健康生活TOP 食中毒 危険な食中毒シガテラ毒とは?原因のイシガキダイなどの注意すべき魚

危険な食中毒シガテラ毒とは?原因のイシガキダイなどの注意すべき魚

白身魚の刺身

シガテラ中毒はイシガキダイやバラハタなどの魚を食べて下痢やしびれ、運動障害まで起す食中毒です。

日本での死亡例はありませんが、程度によっては完治に1年以上かかる場合もあるのです。では、どのような魚に注意すべきなのでしょうか。

危険なシガテラ中毒の症状や、毒を持っている可能性のある魚をチェックしておきましょう。

シガテラ中毒とは?原因と症状を知っておこう

シガテラ中毒の原因となるシガテラ毒は、もともと魚が持っている物ではありません。海藻に付着している渦鞭毛藻と呼ばれる植物プランクトンが作り出しています。それを食した魚などの体に蓄積されていき、有毒魚となってしまうのです。

その為、食物連鎖の頂点にいる大型魚を人が食べると、シガテラ中毒を起こしてしまう事があるのです。

基準として6ポンド(2,722グラム)以上、全長48センチ以上の肉食魚が特に危険とされています。有毒である可能性がある肉食魚については、以下の項目でしっかりご紹介しますね。

シガテラ中毒で起こる症状!ドライアイセンセーションに注意

摂取後、約30分~1時間ほどで以下のような症状がみられます。

  • 下痢
  • 腹痛
  • しびれ
  • めまい
  • 血圧低下
  • 関節、筋肉の痛み
  • 運動障害

そして何よりも顕著に現れる症状として特徴的なのは、ドライアイスセンセーションと言われるものです。

ドライアイスセンセーション、コールドセンセーショナルリバーサル

ドライアイスセンセーションは冷たいものだけでなく普通の温度であるものでも、触ったり飲んだりすると火傷したように感じたり、ピリピリとした痛みを感じたりする感覚異常。

コールドセンセーショナルリバーサルは逆に熱いものを冷たく感じる。

このシガテラ中毒独特の症状は完治に時間がかかり、数週間から人によっては数ヶ月間、重症の場合は1年以上かかる事もあります。

シガテラ中毒による死亡例はかなり少ないようですが、このドライアイスセンセーションが長引き、私生活や仕事に支障が出る事も多いようです。実際に水で手を洗う事もできないほどひどい状態になる事もあるようです。

