の前立腺肥大症や、男女を問わず脳血管障害などが原因になっていることもあります。

とは言え、過活動膀胱は圧倒的に女性に多い病気です。そして、女性に多く見られる、咳やくしゃみなどで尿漏れを起こす腹圧性失禁は過活動膀胱の症状にはカウントされません。

頻尿と切迫性尿失禁はほとんど同じもの

「おしっこに行きたい」と言う感覚が強く頻繁に起こり、トイレに間に合えば頻尿、間に合わなければ失禁と言うことで、こうした症状をまとめて蓄尿症状と言います。つまり尿が充分貯められなくなるために起こっている症状と言うことです。

頻尿と言うのは、起きている時で1日8回以内、就寝中は0回か多くても1回と言うのが正常の範囲だとされていますが、実は厳密な定義はないようです。それに対して1日の尿量は2500mL以上になると多尿として扱われます。

1回の尿の量は200mL~400mLぐらいが正常値です。ですので、もし250mLで3000mL出そうと思うと、12回必要になるわけで、これでは明らかに頻尿ですよね。しかし、1回の尿量が正常範囲であれば、それは多尿の方が問題なのです。

それに対して、1回の尿の量が200mLに達していないのにトイレに行きたくなるのが頻尿です。実際の症状としては「おしっこがしたくなって、トイレに行ったのにあまり出ない。そして、すぐまたトイレに行きたくなる。」と言うものです。

こうした場合は、何らかの原因があって頻尿になっていると考えて差し支えないでしょう。目安として、検尿用の紙コップは口切り一杯で205mLの物が多いですから、こぼさずこれに収まる程度の量ではちょっと少なすぎると言っていいでしょう。

過活動膀胱はトレーニングで治す

もちろん原因疾患が別にある場合はそちらの治療が必要になりますので受診が必要ですが、特に原因がない場合にもよく効くお薬があります。また、物理的に膀胱の容量を増やす方法もありますので、お医者さんに相談することをお勧めします。

膀胱容量を増やす方法と言うのは、2つあって、1つはおしっこを我慢することです。まず尿意を感じたら5分我慢するということをトイレの前で行います。

それができるようになったら、今度は10分と言うように時間を伸ばしていって、生活に影響がない時間トイレを我慢できるようにトレーニングすると言うものです。

もう一つは、間質性膀胱炎と言う頻尿を伴う病気専用の治療で、膀胱に水を入れて拡張し、観察と同時に必要に応じて電気凝固などの治療を行う特殊な治療法です。

間質性膀胱炎は細菌感染を伴わない膀胱炎でまだ完全に原因は判っていませんが、骨盤にも影響する病気であることが示唆されています。もっとも重度のものは難病にも指定されています。

症状としては過活動膀胱と似ていますが、治療法が異なることもあり、別の病気として鑑別する必要のあるものです。

また、過活動膀胱ではなく、女性によくある咳やくしゃみによって尿が漏れる「腹圧性尿失禁」を防止するための骨盤底筋を鍛えるトレーニングは、過活動膀胱にも有効ですのでぜひ行って下さい。

内容は非常にシンプルで、肛門・膣・尿道を同時に力いっぱい8秒間締めます。次に力を抜いて30秒休みます。これを10回1セットとして、1日に3~5セット行います。このトレーニングで、女性の尿に関する複数の悩みが解消するでしょう。

過活動膀胱は服薬で治す

一方、普通の過活動膀胱であれば、コハク酸ソリフェナシン(商品名:ベシケア・ジェネリックなし)や酒石酸トルテロジン(商品名:デトルシトール・ジェネリックなし)などの、抗コリン薬と言うお薬が使われます。

このお薬は排尿筋が本人の意思と関係なく収縮してしまうことを抑えて、尿意の切迫感や切迫性尿失禁を抑止します。副作用として口の乾きや便秘が良く起こります。高齢の人では認知症のような症状が現れることもあるので、異常に気づいたらすぐお医者さんに連絡して下さい。

