健康生活TOP 物忘れ 物忘れに効く新成分PQQは乾燥肌も改善!食べ物ならココアや納豆で

物忘れに効く新成分PQQは乾燥肌も改善!食べ物ならココアや納豆で

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健康に欠かせないビタミン、皆さんはちゃんと摂れていますか。でも、ビタミンっていうものは五大栄養素の一つに入っているということくらいは知っているけど、よく判らないという人の方が普通でしょう。

なんとなくフルーツにはビタミンCがたっぷりだというイメージくらいかもしれませんね。今回は、もしかすると将来ビタミンとして認められるかもしれない物質のお話です。

そもそもビタミンって何?

ビタミンと言うのは、その生き物にとって、なくてはならない有機化合物のことです。「その生き物にとって」と言うことは、生き物の種類によってビタミンは異なるのでしょうか。

実はその通りなのです。人間やモルモットにとって、なくてはならないアスコルビン酸はビタミンCと呼ばれていますが、犬や猫では体内で合成できるのでビタミンではありません。

大雑把な言い方ですが、五大栄養素のうち炭水化物・脂質・たんぱく質以外の必須栄養素で有機化合物のものをビタミン、無機物のものをミネラルと呼んでいます。

ビタミンは今のところ全部で13種類ある

ビタミンと言うのは物質の名前ではなく、「働き方の名前」なのです。例えば、レチノール・レチナール・レチノイン酸・3-デヒドロレチノール・3-デヒドロレチナール・3-デヒドロレチノイン酸の6つは、すべてビタミンAです。

一方、βカロテンやβクリプトキサンチンはビタミンAの前駆体であるため、プロビタミンAと呼ばれます。βカロテンは真ん中で2つに切れると2個のビタミンAになるのです。

さて、現在ビタミンとして認められているのは以下の13個だけです。

  • ビタミンA
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB3(ナイアシン)
  • ビタミンB5(パントテン酸)
  • ビタミンB6
  • ビタミンB7(ビオチン)
  • ビタミンB9(葉酸)
  • ビタミンB12
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK

カッコ内に別名を示したのは、別名で呼ばれることの方が多いビタミンです。B群とは異なり、例えばビタミンA1とA2、D2とD3などのように分類されることもありますが、これらはAとDに統合されて扱われています。

かつてビタミンと思われた物質はたくさんあった

一覧表にしてみるとビタミンの記号や番号が飛び飛びになっていることに気づきますよね。昔はビタミンを発見したと思った研究者たちが順次記号を振っていって、ビタミンVまでは存在していました。

ただ、ビタミンRだけは欠番だったかもしれません。また、もともと番号を振られていたビタミンB群も、B17まで中抜けなしに存在はしていたんです。

しかしその後の研究によって内容が重複していたり、実は体内合成が可能だからビタミンではなかったり、逆に毒物であったりしたものがあります。

でも、ビタミンではなくても役に立つ物質も少なくなかったんですよ。例えばαリノレン酸とリノール酸は、必須脂肪酸ですよね。これはビタミンFとされた時代もあったんです。

でも、αリノレン酸もリノール酸も脂肪酸ですから脂質です。だからビタミンとしての分類からは外されたと言うわけなのです。

そのほか、ダイエットサプリとして売られているカルニチンはビタミンO、コエンザイムQ10で有名な補酵素ユビキノンは、ビタミンQと呼ばれた時代もありました。

いずれもビタミンであるということは誤りだったので、現在ではビタミンとしては扱われていません。

ビタミンの歴史はまだ100年ちょっとですが、このように古い時代には様々な誤りがあったようですね。そんないきさつがあって、現在ビタミンとして認められているのは上で示した13種類だけです。

14番目のビタミン認定なるか?新しい可能性を持つPQQ

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ピロロキノリンキノン(略称:PQQ)と言う面白い名前の有機化合物があります。ピロールと言うものとキノリンと言うものがくっついて、酸素を2つ角のように生やしたキノン構造をとっていることから付けられた名前です。