このシガテラ毒は、熱帯や亜熱帯のサンゴ礁に住む魚が持っている事は知られていました。

昔からサンゴ礁の魚はあまり大きなものは食に向かないと言われていたのは、シガテラ中毒の事を言っていたようですね。

シガテラ中毒を起こさないために注意したい魚たち

このシガテラ毒は加熱しても除去されることはありません。また外見からシガテラ毒の有無を判断する事は今の段階では無理な様です。

色の黒い魚がシガテラ毒を持っているなどの俗説も有るようですが、すべて信憑性に欠けます。

この魚に注意!シガテラ毒を持っているかもしれない魚一覧

このシガテラ毒は主に南方系のサンゴ礁に住んでいる魚に多く見られます。中毒を起こす可能性の有る魚は300種類以上いると言われます。

その中でも症例が多い魚は下記の様になります。以下のすべての魚が必ずしも有毒というわけではありませんが、シガテラ毒を持っている可能性が高い魚なのです。

沖縄県など、南の温暖な土地で食事をされる際には、一応念頭においておきましょう。

名称 備考
バラフエダイ スズキ目フエダイ科に分類される魚の一種。
沖縄ではアカナーと呼ばれる。
カマス スズキ目サバ亜目カマス科に分類される魚の総称。
ほとんどが干物・塩焼き・から揚げなど刺身以外の方法で調理される。
沖縄ではカマサーと呼ばれる。
ウツボ ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科に分類される魚の総称。
沖縄ではウージと呼ばれる。
バラハタ スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科に分類されるハタの一種。
沖縄ではナガジューアカジン、ナガジューミーバイと稀に呼ばれる。
マダラハタ スズキ目スズキ亜目ハタ科マハタ属。
沖縄ではユダヤーミーバイ、スナグイニバラ、バタダリャーと呼ばれる。
カンパチ スズキ目スズキ亜目アジ科ブリ属。
沖縄ではアカバー、ウチムル、ウチムルーと呼ばれる。
イシガキダイ スズキ目イシダイ科に属する魚の一種。
沖縄ではガラサーミーバイと稀に呼ばれる。
ギンガメアジ、ロウニンアジ スズキ目スズキ亜目アジ科ギンガメアジ属。
沖縄ではガーラ、カマジャーと呼ばれる。
オニカマス スズキ目サバ亜目カマス科カマス属。
沖縄ではチチルカマサー、ナガイユ、チクル、ツクル、シチルガマサと呼ばれる。

▼バラハタ
バラハタの写真

一般に流通されている魚も含まれますが、普通に国内で流通されている物に関しては心配はいりません。

むしろこの中には釣りの対象魚も含まれています。あまり流通していない魚で先に挙げたイシガキダイ、また最も症例が多いバラフエダイやハタ類は注意が必要です。

オニカマスは食すには不向きという事で国内であまり流通されていないようですね。

ウナギ類の血清毒と粘液毒はさほど神経質にならなくてもいい?

ウナギ、マアナゴ、ハモなどウナギ類の血液には毒性のある血清が含まれています。また粘液にも同じような毒素が含まれていて、大量に摂取すると下痢や呼吸困難を伴った中毒症状が現れ、最悪死亡にまでいたります。

また目に入ると痛みやかゆみが起きる、傷口に触れることで炎症を起こし熱を持つ、といった毒素なので、取り扱いには注意をしなければなりません。

しかしこの血清毒と粘液毒は加熱で十分毒素を除去できるので、調理の際にしっかり火を通せば安心でしょう。50~60℃で5分以上加熱してください。

シガテラ中毒の治療法は薬が基本

シガテラ中毒効果的な治療法はいまだ確率されておらず、薬剤の処方による対症療法が基本になります。

マンニトール、ガパペンチンなどの薬の処方に加え、症状に応じて他薬剤が使用されます。

  • かゆみが見られる場合/抗ヒスタミン薬
  • 循環器症状が見られる場合/硫酸アトロピン

今後も中毒が拡大するかも?自衛の心をしっかり持とう

日本ではこのシガテラ中毒は沖縄での発症が殆どだったのですが、いまは関東周辺でも発症例が増えています。原因となる渦鞭毛藻類ですが、本州・四国に居るものは無毒の種類でした。しかし近年は南方に生息する有毒種が増えてきているようです。

日本では沖縄県で他の地域と比較して多く発生している。沖縄県での1997年~2006年の発生件数は33件、患者総数は103名と報告されているが、この他にも多くの事例が潜在すると思われる。

最近では、九州や本州でイシガキダイを原因とする事例が相次いで発生し、問題となっている。

最近では奄美大島でバラハタを食べた男女3名が中毒症状を起こし、うち1人は入院したという報告がありました。

また1999年、千葉の料亭で出されたイシガキダイの塩焼きを食べた客が下痢や嘔吐、しびれ、発疹等の食中毒症状を生じました。当時、千葉でこの症例が出たことはちょっとしたニュースになったようです。そしてその後、イシガキダイを出す料亭が激減したそうです。

今後本州・四国でも、このシガテラ中毒が増える可能性があります。市場に出回っている物の安全性の高さから神経質になる必要は無いと思いますが、個人で釣った魚で上記の種類の魚については注意しましょう。

以前と比べて自然環境も大きく変化してきています。シガテラ中毒に限らず、昔の感覚で行動して思わぬ健康被害を受ける可能性は否定できません。自分だけでなく、家族も巻き込む可能性が有るシガテラ中毒に気を付けましょう。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る