健康生活TOP 応急処置 ささくれの原因と予防対策法!悪化すると化膿を起こす爪周囲炎に

ささくれの原因と予防対策法!悪化すると化膿を起こす爪周囲炎に

deal of hangnail

ささくれ(ささむけ)は指の爪周辺にできる皮膚の症状です。皮膚の一部が繊維を裂いたように少しむけてしまうのが特徴です。

皮のむけ方はほんの少しなのでささくれが出来ていても本人が気づかない事もあります。しかし、たかがささくれだと油断していると場合によっては悪化していた~いトラブルを起こすこともあるので注意が必要です。

悪化して手術!と大変なことにならないために、ささくれの予防と正しい対策をご紹介します。

ささくれの適切な処置は3ステップ

ささくれを悪化させないためには正しい順番で行う対処法が必要です。

1.消毒したはさみでカットする

ささくれを見つけた時、指でピッと引きちぎっていませんか?これはNGです。丁寧にはさみでカットしましょう。

爪周辺の皮膚は爪に対して縦方向の繊維状になっているので、ちぎろうとして不自然な方向へ力が加わってしまうと繊維に沿って余計に裂けてしまったり、無理矢理ちぎることで出血や痛みを伴ったりしてしまうためです。

そのままにしておくと引っかかってしまいこれも危険ですので、できれば早めにはさみで短くしておきましょう。

子供はとくに口で噛んで引きちぎったり、遊んでいる最中に引っかけてしまい出血したり…ということになりがちですので、「きちんとしないと悪化して大変なことになるよ」としっかり教えてあげましょう。そして、正しい対処法を教え、慣れるまでは一緒に処置を行ってください。

注意してほしいのは、まずは消毒液やアルコールではさみを除菌してから使用する、ということです。原因菌や他の雑菌が患部から入ってしまわないよう、必ず消毒をおこなってください。

甘皮やささくれの処理用のニッパーと呼ばれる小さいはさみのようなものがご家庭や手近にある場合は、これで丁寧に切り取りましょう。100円ショップやホームセンター、ドラッグストアでも取り扱いがあります。

ささくれ処理専用のニッパー画像

2.消毒する

ささくれの傷は細菌が入って感染しやすいので消毒しておきましょう。皮膚用の外用薬を塗り込んでもOKです。

このとき強く握りすぎたり、汚い手で患部を触ることはやめてください。

3.ハイドロコロイド素材の絆創膏や市販薬で覆う

ハイドロコロイド素材は防水力が高いので、水仕事でどうしても手が荒れるような負担をかけてしまう方もその都度貼り替えずにすみます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンから販売されているバンドエイドにはこの素材が使用されています。

バンドエイド キズパワーパッド製品情報 – ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

キズパワーパッド製品画像

塗るタイプの薬としては、小林製薬の「サカムケア」が有名ですね。ピロキシリンという被膜をつくる成分が主で、ささくれや擦り傷、あかぎれなどに効果があるとされています。

サカムケア製品情報 – 小林製薬株式会社

サカムケア製品画像

また保湿力の強いワセリンなどをこまめに塗り込むようにマッサージして、その上から絆創膏を貼るのも良いでしょう。手の肌保湿についてのハンドケア、ハンドマッサージについてはこの記事のもう少し下でご紹介しますね。

原因をつくてしまっていませんか?ささくれの原因になるNG習慣

ささくれの主な原因は乾燥です。ハンドソープやシャンプーなどでも油分が奪われ乾燥してしまうので、指先はとくに日々乾燥しやすい危険な状態にさらされているのです。

その乾燥をさらに招いてしまう習慣をご紹介します。あなたはついついやっちゃっていませんか…?

