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ビリギャルに続け!難関大合格を目指す記憶力アップトレーニング

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学年ビリのギャルがたった1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した実話を元にした映画『ビリギャル』が話題になりました。

脳の働きを活発にし、記憶力をアップさせれば、誰でもビリギャルのように、不可能と思われるような高い目標を達成できるかもしれません。

・・というと、「そんなの、若いからできることでしょー」というオバチャンたちの否定的な声が聞こえてきそうですが、脳の働きを活発にして記憶力などを高めることは、年齢に関係なく可能なことです。

若い人も、昔は若かった人も、年齢に関係なく誰にでも役立つ脳のトレーニング法をご紹介します。

ビリギャルのサクセスストーリから学べること

すでに映画や書籍で『ビリギャル』をご覧になった方も多いかと思いますが、ネタばれしない範囲でビリギャルの成功に至るポイントを挙げれば、主人公のさやかの努力とともに、坪田という塾講師の存在が大きな役割を果たしていることが分かります。

坪田先生は実在するプロの塾講師ですが、心理学の知識に長けていて、不可能と言われた慶應合格に向けてのさやかのやる気を引き出したり、壁にぶつかり折れそうになった心を修正したりする、いわば主人公の専属コーチの役割を果たしています。

そこで、物語の中で使われている、坪田先生の人を成功に導くテクニックについて1つだけ紹介したいと思います。

自分の可能性を高めるピグマリオン効果

物語の中で坪田先生が「目標を下げたら、どんどん低いほうへ流れていくよ」と主人公のさやかを励ましている部分が大きなポイントになっています。

これは「自分の目標を低く設定してしまったら、それ以上高くなることは決してない」という意味ですが、心理学では「ピグマリオン効果」と言います。端的に言えば、自分が信じる方向に結果が伴っていく、という思い込みの効果のことです。

例えば、ある人を優秀で能力の高い人だと思って接すると、その人はその期待に応えようと努力し結果として優秀な成績を収めます。逆に無能だと決めつけて接していると、本当にダメな結果に終わってしまうという、心理学の法則です。

これは、自分自身に対しても言えることで、自分は必ずできると思って努力する人は成功し、自分はどうせダメだと思っている人は、本当に失敗するということです。これは、机上の空論ではなく、様々な実験を通して証明されている確かな事実です。

この法則を利用して、自分は本当は頭が良く、記憶力も優れた人間だと信じることで、本当に頭が良くなり記憶力も高まるという結果につながります。

記憶力を良くしたいのであれば、自分勝手に限界をつけて目標を低くするのではなく、どんな状況であっても、自分の可能性を信じ、自分なら必ずできる、高い目標に挑戦するのだ、とゴールを高く設定することが大切です。

自分に低い目標点しか設定できない人は、その時点で、すでに心が負けているということなので、どんなに努力しても、恐らく低い目標までにしか到達することがなく、決してビリギャルのように大きな成功をつかむことはないと考えられます。

さらに、主人公のさやかが「慶應大学総合政策学部」(だったと思いますが)に目標をほぼ1本に設定したことが、成功につながるキーポイントではなかったかと思います。

最終目標を明確に設定すればするほど、その目標達成のために何をすれば良いかという行動目標が明確になり、明確になった目標一点に全エネルギーを集中できるからです。

効率的に記憶力を高めるには?脳にある海馬をあやつって情報をうまく手に入れろ!

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さて、ビリギャルの話をすると限がなくなりますが、実際に記憶力を高めるにはどうすれば良いのか考えてみましょう。

記憶の番人「海馬」の働きが重要

記憶力を高める方法を考える時には、まず記憶とはどのように脳の中に蓄積されているのか、ということを理解しておきましょう。

脳の中で記憶をコントロールしているのは、「海馬」(かいば)という部分です。海馬という漢字は「タツノオトシゴ」とも読みますが、脳の海馬は、まさにタツノオトシゴのような形をしているので、海馬と名前が付けられました。

海馬は、脳に入ってくるあらゆる情報について「記憶するか?それとも記憶しなくて良いか?」という記憶する情報を選別する役割をしています。

脳に入ってくる情報は、まさに膨大な量なので、全てを記憶していたら脳が記憶できる容量を超えてしまいます。そこで海馬が、必要な情報と不必要な情報を選別し、必要なものだけを脳の中の記憶スペースに入れるように情報を振り分けています。

