健康生活TOP 食中毒 サポウイルスでの食中毒が急増中!ノロウイルスとの違いと対処法

サポウイルスでの食中毒が急増中!ノロウイルスとの違いと対処法

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日本ではこの30年間、食中毒の発生件数が減るどころか増え続けています。

最近では新型のサポウイルスによる食中毒が急増しています。生活が便利になり食中毒への予防が啓蒙されるなかで、なぜ食中毒の発生件数は減らないのでしょうか?

そしてサポウイルスの脅威からどのように身を守っていけばよいのか、その方法をご紹介したいと思います。

サポウイルスとは?

サポウイルスは最近になり急増している食中毒を起こすウイルスの1種です。

ノロウイルスといえば聞いたことがあるかもしれませんが、サポウイルスはノロウイルスと同じウイルス性の食中毒を引き起こす病原体です。

サポウイルスはノロウイルスの亜種で、いってみれば兄弟のようなものですが、ノロウイルスは比較的気温の低い1月~3月頃の年初に流行するのに比べ、サポウイルスは気温の変化にあまり関係がなく一年中流行すると考えられています。

またサポウイルスによって起こる食中毒はノロウイルスよりも感染力が強く、たった2~3個のウイルスが体内に入るだけでも食中毒を引き起こします。ですから、今後日本でサポウイルスが大流行する危険は十分に考えられることなのです。

サポウイルスの感染経路

サポウイルスは大腸菌やサルモネラ菌のような細菌に比べて、はるかに小さいウイルスなので、人が触ると爪の中や手のしわ、指紋の間などあらゆる隙間に大量に付着します。

ウイルスが付いた手で口を触ったり、ウイルスが付いた食べ物を食べることでウイルスは体内に侵入し腸の中で増殖します。その後、排泄物などを通して感染が拡がっていきます。

特に感染が拡がりやすいのは、学校や病院、老人ホームなど不特定多数の人が接触する場所で汚物や吐瀉物に触れる可能性がある施設です。

アルコール消毒では死なない

サポウイルスの特徴は、他の病原菌に比べて乾燥や酸への耐性が強く、アルコール消毒や酸性の消毒剤では死なないということです。

石鹸で手を洗いアルコールで消毒すれば感染が防げると考えている限り感染は拡大し続けます。

サポウイルスによる症状は?

サポウイルスに感染した場合、1日から2日程度の潜伏期間を経て次のような症状が現れます。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 激しい下痢
  • 頭痛
  • 発熱
  • 手足の麻痺
  • 呼吸困難

特に抵抗力の弱い子供やお年寄りに感染した場合、呼吸困難など重篤な症状が現れることもあるので十分注意が必要です。

サポウイルスを予防する方法

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サポウイルスは強力な感染力を持って人の体内に侵入するチャンスをうかがっています。通常の石鹸での手洗いやアルコール除菌をしてもウイルスを殺菌することはできません。

では、サポウイルスの感染はどのように防げば良いのでしょうか?

1.火を十分に通して食べる

今のところサポウイルスが食べ物から体内に入る場合のほとんどは、牡蠣などの2枚貝や、貝と一緒に出された刺身など生魚を食べたときに感染しています。牡蠣のような二枚貝には海中にいる微生物に住み着いたウイルスが濃縮しやすいのです。

貝や魚を生食で食べることによって、濃縮されたウイルスごと体内に侵入するのです。サポウイルスは通常の病原菌とは異なり、酸に強い性質を持っているので胃酸でも殺菌されません。

ですから特に牡蠣、ホタテ、ムール貝など養殖によって育てられた二枚貝を食べるときには、生食を避けしっかり火を通すようにすることが感染の予防につながります。また貝の調理に使った包丁が触れた刺身などにも注意して下さい。

2.汚物や吐瀉物には触らない

他人の汚物や吐瀉物に直接触れることは少ないと思うかもしれませんが、病院や介護施設、ホテルのロビー、会社のドアノブや電車のつり革など、不特定多数の人の手が触れる部分はいたるところにあり、思わぬ感染源になることがあります。

特に介護施設や病院のような汚物や吐瀉物に触れやすい場所に行くような場合は、手袋やマスクなどをつけてできるだけ物に触れないようにして下さい。万一指先がほんの少しウイルスに触れただけでも、指紋の間に入り込んでしまうのです。