お湯で洗い物をする

特に冬は寒さのせいでお湯を使ってしまいがちですが、冬の乾燥した空気と相まってよりささくれができやすい原因を作ってしまいます。

食器洗い洗剤にも手の油分を取ってしまう成分が入っている場合がありますから、お湯とのダブルパンチで手の潤いはどんどん奪われてしまうわけです。

ネイルをこまめにかえる

女性の方で爪先まで美容を気にされる方も多いと思います。ネイルをたしなむ方で、特にセルフネイルをこまめに行う方に注意していただきたいのは、ネイルリムーバーです。

除光液など、ネイルを落とすために使われるリムーバーには、アセトンという脂分を強く奪う成分が含まれています。

最近ではこのアセトンが含まれていないことを売りにしたものも販売されていますが、自身が使用しているものがどうなのかをしっかり知っておく必要はあるでしょう。

パソコンでタイピングする、あるいは紙に触れる仕事

長時間、ほぼ毎日タイピングで指先に刺激が与えられると、これも乾燥につながってしまいます。

書類などの紙に多く触れる、またはレジなどで紙幣に多く触れるという仕事の方も、紙に触れることによって指先水分が奪われてしまうのです。

偏りがちな食生活で栄養不足に

コンビニで毎日ご飯を済ます、インスタントやファストフードばかり、という食生活は栄養不足になってしまい、皮膚や粘膜を強くするたんぱく質やビタミンが足りない、乾燥し傷つきやすい指先になってしまいます。

つまりささくれは栄養不足が原因で起こる体調不良のサインにもなりますから、指先の変化に気付いた時点で食生活を見直してみる必要があるのです。

このようにささくれを作りやすい要因は様々ですが、すべて乾燥につながるものです。

指先だけにとどまらず、肌全体で乾燥した状態は良いと言えませんから、乾燥させないことが何より大切なのです。

ささくれ予防には指先の乾燥を防ぎ、食事・栄養にも気をつかおう

ささくれは多くの人が経験しているように日常で容易に起こりやすい症状です。特に水仕事を行う主婦や薬剤を使う職種の人に起こりやすいですよね。

体の中で怪我をすることの多い場所は手指だといわれています。手指は物を触ったり持ったりと1日中フル稼働しているために、怪我をすることも多くなるのですね。指先に怪我をしてしまうと、小さな怪我でも痛むし作業がしにくくなるのが厄介です。

ささくれの主な原因は乾燥です。爪周辺の水分や油分が不足すると自然と皮がむけやすくなりますので、手指が乾燥しやすい人は保湿ケアを行うようにしましょう。

ハンドクリーム+簡単マッサージで保湿

最も効果的な方法はこまめにハンドクリームを塗って手指を保湿することです。顔の肌用乳液などでもOKですが、市販されているハンドクリーム、ハンドケア商品も比較的お安く購入できますよ。

ユースキンA | ユースキン製薬株式会社
ユースキンA製品画像

ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー | ヴァセリン
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アトリックス ビューティーチャージ ナイトスペリア | 花王株式会社
ビューティーチャージナイトスペリア製品画像

ロコベースリペア | 第一三共ヘルスケア
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メディカルクリームG(薬用クリームG)|製品情報|近江兄弟社
メディカルクリームG製品画像

乾燥を防ぎ、潤いを手にとどめてくれるものを手から指先へ塗り込んで、同時に血行が良くなるようにマッサージしましょう。

血流を良くするクリームを使ったハンドケアマッサージ

1.クリームを塗って肌の滑りが良くなった状態で、まずは手の甲の骨の間を優しくマッサージします。リンパを流すイメージで、上から下にさすってください。

血流を良くするハンドマッサージの方法

2.次に、上へこすりあげるイメージで、指の付け根から先までぐりぐりとマッサージします。

血流を良くするハンドマッサージの方法2
3.指先、爪のまわりを軽くぎゅっ、ぎゅっ、と押してください。

血流を良くするハンドマッサージの方法3

4.親指の付け根、骨の間にある「合谷(ごうこく)」というツボをじっくり押します。

血流を良くするハンドマッサージの方法4

5.最後に人差し指から小指までをすべてつかみ、手のひらを上にしてぐ~っと向こう側に反り返してください。

血流を良くするハンドマッサージの方法5

また水仕事で手荒れしやすい人はゴム手袋を着用するのも効果的です。

ネイルをする人は除光液によって爪周辺の皮膚の油分が奪われ、ささくれができることがあります。ささくれがあってはネイルも映えませんよね。ネイル用のオイルやクリームで指先に潤いを与え、マッサージを定期的におこなってください。