記憶力が良いか悪いかということは、脳が情報を記憶する能力が高いか低いか、ということよりも、入ってくる情報を海馬が脳にしまうかしまわないか、その判断が良いか悪いかということが重要になります。

記憶とは海馬が情報を選別すること

記憶を司る海馬の働きが記憶力に大きな役割をしているのですが、海馬は必要な情報とそうでない情報を何を基準に選別しているか、ということが問題になります。

必要な情報とは、突き詰めれば、生きていくために必要な情報かどうか、ということが最も大きな基準です。

例えば、目の前に猛獣が現れたとすると、その猛獣は何という名前で、その猛獣は人間を食い殺してしまうものだ、という生命の危機に関する記憶があれば、殺される!すぐに逃げる!という正しい行動を選択することができます。

これは原始的な例ですが、現代的に考えれば、例えば10桁の数字をランダムに並べた情報があるとすると、通常は、一瞬で海馬が必要のない情報として破棄します。

しかし、もしその10桁の数字が自分の携帯電話の番号だとすれば、それは記憶すべき情報だと認識し、脳へ送って記憶するように選別します。

このように、生きる上で必要な情報とそうでない情報を選別しているのが海馬です。そして記憶力を高めるために必要なことは、その情報が海馬に必要な情報だと認識され、脳で記憶するように指示を受けるようにすることです。

海馬に認められる情報とは?

記憶力を高めるということは、自分が覚えたいと思う情報が、はじかれてしまわないように、いかに海馬に選別してもらうか、だと言えます。海馬にはじかれてしまうと、脳の記憶の引き出しに入るまでもなく、ゴミ箱行きになってしまいます。

そこで海馬が必要な情報だと認識するには、2つのポイントがあります。それは次のような情報です。

  • 命に関わる情報
  • 何度も繰り返し海馬に入ってくる情報

まず1つめは、先ほどの猛獣の例のように、命に関わる情報については遺伝的に備わっている本能の力もあって、命を守るために必要だと判断されるので、速やかに記憶するほうへ回されます。

次に、命に関わることでもないが、何回も「海馬の門」に繰り返し入ってくる情報は、記憶の番人としての海馬も、その情報が何度も繰り返し脳へ入ろうとしてくるので、「もしかすると必要な情報かもしれない」と判断して海馬の門を開けるのです。

ここは記憶のメカニズムにとって、とても重要なポイントです。先ほどの携帯電話の番号も、買ったばかりの時は番号をすぐには記憶できないと思います。

しかし何度も記憶しようとすると、ある時しっかり記憶できます。それは、何度も入ってくる情報に対し、記憶の番人である海馬が情報に「入って良し!」と門を開けたからです。

最初は意味のなかった10桁のランダムな数字と同じように、英単語でも数学の公式でも、何度も繰り返し脳に入れようとすれば、ある時、情報が海馬の門をくぐり、脳にしっかりと記憶されるということなのです。

「何度も繰り返して覚えること」これは誰にでも経験がある、暗記の時の絶対法則だと思いますが、その仕組みには、海馬が情報を選別しているという働きが大きく関係しているのです。

そして、もし覚えたい情報をできるだけ少ないアプローチで、海馬の門をくぐらせることができたならば、記憶力が飛躍的にアップするのではないか!という可能性も出てくるわけです。

海馬に「ETCゲート」を取り付け、情報を通過させるには?

この辺から読んでいただいた方は、海馬?ETC?一体何のこっちゃ!?という感じになるかもしれません・・。

ここまでの話を整理すると、何らかの情報を記憶するためには、海馬が必要な情報だと選別して、脳に記憶するよう指示を出してもらえるか、もらえないか、にかかっているということです。

そして、繰り返し入ってくる情報ほど、必要な情報だと認識されるので、その繰り返しの度合いを少なくすることができれば、記憶力が飛躍的にアップするのでないか、という仮説を立てました。

さしずめ、それは、海馬の門に「ETCゲート」を設置して、情報が立ち止まることなく、速やかに通過させることに似ている、ということです。

さて、情報を高速で通過させる方法について考えたいと思います。それには「シータ波(θ波)」という脳波が大きく関わっていると考えられます。

α波やβ波というのは聞いたことがあるかもしれませんが、脳波にはもう1つシータ波(θ波)というものがあります。

このシータ波は、記憶力を高めてくれる脳波だと考えられていて、海馬で選別される情報にシータ波が働きかけることによって、海馬の門をスムーズにくぐり抜け、脳がその情報を速やかに記憶するという仕組みになっています。

シータ波を使えば記憶が定着しやすくなる

記憶力アップの鍵は、いかにシータ波を上手く利用することができるか、ということに関わっています。それでは、シータ波を出すにはどうすれば良いのでしょうか?

