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猫ひっかき病の症状は?犬や猫にひっかかれた傷の処置と感染予防法

猫と女性

「いやーペットって本当に可愛いですよね。私の家にもポメラニアンが2匹いまして、もう溺愛していますよ…」なかなか話が止まらないようですが、このようにペットを子供のように可愛がっている人は珍しくありません。

特に猫や小型犬などを室内で飼育し、家族同様に接していることも多いようです。

ペットを家族と同様に愛情を注ぐことはいけないことではありませんよね。しかし人間と猫、犬には大きな違いがあることを忘れてはいけません。

猫や犬から感染する病気について紹介します。

猫ひっかき病を知っていますか?悪化すると危険な症状

ペットには様々な種類がありますが、中でも猫、犬はその大半を占めています。よく「猫派」「犬派」でどちらが可愛いかの論争を行っているのを見かけますが、水掛け論であって永遠に答えはでませんよね。

しかし、猫派の意見でよく聞かれる言葉があります。それは「猫は犬と違って人間に媚びない」です。しかしこの性質が「猫ひっかき病」の原因を作り出しています。

猫がひっかくことで細菌に感染してしまう

「猫は犬と違って人間に媚びない」とはどのような意味でしょうか?これは、犬は人間に媚を売るけど、猫はマイペースであり必要以上に人間に媚を売らないと言うことみたいです。

そして人間が猫に必要以上に触ろうとすると怒ってしまい「逃げ出す」か「ひっかく」などの行動に出てしまうこともあります。

猫にひっかかれる程度のことは珍しいことではなく、猫を飼っている人の腕を見ると傷だらけなんてこともあります。しかしひっかかれる時に細菌に感染してしまうと、単なる傷では済まされなくなるのです。

猫ひっかき病は猫にひっかかれることで、身体の中に細菌が入り込む感染症です。そしてその原因となる細菌が「バルトネラ菌(Bartonella henselae)」なのです。

猫ひっかき病の症状は腫れや発熱だが重症例も

猫ひっかき病は身体に中に入り込んだバルトネラ菌に感染することで、様々な症状を引き起こします。代表的な症状を紹介します。

  • 傷口周辺における腫れ
  • 傷口周辺の水ぶくれ
  • 痛み
  • 発熱
  • その他

代表的な症状としてリンパ節の腫れ、リンパ節炎が認められます。傷口周辺の水ぶくれや腫れから1~2週間後、痛みを伴うリンパ節の腫れが発現します。

リンパ節炎は,一般に一側性で,鼠径部,腋窩(図5)あるいは頸部リンパ節に多く現れる。わが国の猫ひっかき病患者(130名)のうち,リンパ節の腫脹を呈した患者は84.6%で,そのうち33%は頚部,27%が腋窩部,18%が鼠径部のリンパ節である。

リンパ節の腫れが発現した症例写真

軽度であれば傷口周辺が腫れたり、水ぶくれができたりする程度で完治しますが、稀に症状が悪化して全身症状を引き起こすこともあります。悪化することで発症する症状は以下の通りです。

  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 関節痛
  • 食欲低下
  • 吐き気
  • 長期に渡る発熱

通常は特に治療を行わなくても自然治癒が可能な病気ですが、上記のような症状が現れたら注意が必要です。

特に免疫が低下している高齢者や、病気療養中の人においては注意が必要で「麻痺」「痙攣」などの症状には特に注意が必要です。

また脳にダメージを与えて意識障害を引き起こすこともあり、場合によっては命の危険性もある病気だと理解しましょう。

猫ひっかき病は、ネーミングは可愛いのですが、侮ってはいけない感染症と言えます。

猫ひっかき病の原因であるバルトネラ菌とは

人間に感染する細菌としてバルトネラ菌には2種類がありますが、猫ひっかき病で感染するのは「バルトネラ・ヘンセラエ菌」です。この細菌は猫に対しては無害ですが、人間に入り込むと上記した症状を引き起こしてしまいます。

バルトネラ菌の感染にはノミが重要な働きをしており、猫から猫への感染は主に「ネコノミ」が仲介していると考えられています。

日本では年間に10000人がバルトネラ菌の感染症を発症させているとの報告がありますが、治療しないで放置している例も多いことから実際の発症数はこれを大幅に超えているとも考えられます。