もし仕事や用事などでやむを得ず感染の恐れが高い施設に行くような場合は、必ず次亜塩素酸ナトリウムで身の回りのものを殺菌するようにして下さい。次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の漂白剤に使われている成分です。

次亜塩素酸ナトリウムの入った漂白剤を水で50倍に薄めて調理器具や食器吹きかけたり浸すようにすれば、サポウイルスを殺菌することができます。次亜塩素酸ナトリウムが手元にない場合は、熱湯消毒でもウイルスを殺菌することができます。

3.体の免疫力を落とさない

日常生活でいくら気をつけてもどこかでウイルスに感染する危険性は常に消えることがありません。サポウイルスは手洗いや消毒だけではとても防ぎきれないというのも事実です。

万一、サポウイルスに感染したとしても全ての人に症状が現れるというわけではありません。人の腸で繁殖しようとしているウイルスを人が持つ免疫力によって退治することができれば、発症せずに済むということです。

ですから日頃の栄養の摂り方や休息や睡眠など健康管理に十分に気をつけ、体の免疫力を高めておくことを心掛けることはとても大切です。

残念ながら、サポウイルスの感染を防ぐ特効薬のような方法はなく、感染しやすい行動を避け、いざというときには体の免疫力で発症を防ぐという防御の姿勢を整えるよりなす術はないのです。

万一サポウイルスに感染したら

予防を心掛けていても、もし万一サポウイルスに感染したときには次のような対処をして下さい。

周りの人にうつさないようにする

最も優先して取り組まなければいけないのは、感染の拡大を防ぐということです。

家族や周りの人に感染の疑いがある場合、その感染者はもちろん家族全員の食器、衣類、下着などを次亜塩素酸ナトリウムの希釈液に浸して殺菌して下さい。

特に下痢や嘔吐物がある場合は決して素手で触らずゴム手袋とマスクをして、確実に廃棄して下さい。トイレ周りやお風呂場は入念に殺菌するようにして下さい。

タオルやバスマットを共有することは止めて、使い捨てのペーパータオルを使うようにして極力同じものに触れることがないようにしましょう。

下痢は無理に止めない

感染してしまったほとんどの人は下痢の症状を訴えていますが、ウイルスは腸の中で増殖しているので、便意を我慢したり下痢止めなどで無理に止めることはせず、できるだけ排泄してしまうようにして下さい。

サポウイルスに関する疑問

日常生活においてサポウイルスの感染を予防するために、皆さんが疑問に感じると思われることをご紹介します。

石鹸での手洗いは意味がない?

サポウイルスを殺菌するには、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を使うか、熱湯消毒するしか方法がありませが、石鹸での手洗いに全く意味がないというわけでもありません。

石鹸やアルコールによって直接殺菌することはできないのですが、皮膚の表面にある垢や脂肪についたウイルスを石鹸で落とすわけですから、その分感染のリスクを減らすことはできます。手洗いの習慣は今まで通り続けるようにして下さい。

電子レンジで殺菌できる?

食べ物を電子レンジで温めればウイルスを殺菌できるかというと、食べ物によって温まり方が異なるので、完全に殺菌することは難しいです。食べ物は時間がたったものも含めて、直接火を通してから食べるようにして下さい。

冷凍すればウイルスは死ぬ?

残り物などを冷凍保存すればウイルスは死ぬかというと、増殖は抑えられますがウイルスが死滅することはありません。冷凍保存した食べ物であっても解凍後は必ず火を通してから食べるようにして下さい。

ペットにも感染するの?

サポウイルスは犬や猫のような一般的なペットにも感染します。ペットの糞など排泄物を処理するときには、人間と同様に十分注意する必要があります。

海外渡航時にも注意

サポウイルスは日本国内に限って感染するものではありません。海外から帰国した人にウイルスが感染していた例は数多くあります。ウイルスには国境がないことを認識して海外渡航時にも注意して下さい。

このようにサポウイルスの感染はいつどこで起こるか分かりません。日常生活の中でできる予防はしっかり行い、万一のときにも落ち着いて行動できるように準備をしておくことが大切です。

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