また、これらのお薬の持つ副作用を出しにくいミラベグロン(商品名:ベタニス・ジェネリックなし)と言う名の、選択的β3アドレナリン受容体作動薬が処方されることもあります。

これは膀胱を緩めて、尿を貯めやすくするお薬です。副作用は少なめですが、血圧が上がることがあるので、このお薬を飲んでいる間は毎日血圧を測って下さい。

糖尿病による多尿、頻尿は血糖値を抑えれば治る

病的な多尿の原因として、最も有名なのは糖尿病です。糖尿病では、喉・口が乾くと言う症状が出てたくさん水を飲みます。たくさん飲むと出す方もたくさんになりますね。この多飲・多尿が糖尿病の初期症状として有名です。

もし、起きている間にたくさん水分を摂ってしまって、尿の量が4000mLになったとしたら、1回に400mL出したとしても10回はトイレに行くことになり、完全に頻尿状態です。しかし、この場合問題にすべきは頻尿ではなく多尿の方なのです。

そうした場合は、食事療法や運動療法、薬物療法などで血糖値を抑える治療を受けて下さい。血糖値が抑えられれば、多飲多尿も自然と治まりますので、頻回の排尿と言う現象もなくなります。

但し、2型糖尿病のお薬でトホグリフロジン(商品名:デベルザなど・ジェネリックなし)を処方されている人は、逆に尿量が増え、頻尿がもたらされます。

このお薬は血液中の糖分を尿に捨てることで血糖値を下げています。本来であれば再吸収される糖分を再吸収されなくしているのです。そのため、同時に水分もたくさん排泄されます。

このお薬の注意として、1日当たり500mLくらいの水分を余分に摂るよう勧められています。ですので、いわば2回分のおしっこが増えると言うことになります。しかし、これは治療効果の一つとしての副作用ですので受け入れざるを得ません。

実際の検尿では最初と最後を捨てて中間尿を採ります。それで紙コップ半分~2/3ぐらい採れれば、少なすぎると言う心配はないと考えて良いかもしれませんね。

男性だけの悩み「前立腺肥大症」はだいたい頻尿を発生させる

男性の尿トラブルと言えば、前立腺肥大症に伴うものと直結するぐらい良く話題に上ります。前立腺は精液の30%程度を占める前立腺液を分泌するための器官ですので、女性には存在しません。

つまり、前立腺肥大による排尿障害や頻尿などは女性には起らないトラブルなのです。

前立腺は膀胱の出口で尿道を囲んでいる

▼男性の泌尿器、前立腺の構造
男性の泌尿器付近の構造と名称

この画像で判るように、前立腺は膀胱の真下にあって、尿道がその真ん中を通過しています。ですので前立腺が肥大してしまうと尿道を締め付ける形になるので、排尿がしにくくなるのです。

症状としては、尿の出はじめが遅くなることや、尿が途切れながら出ること、出し終わっても出きった感じがしない(残尿感がある)ことなどで、重くなると全く排尿できなくなります。

もちろん全くでなくなると緊急事態ですので病院に駆け込むことになるでしょう。カテーテルと言う管を入れて、溜まりに溜まった尿を出すことになります。

前立腺は、個人差はありますが男性ホルモンが減ってくる45歳くらいからトラブルが出はじめます。そして、年齢を重ねるにつれてどんどんトラブルを抱える人が増えますので、誰もがいつかは前立腺障害に悩むことになります。

初期の頃であればノコギリヤシサプリでもある程度の改善が期待できますが、一度は受診しておく方が良いですね。また、50歳を過ぎたらPSA(前立腺特異抗原)を測る血液検査で、前立腺がんのリスクをチェックするようにして下さい。

1~2年に1回ぐらいは地方自治体から検査費用の補助が出るところもありますので、お住まいの街の市役所などに尋ねてみて下さい。

前立腺肥大症の治療はまずお薬から

前立腺肥大症によって頻尿などの症状が現れた場合、最初はお薬での治療が試みられます。膀胱にはアドレナリンα1受容体と言う物が存在していますので、このお薬はそれを遮断してアドレナリンを受け付けにくくします。