バルトネラ菌による感染症には地域差があり、温かい地域に多く見られることから、東日本よりも西日本に多く発症が見られます。特にノミが活発に活動する季節には最も注意しなくてはいけません。

猫ひっかき病は猫だけの病気ではない

猫ひっかき病はネコノミが媒介する病気で、猫特有の病気だと思われがちですが、実際にはそうではないようです。実は犬やウサギなどノミが寄生する可能性のある動物には注意しなくてはいけません。

つまりペット全般での注意が必要であり、猫を飼っていないからと言って安心することはできないのです。

またむやみに草むら等に入り込むことで、直接人間にノミが寄生することも考えられるので、特に暖かい季節にはむやみに入り込まないことが大切です。

猫ひっかき病は猫だけが原因でありません。様々なペットにおいて注意が必要です。

名前に騙されるな!ひっかかれるだけが原因ではない

猫ひっかき病を予防するにはどうしたらよいのでしょうか?「なんだぁ~猫にひっかかれなきゃいいのでしょう!」と安易に考える人はちょっと認識が甘いみたいです。

実は人間と猫との接触行動全てにバルトネラ菌の感染原因が隠されていたからなのです。

ひっかかれることでバルトネラ菌が感染する理由は、猫の爪にノミの糞や死骸が入り込むことにあります。つまりバルトネラ菌に感染したノミの糞や死骸が爪に付着して、それがひっかかれることで人間の身体に入り込むのですね。

しかしバルトネラ菌はノミだけにいるのではなく、猫の唾液や皮膚にも多く付着しています。もう気が付いたと思います。そう猫に舐められることでもバルトネラ菌の感染は起こるのです。

バルトネラ菌に感染するシチュエーションを探る

猫ひっかき病の感染経路

それではバルトネラ菌に感染する具体的なシチュエーションを見てみましょう。心当たりがある行動を貴方はとっていませんか?

【シーン1.猫にひっかかれる】

愛猫と遊びたくて寝ているところにちょっかいを出したら、いきなり怒って腕をひっかかれてしまいました。傷口は若干深く血が少し流れています。

【シーン2.猫に噛まれてしまう】

猫が美味しくおやつを食べているところで、ちょっとからかう意味でおやつを取り上げようとしたら、腕を噛まれてしまいました。噛まれた部分の歯形から少し出血しています。

【シーン3.指を切った傷口を舐められた】

ちょっとしたミスで指を切ってしまいました。消毒して放置していたら、愛猫が近寄ってきて傷口を「ペロペロ」舐めてくれました。癒されるのでそのまま舐めてもらいました。

【シーン4.顔を舐められるのがスキンシップ】

私は愛猫が大好きなので毎日抱っこして顔を舐めてもらっています。平成のムツゴロウは私だと自負しているので、舐められることでペットとの絆が深くなるように感じています。

シチュエーションごとの危険を解説

4つのシチュエーションを紹介しました。このシチュエーションがなぜ危険なのかを説明してみましょう。

【シーン1.】は猫にひっかかれたのですから、もう説明は不要だと思います。爪に入り込んでいたバルトネラ菌が、ひっかかれたことで傷口から感染したのです。
【シーン2.】は噛まれたことによる感染です。噛まれても傷ができない程度であれば問題ありませんが、皮膚が傷つき、血が出る状態ではそこからバルトネラ菌が入り込むことになります。

これは猫が自分の皮膚を舐めることで唾液にバルトネラ菌が含まれることが原因と考えて下さい。

【シーン3.】傷自体は猫と関係ありませんが、その傷を猫が舐めることで唾液に含まれたバルトネラ菌に感染してしまいます。猫や犬は傷口を舐める習性がありますが、これはある意味での殺菌行為と考えられます。

しかし猫にとっては無害なバルトネラ菌であっても、人間にとっては有害であることから、全く殺菌とは言えない行為なのです。

小さな傷をペットに舐めてもらって「私の☆☆ちゃんは優しいの」ってうっとりしている人がいますが、「危険ですよ」と私は言いたいですね。

【シーン4.】は傷がありません。平成のムツゴロウさんになりたいのであればそうすればよいと思います。しかしちょっと待って下さい。猫の唾液にはバルトネラ菌が含まれています。

顔を舐められることは顔中に細菌を付着させることになります。例えば男性が髭剃りをした後には、目に見えない傷が顔中にできてしまいます。その状態で猫にたっぷり舐められたらどうなりますか?