実は、シータ波は、脳に入ってくる情報に興味や関心を強くもっているほど、多く放出されるということが分かっています。

これは、どういうことかというと、例えば、アイドルグループに興味がある人は、そのグループに所属する全てのメンバーの名前を、たとえ数十人の大きなグループであっても、覚えていますね。

人によっては、名前だけでなく誕生日や出身地、趣味や特技まで、細かな情報を全て記憶している人もいます。

また、別の例で言えば、競馬が好きな人は、馬の名前や過去のレース結果などの情報を細かく覚えています。似たような馬の名前であっても、間違えず正確に覚えています。

こうしたことは、自分が強く興味を持っている情報については、比較的容易に、そして正確に覚えることができるということです。そして、興味を持つということが、シータ波をたくさん出すことにつながっているのです。

つまり、興味を持っている情報ほどシータ波がたくさん出るため、情報として入ってくる回数が少なくても、海馬の門をくぐりやすくなり、記憶として定着しやすくなるということなのです。

記憶力を効率的にアップさせる脳のトレーニング

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記憶力を効率的に高めるには、情報に興味をもって覚えるということが肝心です。ただ漠然と覚えようとしたり、つまらないと思いながら勉強することは、情報を記憶するにも、繰り返しの回数が多く必要になってしまいます。

また、自分が興味を持てる何かと、覚えようとする情報とを結びつけながら頭にインプットすると、効率よく記憶できるようになります。この法則を利用すれば、誰でも記憶力を効率的にアップさせることが可能になるのです。

ただし、どのようなことに興味が沸くか、面白いと思うかは、人によって異なりますので、興味と情報とをどのように結びつけるかは、自分自身で色々と工夫する必要があります。

そこで、情報を関連させるということについて、1つの方法をご紹介すると、ビリギャルの中でも似たような方法が使われていますが、メモリーツリーという方法があります。

情報を断片的に覚えるのではなく、情報同士を関連付け、全ての情報が一つの木としてつながるように覚えるという方法です。その中に、自分の興味がある情報を結びつけるようにします。木の幹や実の部分に興味を引く何かをくっつけてみましょう。

興味のない情報の羅列でも、無理やりにでも興味のあることに関連づけることで、情報を脳にインプットする時間が早くなるのです。情報を頭の中にたくさん詰め込もうとするのではなく、どうすれば情報に興味を持たせることができるかが重要です。

歩きながら記憶力を高める

歩くことで記憶力が良くなることは、皆さんもご存知かもしれません。歩くと脳細胞が活性化するということもありますが、それよりも、歩きながら「感情を引き出す」ということに注目することが重要です。

運動としての歩くということではなく、歩きながら、何気ない風景、見慣れた風景の中にも新しい発見や感動を見つけるようにすると、記憶力が高まります。

例えば、路肩や人の家の庭に咲いている花も、季節によって少しずつ変化がありますし、新しい建物ができたとか、掲示板の情報が変わったとか、見慣れている景色の中にも何かしら新しい発見があるはずです。

その小さな変化や新しい発見を見つける感性や感情を作る働きを高めるようにすると記憶力が高まるのです。

これは、歩くという運動によって脳の働きを活性化するとともに、普段なら素通りするような見慣れた景色の中にも感情や感動を作り、情報を感情とを結びつけることで、効率的に記憶を定着させる訓練を行なうことができるということです。

また、目で見る風景や日常生活のシーンを言葉に置き換えてみることも脳に記憶を定着させる良い訓練です。見たものを言葉に変換することは、想像以上に難しいことで、様々な記憶をイメージとしてつなぎ合わせる訓練になります。

ちなみに、方向音痴だという人は、方向音痴を改善すると頭が良くなります。これは、空間認識力の良し悪しなどという難しい問題ではなく、方向音痴の人は、単に場所という情報をよく見ながら歩いていないということが言えるからです。

悪い言い方かもしれませんが、方向音痴の人は、ボーっと歩いているから、場所の特徴を記憶することができないのです。周囲の情報を特徴を良く見て記憶しようとすれば、似たような交差点や曲がり角でもその違いを認識できるようになります。