マッサージに使用するクリームは

  • 保湿力の高いセラミド
  • ビタミンC
  • ビタミンE

を含むものを選びましょう。

食事から栄養を補ってささくれ予防!必要なビタミン類とは

  • ビタミンA
  • ビタミンB2・B6
  • ビタミンC
  • たんぱく質

これらが不足しないように食事で補いましょう。これらには皮膚や粘膜を丈夫にする効果があります。

< ビタミンA >

食品名 100gの含有量
鶏・豚・牛の肝臓 1100~14000μg
うなぎ 2400μg
無塩バター 790μg
卵黄 470μg

< ビタミンB2 >

食品名 100gの含有量
豚・牛の肝臓 3~3.6mg
のり 2.5mg

< ビタミンB6 >

食品名 100gの含有量
にんにく 1.5mg
ピスタチオ 1.22mg
みなみまぐろ 1.08mg
のり 2.5mg

< ビタミンC >

食品名 100gの含有量
アセロラ 1700mg
赤・黄ピーマン 150~170mg
芽キャベツ(ゆで) 110mg
のり 210mg

< たんぱく質 >

食品名 100gの含有量
しらす干し 40.5g
するめ 69.2g
鶏ささみ 23g
牛・豚ヒレ肉 21~22.8g
鶏胸肉(皮無し) 22.3g
それぞれのビタミン類やたんぱく質には

  • ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ
  • ビタミンB2、B6は皮膚の回復力の増加、皮膚障害の予防
  • ビタミンCは肌を美しく保つ
  • たんぱく質はコラーゲンの原料であり、皮膚を生成する

といった働きがあり、指先の健康には欠かせない成分なのです。栄養不足にならないようにしっかり意識して摂りましょう。

ささくれなどの小さな傷の悪化で起こる爪周囲炎の特徴

爪の根元(甘皮の下)や爪の横が赤く腫れたり痛んだりすることがあります。これを爪周囲炎、または爪囲炎(そういえん)といいます。

手指に多いですが、もちろん足の指にも起こります。指先には神経が集中しているため、爪周囲炎を起こすと小さな傷でもうずくように痛むことも多いのです。

爪周囲炎は、爪の周囲にできたわずかな傷に菌が感染することで起こります。例えば、次のような爪先のトラブルがきっかけで爪周囲炎の起こることが多くなっています。

  • ささくれ
  • 爪の周囲の切り傷・刺し傷
  • 深爪
  • 陥入爪(皮膚に食いこんでいる爪)

爪周囲炎の原因となるのは、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌などです。とくに緑膿菌は感染力が高いことから、爪周囲の原因となることが多いようです。

これらの菌は私達の体や身の周りに存在するごくありふれた菌なのですが、運悪く傷口に菌が侵入して炎症を引き起こすこともあるのです。

しかし爪周囲炎は珍しい病気ではなく、ごく軽度の爪周囲炎なら多くの人が日常的に経験しているのです。

もしも軽度なら早期にセルフケアをして治すことも容易です。患部を清潔にして抗生剤の軟膏を塗っておけば早く症状がおさまります。

しかし爪周囲炎を放置してしまうと症状が悪化し、病院での治療が必要になってしまうので注意も必要です。

化膿を伴う「ひょうそ」が怖い!こうなったらすぐ受診を

爪周囲炎の症状が重い場合は家庭で治すことができません。もしも患部に次のような症状がみられたら、すぐに整形外科を受診してください。

  • 熱感
  • 指先のひどい腫れ
  • 夜も眠れないような痛み
  • 化膿
  • 指の関節のこわばり
  • わきの下・股の付け根のリンパの腫れ
化膿を伴う爪周囲炎は「ひょうそ」、「急性爪囲炎」、「化膿性爪囲炎」と呼ばれます。