その結果尿道が緩んで排尿がスムーズに行われるようになります。但し、前立腺そのものの症状を改善するものではなく対症療法になります。

  • タムスロシン塩酸塩(商品名:ハルナール・ジェネリックあり)
  • ナフトピジル(商品名:フリバス・ジェネリックあり)
  • シロドシン(商品名:ユリーフ・ジェネリックあり)

などが良く用いられますが、この3つもそれぞれ働き方が微妙に異なるので、お医者さんが最も適したものを処方して下さるでしょう。

また、前立腺肥大の症状そのものを抑え込むお薬として、男性ホルモンの働きを抑制するものがあります。ただし、これらのお薬は副作用もありますし、お薬をやめると元に戻ると言う傾向も見られます。

根治するには手術しかありませんので、お医者さんとよく相談して使って下さい。

有名なところでは5α還元酵素阻害薬のデュタステリド(商品名:アボルブ・ジェネリックなし)があります。このお薬はフィナステリド(商品名:プロペシア・薬価収載なし)に続いて、男性型脱毛症の治療効果が認められています。

ただし、男性型脱毛症の治療薬(商品名:ザガーロ)としては薬価収載されていませんので、健康保険は使えません。飽くまで前立腺肥大の治療薬なのです。

他にも前立腺がんの治療薬のような抗アンドロゲン薬が使われることがあるかもしれませんが、性ホルモンに関わるお薬は様々な副作用がありますので、お医者さんの注意を良く聞いて服用して下さい。

さらに、患者の状態に応じて漢方薬が用いられることもあるようですね。

前立腺肥大の根治療法は手術になる

前立腺肥大を根治させる方法としては手術がもっとも適しています。一般的には尿道から内視鏡を挿入して、先端に取りつけた電気メスで前立腺を内側から削るという方法が採られます。

本人の体調によって左右されますが、入院期間は一週間ぐらいのようですね。また、電気メスの代わりにレーザーを照射して切除する手術も2種類あります。

こうした内視鏡手術では追い付かないぐらい大きく肥大してしまっている場合は、開腹手術によって前立腺そのものを摘出する治療が行われます。こちらは体への負担も大きく、入院期間も2週間以上になるでしょう。

男性にとっては誰もが抱える可能性のある前立腺肥大。できれば薬物治療だけで抑えたいところですが、お医者さんの勧めがあれば、早いうちに内視鏡手術を受けるというのも選択肢の一つです。