これがもしかすると14番目のビタミンになるかもしれないということで注目を集めました。2003年に日本の理化学研究所が論文を発表したのですが、その後、海外の研究者から異論が出されたりして、現在は足踏み中です。

躁鬱病治療薬として研究されてきたPQQの可能性と有用性

PQQ自体は前の東京オリンピックのころにコエンザイムの一種として発見されました。21世紀に入って、躁鬱病の治療薬を研究していた理化学研究所の研究グループがビタミンとしての可能性を見出したのです。

私たちの身近にあるもので、最も多くPQQを含むものは母乳です。ココアパウダーは母乳の5~6倍のPQQを含んでいますが、液体と粉末とは単純比較できませんから、口にできる形態としては母乳が最も高濃度と言えるでしょう。

母乳に多く含まれる成分だということは、ヒトが成長するときに重要な役割を果たしている可能性がありますね。そうしたことに着目したテストも行われています。

ビタミンであるかどうかはそれほど重要ではないかもしれない

PQQがビタミンである可能性が提示されてから2015年で12年、まだデータが充分ではなく14番目のビタミンとして認められていません。

でも、PQQがビタミンであるかどうかということは、ビジネス上の問題はともかく、健康を気にする私たちにとってはそれほど重要じゃないかもしれないのです。

ビジネス上の問題として言えば、仮にPQQがビタミンB18と言うことにでもなれば大きな商機につながりますよね。ビタミンBコンプレックスのビタミン剤に、無条件で配合されたりするようになるかもしれないのは大きいです。

でも私たちは、その健康に寄与する成分がビタミンであるかどうかは、実際それほど気にしないんじゃないでしょうか。

例えば、葉酸はビタミンB群に属するものですが、妊娠を意識する女性が葉酸を摂る場合、葉酸が必要だから摂取するわけであって、ビタミンB9と言う名前だから求めるわけじゃないですよね。

歴史上の話ですが、αリノレン酸やDHA・EPAはビタミンFを言う名前を取り消されました。でもとっても大切な栄養素だから魚などを積極的に食べますね。

私たちにとっては、それがビタミンと言うグループに分類されるかどうかは、それほど重要じゃないと思うんですがいかがでしょう。

なお、上で仮にビタミンB18と書いた理由ですが、PQQはビタミンB2・ビタミンB3と同じ酸化還元補酵素としての機能を持っている3番目に見つかった水溶性の物質なので、B群に分類される可能性が高いからなんです。

また、間違いであったものを含めて現段階ではビタミンB群の番号は17まで使われているからなんですよ。13から17はすでに間違いであったことがわかっていて、今のところB12がビタミンB群の最大番号です。

動物実験では欠乏症が見つかっているPQQ

PQQはもともと細菌で補酵素として見出されました。その後、マウスを使った動物実験では、PQQを全く含まない餌で育てられたグループに様々な異常が現れました。このことから哺乳類でも補酵素として働くものと考えられたのです。

しかし残念なことに、PQQが人間においても補酵素として働いていると言う直接的な証拠が見つかっていないため、現在に至るまでビタミンとしては認定されていないのです。

とっくにアメリカではサプリとして売られていた

実はビタミンとしての可能性が発表された5年後の2008年には、アメリカでサプリとして発売されています。現在では日本でも化粧品に入っていたり、PQQの効果を謳ったペットフードなども見られるようになっていますね。

ちょっと調べてみたところ、アメリカから日本へ直送宅配してくれる通販サイトで、20mg×30錠で2400~2900円くらいで売っていました。この有名サイトでは時々送料無料もやってますから、試すには良いかもしれませんね。

なお、安い方は純然とPQQだけ、高い方はコエンザイムQ10やビタミンなどとのブレンドでした。PQQの有効含有量は同じです。

PQQに期待される効果のトップは記憶に関するもの

2009年に帝京大学の研究グループが発表したデータによると、PQQを摂った人は短期記憶能力や情報処理能力が向上したとあります。短期記憶のテストでは、7つの単語を覚えて、いくつ思い出せるかと言うテストが行われました。