軽度の爪周囲炎よりさらに深部へ菌が感染して起こる病気で、抗生物質を内服したり、化膿している部分を切開して膿を出す治療が必要になります。

spread way of inflammation of the nail

もしもひょうそが進行すればと爪の下に膿が溜まったり、爪が取れてしまうこともあり、それだけ治療が大がかりになって回復にも時間がかかるようになってしまいます。

発症して1~2日経過しても爪周囲炎が回復しない場合には、家庭のセルフケアを中止し、すぐに受診しましょう。

ひょうそになってしまったら、メスで患部を切開したり爪を抜いたりしなければならなくなることも。そうならないうちに受診して治療しておきたいですね。

また爪周囲炎になりやすい人もいるので普段から気をつけることも大切ですよ。

職業や癖も影響する?爪周囲炎になりやすい人は注意しよう

深爪やささくれなどの傷から起こるだけでなく、知らず知らずに皮膚にわずかな傷を作っているために爪周囲炎が起こりやすくなることもあります。

例えば、爪周囲炎は次のような人に起こりやすいと言われています。

家事や水仕事をする機会が多い人

水を使うことが多いため、手指がふやけて柔らかくなった皮膚にできた傷口から菌が感染しやすくなるのです。

ゴム手袋をして作業をしたり、なるべく手指を乾燥させるようにして爪周囲炎を防ぎましう。

手荒れしやすい人

皮膚に細かい傷がついているので、そこから菌が感染しやすくなります。ハンドクリームをこまめに塗って、手をお手入れしておきましょう。

爪を噛むくせがある人

爪を噛む時に、歯で皮膚を傷つけてたり唾液で皮膚がふやけたりするため、菌に感染しやすくなります。

爪を噛む癖は爪の形も悪くなるので良くありません。ストレスが関係していることが多いので、まずはストレスが溜まっていないか原因を探してみることをおすすめします。

指しゃぶりをする子ども

指がふやけて爪周囲炎が起こりやすくなります。

子どもの指しゃぶりは成長と共におさまっていくものですが、歯並びに悪影響を及ぼすこともあるので、気になる場合はかかりつけの小児科や歯科に相談して癖を修正することをおすすめします。

甘皮を頻繁に手入れする人

爪の根元に生えている1mmほどの薄い皮を甘皮といいます。甘皮は爪の根元から菌が侵入するのを防ぐために生えているのですが、美容上では甘皮が目立たない方が好まれ、女性は取り除いたり押し込んだりすることがあります。

甘皮をいじり過ぎると甘皮の傷から菌が感染しやすくなるので、頻繁に甘皮の手入れをするのはやめましょう。

マニュキュアを塗る人

マニキュアや除光液は刺激が強く、爪の周囲につくと皮膚を傷めたり傷を悪化させるため爪周囲炎が起こりやすくなります。

爪の周囲に傷のある時は、マニキュアの使用をなるべく控えることもおすすめします。

免疫力が低下している状態の人

また免疫力が弱まっている時は、菌に感染しやすく爪周囲炎が起こりやすくなります。

体調の悪い人、不規則な生活を送っている人、ストレスの溜まっている人は免疫力が低下しやすいので、体調管理を心がけてください。

爪周囲炎は主婦や調理師に多く再発を繰り返しやすいという特徴があります。爪周囲炎になりやすいタイプの人は指先に炎症ができていないかこまめにチェックし、軽度の爪周囲炎を見つけたらすぐに薬を塗って悪化を防ぎましょう。

慢性化すると治りにくくなってしまうので、なるべく手指を保護して爪周囲炎を予防することが大切です

軽度の爪周囲炎は短期間で治りやすく予後も良好な病気です。しかしひょうそまで進行してしまうと症状も治療も一気に重くなってしまいます。

普段から指先をこまめにチェックし、「爪周囲炎になりそう」と感じたら早めに薬を塗って対処する習慣をつけておきましょう。

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