頻尿は残尿が膀胱を占領するために起こってしまう

トイレに行っても、何らかの原因で尿の一部が膀胱の中に残ったままになることや、残った尿のことを残尿と言いいます。残尿があると、実質的に使える膀胱の容積が減ります。

そのため、わずかな量の尿の貯留でも尿意が起こってしまうため、何度もトイレに行きたくなるという現象が起こります。

前立腺肥大が進行すると残尿が発生する

先の話と一部重複しますが、前立腺肥大が起こると尿の出が悪くなります。前立腺肥大が進行すると、さらに排尿状態が悪くなって、尿の一部が膀胱の中に残ってしまうのです。

そうなると実質的に使える膀胱の容量が減りますから、その分回数で排尿量を確保することになってしまいます。これが頻尿と言うことになります。

先にお話しした前立腺肥大症に対する治療を行うことで、この様な頻尿は解消するでしょう。

神経が障害されて頻尿になることもある

例えば子宮がんや直腸がんの手術の後遺症で、膀胱を収縮させる神経が障害されると、膀胱が上手く収縮できなくなって、尿の一部が膀胱に残るようになります。

また、糖尿病や腰部椎間板ヘルニアでも神経が障害されることがあり、これが膀胱の収縮を妨げて残尿を産みだしてしまいます。

いずれも受診して治療を受ける必要がありますので、頻尿が気になっていて、このような病気があったり手術を受けた経験があったりした場合は、すぐに受診して下さい。

残尿感と言うのも加齢に伴って起こりやすくなる症状ですが、病的なものもありますから充分に注意しておいて下さいね。

膀胱炎などの膀胱を刺激する何らかの病変があると頻尿が起こる

膀胱近辺になんらかの病気が起こって、それが膀胱の神経を刺激し続けることで、尿のたまり具合に関係なく膀胱が収縮して頻尿が起こる場合もあります。

その中には膀胱炎や前立腺炎と言った感染症、がんなどの腫瘍が含まれています。

膀胱炎になると頻尿が起こりやすい

膀胱炎は女性がよくかかる病気で、大腸菌などの細菌が尿道をさかのぼり、膀胱に感染して起こる炎症性の病気です。この炎症が膀胱の近く神経を刺激するため、何度もトイレに行きたくなる頻尿が発生します。

また、男性特有の前立腺炎でも、膀胱が刺激されて頻尿が起こります。前立腺炎の状況によっては排尿痛や発熱など、膀胱炎とよく似た症状が伴うことも珍しくありません。

いずれにせよ、頻尿以外の症状も起こりますから、頻尿と同時に不快症状が現れたら泌尿器科を受診されることをお勧めします。排尿痛がある時は泌尿器科の受診も抵抗感が少ないのではないかと思います。

腫瘍によって頻尿が引き起こされることもある

例えば膀胱がんでは頻尿が見られます。頻尿が起こる膀胱がんは比較的治りやすいものが多く、悪性度の高いものでは尿が出なくなるケースも見られます。

膀胱がんでは血尿が一度だけ出たと言う経験を持つ人が多いので、血尿と頻尿があったらすぐに受診して下さい。

その他、女性では卵巣がん、男性では前立腺がんに伴って頻尿が見られるケースもあります。女性は便秘と頻尿の組み合わせ、男性では排尿障害だけでも受診して原因を突き止めておきましょう。

こうした二次性の頻尿は、元になっている病気の治療が大事です。注意すべきは痛みやその他の不快感があまり現れない「がん」の方ですね。年齢のせいと軽く考えない方が良いですよ。

病気にはかかわらない心因性頻尿や飲食物による頻尿もある

誰でも緊張してトイレに行きたくなったと言う経験を一度や二度は持っているでしょう。一過性のものならいいのですが、あの感覚も繰り返されると大きなストレスになります。

また、飲食物によって頻尿がもたらされることもあります。もちろん飲みすぎたらたくさん出るのは自然なことで、これは心配ありません。

緊張や不安からくる頻尿は行動療法で治す

一度や二度、緊張感から尿意を覚えたとしても、それはまったく健全なことですから気にする必要はありません。一方、それが何日にも渡って繰り返されると、原因の緊張をもたらした物だけでなく、尿意そのものがストレスになってしまいます。

大人もこうしたことはつらいものですが、子供の場合一生を左右しかねませんので、子供が尿意に関するトラブルで悩んでいたら、親御さんは真剣に向かいあってあげて下さい。

最初のきっかけは、たいていの場合、授業で与えられた難しい課題をこなせなかったとか、クラブ活動で思うようなパフォーマンスを発揮できなかったとかの結果に対して、先生や友達からの反応を重く受け止めすぎて起こると考えられます。

そう言う経験をすると、誰でも次に同じようなシーンに直面した場合緊張します。その時に感じた尿意がさらに不安や緊張を招いてしまうこともあるのです。

これが悪循環にはまってしまうと、授業時間の1時間ほどでもトイレが我慢できなくなったり、休日に外出する際でもトイレの場所がわからないところへ出かけるのが怖くなったりします。

こうした心理状況を放置すると、不登校や引きこもりにつながらないとも限りません。大人であっても、外出中に尿漏れを体験してしまうと、次からはトイレの位置を確認せずにはいられなくなるのも同じ心理的な働きです。