また顔に付着した細菌は必ず手に付着します。顔を触らないで生活することなど不可能でしょう。手に移ったバルトネラ菌は身体全体に広がり、どこからか感染してしまいます。

この4つのシーンですが全てが動物好きの行動そのものだと思いませんか?動物好きの人はひっかかれても噛まれても、へこたれることはありません。また舐められたら舐め返すくらいの気概もあり、それが生きがいになってしまいます。

しかしそのような行動には感染症のリスクが潜んでいると言うことも理解してほしいですね。

ペットブームによりペットからの感染症が増加していた

もう十何年前になると思いますが、あるテレビCMによりそのブームは起きました。愛くるしい小型犬のCMは「チワワ」を一躍有名にして、日本中にチワワブームを巻き起こしました。

さらに「ティーカップトイプードル」がブームになり、100万円もする値段が付けられた犬もいたのです。現在は犬ではなく空前の猫ブームであり、「猫グッズ」だけでなく「猫カフェ」などが人気なようです。

しかしこのペットブームの裏にはちょっと厄介な問題が潜んでいました。そう「感染症」の増加がその問題なのです。

ペットと人間の関係は大昔から続いていた

ちょっと寄り道しますが、人間の進化の過程でペットは重要な働きを担ってきました。日本では「縄文時代」には人間と犬との共同生活は始まっており、「狩猟の補助」「危険の察知」など様々な働きを行っていたようです。

現在では犬の多くが愛玩犬としてなので、昔の方が人間のパートナーとして活躍していたのですね。

猫は獰猛な山猫が「人間に懐くように飼いならした」と言う説がありますが、そうではなく猫が「自ら危険な自然より人間の保護を求めた」ことによる進化と見る人もいます。

どちらにしても古代エジプト時代には神と崇められた猫は、日本においても平安時代には貴族にペットとして飼われていたことが確認されています。

このように大昔からペットとして人間の側にいた猫や犬ですが、現代社会ではその関係性は大きく変化しています。そしてそれが病気を引き起こす原因になっているのです。

ペットを室内で飼うことが当たり前になった

昔の人は一部を除いてペットと人間の関係を区切っていました。日本でもペットは外で飼うことが当たり前であり、ご飯も残り物の残飯を与えることが多く見られたのです。

洗面器に残り物のご飯と味噌汁をかけて犬に食べさせる光景は、どこでも見ることができました。しかし現在ではこのようなことをしていたら、「虐待」と非難されてしまうかもしれません。

また猫や犬を外で飼うことにも抵抗を覚える人が増えているそうです。現在では一部の大型犬を除くと、屋外でペットを飼うことは珍しいことで、中には大型犬も室内で飼う人も少なからずいるようです。

昔はペットを飼う理由の一つに防犯がありました。不審者が敷地内に入り込んだ場合に、吠えて知らせてくれると共に、侵入者を威嚇する。

そのような働きを期待されていたので野外で飼われていましたが、現在ではセコムやアルソックがその代わりをはたしてくれます。また単に可愛いペットを外に追いやることはできないとの感情も関係しているでしょう。

そうして猫も犬も野外から屋内へと飼育環境が変わっていったのですね。

そしてムツゴロウさんがペットの関係を大きく変えた?

「ペットに顔を舐められて気持ち悪くないですか?」正直にいって可愛い自分の犬でも、顔を真剣に舐められると気持ちの良いものではありませんよね。

特に朝方などは「お前(犬)ちょっと口が臭いよ」なんて感じてしまい、顔をそむけてしまいます。しかし、これは真の愛犬家ではありません。

ペット好きを公言する人は顔を舐められると、反対に舐め返す勢いでペットと接しています。見ていると気持ち悪いのですが、これに意見してしまうと「動物嫌い=性格悪い」と見られてしまうかもしれません。

そして「可愛いですね…本当に動物に好かれていますねぇ…」と愛想をふりまくのです。

皆さんはムツゴロウさんを覚えていますか?「日本でもっとも動物に好かれた男」と言われた彼は、様々な動物と舐め合った末に日本人とペットの接し方の概念を破壊した動物界最強の人間です。