情報処理については文字と色に関するストループテストと言う方式で行われています。

ストループテストはお遊びとしても楽しいものですので、簡単な物をこの下に貼り付けておきましょう。誰かと一緒に、間違えないか、どのくらい時間がかかったかを記録しておいて頭の体操にでも使って下さい。

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その結果ですが、40代から60代の被験者でPQQを投与されていたグループでは、開始から4週間ではそれほどの効果はありませんでしたが、12週間後にははっきりと短期記憶と情報処理の能力が向上していました。

動物実験ではコエンザイムQ10と組み合わせてテストが行われた

ラットを使った迷路学習の実験では、若いラットと老齢のラットにコエンザイムQ10と組み合わせたPQQの効果について実験が行われています。

それによるとPQQはラットの学習能力を向上させ、コエンザイムQ10と併用することで、ほぼ完ぺきに記憶を維持することができたとあります。

PQQも優れた今酸化作用を持つため、酸化ストレスが強く、記憶を維持するのが難しい100%酸素環境下においても記憶は保持されたと報告されています。

試験管内実験では神経細胞を保護し成長を促す事が判った

試験管内で神経細胞に酸化剤を加える実験が行われました。同時にビタミンCやビタミンEと言う強力な抗酸化剤、それにPQQを加えた物などを準備して比較が行われました。

それによると、PQQを同時に与えたグループが最も神経細胞の生存率か高くなり、優れた抗酸化作用があることが証明されました。

この実験での抗酸化作用はビタミンCやEより高く、神経細胞を酸化ストレスから保護する力が最も高いのがPQQであると言うことが見られたのです。

一方、NGFと言うたんぱく質の分泌がPQQの投与によって40倍にも増えることが、試験管内レベルではありますが確認されています。

NGFは神経成長因子で、このたんぱく質によって神経の成長や分化、維持などが行われています。

この働きによって認知症の予防改善にも効果があるのではないかと期待されていますね。

身体全体に効果が期待できるPQQは乾燥肌の防止に効果がある

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認知症に効果がある可能性が示唆されたため、どうしてもそちらに注目が集まりがちですが、他にも確認された効果はいくつもあるのです。

乾燥肌にまで聞くと言われると、すごく魅力的ですよね。

人間で確かめられた効果・動物で見つかった効果

動物実験で見つかったPQQの効果には血圧のコントロールや血糖値の低下、インスリン抵抗性の低減があります。早く人間でも確かめてほしい効果ですね。

また、人間で示された効果には血中脂質の改善・尿酸値の改善があります。そして、女性の悩み、乾燥肌の防止にも効果があると示されているのです。

しかも、サプリとして使われるようになってからでも副作用的な弊害は知られていません。ただ、まだどの程度の量を摂ればどのような効果があるのかと言う定量的なものは示されていないのが残念ですね。

そもそもPQQはどのくらい摂ればいいのか

どの程度の量で効果があるのかの数値が示されていないので、ちょっと紹介しづらいところではあります。また、サプリには極端に多くの量が含まれていますので、あまり参考にはできません。

副作用の報告がないと言うことは既にお話しした通りですが、先に紹介の通り、もしこれがビタミンとして認められるならビタミンB群に分類される水溶性ビタミンと言うことになるでしょう。

と言うことは多くの水溶性ビタミンと同じで、たくさん摂り過ぎてもすぐに排泄されるから、副作用と言うより過剰症が起こらないと言う意味になりますよね。

私たちの身近にあるもので、最も多くのPQQを含んでいるのは母乳でした。しかし、その量は100mLあたり14~18μgです。一方、先に紹介したサプリには1カプセルあたり20mgも入ってるんです。

つまり、サプリ1カプセルには母乳換算でおよそ120~130リットル分ものPQQが入っていることになります。研究されたデータではありませんが、おそらくこれでは大半が無駄になっているんじゃないでしょうか。