どんな建物があるか、面白いもの、特徴のあるものはないか、と好奇心を持つイメージで歩くようにすると脳波のシータ波の放出を活性化し、情報を記憶する力が高まっていきます。

情報に感情を込める

テレビドラマなどで役を演じている俳優が、長いセリフをスラスラと言う場面を見ると、「良く覚えられるなあ~」と感心することがありますね。

これはもちろん、俳優さんの能力や努力の賜物でしょうが、実は、ここにも記憶力を高めるヒントがあります。

それは、文字や言葉という情報に喜怒哀楽の感情を込めると覚えやすくなるということです。

皆さんも何かを覚える時に、声に出すと覚えやすいということはご存知かと思いますが、単に声に出すだけでなく、感情を込めるとさらに記憶されやすくなります。

感情を込めて声に出すと、脳はその情報が他の情報よりも重要度が高いと判断します。

日常生活でも気持ちを込めて話す言葉には、相手も聞こうという気持ちが高くなります。これは、人が気持ちを入れて話すことは重要なことだと脳が判断するからです。

ですから、情報を単に言葉にして覚えるよりも、できるだけ感情を入れて言葉にすることで、その情報は記憶されやすくなるのです。ここにもシータ波の働きが関わっています。

少し恥ずかしいかもしれませんが、俳優や劇団員がセリフの稽古をするように、感情を込め、できれば身振り手振りなど体の動きをつけて覚えるようにすると、記憶力はグングン高まります。

そう言えば、劇団に所属しながら弁護士になったという人を、あるテレビ番組で見かけたことがありますが、役者としての演技力やセリフを覚える感覚が、法律の条文を覚えることにも役立ったと推測することもできるかもしれません。

情報と感覚を結びつける

俳優の伊東四郎さんは、セリフを覚える記憶力を鍛えることや認知症の予防のために、円周率を相当な桁数で暗記しているという話を聞いたことがあります。それも数百桁に達するそうです。

円周率はそれ自体にはあまり面白みもなく、たくさん覚えたとしても現実的にはたいして役に立たないようなイメージがあります。その円周率を数百桁も覚えることができるのはなぜかと考えると、とても良い工夫があることが分かります。

それは、伊藤さんは、無意味とも思われる円周率を覚える時、お風呂に入りながら、繰り返し声に出して覚えておられるということです。

意味がない数字の羅列を覚えることは苦痛ですが、お風呂に入って気持ちが良いという感情と無意味な数字の繰り返しをつなげることで、情報と感覚が結びつき、記憶として定着しやすくなると考えられます。

馴化を抑えて記憶力を高める

誰でも「初めて見るもの」や「初めてやること」には興味や関心を強く持つものです。それは、初めてのもの対して、脳がどのような情報として認識すれば良いか見極めたいという働きが強くなるためです。

昔を振り返れば、初めて習う英語の教科書はもの珍しく、興味津々でページを開いていたのではないでしょうか。ところが、半年もすればページを開くのも億劫になり、新しい単語にも興味が薄れていきます。

このように、情報に対して脳が慣れてしまい興味や関心を失っていくことを「馴化」(じゅんか)と言います。「三日坊主」という言い方をすることもありますが、三日坊主は馴化の典型的な例です。

情報を記憶する時、しばしば馴化という、言わば脳のマンネリ化が記憶の邪魔をすることがあります。この脳の馴化を防ぐためには、「報酬」を与えるという方法が有効な解決策です。

この場合の報酬とは、自分へのご褒美ということです。例えば、教科書のあるページまで勉強したらケーキを食べるとか、次の試験で何点以上取ったらゲームを買うとか、土曜まで勉強したら日曜日は映画を観に行くとか、何でも構いません。

マンネリ化した情報と報酬への期待を結びつけることで、あたかも新しい情報が入ってきたかのような刺激が起こり、脳の馴化が押さえられるため、再び情報を記憶しようとする脳の働きが蘇るのです。

記憶する時間を区切る

皆さんも経験的に分かっているかもしれませんが、何をするにも時間を区切ると集中しやすくなると思います。脳の働きも同様で、集中すると記憶力は高まります。

現在のセンター試験や二次試験の試験時間は60~120分くらいだと思います。勉強する時は、時計のアラームを1時間程にセットして、その間はしっかり集中するように気合を入れて勉強したほうが、漠然と勉強するより記憶の効率が上がります。