彼がテレビに登場した時には私は思いました……「面白い人だぁ」……と。

だってあらゆる動物の顔や口を舐め回る彼の行動は、当時の我々から見て驚きを感じさせたのです。

しかし人間とは面白いもので、度々見ることでこれに慣れてきて、このような行動がペットと人の正しい触れ合いなのだと感じさせていたのです。

動物界のマインドコントローラーこそが、ムツゴロウさんだったのですね。

今ではどのペット番組を見ても出演者が猫や犬に舐められているシーンがあり、それが出演者の動物好きをアピールするシーンに使われています。

彼の変わった行動が「動物好き=好印象」になったのですから、ムツゴロウさんの登場はペットと人間の関係性をより濃密に変化させたのかもしれません。

そして本題です。このペットとの接し方の変化が、人間にある病気を発症させる原因になっています。それは舐められたり、ひっかかれたりすることで発症する「感染症」の一種で、細菌による感染が原因となります。

ペットとの関係が深まるに連れ増加が懸念される感染症について、原因や対策を考えてみましょう。

日本人の生活様式の変化に合わせてペットとの距離も近くなりました。また考え方もより家族に近くなったのです。

猫ひっかき病の予防と対処を覚えておこう

現在のペットブームでは猫や犬とじゃれあうのは正しい飼い主の勤めとなっていますし、それが唯一の「癒やしの時間」となっている人も多いでしょう。しかしそれが病気の原因となっているのであれば、話は少し違ってきます。

そこで猫ひっかき病にならないための予防と対処法を紹介します。

ペットにひっかかれた時には必ず洗浄を

ペットにひっかかれた時にはまず傷口の洗浄が大切です。そのまま消毒をするのではなく、流水を使用して数分間傷口を洗い流します。そうすることで付着した細菌を傷口から取り除き、バルトネラ菌の感染を防ぐのです。

また噛まれた場合も同様な処置を行いますが、傷口が大きい場合は洗浄にも限界があるので洗浄後に病院で処置をしてもらいましょう。

消毒よりも「流水での洗浄が大切」だと理解することが重症なポイントです。

野外でひっかかれた場合には自販機を頼れ!

野外でペットと遊んでいる時や、野良猫にちょっかいを出してひっかかれることがありますよね。近くに水道もなく困ってしまいますが、そのような時には自販機に頼るのが一番です。

最近の自販機には必ずミネラルウォーターが入っていますので、それで傷口を洗浄するようにしましょう。

ちょっと冷たいかもしれませんが、細菌の侵入を防ぐには早急の洗浄が有効です。水場が近くにない環境においては、持参した水や自販機のミネラルウォーターを使用するのも方法です。

安易な治療は行なわない方が良い理由

人間は血が流れるとパニックになり少しでも早く血を止めるようにしますが、細菌感染の可能性のある状況ではこれはオススメできません。

血が流れることは細菌を傷口から洗い流す作用もあるので、必要以上に血を止めてしまうとウイスルが傷口に残ってしまいます。

流水で洗浄する際にも血を水で流す感覚で行うことが大切で、軽く絞りだすように洗浄するように心掛けて下さい。

また軟膏や絆創膏などの薬品をむやみに使用しないで深い傷の場合は、洗浄した状態で病院へ行くようにして下さい。

傷口をペットに舐められた場合には

日常生活でできた傷をペットに舐められてしまうことがありますが、この場合も洗浄が大切な予防策になります。洗浄方法はひっかかれた場合と同じですが、舐められた場所だけではなく、その周辺を含めて洗浄して下さい。

石鹸等を使用するのも効果的で、付着した細菌が身体に広まらないように注意しましょう。

顔をペロペロ舐められた場合には

ペットに顔を舐められることは飼い主にとって至福の瞬間かもしれませんが、これがバルトネラ菌の感染原因になるとしたら至福でもなんでもありませんよね。

特に男性では髭剃りをした後に舐められることで、小さな傷からバルトネラ菌が入り込む可能性がありますし、女性では化粧品を栄養として顔全体に感染が広がる危険性もあるのです。

ペットに顔を舐められた後には洗顔を念入りに行って下さい。女性では朝化粧をしてから「行ってきまーす」と、ペットとじゃれあう人もいますが、それでは付着したバルトネラ菌が日中に増殖してしまいます。

そうなると「肌荒れ」「皮膚アレルギー」などの皮膚病をも引き起こす原因になりますので、注意しなくてはいけない習慣です。

ペットにペロペロされることで、顔中が細菌だらけになるなんて恐ろしい話ですね。

病院では症状に合わせた抗菌薬が処方される

ペットにひっかかれたり、噛まれたりした場合、主に病院は外科に行くと思いますが、病院では医師にペットの状況をよく説明するようにして下さい。ポイントをまとめてみました。