大人と赤ちゃんじゃ比較するのもどうかと思いますが、大人は母乳を飲まないので、多分POQの摂取量は赤ちゃんの方が多いでしょう。これが神経の成長などにも役立ってるのかもしれませんね。

たくさんおっぱいを飲む時期に当たる生後3か月くらいを見てみましょう。だいたい一日当たり1.2Lくらい飲むとされています。と言うことはPQQにして170~220μgくらいですね。

その頃の体重は6kgあまりくらいでしょうか。仮に成人の1/10の体重だとすると、成人の場合1日に1.7~2.2mg(1700~2200μg)くらいPQQを摂れば、成長著しい乳児と同レベルの量を摂っていることになります。

いくら過剰症が見られないからと言っても、やっぱりサプリの20mgと言うのは、もったいないような気がしますね。

食べ物からPQQ摂ろう!ココアと納豆が特にオススメ

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とは言え、もともと含有量の少ないPQQをミリグラム単位で摂るのは大変かもしれません。ですので、無駄を覚悟でサプリを摂るのも一つの選択肢ですね。

一方、PQQの欠乏症が知られていないためビタミンとして認められていないと言うぐらいですので、現状普通の食事をしている限り欠乏症の心配はないのでしょう。ですから、意識して多く含むものを摂ると言う方法もあります。

どんなものに多く含まれているの?

PQQは意外なことに動物性の物にはあまり含まれません。人間の母乳には16μg/100mLくらい含まれていますが、牛乳には0.3μg/100mL程度しか含まれていません。

また、意外に多く含んでいるのが緑茶です。3μg/100mLと言いますから牛乳の10倍にもなるんですね。驚くべきことにコーラにも2μg/100mL、日本酒にも0.37μg/100mLですから、ことPQQに関しては牛乳は弱いですね。

寒い時期にもってこいなのがココアです。ココアパウダーには100g中80μgものPQQが含まれています。実際にココア1杯を牛乳150mLで作った場合、およそ9gのココアパウダーを使います。

これに微量ながら牛乳のPQQが加わることで、ココア1杯当たりのPQQは7.245μgになりますね。母乳に比べると3割くらいしかありませんが、大人が普段口にできる物の中では高濃度と言えるでしょう。

食べ物では納豆がお勧めです。味噌や豆腐も悪くないですが、納豆は原料の大豆の6.8倍のPQQを含んでいます。40g1パックにすると2.5μgくらい摂取できます。

豆腐一丁350gに含まれるPQQは8.5μgくらいありますが、一丁食べるのはちょっと多いですよね。その他キーウィフルーツやパパイヤも割合多く含んでいます。

こうした数値を参考に、牛乳を飲むならたまにはココアにしてみるとか、オレンジよりもキーウィにするとか、煮豆より納豆にするとかの工夫でPQQを増やしてみるのが良いかもしれません。

こうしたごく微量の要素と言うのは、多くの量を一時に摂るより、何年何十年と少しの量を増やして摂り続ける方が効果のあることが多いと思いますよ。

コエンザイムQ10とセット扱いになっている?

先にアメリカのサプリの話題や、効果の実験の話題でお話ししたように、コエンザイムQ10と抱き合わせになっている例を見ることが多いですね。

これは補酵素と言う共通の要素や、新しい機能を持つ栄養素と言う意味もあるのでしょうが、化学構造に共通点があることも影響しているでしょう。

コエンザイムQ10の化学名はユビキノンです。最後がキノンで終わっていますね。これもキノン構造を持つ物質なのです。また、ビタミンKもフィロキノンやメナキノンと言った物質の総称です。

ただ、コエンザイムQ10やビタミンKのキノン構造は、両手を広げたように一直線上に2つの酸素原子が中心部から生えているパラ-キノンです。

それに対して、PQQはカタツムリの角のように2個が60度の角度で生えたオルト-キノンです。

いずれにせよどれも最近注目を集めた物質ですよね。案外「~キノン」は新しい栄養のトレンドになるかもしれませんよ。

キャラクター紹介
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