何よりも、人の集中力はせいぜい1時間~2時間程だと言われていますから、ダラダラと記憶しようとしても、脳が効率良く働くことはありませんね。

子供に無理強いすると記憶力は低下する

「勉強しなさい」と親がガミガミ言うほど、子供は勉強への興味を失い、たとえ無理をして勉強させたとしても、意欲が低下した状態では、情報はほとんど記憶化されません。

それどころか、勉強しても成績が上がらず劣等感を抱き、勉強すること自体に一層の嫌悪感を抱き勉強することが嫌いになります。脳は嫌いな記憶はすぐに消去してしまうようにできているので、無理強いしたところで学習効率はあがりません。

それよりも、勉強ができないと叱るのではなく、できるだけ良いところを見つけて、ウソでもいいから褒めてあげたほうが脳のやる気がアップし記憶力は向上します。

記憶力をアップさせる日常生活の送り方

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記憶を脳にしっかりと定着させるには、覚える時の工夫だけでなく日常生活にも重要なポイントがありますので、見ていきましょう。

記憶力を良くする睡眠の取りかた

一日で脳に入ってくる記憶は膨大なものです。パソコンのデータと同じように、一時的に保存したデータを並べ替えたり名前をつけたりして整理しておけば、次にデータ使うときに素早く取り出すことができますね。

こうした情報の整理は脳の中でも行なわれており、脳が情報を整理して記憶を取り出しやすくすることを「レミニセンス効果」と言います。そして、この脳の中の情報の整理は、海馬の働きによって寝ている間に行なわれています。 

つまり、記憶した情報を整理し取り出しやすくするためには、十分な睡眠が必要だということです。個人差もありますが、7~8時間程度の睡眠をしっかり取ることでレミニセンス効果が最大になることが分かっています。

ですから、寝る前にコーヒーを飲んだり、大人であればお酒を飲みすぎたりすると睡眠時間が少なくなるだけでなく睡眠の質も落とすことになるので、記憶力を低下させてしまいますから注意しましょう。

記憶力が良くなる食事の摂り方

脳は質量にすると体の2~3%しかないのに、体が消費するエネルギーの20%も使っています。脳の栄養源は糖質(ブドウ糖)ですが、活発に働くにはたくさんのエネルギーを一定に保ち、脳に安定的に供給することが必要です。

つまり、糖質が不足しないように血糖値をできるだけ一定に保つことが脳の働きを活発にし記憶力をアップさせるためにも、良い影響を与えるということです。そのためには次のようなことに注意して食事を摂るようにしましょう。

① 血糖値は食後2~3時間後に一定となるので、試験など脳を働かせたい時は、試験時間の2~3時間前に食事を摂る。

② ご飯や餅などデンプン質の食べ物のほうが、血糖値がゆっくり上昇するため、血糖値を一定に保ちやすく、脳へエネルギーが安定的に供給できる。

③ ジュースなど砂糖・ブドウ糖がたくさん入った飲料は一時的な脳の疲れを解消するが、一度にたくさん飲むと、血糖値が急激に上がり過ぎ、眠くなるので要注意。

④ 三食を規則正しく食べるのはもちろんのこと、少量の間食を摂ることで血糖値を一定に保つようにする。

⑤ 良く噛んで食べると、脳の血流が良くなり記憶力がアップする。

歳を重ねると記憶力が悪くなる本当の理由

歳を重ねると記憶力が悪くなると言いますが、正確に言えば、歳を重ねると「好奇心」が沸くことが少なくなるので、脳が情報を記憶する意欲が低下するということです。

年老いて好奇心がなくなると、ものを忘れやすくなったり、認知症になったりしやすいというのは、厳密には脳の問題というよりも、心の問題が大きく関係しています。記憶力が悪いというよりも、好奇心がもてなくなることが問題の本質なのです。

たとえ何歳になっても、前向きに好奇心を持って生きているという人ほど、脳の老化も抑制され、記憶を引き出す脳の力を維持できるという研究もその裏づけです。

冒頭のビリギャルとは少し離れた話も混ざりましたが、記憶力や脳の働きは、生まれもっての脳の器質や特別な才能ではなく、脳の性質をいかに理解し、いかに働かせることができるか、によるところが大きいと考えるべきです。

脳のトレーニングすることで、年齢に関わらず、脳の働きを鍛えることは可能です。

ビリギャルのように高い目標を目指す人も、歳を重ねてあきらめかけている人がいたとしても、もう一度、自分の可能性に挑戦してみることは、決して無意味なことではありませんよね。

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