  • 飼育環境(室外で飼っているか?)
  • ノミの発生状況
  • 定期的なノミ駆除
  • ケガの状況
  • その他

ケガができた状況を説明するのは勿論ですが、ひっかかれたり噛まれたりしたペットの飼育状況は治療方針を立てる上で最も重要な情報です。

またペットではなく野良猫などのケースでは、バルトネラ菌の保菌を前提とした治療が必要なので明確に医師に説明できるようにしましょう。

治療では抗菌薬(抗生物質)を処方されることが中心で、症状に合わせた薬が処方されますので、医師の指示に従って最後まで服用するようにしましょう。途中で止めると耐性菌を作り出すこともあるので注意が必要です。

感染症の予防は細菌が付着しないようにすることです。
そのためには洗浄とうがいが最も大切です。

可愛いペットにバルトネラ菌が寄り付かないために

人間にも目に見えない細菌がウジャウジャと寄生しているように、猫や犬にも様々な細菌が寄生しているのは仕方がないことです。

特にバルトネラ菌は猫に寄生するノミが原因ですが、猫には全くの無害になります。しかし人間との共同生活を送る上では、なんとしてでも可愛いペットにはバルトネラ菌を寄り付かせたくはありません。

そこでバルトネラ菌を近づけないポイントをまとめていました。

まずはノミの駆除を徹底的に実行せよ

バルトネラ菌はノミからペットに感染する細菌です。つまりノミを近づけないことが、バルトネラ菌を排除するには最も重要で効果的な方法と言えるのです。

そこで定期的な「ノミ駆除」を行うようにしましょう。ペット用では様々な薬剤が販売されていますが、中でも「フロントラインプラス」はノミ、ダニ寄生の予防薬としては最も有名で効果も優れています。

さらに様々な薬品が動物病院で販売されていますので、獣医師と相談の上使用するようにしましょう。

ホームセンターのペットコーナーにおいても、ノミ駆除薬は販売されていますが、効果は少ないと考えられるので、必ず獣医師から購入した物を使用するようにしましょう。

爪を短くしてひっかかれないようにする

爪が長いと軽くひっかかれたり、じゃれあったりしただけで傷ができることがありますので、ペットの爪は常に短くするようにしましょう。

私の愛犬も爪切りが大嫌いで、その度に大騒ぎをしてしまうのですが、そのような場合には獣医師にお願いして切ってもらうようにして下さい。

できるだけ室内飼いを検討してはどうですか?

屋外飼育ではどのように注意してもペットにノミがついてしまいます。猫においても勝手に外へ遊びに行くこともありますが、これではノミを付けて下さいと言うものですよね。

バルトネラ菌を寄り付かせないためには、ペットの生活環境からノミを排除する必要があります。

ムツゴロウさんと同じレベルでじゃれあいたいのであれば、室内飼育を検討することも方法の一つです。室内飼育ではノミと直接ペットが接触することはありませんので、バルトネラ菌を心配することもありません。

散歩の時も草むらへ入り込むのに注意をするだけで、安心してじゃれあうことができます。

賛否はあると思いますが、思いっきりスキンシップをしたい人は、ペットを室内飼育にした方が良いかもしれません。

野良猫との接触には注意して

昭和の時代には野良犬が沢山いましたが、近年ではそれを見かけることはまずなくなりました。しかし野良猫については相変わらずで様々な所に潜んでいます。

またペットで飼われていた動物を捨てることで、それらが野良化した動物も問題となっており、「アライグマ」「ヒャクビシン」などが廃屋などに潜んでいるようです。

このように野生化したと言っても住宅街に潜んでいる動物には、必ずノミが付着しておりそれがペットに移ることは十分考えられます。

野良猫などの動物には人間もペットも接触しないように注意しましょう。

ノミがペットに寄り付かなければバルトネラ菌も付着しません。ノミ対策を徹底的に行うのも良い方法です。

猫ひっかき病だけではない!猫や犬が原因になる病気

猫や犬などのペットが原因で人間が発症する病気は、猫ひっかき病だけではありません。注意が必要な病気を紹介します。

急な発熱をもたらすレプトスピラ症

野生のネズミに多く保菌が見られるレプトスピラ菌が原因の「レプトスピラ症」は、「発熱」「悪寒」「頭痛」などの症状が特徴の病気です。

感染は保菌動物(多くはネズミ)の尿が付いた土壌にペットが触れることで、ペットが感染することにより人間にもその影響が及んでしまいます。

この細菌は尿で感染するため屋外においてもペットが、他の動物の尿に近づかないようにする必要があります。人間への感染予防ではペットシートを取り替えた後には、必ず手洗いを行うようにしましょう。