この様なケースでは、行動療法という手法で心理的な圧迫を外してゆけることが判っています。ですので、泌尿器科や小児科を受診し、そこから行動療法を行っている医療機関を紹介してもらって下さい。

飲食物による頻尿はカフェインとアルコールに注意

端的に利尿効果を持つ食べ物の成分と言えばカフェインが有名です。コーヒーだけでなく紅茶や緑茶、コーラ、さらには栄養ドリンクにもしっかり含まれている成分ですね。

また、カカオ豆に含まれるプリン体、テオブロミンも利尿効果を持っています。ですので、頻尿が気になる方はコーヒーや紅茶、コーラ、栄養ドリンク、ココアやチョコレートも控えめにしておくことをお勧めします。

一方アルコールですが、これは脳に働きかけて抗利尿ホルモンのバソプレッシンの分泌を抑制します。つまり尿を抑えられなくなるということで、たくさん尿が作られ、トイレが近くなるのです。

そして、メジャーなアルコール飲料の中ではビールがもっとも水分が多いので、ビールを飲むとトイレが近くなるという訳です。

こうした現象は生理的なもので、まったく心配ありませんから、頻尿が気になる方以外は、節度ある量を守って楽しんでもらえればいいと思います。

さらに、塩辛いものや野菜・果物も尿量を増やします。これは、体内の塩分濃度が高くなりすぎると、水分を摂りたくなって、その結果ナトリウムを尿に捨てるために尿量が増えるのです。

そして、その時に使われるミネラルがカリウムです。カリウムは野菜や果物に多く含まれ、塩分過多でむくんだりしている時に食べると、むくみを尿にして排泄してくれます。

カリウムの働きはむしろありがたいことなのですが、尿量が増えるということに変わりはありません。ただし、普段から塩分を摂り過ぎていない人は、カリウムを摂ってもそれほど尿量は増えないでしょう。

ビールは飲んだ量の1割増しで尿になるなんて話を聞いたことがあります。本当かどうかはわかりませんが、ビールでは脱水を抑えられないのは確かですね。

原因をよく考えれば受診の必要の有無も判断できる

このように、頻尿には「尿の量が増えたから回数も増えた」「1回の尿が少なくなって回数が増えた」「尿の量に関係なくトイレに行きたくなる」と言う3パターンがあることが判りました。

この中で、飲食した水分量が多いとか、カフェインやアルコール、スイカなどの果物を多く摂ったから尿量が増え、良くトイレに行くという場合は、生理的なものですから問題ありません。

飲みすぎ食べ過ぎが一過性であれば、頻尿・多尿も一過性でしょうし、飲みすぎ食べ過ぎが常態化していたら、むしろ肥満や消化器系の病気にかからないよう注意すべきです。

一方、そうした原因がなく頻尿・多尿が認められる場合は、一度受診して原因を探っておかれるのが良いでしょう。問題がなければそれでOKですし、あったらすぐに治療に取り組めば早く治せるでしょう。

余談ですが昔話を一つ

もう25年くらい前になりますが、とあるスーパーの前でかなり高齢の男性に声をかけられました。その人は私に頼みがあると言います。

「実は少しだが便を漏らしてしまった。臭いが迷惑だろうから店の中に入るわけにいかないので、お手数だがビニール袋を買ってきてもらえないだろうか。」と千円札をさし出します。

ちょっと真意を測りかねたのですが、ふと思い当たったので、店内に入り普通より大きい70L用の黒のごみ袋を買ってきて手渡しました。

その男性は、丁寧にお礼を言いながら、すぐにタクシーを呼びとめ、窓から運転手さんに事情を話し、座席の上に丁寧にビニール袋を広げて乗り込んで行きました。

その時も「恥ずかしさでいっぱいだろうに、堂々たる態度だな。」と心の底から感心しました。あのような精神力があれば、心理的な頻尿は起こらないでしょう。

しかし、その精神力を鍛えられるために、人生で数多くの経験を積んでこられたのであろうなと思うと、少し感動した次第です。

キャラクター紹介
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