ペットの皮膚から感染する皮膚糸状菌症

ペットは人間と違い毎日のようにシャンプーすることはありません。また湿気が強い季節などには、毛の中はムシムシとした環境となってしまうでしょう。

皮膚糸状菌症はペットの皮膚にカビの一種である真菌が繁殖する病気であり、それを触ることで人間に感染が広がってしまいます。

皮膚糸状菌症にかかった場合の症状を以下に紹介します。

  • 痒み
  • 患部のただれ
  • 水泡
  • 脱毛
  • その他

簡単に説明しますと「水虫」と同じ症状になるので、真菌に感染しているペットの皮膚を触った手で頭を触ることで、頭に痒みや円形脱毛を発症させる危険性があるのです。

ペットを触った後にも手洗いは必要なようですね。

近年増加しているのがアレルギー症状

年々増加しているアレルギー患者は、その勢いを増すばかりで収束は見えていない状態です。ペットもアレルギーの原因であるアレルゲンの一種で、「猫アレルギー」「犬アレルギー」はアレルギー検査の項目にもなっているのです。

実際には猫や犬の皮膚やフケが室内に漂っていることが原因なのですが、アレルギーの原因はそれだけではありません。ペットに寄生しているダニ、ノミもアレルギーを引き起こすアレルゲンであり、注意する必要があります。

ペットを触った後に痒みや息苦しさを感じた場合は、アレルギー症状の可能性がありますので、病院で検査を受けるようにしましょう。

もっとも危険なのが狂犬病なのですが…

犬から感染する病気で一番危険な病気は「狂犬病」です。そのために日本では犬に対しての年に1回のワクチン接種を義務付けており、それによって狂犬病の予防がなされています。

しかし実は狂犬病は狂犬病でないことを皆さんは知っていましたか?狂犬病の理解の少ない人は、この病気は犬だけがかかる病気だと思っているはずです。

でもおかしいと思いませんか?人間が狂犬病の保菌犬に噛まれると、感染してしまうことは、人間にウイルスが感染することを意味しています。

つまり狂犬病は哺乳類であればどの動物も感染しうる病気であり、犬にだけ感染する病気ではないのです。実は海外では狂犬病を「恐水症」と呼ぶことが多く、その意味では犬とは関係がありません。

「狂犬病」と言うネーミングは、過去に野犬が多かった時代に野犬から感染しないように作られた言葉だったのです。実際には猫でも感染しますし、ネズミでも感染します。犬にだけ注意すればよい病気ではないことを理解して下さいね。

家庭の庭に飼っている犬にちょっかいを出した女性が、犬に噛まれて狂犬病の治療費を請求した話を聞いたことがあります。

しかし野良猫にひっかかれて狂犬病の治療を行う人はいません。私にとっては矛盾した話だと思うのですが、皆さんはいかが感じるでしょうか?

狂犬病については日本ではもう数十年も発症しておらず、発症するとしたら海外から入り込んだ哺乳類が原因になると推測されています。

自宅で飼っているペットが数十年ぶりの第一号になることは、考えなくても良いのかもしれませんね。

ペットだけでなく動物に接触した場合は手洗いが大切

ペットから感染する可能性のある病気には様々なものがありますが、基本的に手洗いやうがいなど基本的な感染症の予防を行うことで大きな効果を得ることができます。

またひっかかれたり噛まれたりした場合でも、早急に流水洗浄することで大事に至ることを回避することが可能です。

「家畜」から「ペット」そして「家族」に変化した今、一度今までの接し方を考えてみるのも良いかもしれません。可愛い猫や犬であっても、もしかしたら人間に害を与える細菌を保菌している可能性があります。

無制限なペットとの接触を行うには、それなりのリスクを覚悟しなくてはいけないと言うことです。

筆者も可愛い小型犬を2匹飼っています。子供のように可愛がっていますが、これを期に今までの接し方を考え直したいと思っています。

でも…やっぱ無理です。ノミが寄り付かないように注意しますね。

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